馳星周のレビュー一覧

  • 長恨歌 不夜城完結編

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    不夜城完結編。物足りないという声が多いけど、これはこれで良かったんだろうな~と思う。激しい暴力や性描写を無くしたのは評価(鎮魂歌でお腹いっぱいなので)

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    2011年03月03日
  • ダーク・ムーン 上

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    バンクーバーが舞台。

    中国人、日系カナダ人、日本人が裏社会で三つ巴となり凄まじい抗争が。
    各々がずるく、汚なさを持っており、欲のぶつかり合いがスピード感を持って
    描かれておりオモシロイ。
    話が進むにつれ複雑化するピースが、最後、見事に繋がっていく過程は
    読み応えと読後の満足感を与えてくれる。

    また、バンクーバーの街並みを空気感とともに見事に描写されており、
    その場景がハッキリとイメージできる。
    特にチャイナタウンに関しては、安全といわれるバンクーバーの中でも
    異様な空気を持っており、その色彩の表現が素晴らしい。

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    2011年02月28日
  • マンゴー・レイン

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    なんともハードボイルドだった。
    危機的状況になる度に、確率を出すのにちょっとだけ。ちょっとだけうんざりしたけど、タイの暑さを感じる本でした。
    最後のおちが良かった。

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    2010年11月26日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    不夜城三部作の完結編です。
    前二作に比べるとあっさりした感じがありますがスピンオフ的に考えると楽しめます。
    と、いうのも今回は劉健一でなく日系二世武基裕の目線で描かれています。
    前作が最終回で「その後」的なストーリーなのかな。
    でもやっぱり劉健一は魅力的で最後はある意味“らしい”のかなと思いました。

    楊偉民→劉健一→武基裕と引き継がれる・・・のかと思いきや!
    そうなるんだ~、そうなっちゃうかぁ~という終わり方で
    個人的にはスッキリしませんでしたがアリっちゃアリで馳星周らしいのかも。

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    2010年10月04日
  • 約束の地で

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    北海道を舞台にした5つの短編連作。これは、物語の中であって欲しいと願う。だが、DVや介護問題、家族の崩壊など、孕んでいて現実に有りうる話。目を背けてはならない!

    事業に失敗し、死に場所を求め、捨てたはずの故郷に戻った男が聞いたのは、父が大金を持っていると云う噂だった。その父の愛人だった女は、戻りたくなかった実家に帰り、アルツハイマーの母と飼い猫の世話に明け暮れ、恋仲になった外国車のディーラーをしてる男に見捨てらる。その男の知的障害を抱える少年は、愛犬を連れ、世界の終わりだと云う荒れ地に骨をばら蒔く。少年にスクーターを無理強いして売りつけ中古車を買ったサッカー部のェースだった男は、訳ありの1つ

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    2010年09月23日
  • 楽園の眠り

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    虐待する父親と、その父親によって言葉を閉ざした少年と、それを偶然保護した虐待されている少女。
    追って追われ、捕まりそうになったり、参謀したり裏切ったり。
    一体いつになれば、この逃亡劇は終結するのか。
    最後は…馳氏ならやはりそうなるか。

    おっと、この作品にはめずらしくヤーサンが登場しない。
    作風模索中なのかなぁ…。
    いつもと違うシチュエーションに慣れなかった私がいた。

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    2010年08月26日
  • 約束の地で

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    作者には珍しい連作短編集。前編の人たちがそれぞれ繋がっています。
    出てくるのはいわゆる普通の人たちで恵まれない人たち。死のイメージがついて回る。日高が舞台。

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    2010年08月19日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    ネタバレ

    なんとも空しいのは、中国本土が経済発展を遂げ、命がけで日本にやってくる必要がなくなってしまったということ。本書の主人公、武基裕は、何のために故郷を捨てたのか分からなくなってしまう。劉健一は何を手にするのか。

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    2011年11月27日
  • クラッシュ

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    現代のルポルタージュ的な内容だと思った。 悲しいというよりも、現実はこうなのかも? って。 こうであって欲しくは無いけど。 

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    2010年05月30日
  • M(エム)

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    短編4作品、どれもこれも救われないお話だ。日常の中に潜む、ある境界線を踏み外した先に、地獄が口を空けて待っているのだろう。表題作の『M』に至っては、人間の肥大化した大脳皮質が見せる幻覚なのだ、それを鎮めるために払うエネルギーの如何に大きなこと。

