馳星周のレビュー一覧

  • 不夜城

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    これがデビュー作とは到底信じられない完成度の高さに只々驚くばかり。少しずつ読み進めるつもりが、思わず一気読みしてしまった。昨今、歌舞伎町や裏社会を舞台とする作品は随分と増えてきたものの、おいそれと今作を凌駕するのは困難であろうし、国産ノワール最高峰とも呼ばれている所以も堪能出来た。最悪の事態を切り抜けるべく謀略の限りを尽くす主人公・健一が抱く猛烈な生存本能は彼の抱える空虚な諦念と表裏一体なのだろうか。極限状態で惹かれ合う健一と夏美だが、あまりにも似た者同士だったため、悲劇的な結末を導くのは何とも皮肉的だ。

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    2024年01月13日
  • ソウルメイト

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    犬を飼いたいと思いこの小説を購入。
    短編なので読みやすいです。
    犬の尊さだけでなく、飼い主の責任感と喪失感がよく分かりました。
    最後のバーニーズの話は泣ける

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    2023年12月24日
  • 神の涙

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    アイヌ民族であることに誇りを持つ彫刻家のおじいさんと、
    その孫でアイヌ民族であることを隠したい女のコ。

    旅行で訪れた、北海道のアイヌコタンのことを思い出しながら読みました。
    アイヌコタンとは、アイヌ民族の村のこと。
    異文化の雰囲気に内心ドキドキ。
    手彫りの彫刻がびっしり並ぶお店に入りました。
    そこで買った木彫りの人形は、今でも大切に手元にあります。
    つくり手の温もりが伝わってくるよう。
    また必ず行きたい、と記憶に強烈に残っています。 

    アイヌ民族のことをもっと知りたい、と思う一冊でした(⁠^⁠^⁠)




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    2023年10月28日
  • 雨降る森の犬

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    人間は面倒くさい。

    そう思っていた主人公が
    ―全部間違っていた。
    と気づく物語。


    うちは猫を飼っていますが、本書を読むと犬を飼いたくなります。自分は犬派なんだと思います。←
    でも、あんなに大きな存在が恐らく自分より先に亡くなることを考えると、とても飼う勇気が出ません…。
    「犬ってそういう存在なんだよ。死ぬとか生きるとか関係なくさ、ただ愛してくれるんだ」(本書より)
    『少年と犬』でもそうでしたが馳先生はラストで泣かせにきます。注意が必要です。

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    2023年10月28日
  • ソウルメイト

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    ジャーマンシェパードドッグ のお話が特に好き。 犬にしろ猫にしろ虐待される動物がこの世から1匹もいなくなる世の中になって欲しい

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    2023年09月21日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    馳星周さんの
    犬愛が溢れる
    シリーズ。

    愛犬か病気で弱っていく姿とか、
    その先の死とか、
    読んでて辛すぎる。
    過去も未来も
    憂うことなく
    今を精一杯生きる姿に
    勇気をもらうだけど、
    どうしても
    我が愛猫達にも
    いつかお別れの日が来るだと
    想像してしまい、悲しい気持ちに。

    読みやすく、愛情溢れる一冊。

    やっぱり、少年と犬、が
    集大成かな?

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    2023年08月29日
  • ゴールデン街コーリング

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    本好きな人なら興味を持って読めるかな。
    「深夜プラス1」、冒険小説を読んでた頃に憧れてた飲み屋やなぁ。

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    2023年08月25日
  • ソウルメイト

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    ネタバレ

    7匹とその家族を描いた短編集。どうしても犬が最後を迎える話が中心になってしまうので、つらい。同作者の受賞作「少年と犬」に繋がっているのがよく分かる。また作者が無類のイヌ好きであることも十分納得できる。

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    2023年07月08日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    1作目のインパクトが強かったので違和感が無く読めました。
    このままシリーズは続くのかな。
    意外性のネタも無くなった気がするけど。
    次が読んでみたいですね。

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    2023年06月22日
  • ソウルメイト

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    この作品は、初めに書かれていた
    「犬の十戒」を読んだだけで、
    こみ上げてくるものがありました。

    犬との信頼関係が生まれていく様子は
    読んでいて温かな気持ちになります。
    でも、失う哀しさの話に気持ちが引きずられて
    読み終えた時は、切なさが強かったです。

    ☆3は、長編好きなので、ちょっと辛め。

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    2023年06月19日
  • アンタッチャブル

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    読んでいたら何が本当で何が嘘なのか分からなくなりました。
    最初は違和感が強くて話に入れ込めなかったです。
    でも途中からは引き込まれてしまいました。
    第二弾があるので今度読んでみるつもりです。

