馳星周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元長野県警の山岳遭難救助隊員だった得丸は現在は山岳ガイドとして白馬村観光課に勤めている
ある日、残雪の状況を確認していた得丸は無謀な登山者に出会う
それは、大学時代の山岳部の同期池谷だった
池谷もまた警視庁公安部に所属する警察官だった
卒業後二十年全く山から離れていた池谷の身体はすっかりなまっていた
そんな池谷に白馬岳までのガイドを引き受けた得丸だったが…
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二十年も山から離れていた池谷が何故急に山に戻ってきたのか
何故友人である得丸を脅してまで登り続けなければならなかったのか
その理由はあまりにも衝撃的で思わずえっ!?と声が出てしまうほどでした
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登山をする人ならもっと臨場感が伝わり楽しめたのだろうな、と思います
何せ、専門用語とか道具の名前とかよく分からなかったので…
そこを差し引いても充分楽しめるスケールの大きな物語でした
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二人の大学時代が織り交ぜながら語られていますが、二人の同期でありライバルであり目指すべき存在であった天才登山家若林は8000メートル級のK2で命を落とし、遺体は発見されていない
得丸が若林の遺体を発見するため、K2に挑む…という続編に期待したいです -
Posted by ブクログ
ネタバレ先月初めに読み終わり、その段階で
続編を購入してあった馳星周の単行本。レビューまで間
が空いたのは、買った事実を忘れていたから、とは口が
裂けても言えない感じ。
捜一から公安に飛ばされた宮澤は、どういうワケだかア
タマのオカシイ上司・公安アンタッチャブルの椿に気に
入られ、椿の助手としては最長の勤務記録を今も更新中。
おかげで捜一への復帰など考えられない状態なのだけど。
そんな折、現政権の起こした不祥事に関係した、と思わ
れる関係者が次々に死亡。椿は官邸の関与を指摘、宮澤
も渋々その捜査に付き合うのだが・・・という内容。
公安モノなのに妙に笑える、というのは前作と同じ。違
うのは、今回絶対的なヒールとして登場する官邸チーム
のモデルが、間違いなく安倍政権であるということ。
そういえば森友・加計問題で自殺した官僚が居たが、も
しかしたらその辺りにインスパイアされて書いた作品な
のかも。
しかし、前作と比較してストーリー展開にかなり無理が
ある気が。もちろん一応の辻褄は最終的に合うことには
なるのだが、あまりの荒唐無稽さにさすがに少し呆れた
ほど(^^;)。
まぁ、つまらないワケでは無いのだけど、起こっている
事件がそこそこシビアなのに、肝心なところをウヤムヤ
にしている感は否めず。続編を読みたくなる作品である
ことに変わりは無いので、次回はもう少しだけしっかり
した物語になると嬉しい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ超久しぶりに、馳星周の本に挑戦してみました。馳さんの小説は、すっごい昔に、あの超話題になったデビュー作「不夜城」を読んで、あまりピンと来なかった記憶しかないんですよ。
で、最近、とある知人の方から「馳星周、いいよ~!」って薦められたので、ちょっと読んでみようかな、って思いまして。で、手に取ったのが、この一冊である次第ですね。
えーと、まず、すげえ世界観が、入り組んでいる。
舞台は、カナダ。で、そのカナダの、中国人街?が、舞台?という感じでしょうか?もの凄く、人種が、民族が、言語が、入り混じりまくっております。で、登場人物がスゲエ多い。それぞれみんな色んな思惑のもとに動いている。物語を追っかけるの、まあまあ大変です。めまぐるしいなあ!って感じ。ちょっと、読み慣れるの、大変な小説ですね。うむ。雑多!猥雑!って感じでしょうか。凄いまあ、ええ世界観です。こういうの、好きだなあ~。読み進めるのは、慣れるまでが超大変だと思うんですけどね笑。
主人公は、、、ザックリ言って、3人、と、言っていいのでしょうか、ね?
