馳星周のレビュー一覧

  • ダーク・ムーン 上

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    97年カナダ西海岸バンクーバー。
    中国への返還目前の香港から押し寄せる移民。
    そして黒社会。
    華人マフィアの白粉、ヘロインの強奪合戦。
    ロスでも、歌舞伎町でもなく、バンクーバーってのが良いね。
    チャイニーズマフィアを書かせたら、やはり馳星周氏は素晴らしいな。
    失速しないってのは素晴らしい筆力だ。

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    2019年10月17日
  • 光あれ

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    原発のある敦賀が舞台
    希望もなく、ただ死にゆくだけの町で生まれて生きる男の物語

    なんだけど…
    ま~なんというか…
    自分に甘く、女にだらしない男・徹みたいな人って
    地方都市だけでなくて都会にもわりといると思う。

    実は地元愛なんて全くなくて
    ただそこから離れることが怖くて言い訳にしているような人
    でもって、いい話があればそちらに飛びついて
    失敗すれば中2病か?と思うぐらい感傷的になる
    いやいやそんなことって生きてたら
    自分で考えて乗り越えなくちゃいけないんじゃないの?
    解決策考える前に言い訳かいっ!
    って…
    ムカムカするぐらいこの主人公がイヤだわ~

    で、読み終わって思ったんだけど…

    こんな

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    2019年10月14日
  • 神奈備

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    最近の馳星周作品、それなりに面白いし安定していると思う。けど、昔のような人間の内面を抉るような表現が感じられなくなった。

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    2019年06月30日
  • 神奈備

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    馳星周『神奈備』集英社文庫。

    一言で言うと、並みのレベルの作品。主な登場人物は御嶽山の麓の街で悲惨な人生を送っていた少年の芹沢潤と御嶽山で強力として働く松本孝の二人という一風変わった山岳小説である。極端に登場人物が少ないということもあり、馳星周にしてはストーリーが物凄く単純だ。結末も予想通りというか、それ以上も、それ以下の結末も無いだろうといった通りだった。

    母親に育児放棄され、中学卒業と同時に母親の生活のために働かざるを得ない潤は己の存在理由を知るために、山に棲まうという神に会うべく単独で10月の御嶽山に登る……突然、冬山へと変貌する御嶽山……

    御嶽山の噴火を目の当たりにし、さらに神の

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    2019年05月18日
  • 不夜城

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    新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる、中国、台湾、香港など裏社会の抗争を描いたハードボイルド。

    主人公をはじめ、誰もかれもが生き延びるために嘘と暴力にまみれ、良心の呵責すらない。うんざりするほど徹底したノワール小説だ。
    デビュー作で直木賞候補にもなった本作品の初版は1996年、当時の歌舞伎町は、日本の警察の力が及ばない無法地帯と言われていた。知人の案内で怖いもの見たさにゴールデン街の店に行ってみたこともあるが、二度と足を踏み入れようとは思わなかった。
    作者は、学生時代にそのゴールデン街でアルバイトをしていたというから肝が座っている。当時の経験があってこそ、歌舞伎町の血生臭い闇の世界を描ききるこ

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    2019年04月15日
  • 不夜城

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    台湾人が歌舞伎町を牛耳っていた時代からやや下り、90年代から二千年辺りは、上海マフィアや北京、香港、福建が台頭していた時代。
    そんな時代の歌舞伎町を舞台に日台混血の主人公、故買屋の劉健一が、中国人同士の裏社会での生き残りをかけて鎬を削る。
    ヤクザもののドンパチとはまた一線を画す一冊でした。

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    2019年03月20日
  • 古惑仔

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    馳星周の本ははずれがない・・・けど、短編集よりは長いものの方がいいかな。
    そして、あいかわらず、救いのない話がいっぱいの一冊でした・・・。

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    2019年01月02日
  • 光あれ

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    何も出来ない何者にもなれないことを、閉塞感いっぱいの地方、自分がその中に居るからと言い訳としているような主人公。だったら敦賀の人や原発のある町の人達はみんなそうなのか?たとえ大阪だろうが東京だろうが、どこに行っても流されて根底は変わらない気がする。
    そのくせ女性だけには悲しい想いをさせ泣かせ、どこに魅力があるのか理解できない。
    最後は少し光射す終わり方と感じるが、どう再生していくだろう…?

