馳星周のレビュー一覧
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馳星周『神奈備』集英社文庫。
一言で言うと、並みのレベルの作品。主な登場人物は御嶽山の麓の街で悲惨な人生を送っていた少年の芹沢潤と御嶽山で強力として働く松本孝の二人という一風変わった山岳小説である。極端に登場人物が少ないということもあり、馳星周にしてはストーリーが物凄く単純だ。結末も予想通りというか、それ以上も、それ以下の結末も無いだろうといった通りだった。
母親に育児放棄され、中学卒業と同時に母親の生活のために働かざるを得ない潤は己の存在理由を知るために、山に棲まうという神に会うべく単独で10月の御嶽山に登る……突然、冬山へと変貌する御嶽山……
御嶽山の噴火を目の当たりにし、さらに神の -
Posted by ブクログ
新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる、中国、台湾、香港など裏社会の抗争を描いたハードボイルド。
主人公をはじめ、誰もかれもが生き延びるために嘘と暴力にまみれ、良心の呵責すらない。うんざりするほど徹底したノワール小説だ。
デビュー作で直木賞候補にもなった本作品の初版は1996年、当時の歌舞伎町は、日本の警察の力が及ばない無法地帯と言われていた。知人の案内で怖いもの見たさにゴールデン街の店に行ってみたこともあるが、二度と足を踏み入れようとは思わなかった。
作者は、学生時代にそのゴールデン街でアルバイトをしていたというから肝が座っている。当時の経験があってこそ、歌舞伎町の血生臭い闇の世界を描ききるこ -
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ネタバレこの小説は「白夜行」と同じ回の直木賞ノミネート作品で、白夜行の書評を読んでる時に偶然出くわしました。
内容がエロそうなのでそそりました。
はい、エロス小説が好きですから。
村上龍のコックサッカーブルースを超えるエロス小説を求め彷徨ってます。
期待を股間に、読み始めました。
この小説は、読むタイミングもはかってました。バンコク出張の飛行機の中でと決めていたのです。
もちろん昼間はしっかりと仕事をしますが、バンコクの夜を楽しむ為に気分を盛り上げる為にね。
結果、バンコクの夜を楽しむ助走にはなりませんでした。コックサッカーブルースを越える事は出来ませんでした。四編の短編集なんですが、行きの飛行