馳星周のレビュー一覧
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ネタバレソウルメイトと、この第2弾で、「犬」は人に寄り添ってくれる一番の動物なんだなって改めて思い、かつて飼っていて、7年前に逝った「ゆうき」っていう犬の事を思い出しました。
ある日、ゆうきと散歩に出掛け、よく立ち寄っていた田んぼで、いつものようにリードを外し、ゆうきは喜んで思い切り走り回っていました。その頃、わたしは悩んでいて、ゆうきを眺めている間に涙がでてきて、座って俯いて泣いていました。気がつくと、側にゆうきが居て、走りに行かず、私の横にただただ座っているんです。いつも「帰るよ~」って声をかけるまで戻ってこないのに。あれはやっぱり、私に寄り添ってくれていたんですね。
様々な犬種とその家族を通じて、犬と人とのそれぞれの絆をみることができました。
「フレンチ・ブルドッグ」のお話が、一番印象に残りました。死のうと思っていた男性がフレンチブルドッグに出会い、ただ今を一生懸命生きているフレンチブルドッグと一緒にいる内に、再び生きていく男性の姿に、またその男性とフレンチブルドッグを迎えいれる母親に、心を打たれました。
私もあれこれ思い悩まないで、今を一生懸命生きようっていう気になります。
人間と犬の関係性やその絆、それぞれにある物語、またその裏にある悲しい問題も、本当に上手く表現され描かれていると感じています。 -
Posted by ブクログ
馳星周『蒼き山嶺』光文社文庫。
山岳冒険小説。リアルな山岳縦走の描写と理由も解らないままに正体不明の何者かに狙われるというサスペンス。ひたすら山岳縦走が描かれるというストーリーで、途中で謎が明かされてしまうと、それ以上の大きな展開も無く、呆気なく結末を迎えてしまう。もう一捻りが欲しかった。
警察を辞め、山岳ガイドに転進した得丸志郎は冬の終わりの白馬岳で大学の山岳部時代の同期・池谷博史と再開する。大学卒業後に山を諦め、警視庁の公安刑事となった池谷は得丸に山頂までのガイドを依頼する。しかし、突然豹変した池谷は得丸に銃口を向け、白馬岳を越えて日本海を目指す。
何故か仲間内の公安から捜索され、何者かに狙われる池谷の目的は……
本体価格780円
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Posted by ブクログ
ネタバレ馳星周、という作家は、なんとも興味深い人だなあ、、、ということをシミジミと感じたエッセイでした。
馳さんの小説は「不夜城」「ダーク・ムーン」しか読んだことがないのですが、すっげえ人間の暗黒面を書いて書いて書き倒してる人、っていうイメージがあります。そこまで人間のダメさを書くのかね、みたいな。人間嫌いなの?みたいな。
ちなみに、馳さんが、遥か昔に「佐山アキラ」名義で書いた、ゲームのウィザードリィを舞台にした短編小説「酔いどれの墓標」は、ウルトラ好きなんですよ。アレ、馳星周だったんだ!と知った時の驚きは、凄かった嬉しかった。余談ですね。
で、その、馳星周。ここまで犬が好きなのか!?という、驚愕のエッセイでした。馳さん、このエッセイの中でハッキリと「俺は人間嫌い」って自分のことを語っていますが、犬のことは心の底から好きなのね、、、ということが、シミジミとシミジミと分かります。分かりまくります。
自分は、犬も飼わないし、猫も飼わないし、ペットとの生活は全く縁のない人間なのですが、ここまで愛情を注げるってマジですげえな、って、尊敬します。いやもう、、、凄いよなあ、、、町田康の「猫にかまけて」を読んだ時の感動に近い感じ。「あっこまで人間をケチョンケチョンに描く小説を書く人が、ここまで自分の飼っている動物に愛情を注ぐのか!?」という事を知った時の感動。アレですね。馳さんと町田さん、それぞれ犬派と猫派にキッチリ別れる感じですが、めっちゃこう、話、あうんじゃないかなあ~?とかね、思った次第ですね。
愛するペットが、今まさに寿命尽きんとするときの、あの、ご飯食べてくれた嬉しさ。ウンチやオシッコをしてくれた、というただそれだけが、途轍もなく嬉しい、という感覚。うーむ。感情って、なんだか、凄い。と謎な思いを抱いてしまいました。いやもう、実際、、、そういうもんなんだろうなあ、、、っていう。なんだか凄いです。感情って。