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    2018年10月06日
  • パーフェクトワールド 下

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    特命を受け沖縄に潜入した大城。正義感を持ち活動する運動家、愛する男に尽くす女たち、周囲のあらゆる人物を巻き込み破滅への道をまっしぐら。最終章はやはり…。

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    2018年06月16日
  • パーフェクトワールド 上

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    1972年(昭和47年)本土復帰前後の沖縄が舞台。特命を受けた警視庁公安大城が沖縄に潜入する。土地売買の利権、反米運動…様々な思惑を持った人間たちが蠢く…。破滅への疾走序曲が描かれ、下巻へ…

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    2018年06月16日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    犬を飼っていなければ読まなかった本。犬も人間と一緒でいろんな種類があり、それぞれの特徴というのか傾向というのかがある。何が良くて何が悪いというのは無い。好むか好まないかはあるだろう。そんなもんだ。犬畜生などと言う時の犬はどんな犬なんだろう。

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    2018年06月16日
  • 淡雪記

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    出だしからびっくり!本当に馳氏の本か?と表紙を見直してしまう。馳氏の本か。
    写真家の主人公が北海道の別荘地で少女に出会い惹かれ会う話。

    馳氏の新境地かと思い楽しく読むがやっぱり話はそっちの方に行ってしまう。ラストも少し捻ってくるかと淡い期待をしながら読むが、ラストはね、まあそうなってしまうよね。でもまあよかったんだよね。

    設定が少しずるい所もあるが、純愛モノとして面白いのではないかな。

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    2018年06月08日
  • 復活祭

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    駄作。早紀さん、お父様の負債は相続放棄したらいいじゃないですか。あとこれITバブルをバカにしすぎ。エンジニアのことおたくたち、とか、中身のない会社ばかり、とかw ライブドアの事をモデルにしてるんだろうけど、適当に書きすぎ。あと馳先生、いくらなんでもパスワードが漏れただけで企業のサーバに外部ネットワークからアクセスはできませんよ…

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    2018年02月06日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    うーん、終わり方が…綺麗に終わらないのはわかるんだけど、こんな丸投げブツ切りみたいな終わり方じゃ1600ページついてきた読者は困っちゃうよなあ。これじゃ書き切った、とは言えないな。本当の破滅か救済か、どちらかで終わって欲しかった。面白かったのになあ。それと、教団と警察ばかりで、ジャーナリストがちらっとも出てこないのはなんだか片手落ちに思える。

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    2018年01月09日
  • 生誕祭(上)

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    復活祭を読んだので、その前編を読みたくて購入。
    まさにバブルの絶頂期に踊った人たちのなれゆく果ては...。
    バブル時代を思い起こしながら読んだが、あまりに自分との世界がかけ離れているので戸惑いあり。さらにドラッグを多様するところが現実離れ。
    しかしそれが馳星周なんだ。
    スピード感は不夜城のようにあって痛快だ。しかし感動したり心に残ったりするものではない。
    スカッともしない。
    何も考えずこのスピード感に酔いしれたい時に読むのが良いかと。

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    2017年12月29日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    完結させるならそうなる。のかな。
    不夜城を読んだときの衝撃はまだ覚えている。あのまま新宿でざわざわし続けてほしかった。

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    2017年11月12日
  • 暗闇で踊れ

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    「氷のザキ」と異名をとる警視庁捜査第三課の神崎は、相棒の水沢とともに大規模な美術品窃盗事件を捜査していた。その盗品を追う過程で榊田恵、学の姉弟が浮かび上がってくる。姉弟はさる老富豪の隠し子で、屋敷に同居して、老富豪を介護しているということだったが…。事件の臭いを感じた神崎はひそかに内偵を始めた―。

    途中まではワクワクしたが・・・詐欺師と刑事が出来ちゃうなんて・・・と。非現実すぎて読む手が止まりかけた。
    愛情を隠して正義を貫いて欲しかったなぁ~

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    2017年09月08日
  • 生誕祭(上)

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    ネタバレ

    バブル時代の熱気に憧れます。終わりが見えない好景気の真っただ中は経験者にしか分からない熱ですね。きっと。

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    2017年07月29日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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     史実に基づく架空(フィクション)のお話しって、非常に混乱する小説であった。著者が詳細に取材を重ね世紀の大事件の全貌を暴きましたといわれれば、素直に頷ける。それほど真実に迫った感がある。特に警察と教団の関わりとか、教団が生み出す金を貪る悪徳政治家たちなどは、あってもなんら違和感はない。事実は小説よりも奇なりと言うし、全貌は今だ闇の中。欲をいえば、教祖が狂気を孕む過程の描写をもう少し書いてほしかったかな

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    2017年07月23日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    不夜城よりグロい&救いがない感じで辛い。
    美男子、秋生に心奪われます。
    キーワードはホモ。

    まだ続編があるらしいのには驚き
    読みたいです

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    2017年06月23日