馳星周のレビュー一覧

  • 走ろうぜ、マージ

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    ノンフィクションというよりも愛犬日記と呼んだ方が正解だろうか。馳星周の愛犬マージが悪性組織球症と加齢のため余命三ヶ月となる。愛犬と最後の時を軽井沢で過ごす。

    馳星周が常にマージに呼び掛けるように綴られた文章にマージへの深い愛情がうかがえる。しかし、馳星周のピカレスク小説を期待していた読者にとっては肩透かしを喰らったようで、知りたくない馳星周の内面を知ってしまう作品。

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    2014年07月27日
  • 美ら海、血の海

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    東日本大震災発生から3日後、石巻に入った老人・真栄原幸甚は眼前の惨状に、60数年前、戦時下の光景を思い出す。1945年、日本は敗色濃厚。14歳、沖縄一中の生徒だった幸甚は、鉄血勤皇隊として強制的に徴用される。ついに米軍は沖縄へ上陸。激しい砲撃・爆撃に本島南部への撤退を余儀なくされた日本軍の道案内を命じられ、あまりに苛酷な地獄を見る。慟哭の沖縄線が胸に迫る著者初のオリジナル文庫。

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    2014年07月16日
  • 淡雪記

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    舞台は歌舞伎町でも錦糸町でもなく北海道のリゾート地。妖精のような今回のヒロインは美しい容姿だが心が小学生のままの知的障害の有紀。その有紀が天使さんと呼ぶ敦史。惹かれ合う2人を待ってるのは絶望の世界。何時もの馳ワールド。

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    2014年06月22日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    不夜城三部作の最終編。

    劉健一の狙い。彼によってさんざん引き回される歌舞伎町。
    話は凄いんだけど、やはり不夜城を超えられない。そして、劉健一の目指す先が見えなかった。

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    2014年05月04日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    犬種ごとに綴られた短編7編。
    あたし自身はイヌ好きではないのでここまでの思い入れはないが、一緒に生活し、文句を言うでもなく、注いだ以上の愛情を返してくれるものらしい、そんなイヌとの生活が垣間見えた気がした。
    本当に心の支えになるんだろうなあ。
    自分より先に死んでしまうので、そこをうまく受け入れられないとキツイかも。

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    2014年03月27日
  • 沈黙の森

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    20年間沈黙を守り、しがない別荘の管理人として日々を過ごす主人公田口のもとにきな臭い話と昔の仲間たちが突如集い、元殺し屋としての血が呼び覚まされる。必然か偶然か。20年の時を経て得られた結末やいかに・・。馳ノワール文学やっぱいいね。一気読みかつスッキリ感がなんともいえない~

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    2014年01月19日
  • 沈黙の森

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    ネタバレ

    男50歳。20代の頃は命知らずのヤクザだった。中国人との激戦を繰広げ半ば伝説に。
    現在は長野の別荘の管理人としてひっそりと生活している。一人の若いやくざが組のお金を持ち逃げし、長野の別荘へ隠れたことをきっかけに、やくざたちの争いへ巻き込まれる。最初は巻き込まれる事を拒んでいたが、ある事件をきっかけに争いの渦中へ。そして殺し合いが始まる。

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    2013年12月29日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    最初は犬を失う人たちの悲しい話ばかりだと思い込み、最後まで読めないだろうと思っていたら、それは思い違いでした。悲しい経験だけでなく、犬との絆だったり、犬と共に暮らす喜びだったり、あまり悲しさを突き詰め過ぎないお話でした。著者も長い間犬と生活をしていると聞き納得です。

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    2013年11月25日
  • ダーク・ムーン 下

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    カナダを舞台にした中華マフィア、警察の麻薬をめぐるハードボイルドもの。立場の異なる三人の主人公が出てきて、知らなかった先代からの因果関係が少しずつ明らかになっていく。