いつか自分も、ペットを飼うような人になったら、ここまでちゃんと、愛情を注ぐことのできる人になりたいな。そう思わせてくれた意味では、とても見事なエッセイでした。馳星周、という人物。いやはや、興味深い人です。うん。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ抜群の疾走感で、分厚い上下巻、走り抜けます!って感じの物語でした。疾走。しかも、破滅に向かって。ノーフューチャーまっしぐら。「ああ、、、多分これ、、、だーれも幸せにならないんだろうなあ、、、」って予感ヒシヒシで物語は終末へ加速して行って、やっぱだーれも幸せにならんやんか。生きるって、、、なに?という虚無感バンバンですが、まあオモロいです。
このダークっぷり暗黒っぷり悲惨っぷりを、オモロい、と言ってしまえる人間の恐ろしさよ、ってね、思いますね。物語をつむぐって。物語を楽しむって。罪深いなあ、、、と。なんか、そんな事すら、思ってしまったな。考えすぎでしょうけど。
とりあえず、麻薬に手を出すのは、止めよう、ってね、思いますね、うん。
劉燕玲(ラウインレン)。またの名をアイリーン。彼女は、実は、なんとなく、なんとなくですが「この女、なんか上手い事やって、他の奴らを上手い事出し抜いて、この女だけハッピーになるんちゃうの?」ってなんとなく思ってたんですが、全然んなこたあ、なかったですね。見事に悲惨な最期でしたね。しっかしまあ、あっこまで麻薬を欲しがるようになってしまうのか。人って。
麻薬、マジ怖い、ってね、シミジミですね。アレですアレ、僕の大好きな映画。ダーレン・アロノフスキー監督の「レクイエム・フォー・ドリーム」のマリオン・シルヴァーを思い出しましたね。ジェニファー・コネリーが演じていた。あのマリオンもなあ、、、映画の終わりの時にはなあ、、、ホンマに哀れなジャンキーになっていたもんなあ、、、マジあの映画怖い。そして大好き。
あと、作者の馳星周さんは、何故にこんなに血縁にこだわるんだろうなあ?って思いました。登場人物、ホンマに人間の屑みたいなんばっかでマジスゲエヨパネエヨ、って感じなんですが。
呉達龍・・・人間すべて嫌いだけど、二人の子供だけは溺愛。ホンマに人間の屑です俺。でも子供二人には真っ当に健やかに元気に育ってほしい頼むから。俺は絶対人間の屑。でも子供二人は最高のナイスな人間に育つんだよ間違いなく!
李耀明・・・香港暗黒社会の大物で超切れ者だし勿論当然残酷冷血人間なんだけど、娘の李小芳は溺愛。娘をたぶらかすヤツはマジでブッ殺すから、というダメな親バカぶり全開。娘のことになるとホンマに単なるバカに成り果てる。
加藤明・・・善人の振りして俺は悪どい事をガンガンしてます、ええ。ちなみに息子はマジで愛してるんですが、、、正しい愛し方が、、、わたし、できません。なんせワルなんでわたくし。で、昔愛した女の残したミッシェル、って子がね、わたしとは血が繋がってるかなあ?繋がってないかなあ?わかんない。わかんないけど、繋がってるかもしれないんで、とりあえずどんな無茶を言われても受け入れます。愛です。
っていう。血のつながりって、いったい何なの?って思う。血が繋がってない他人にはいっさい容赦しないですけどね。血が繋がってる存在は超大事。って。なんでやねんやろうなあ。不思議だなあ。なんなのDNAって。もしですよ、もしですよ。催眠術とか使って、血の繋がってる人を、他人ですよ~って認識させられたとする。或いは、全然血の繋がってない赤の他人を、自分と血が繋がってる、って認識させることができたとする。そしたらやっぱ、なんか、こんなワヤな感じの盲目的な愛情、抱くようになるの?なんなの一体血の繋がりって?って思った。マジ不思議。
個人的にはねえ、氏より育ち、って思いたいので、この馳さんの、異常なまでの血の繋がり大事だよ的キャラを登場させるの、なんかイヤでした。そんなに血縁って大事か?ってね、思う派ですね。なんか俺、そーゆーの、イヤ。って思うんですよねえ。
いやまあ、んで、バンバンの疾走感の暗黒小説、って意味では、はい。楽しませてもらいました。こんな救いのない物語を、何故人は創造し、何故人は娯楽として楽しむのかしらなあ?不思議だなあ、って思いながら。