馳星周のレビュー一覧

  • 光あれ

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    舞台は福井県敦賀市。

    原電で働く一人の男の物語。
    中年の現在から、少年期、青年期、そして中年へ。

    若かりし頃、何者かになると信じていたわけでもなく、何者かになることが当たり前だと思っていた。しかし、何者にもなれなかったと思ってしまった中年の回想。

    地方都市で生まれ、生きるものの心持ち。

    高校時代の友人を事故で失う。残された友人の妻と逢瀬を重ねる。友人の妻が自分のせいで自殺する。
    浮気が露呈し、自分の妻に離婚を迫られる。
    そして、離婚を迫られ、家を追い出された矢先に、かつての彼女と関係を持つ。
    その彼女はかつて、今の妻と付き合うためにふった女であった。

    ここだけを切り取るとどうしよう

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    2024年05月03日
  • 四神の旗

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     私の好きな奈良時代、それも初期、藤原四子が主役とあって非常に期待して手にした作品。
     感想としては期待未満。ストーリーのテンポは良いが、その分事件の掘り下げが低いように感じる。コロコロと視点が変わる(だいたい10p以内)ため、感情移入がしづらいように感じた。
     それでもキャラ付けは分かりやすく、武智麻呂派か、房前派かで議論も白熱しそうな構造。私は房前の自分本位な性格に嫌悪を覚える。確かに武智麻呂は家を守ることしか考えておらず政を疎かにしているかもしれない。ただそれでも時勢を読み柔軟に策を練る努力をしている武智麻呂に好感を覚え、綺麗事だけを突き詰める房前は夢想家で、厳しい目を向けたくなる。武智

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    2024年04月30日
  • 四神の旗

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    ネタバレ

    奈良時代初期の藤原四兄弟と長屋王の対立を描いた歴史小説。

    長屋王の変は史実としては知っていましたが、本作は変への房前不関与説をとっているのが珍しかったです。
    それにしても四兄弟の天然痘での全滅は、平安時代の兼家一族の道長以外の興亡とあまりにも類似していて恐ろしいです。
    前作「比ぶ者なき」の不比等に続いての作品で、この後に藤原仲麻呂の「北辰の門」が続くので楽しみです。

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    2024年04月19日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    ネタバレ

    競馬ものを読むのは初めてだったけど面白く読めた。ざっくり言うと一介の競馬ファンが馬主となって惚れた馬の血統を紡いでいくという話だけど、馬だけじゃなく、人との出会いも紡いでいくところにこの作品の良さがあると思う。
    途中かなりB級感が漂うところもあったけど作品内でズバリ書かれていたからしょーがない。
    主要人物はほぼ良き相手を見つけられたのに杉山だけ取り残されて可哀そう。
    作者の競馬愛とロマンをヒシヒシと感じる1冊。

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    2024年04月14日
  • 雨降る森の犬

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    中学生という思春期真っ只中の雨音の成長と犬の関わり、そこに兄のような存在となる正樹、伯父の道夫との日々の物語。父親が亡くなり母親との関係に行き詰まり、東京から長野に住む処を変えて彼女の暮らしは変わるけれど性に合っていたのかすぐにn馴染み、すくすくと成長しいく。何気ない日常や食事も美味しそうな香りが想像できる。バーニーズマウンテンドッグ、大型犬で世話は大変そうだけれど家族のような存在が羨ましい。著者の犬の物語は他にもあるようなので読みたくなった。

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    2024年04月10日
  • 不夜城

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    十年以上も前に一回読んだことあるのだが再読した。次々と予想を裏切る展開に驚かされて後半は一気に読んだ。
    昔と今で感じた思いは違えど、クライマックスの展開でマジかと思った。少しがっくりもした。しかし解説を読むと少し納得した。なんとも言えない気持ちになったがそれがこの小説を読む醍醐味なんだと思う

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    2024年03月29日
  • 漂流街

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    最後の最後の1ページまでバイオレンス···
    狂気と絶望の物語。

    主人公は日系ブラジル人の男。
    ブラジル、日本、家族、すべてが憎い。
    誰も信じられない。
    とにかく金が欲しい。
    金さえあれば幸せになれる···!

    嫌〜な結末しか見えてこないんですけど···
    と思いつつ、読まずにいられない。

    ああ怖かった(⁠T⁠T⁠)
    刺激強めな一冊でした。

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    2024年02月25日
  • 北辰の門

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    「比ぶ者なき」「四神の旗」に続くシリーズ三作。主人公は奈良時代、天平の世に生きた藤原仲麻呂(恵美押勝)。祖父の藤原不比等の才を受け継いで頭角を現し栄華を極めるが最後はあっけなかった。敗因は情を軽んじながらもそれを徹底できなかった脇の甘さか吉備真備の叡智か。

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    2024年02月25日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    ソウルメイトシリーズ2作目。
    前作同様犬と人間の絆を描いた作品ですが、相変わらず飼う側の責任の重さを考えさせられるものばかりでした。安易にペットを飼うものではないですが、その責任を存分に全うできるなら、人生が豊かになるのは間違いないでしょう。