呉達龍・・・広東人。香港で?悪徳警官をしていて、色々あってカナダに流れてきて、カナダでも悪徳警官してるよ。広州に残してきちゃった娘と息子が超大事。二人をなんとかカナダに引っ越しさせるべく、移民権?永住権?みたいなん手にいれるべく、お金とコネが欲しいから悪い偉い人の使いっ走りしてます。もう世の中の色んなことがムカついてショーがない中年まっしぐらのお年頃です。ホンマに娘と息子以外の人類は全員嫌い。マジでムキーってムカつく!!ホンマに人間ムカつく!あ、美人のビッチは好きです。ヤリたいから。
ハロルド加藤・・・日系カナダ人。CLEUっていうカナダのちょっと特殊な警察所属です。アメリカで言うとFBIみたいなもんです。違ったらスマン。ちょっと理由があってメチャクチャ権力志向なんで、白人の政治家のお偉いさんの娘と政略結婚して、権力を手に入れたいんです。で、実は、婚約者もいるんですが、、、実は俺、、、ゲイ、、、なんです。でも絶対バレたら権力手に入れられないし政略結婚もパーになるし、困ってるんで絶対なんとか隠したい!そして権力は手に入れたい。その理由はマア、、、ゴニョゴニョ。あ、親父とは、ちょっと色々とアレコレありましてね。あんまエエ仲ではないんです。そして母は、亡くなっております、、、色々と、、、お察しください、、、
富永修・・・日本で警官してたんですが、ちょっと、ヤクザのオンナとナニなアレして、おまけにクスリにもう滅茶苦茶ハマっちゃってめちゃヤバい立場になりまして、ちょっと香港に逃げました。で、香港の顔役の使いっ走りしてます。で、香港の顔役に「俺の可愛い娘がカナダでアホな男に騙されてるみたいだからとっとと連れ戻してこい!」って命令されたので遥々カナダに来ましたよ。ちなみに、、、俺、、、何もかもを覗き見するのがマジで好きです。他人の秘密を知りたくて仕方ない性分なんです!!あと、美人のビッチが好きです。ヤレるから。
という、、、感じ?すげえ茶化して紹介してゴメン、って感じですが、なにしろ凄いのが、登場人物のほぼ誰にも、感情移入できない感じ。主役級3人以外の登場人物も、どいつもこいつも、悪人、っていうか性格悪いキャラ、っていうかイヤなヤツばっかり。ホンマに。すげえぜノワール小説。暗黒小説?こういう世界観、マジ凄い。
で、自分がもし、こういう世界に放り込まれたとしたら、一瞬で殺されている自覚と自信は、ありますね。こんなシビアな世界で、うまいこと生き延びていくことのできる才覚、一切無いと思います。マジ怖い。世の中の裏社会って、ホンマにこんなに怖いの?もう無理無理、って感じ。そういう意味では、車谷長吉の世界観とも通じるなあ~。あの人の小説世界も、俺、無理。って思いましたもん。絶対俺あっさり殺される役どころやんこの中では、って、マジで思いました。
凄い面白いのは、人種と民族と言語が全て入り乱れている、何でもアリのこの感じ。カナダが舞台なのに、めちゃくちゃエイジアン、って感じ。中華の雰囲気って、凄く凄いですね。作品中に「中国人は世界を征服する。世界のどこにでも自分たちの文化を持っていく」みたいな描写がありましたが、まさにそれ。凄い。日本の映画で言うと、行定 勲監督の超傑作「スワロウテイル」な世界観。
北京語、広東語、英語、日本語が入り乱れてます。特におもろいなあ~って思うのは、とある場所で、みんなで英語でしゃべってたとして、お?この場所では俺とあんた以外、全員広東語を知らないよ?ってなった場合、その二人は堂々と広東語を使って密談、というか二人にしか分からない会話をしだすところ、とか、ああいう多国籍な雰囲気、超好きですね。
あと、どーせおめーにはわからんだろうやーいザマア、って、日本語通じない相手に、日本語で悪態つく感じ、とか、マジでこう、言語の壁っておもしろいですねえ、、、凄いなあ、言語って。
この作品、ハリウッドで、ガチで本気で実写化したら、めちゃくちゃ面白いんじゃねえの?って思うんですが、役者さんが、多数の言語を覚えるのがすげえ大変だろうから、ちょっと無理だろうな、とか思う次第です。で、言語の壁を行ったり来たりするこういう感じって、マジでこの地に住んでいないと、ホンマのホンマのホンマの感覚、って、わからないんでしょうねえ、、、
でも、馳さん、現地に住んでたわけでもないのに、実際に裏社会に染まってる訳でもないのに、こんなダーティーな小説、書いちゃえるわけでしょう?凄いなあ、作家って、、、ってシミジミ思いますね。うん。小説家って、凄いな。ってね。想像力、かあ、、、世界観を作り出す能力、かあ、、、凄いよなあ、、、
ちなみに、既に上巻だけで相当にお腹いっぱいになってるんですが、これが下巻になったら、どんだけ更に話がね、とんでもなくダークでダーティーでブラックで怖い感じになるんかしら?ってね。いやもう、怖い話ですよコレ。登場人物の誰一人にすら感情移入できないのに、「うああ、、、こいつらマジで嫌なヤツばっか。絶対俺、こんな奴らと知り合いたくない、、、くわばらくわばら。」って思いしかないのに、ドンドン読んじゃうこの魅力。いやあ、凄いですね。とりあえず、下巻を読むのが楽しみですね。ドキドキ。どうなるんだ?この先は?