馳星周のレビュー一覧

  • 神奈備

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    母親の愛情に飢え、何故生まれてきたのか、何故こんなに苦しまなければならないかを、御岳の山頂に現れると信じる神に直接問いかけるため無謀な登山を試みる主人公の少年と、いきなり彼の父親だと言われて戸惑いながらも徐々に息子かもしれない少年への思いが救助への気持ちを強める強力の男。この二人しかほぼ登場人物はいないが、交互に描写される御岳の厳しい自然と、神の業としか思えないような奇跡的な美しい情景。
    クライマックスへ向けて高まる情感は、あまりにも救いのない、そして馳星周ワールドではおなじみの、ひたすらやるせない結末。

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    2020年05月27日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    いきなり2から読んでしまった。
    アンタッチャブルを読まないと人間関係がよくわからない。
    馳星周の追い掛けられ得るスリルを期待していたらそれはなかった。

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    2020年05月06日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    これまで知ってた馳星周のイメージ皆無の短編集。
    暴力なし、グロなし、やるせないラストなし。
    こんなのも書けるのね、って感じ。
    良くも悪くも想像裏切られたけど、読みやすいし悪くはない。ただ、想像裏切られるほどよい、ってほどでもない。

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    2020年03月08日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    警視庁公安部の「アンタッチャブル」椿と、捜査一課からの落ちこぼれの宮澤が活躍する公安エンターテインメント第二弾。政府の関係者が立て続けに死亡する。椿は官邸に狙いを定め、内閣情報調査室の極秘組織に潜入した宮澤より情報を得て真相を探る。
    宮澤だけがまともで後は能力に秀で過ぎるというか、おかしいというか個性的な人ばかり。それが物語を面白くさせていて。彼らがドタバタに動き回り、笑いを振り撒けて、でも、なんと言っても圧倒的な存在の椿、椿に最後まで乗せられて最後まであっという間だったかな。ハイレベルな攻防なんだけど、シリアスさがなく、一定のおかしさのテンポで読み進められます。んー、馳さんが書いたとは思えな

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    2020年02月09日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    筆者のシリーズとしては1番異端だと思う。コミカルな部分が多く笑えるのだが事件そのものは中途半端というか雑な印象。キャラクターを楽しむ作品かな。個人的にはハマる要素は少ない。

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    2020年01月12日
  • ダーク・ムーン 下

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    人が死に過ぎる。戦争もののように一撃の爆撃で大量にではなく。恨み、辛み、妬み、嫉み、嘘による嘘も、もうどこまで来たのかも分からない虚飾と欺瞞の負の連鎖。個人対個人。
    誰も報われない。
    人種差別の蔓延る自由の国カナダ。
    アジア人のマイノリティ。
    どんなに掃溜で汚泥に塗れた日陰の道を行く者も、撃たれ、臓物が飛び出し、顔面が半分吹き飛んでも、今際の際には、子の未来を偲ぶか。
    読むタイミングを間違えた。かなり喰らいます。

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    2019年10月18日
  • ダーク・ムーン 上

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    97年カナダ西海岸バンクーバー。
    中国への返還目前の香港から押し寄せる移民。
    そして黒社会。
    華人マフィアの白粉、ヘロインの強奪合戦。
    ロスでも、歌舞伎町でもなく、バンクーバーってのが良いね。
    チャイニーズマフィアを書かせたら、やはり馳星周氏は素晴らしいな。
    失速しないってのは素晴らしい筆力だ。

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    2019年10月17日
  • 光あれ

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    原発のある敦賀が舞台
    希望もなく、ただ死にゆくだけの町で生まれて生きる男の物語

    なんだけど…
    ま~なんというか…
    自分に甘く、女にだらしない男・徹みたいな人って
    地方都市だけでなくて都会にもわりといると思う。

    実は地元愛なんて全くなくて
    ただそこから離れることが怖くて言い訳にしているような人
    でもって、いい話があればそちらに飛びついて
    失敗すれば中2病か?と思うぐらい感傷的になる
    いやいやそんなことって生きてたら
    自分で考えて乗り越えなくちゃいけないんじゃないの?
    解決策考える前に言い訳かいっ!
    って…
    ムカムカするぐらいこの主人公がイヤだわ~

    で、読み終わって思ったんだけど…

    こんな

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    2019年10月14日
  • 神奈備

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    最近の馳星周作品、それなりに面白いし安定していると思う。けど、昔のような人間の内面を抉るような表現が感じられなくなった。

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    2019年06月30日
  • 神奈備

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    馳星周『神奈備』集英社文庫。

    一言で言うと、並みのレベルの作品。主な登場人物は御嶽山の麓の街で悲惨な人生を送っていた少年の芹沢潤と御嶽山で強力として働く松本孝の二人という一風変わった山岳小説である。極端に登場人物が少ないということもあり、馳星周にしてはストーリーが物凄く単純だ。結末も予想通りというか、それ以上も、それ以下の結末も無いだろうといった通りだった。