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    2023年06月07日
  • 雨降る森の犬

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    読み終わったあと、少し心に引っかかった部分があったので星3つ。あとは馳さんの素敵な犬のお話。体力があったら色んな山に登ってみたかった。

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    2023年05月22日
  • 光あれ

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    ネタバレ

    敦賀で暮らす主人公の男性の青年期から中年期までを友人、女性、家族そして原発を織り交ぜながら描かれている。

    女性にだらしない主人公が堕ちていく様が暗い気分にさせる。ようやく最後に少しの光を感じさせるような終わり方になっているが、ずっと曇天で暗いイメージがまとわりつく。

    この主人公と原発のある町の行き詰まり感がリンクしているようにも感じさせられる。そこに光があるとすれば、そこにある自然や愛する人達と共にいることなのではないかと感じさせられた。

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    2023年05月06日
  • 蒼き山嶺

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    山岳小説が好きだ。
    どうしてそんな辛い思いまでして
    山へと向かってしまうんだろう、と
    毎回思うのだけれど
    登場人物と共に汗をかいて息を切らしながら
    読んでしまう。

    この作品は山から離れてしまった男、
    現在も山と離れられずに居る男、
    山と共になってしまった男、
    3人の山屋の物語。

    山とは何とも不思議だ。

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    2023年02月24日
  • 不夜城

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    ドロッドロのハードボイルドを読みたくなって20年ぶりに読み返し。
    こんな油ぎった世界は本当にあるのかな…と思いつつ、無くはなさそうなリアリティもある。
    最初から最後まで疾走するストーリーだけど、少しの休みもないのは疲れる(笑)。あと結局、ストーリーは各派閥同士の抗争のみであって、スケールがあるようでない。
    そのドロドロを味わいたい人に。

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    2023年01月23日
  • 光あれ

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    なんとも退廃した地方都市での暗いストーリーが延々と展開して、読んでて息苦しくなった。
    でも、実際にはこの主人公みたいな人間はどこにでもいると思う。

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    2023年01月16日
  • マンゴー・レイン

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    タイ生まれの日本人。
    人買いを生業とする。

    ある日、タイで偶然幼馴染に遭遇。
    売女の中国人をマレーシアまで運んでほしいという依頼を受けた。ある仏像と共に。

    神の都タイから仏像を運び出すのは至難の業である。

    法外な値段で依頼を引き受けるも、謎が謎を呼ぶ。

    ミステリー要素も多分に含みながら、タイ人の文化や精神性が精緻に描かれる。

    二世三世には取得しづらいオリジナルの感覚。

    寄付の概念に支えられた、欲まみれの既得権益者。

    最後の最後まで報われない。

    しかし、生存本能の前では善悪という概念は実に虚である。

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    2022年12月29日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    シリーズ三作目完結。

    90年代の歌舞伎町の裏社会を舞台にした不夜城シリーズの完結編。

    歌舞伎町の闇を治めていた台湾人から、日本人と台湾人の半々へ王位は譲られ、いや、奪われる。

    そして、本作で登場する主人公は中国残留孤児二世。

    死することが唯一の救い。

    シリーズ全てを通して見え隠れするテーマ「救済」
    今際の際で懇願する、神や仏への祈りも何も救いにはならない。万人に共通する救いは死ぬことのみだと。

    昭和から平成にかけた歌舞伎町の中国人闇社会。
    歴史を紐解けば、戦前のある掟から現在に繋がる。

    闇の底辺で生きるものの声がリアルさを感じさせる。

    シリーズ終わってしまったか。
    続けよう

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    2022年12月24日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    おもしろい
    不正な官邸にひと泡吹かせてくれて気持ちいい
    安倍総理と菅官房長官の時期に書かれた
    官邸がらみの内密な殺しの事件簿だ

    森友・加計問題を想像させる国会での追及で周辺のキーマンが何人か死んでいる
    死因は様々だ
    それまでも官邸に都合の悪い者は、総理と官房長官の時期にはすでに何人もいなくなっている

    公安で アンタッチャブル ( 誰にも指図されない特別な存在 )を自称する男の部下に捜査一課から転属になった男が目にするのは、驚くことばかり

    とにかくこの公安の上司のキャラクターがおもしろい
    公安の凄腕で、その父は元外交官のキャリア官僚、田園調布の豪邸に住む、体はデカいのに父をパパと呼び警視総

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    2022年11月11日
  • ソウルメイト

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    犬と人間を巡る7つの短編小説。登場する犬はチワワ、ボルゾイ、柴、コーギー、シェパード、ジャックラッセル、バーニーズ。
    バーニーズの章は組織球性肉腫になったバーニーズとその飼い主の最後の数ヶ月が描かれており、泣きながら読んだが良い過ごし方だと思った。まさに犬と人がソウルメイトとして絆を持つとこうなのかな、と思った。

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    2022年11月03日