馳星周のレビュー一覧

  • 少年と犬

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    これも直木賞だなと思いつつ、解説の北方さんに脱帽。忠犬ハチ公的な賢い犬の話で、泣くの必至ですが、私犬好きではないのでなんか感動いまいちなんだよなって思いながら読んでたのを最後北方さんに見透かされた感覚でした笑。人間の求めてる何かだとしたら深いわ

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    2026年05月10日
  • 黄金旅程

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    ネタバレ

    ご都合ほるほる
    『ザ・ロイヤルファミリー』の方が2年はやく世に出てる。ロイヤルファミリーは馬主目線。黄金旅程は馬産地目線。ストーリーはほぼ同じというか。こっちの本はステイゴールドがモデル。あっちの本もステイゴールドがモデル。馬が正念場のレースで勝って、あとはエピローグ的に振り返って成功を語ってハッピーエンドという構造がくりそつ。
    宮本輝「優駿」みたいに今後は大変だよみたいなの匂わすというか、後の世に読んでるからそうわかってるだけでもあるけど、そういう余韻はなかった。この作品はひたすらハッピーで終わり。

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    2026年05月02日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    ネタバレ

    公安部のアンタッチャブル・椿と振り回される宮澤のコンビが、総理周辺のスキャンダル絡みで相次ぐ突然死の謎を追う公安ブラックコメディ。
    前作は読み方が中々掴めなかったものの、今作は大丈夫だと思ったのですが、最後の最後で「ああ、まだ足りなかった」と痛感しました。ブラックコメディ路線のサスペンス、ではなく、ブラックコメディというかもはやギャグくらいのノリで楽しんだほうがいいのかもしれません(宮澤はツッコミ役)
    前作は椿のクレイジーっぷりが前作しっかり描かれているのに対して、今作では割としっかりしているので油断していました。

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    2026年04月03日
  • 9・11倶楽部

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    地下鉄サリン事件で妻子を失った男が、中国不法滞在残留孤児と出会いどんどん深みにはまっていく。
    救命士として普段人々を救っている男が子供たちのためにどんどんダークな世界で犯罪にまで手を出すようになるとは。
    織田と子供たちの絆がだんだんと深くなっていく様子が切なかった。

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    2026年04月03日
  • 不夜城

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    新宿の情景をしっかり織り込みながら、筋が通ったストーリーで楽しく読めました。
    内容自体はダークだし、歌舞伎町の印象を悪くしてしまいますが、それでも著者が描く世界観に歌舞伎町は不可欠なのかなと思いました。

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    2026年02月03日
  • 帰らずの海

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    静かで切ない。
    この作家さんの作品は好きですが、今回はスローペースなのと、終わりが悲しすぎて星3でした。
    それでも描写の美しさは変わらずなので、のんびり浸って読むのをオススメします。
    浸って悲しくなって、ぼんやりしたい方向け。

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    2026年01月20日
  • ソウルメイト

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    動物が出てくる小説大好きだけど、この短編集はちょっとパターンな気がしちゃったな。バーニーズは泣けた。

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    2026年01月04日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    さまざまな犬種ごとの短編集で、犬好きな私は胸が熱くなる場面が多くありました。犬好きな方におすすめです。

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    2025年12月29日
  • フェスタ

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    カムナビという一頭の馬が世界最高峰と言われる凱旋門賞に挑戦する姿を通してホースマンの想いを描いた物語。

    カムナビが繋いだ人の縁とステイゴールドの血脈で凱旋門賞に挑戦する陣営の想いが伝わるとともに生産者の三上親子、騎手の若林や調教師の児玉、馬主の達之助とその意思を継いだ朋香と一頭の馬を通して周りの関係や心境が変わっていくところを物語を通して感じることができました。
    父であるナカヤマフェスタが後少しで叶えられなかった悲願を叶えるべく奮闘する陣営とそれぞれの運命の歯車が動き出す瞬間をカムナビを通して感じることもできました。
    また、ヴィヴィとの関係が深まることによって変わっていく佐久間の姿は物語のなかでも印象に残りました。

    本書を読んで夢を追いかける人々の想いとそこから拓けていく姿から改めて競馬の素晴らしさや奥深さを感じました。
    そして、カムナビによって変わった人の物語の続きを読みたいと感じた作品でした。

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    2025年12月27日
  • 飛越(ジャンプ)

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    ネタバレ

    同じ翔吾という名前の2人のジョッキーが障害界の王者を決める闘いとお互いの苦悩を描いた一冊。

    キアーロディルーナと出会って変わった元花形ジョッキーの円谷と絶対王者ルプスデイに跨って謳歌をモノにする森山という2人の騎手の戦いを描いた物語はお互いの光と影をうまく映していて読み応えがありました。
    史実にあるオジュウチョウサンを彷彿とさせる平地挑戦やそこに対するお互いの障害騎手としての想いや障害騎手同士の絆を感じる描写もあり胸が熱くなる場面も多くありました。
    ローテーションも史実と同様だったり、平地と比べて日の目を見ないところや障害馬としてレースに出れるまでの育成風景にも触れられておりより障害の奥深さを知ることもできました。
    調教師の今井や藍奈、円谷の娘の沙織といった登場人物も個性的で良かったですが、演出上の部分もあるとは思うのですが森山の周りの人物ももう少し出て欲しかったなと感じました。
    平地免許を返上してなんとしてもルプスデイを倒してシュイユエの無念を晴らしたい円谷の想いや障害だけでなく平地でも乗って有馬記念やダービーに乗りたいと思う森山の想いなど2人の障害に生きる人間の複雑な気持ちも心に残りました。