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    2024年02月18日
  • 北辰の門

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    ずいぶんストレートなお話だった。
    あまりにもやりすぎた藤原仲麻呂がとてもわかりやすい悪役。
    道鏡、意外といい奴ではないですか。
    吉備真備かっこ良い。

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    2024年02月17日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    最近息子に触発されて競馬にちょっとだけ参戦。
    レースの裏側について少しだけ理解した気がする。
    競走馬を育てるというのは夢のあることんだなぁと。後編を期待します。

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    2024年02月16日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    競馬というより競走馬を題材にした長篇小説だ。
    兄の遺した競馬バーを営む倉本葵は、競馬場のパドックで名馬メジロマックイーンの最後の産駒であるウララペツに一目惚れしてしまう。だが、9歳という年齢にくわえ地方競馬でたいした戦績もないウララペツは、引退し廃馬されることに。ウララペツを救うため葵は奮闘するが……。
    別の作家が書いたらもっと重苦しい作品になっていたかもしれない。競走馬の背負った悲しい宿命や、北海道の牧場の苦境を巧みに盛り込みながら、笑って泣けるエンタメ作品に仕上がっていた。

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    2024年02月10日
  • 走ろうぜ、マージ

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    読み進めるほどに辛くなる。それだけ筆者とマージの間に絆が芽生えていたんだと思う。ここまでの関係になるのは本当に素晴らしいと思う反面、犬を最後まで飼う事と看取ることの責任の重さと悲しみを感じた。

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    2024年01月08日
  • 不夜城

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    これがデビュー作とは到底信じられない完成度の高さに只々驚くばかり。少しずつ読み進めるつもりが、思わず一気読みしてしまった。昨今、歌舞伎町や裏社会を舞台とする作品は随分と増えてきたものの、おいそれと今作を凌駕するのは困難であろうし、国産ノワール最高峰とも呼ばれている所以も堪能出来た。最悪の事態を切り抜けるべく謀略の限りを尽くす主人公・健一が抱く猛烈な生存本能は彼の抱える空虚な諦念と表裏一体なのだろうか。極限状態で惹かれ合う健一と夏美だが、あまりにも似た者同士だったため、悲劇的な結末を導くのは何とも皮肉的だ。

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    2024年01月13日
  • ソウルメイト

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    犬を飼いたいと思いこの小説を購入。
    短編なので読みやすいです。
    犬の尊さだけでなく、飼い主の責任感と喪失感がよく分かりました。
    最後のバーニーズの話は泣ける

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    2023年12月24日
  • 神の涙

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    アイヌ民族であることに誇りを持つ彫刻家のおじいさんと、
    その孫でアイヌ民族であることを隠したい女のコ。

    旅行で訪れた、北海道のアイヌコタンのことを思い出しながら読みました。
    アイヌコタンとは、アイヌ民族の村のこと。
    異文化の雰囲気に内心ドキドキ。
    手彫りの彫刻がびっしり並ぶお店に入りました。
    そこで買った木彫りの人形は、今でも大切に手元にあります。
    つくり手の温もりが伝わってくるよう。
    また必ず行きたい、と記憶に強烈に残っています。 

    アイヌ民族のことをもっと知りたい、と思う一冊でした(⁠^⁠^⁠)




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    2023年10月28日
  • 雨降る森の犬

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    人間は面倒くさい。

    そう思っていた主人公が
    ―全部間違っていた。
    と気づく物語。


    うちは猫を飼っていますが、本書を読むと犬を飼いたくなります。自分は犬派なんだと思います。←
    でも、あんなに大きな存在が恐らく自分より先に亡くなることを考えると、とても飼う勇気が出ません…。
    「犬ってそういう存在なんだよ。死ぬとか生きるとか関係なくさ、ただ愛してくれるんだ」(本書より)
    『少年と犬』でもそうでしたが馳先生はラストで泣かせにきます。注意が必要です。

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    2023年10月28日
  • ソウルメイト

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    ジャーマンシェパードドッグ のお話が特に好き。 犬にしろ猫にしろ虐待される動物がこの世から1匹もいなくなる世の中になって欲しい

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    2023年09月21日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    馳星周さんの
    犬愛が溢れる
    シリーズ。

    愛犬か病気で弱っていく姿とか、
    その先の死とか、
    読んでて辛すぎる。
    過去も未来も
    憂うことなく
    今を精一杯生きる姿に
    勇気をもらうだけど、
    どうしても
    我が愛猫達にも
    いつかお別れの日が来るだと
    想像してしまい、悲しい気持ちに。

    読みやすく、愛情溢れる一冊。

    やっぱり、少年と犬、が
    集大成かな?

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    2023年08月29日
  • ゴールデン街コーリング

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    本好きな人なら興味を持って読めるかな。
    「深夜プラス1」、冒険小説を読んでた頃に憧れてた飲み屋やなぁ。

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    2023年08月25日