    結局全員悪者の暗いバイオレンス感が、さすが馳氏と思う。

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    2013年10月09日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    沢山の人が読んで泣いたと書いてあったけれど泣けなかったのは愛情が足りないせいでしょうか?
    最後の章は泣いてしまったけれど‥

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    2013年09月29日
  • 美ら海、血の海

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    震災後大きく変化された氏の著作。その新作風がもっとも顕著に現れた一冊と言えるのではないか。Noirさはない。

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    2013年08月29日
  • ダーク・ムーン 下

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    救いがない。
    誰も幸せにならない、誰も成長しない、誰も笑わない。
    ノワールだね。

    様々な人種が入り乱れた小説だけれども、登場人物たちはごく限定されています。

    閉鎖的な負の連鎖。

    終わらない悲劇にうんざりとするとともに、なんだかんだ上下巻一気に読まされた事にびっくりです。

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    2013年06月11日
  • 9・11倶楽部

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    日本の象徴、東京の象徴としての都庁を爆破させることを生きる目標にして、必死に生きる戸籍を持たない子供達。馳作品によく見られる「理不尽さへの反発」「抗えず理不尽に死ぬ」が全体的なテーマなんだけど、ギリギリまで抗うなかでのスピード感のある逃避シーンがやっぱり面白い。ただ「漂流街」のような、ぶるぶる震えながら一気に読んでしまうほどの緊迫感はないかな。

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    2013年04月13日
  • 美ら海、血の海

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    本土の捨て石となった沖縄、地震と津波に犠牲になった東北。
    数多くの犠牲者をつくり、人間の尊厳を失わせた瞬間。
    自然が生んだ災害と人間が作ってしまった地獄。
    今こそ、我々が平和を語りましょう。

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    2013年03月06日
  • 9・11倶楽部

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    こないだ読んだ『沈黙の森』といい、10年前に読んでた、馳星周とすごい違いを感じる作品やった。以前のような暴力的な部分がメインだったのが、人間的な部分がすごく増えて、不快感が少なく、話にのめり込むことができた。

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    2012年12月29日
  • 虚(うつろ)の王

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    初めての馳作品。
    カネ、クスリ、セックス。
    かなりハードな感じです。
    今の世の中に普通にありそうな気がして
    読んでてぞっとします。(良い意味で。)
    途中で読むのを止めようかとも思ったけど、止められない。

    救いが無いのが魅力なんだろうなぁ、と思いますが
    私にはヘビーすぎました・・・

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    2012年12月15日
  • 沈黙の森

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     暴力団・東明会の金を持ち逃げした男が、軽井沢に潜伏している。金額は五億。東明会はもとより、大金の臭いを嗅ぎつけた危険な連中が、この閑静な別荘地に現れ、血眼になって男の行方を捜しはじめた。かつて新宿で「五人殺しの健」と呼ばれ名を馳せたが、今は軽井沢で別荘管理人として静かに暮らす田口健二のもとにも協力を要請する輩が訪れ、事態は急変する。雪山に乱反射する、欲望、復讐、狂気―すべてが暴力に収斂していく

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    2012年11月25日
  • 楽園の眠り

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    幼児虐待を、虐待する者たちの視点で描いた作品。
    親であればレベルに差はあれど育児に悩んだことがあるはずで、彼らの心情を全く理解できないとは言えないと思う。
    だけど、共感はできません。

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    2012年08月26日
  • 煉獄の使徒(上)(新潮文庫)

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    「小説で学ぶオウム真理教」みたいな感じ。
    読んでると非常に憂鬱な気持ちになる。
    カイジっぽい体言止めがどうも合わない気がしたけど、ごく一部の描写のみで終わってくれたのでよかった。(それはそれで統一感としてどうなのかと思うけど)

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    2012年08月22日
  • 9・11倶楽部

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    不夜城以来の馳さんの本。やはりアウトローと新宿の話。
    見える部分と見えない分と、強者と弱者と、いろんな混沌の都市の一角のごく狭い地域の話。解説者によれば、都庁の「権力」に牙をむいた作品ということなのだが・・・

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    2012年07月13日