    本書を読んで改めて物語を通して一頭とじっくりと向き合う障害競走の世界に触れることができ素晴らしさを感じることができました。そして、これから競走にたどり着くまでの日々などを思ったりといった違った目線で楽しむことができると感じた作品でした。

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    2025年11月22日
  • 飛越(ジャンプ)

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    『黄金旅程』ではステイゴールドがモデルだったが、馳さんはよほどこの馬がお好きとみえて、本作はステイゴールド産駒を想定したストーリー仕立てになっていました。

    平地ではなく障害競走にフォーカスしたところが面白く、免許が別なのか~、とか障害騎手同志は連帯が強いのか~、とかいろいろ発見がありました。

    もしかしたら、ルプスデイは『オジュウチョウサン』がモデルなんじゃないか、とか思ったり。。

    ステイゴールド、懐かしいですね!

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    2025年09月29日
  • 暗手

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    救いようがない話で、読んでるうちに気分が沈んできてしまいました。

    暗手は、麗芬や綾のことをとても愛していてそのために殺人も犯してしまう。
    人がそこまで深く人を愛することが出来るか、そもそもその人を手に入れるために
    殺人まで犯してしまうのは愛でなくて執着なんかな、とか思いました。

    暗手が、最初はただ惰性で生きていて死を待つだけの存在だったのが、綾と知り合うことで存在意義を見出して、「死んでなんかいられない」ってなるのがちょっとかっこいいなと思いました。

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    2025年09月14日
  • アンタッチャブル

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    ネタバレ

    頭の良い精神病患者が主人公の人生を弄ぶ話
    警視庁公安部に触れてはイケナイ男がいる
    親の血筋とキャリアと人を様々な方法で従え
    る能力を躊躇なく動かす外事三課特別事項捜
    査係係長椿警視は・・・妻と離婚したことが
    心に傷を与え虚構の世界に生きるポンコツと
    なってしまった、このポンコツは陰謀を駆使
    して政敵を罠に嵌めますのでご注意を

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    2025年08月15日
  • 不夜城

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    今更ながらに不夜城。金城武で映画化され時は衝撃的だった。再読なんだとは思うんだけど、結構、忘れていたな。日本と台湾のハーフ・健一。どちらのルーツを持っていながら、どちらにも属せない。この半端な感じは年を取った今読み返したからこそ、なんか染みた。楊のじいさんの強かさだったり、元のぎらつきさ加減だったり。移民と一括りにはしきれないルーツと背景が緻密だよな。夏美の小賢しさは鬱陶しくもあるんだけれど、彼女も生きることに必死な一人。誰も彼もが必死に生きているだけなんだけど。ヒリヒリとした空気感がたまらなかった。

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    2025年07月21日
  • 飛越(ジャンプ)

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     森山翔吾は待っていた。
     目の前には横木と呼ばれる丸太が転がっている。森山翔吾が跨ったオタヴァは三十分近く横木の前で立ち尽くしている。
     初めて目にする丸太が怖いのだ。        (本文冒頭)


     競馬は博奕、スポーツ、夢、ロマン。

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    2025年06月17日
  • 飛越(ジャンプ)

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    ネタバレ

    宝塚記念の日に東京競馬場のスタンドで読みました。
    中山グランドジャンプと中山大障害を現地観戦する者からしたら目新しいものはないので、新しいファンにはよいかと。
    オジュウチョウサンの馬主には読ませられませんね笑

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    2025年06月16日
  • 古惑仔

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    傑作ノワール全6編。短編だからサクサクと読める。裏社会ものはほんと好きです。海外というかアジアのの名前が沢山でてくるので慣れていないと読みにくいかも。せつない物語だ。そんなに珍しさはないけどせつない気持ちになれる作品。

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    2025年06月11日
  • 月の王

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    1930年代の上海での闘争。奇術やファンタジー要素を含み、新たな世界。途中で止められない面白さ。これまで、武術にせよ武器にせよ、馳さんが描く究極の人間技に興奮したのだが、今回はノワールとは違った。

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    2025年05月18日
  • 月の王

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    何というか、展開がフィクションとしか思えないというか…速すぎるというか…
    スピード感がありすぎて、感情移入は難しいです。

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    2025年05月08日
  • 生誕祭(上)

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    誰が本当のことを話しているのか(マミが一番正直な気もする)疑心暗鬼になりそうで疾走感のある本だった。「星降る森の〜」と作風が違い過ぎる。。下巻に続く。

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    2025年05月01日