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    2015年01月19日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    不夜城三部作、立て続けに読んだせいかもしれないけど、最後はなんだか複雑に絡み合った感が薄い気がした。
    鎮魂歌だったらぜったいあと二転くらいあった気がする。
    最後が、うまいことまとまりすぎた気がしました。

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    2010年02月07日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    歌舞伎町の黒社会を二分する北京系大物が惨殺された。新宿に再び不穏な空気が立ち篭め、裏切りと陰謀が渦巻く中、男たちは生き残りをかけた戦いを仕掛け始める。
    驚異のデビュー作「不夜城」の2年後を綴る待望の第2弾。


    第51回日本推理作家協会賞長篇部門

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    2016年09月29日
  • 楽園の眠り

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    1ページ1行目から鷲摑みだ。馳ワールドのスピード感と細かい描写が織り成す世界に一気にダイブした。虐待される者とする者の温度差を明確にしながら主人公の思いになんとなく頷ける点も残されている。すべての登場人物に自己投影できるような隙というか何処にでも起こり得そうな何かを配置しておく手腕は流石だ。虐待は繰り返され主人公もその息子もあらゆる登場人物が一人も救われることなく闇に沈んで行くかのような恐るべき馳ワールド。

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    2009年10月04日
  • マンゴー・レイン

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    馳星周の描く世界の住人、、、ほとほと救いが無い。
    馳さんオススメのタイの船そばを是非食べてみたいと思う。

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    2009年10月04日
  • マンゴー・レイン

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    初めて読む小説。何で買ったかというと、著者の名前が気になったから。
    これって、周星馳(香港・大陸で大人気の映画監督)の名前をさかさまにしたもの。
    きっとこれはペンネームだ!そうおもって、周星馳の作品をイメージして
    買ってみた。さっき調べてみたら、これは周知の事実だったみたい。

    内容は…
    タイ生まれの日本人・十河将人。
    借金を重ね、妻を亡くし、再びタイに舞い戻った。
    仕事は人身売買。
    彼は、中国人のメイという女性をシンガポールに連れ出す仕事の依頼を受けるが、
    そこには予期せぬ無数の罠が仕掛けられている。
    お宝を目指してなんでもありのストーリー

    どす黒い人間の欲を描く小説

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    2009年10月04日
  • 夜光虫

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    馳星周の小説は人が死ぬだけだと妹が言った
    なるほど、不夜城とマンゴーレインと夜光虫を読んだが確かに(苦笑

    しかし小説としては修作ですよ、これ
    馳作品はあまりにもリアルなんでちょっと怖くなっちゃいます

    台湾のプロ野球と台湾のヤクザが絡み合う物語
    複雑な人間関係と思いきや、実は…

    うちは兄弟仲良くてよかった笑

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    2009年10月04日
  • 雪月夜

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    相変わらず暴力とか人間の汚さとかえぐいエロさを書かせたら上手な人。つーか北海道に行ったことがないんで、根室の寒さの描写がイマヒトツ身にしみないんだけど、それでもウダツのあがらない、くすぶった主人公の弱弱しい精神描写と、凶悪だけどモロい相方の揺らぎと、根室という場所の閉塞性とが、密室劇みたいな状況で面白く作用しあってる感じ。読後感は例によって悪いけど引っ張る迫力はある。

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    2009年10月04日
  • M(エム)

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    義妹に劣情を抱く男
    好きな男に抱かれたいがために娼婦になる女
    売春の罠にはまる主婦
    SMクラブに通い詰める青年

    日常に潜む罠と背徳
    なかなかリアルです。どれもありそう。。

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    2009年10月29日
  • 夜光虫

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    馳氏でしか書けない独特のノワールワールド。
    どこまでも果てしない暗闇の世界。
    どこまでも没落していく主人公の姿がありありと表現されている。
    しかし、あの日本ノワールの最高傑作「不夜城」を超せる作品は
    もう出せないのか。。。

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    2009年10月07日
  • マンゴー・レイン

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    ハードボイルドといいますか、、、
    手に汗握る展開といいますか…。
    面白い、確かに面白いんですが、好みではありませんでした。
    めずらしく(?)男性からの上から目線ではありますが、賢く描かれた女性が出てきたのが新鮮でした。(最近そういう本にめぐり合ってなかったので。)
    でも何だか、主人公の男性が自問自答するたびに、イラっとしました。

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    2009年10月04日