    母親に育児放棄され、中学卒業と同時に母親の生活のために働かざるを得ない潤は己の存在理由を知るために、山に棲まうという神に会うべく単独で10月の御嶽山に登る……突然、冬山へと変貌する御嶽山……

    御嶽山の噴火を目の当たりにし、さらに神の

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    2019年05月18日
  • 不夜城

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    新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる、中国、台湾、香港など裏社会の抗争を描いたハードボイルド。

    主人公をはじめ、誰もかれもが生き延びるために嘘と暴力にまみれ、良心の呵責すらない。うんざりするほど徹底したノワール小説だ。
    デビュー作で直木賞候補にもなった本作品の初版は1996年、当時の歌舞伎町は、日本の警察の力が及ばない無法地帯と言われていた。知人の案内で怖いもの見たさにゴールデン街の店に行ってみたこともあるが、二度と足を踏み入れようとは思わなかった。
    作者は、学生時代にそのゴールデン街でアルバイトをしていたというから肝が座っている。当時の経験があってこそ、歌舞伎町の血生臭い闇の世界を描ききるこ

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    2019年04月15日
  • 不夜城

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    台湾人が歌舞伎町を牛耳っていた時代からやや下り、90年代から二千年辺りは、上海マフィアや北京、香港、福建が台頭していた時代。
    そんな時代の歌舞伎町を舞台に日台混血の主人公、故買屋の劉健一が、中国人同士の裏社会での生き残りをかけて鎬を削る。
    ヤクザもののドンパチとはまた一線を画す一冊でした。

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    2019年03月20日
  • 古惑仔

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    馳星周の本ははずれがない・・・けど、短編集よりは長いものの方がいいかな。
    そして、あいかわらず、救いのない話がいっぱいの一冊でした・・・。

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    2019年01月02日
  • 光あれ

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    何も出来ない何者にもなれないことを、閉塞感いっぱいの地方、自分がその中に居るからと言い訳としているような主人公。だったら敦賀の人や原発のある町の人達はみんなそうなのか?たとえ大阪だろうが東京だろうが、どこに行っても流されて根底は変わらない気がする。
    そのくせ女性だけには悲しい想いをさせ泣かせ、どこに魅力があるのか理解できない。
    最後は少し光射す終わり方と感じるが、どう再生していくだろう…?

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    2018年10月06日
  • パーフェクトワールド 下

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    特命を受け沖縄に潜入した大城。正義感を持ち活動する運動家、愛する男に尽くす女たち、周囲のあらゆる人物を巻き込み破滅への道をまっしぐら。最終章はやはり…。

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    2018年06月16日
  • パーフェクトワールド 上

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    1972年(昭和47年)本土復帰前後の沖縄が舞台。特命を受けた警視庁公安大城が沖縄に潜入する。土地売買の利権、反米運動…様々な思惑を持った人間たちが蠢く…。破滅への疾走序曲が描かれ、下巻へ…

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    2018年06月16日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    犬を飼っていなければ読まなかった本。犬も人間と一緒でいろんな種類があり、それぞれの特徴というのか傾向というのかがある。何が良くて何が悪いというのは無い。好むか好まないかはあるだろう。そんなもんだ。犬畜生などと言う時の犬はどんな犬なんだろう。

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    2018年06月16日
  • 淡雪記

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    出だしからびっくり!本当に馳氏の本か?と表紙を見直してしまう。馳氏の本か。
    写真家の主人公が北海道の別荘地で少女に出会い惹かれ会う話。

    馳氏の新境地かと思い楽しく読むがやっぱり話はそっちの方に行ってしまう。ラストも少し捻ってくるかと淡い期待をしながら読むが、ラストはね、まあそうなってしまうよね。でもまあよかったんだよね。

    設定が少しずるい所もあるが、純愛モノとして面白いのではないかな。

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    2018年06月08日
  • 復活祭

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    駄作。早紀さん、お父様の負債は相続放棄したらいいじゃないですか。あとこれITバブルをバカにしすぎ。エンジニアのことおたくたち、とか、中身のない会社ばかり、とかw ライブドアの事をモデルにしてるんだろうけど、適当に書きすぎ。あと馳先生、いくらなんでもパスワードが漏れただけで企業のサーバに外部ネットワークからアクセスはできませんよ…

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    2018年02月06日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    うーん、終わり方が…綺麗に終わらないのはわかるんだけど、こんな丸投げブツ切りみたいな終わり方じゃ1600ページついてきた読者は困っちゃうよなあ。これじゃ書き切った、とは言えないな。本当の破滅か救済か、どちらかで終わって欲しかった。面白かったのになあ。それと、教団と警察ばかりで、ジャーナリストがちらっとも出てこないのはなんだか片手落ちに思える。

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    2018年01月09日