あらすじ
ワイルド&エロティック。これぞ馳ノワール!!賞金稼ぎを夢見て無茶ばかりする二人の男。ヤクザの借金を踏み倒した風俗嬢を見つけたが、女は言う。「好きときに、好きな穴を使っていいのよ」。堅い絆で結ばれた二人は何もかも投げ捨てて女と幼い息子を逃がすことを決意する。血塗れの子守歌をききながら、明日なき暴走が始まる。魂の兄弟、そして夢のような女と健気なガキ――死にたいくらい焦がれた幸せが目の前にある!
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Posted by ブクログ
馳星周、初読みです。「ラフ・アンド・タフ」・、2016.12発行(文庫)。愛と家族に飢えた刑務所帰りの脇田健一と子持ち(雄太、3歳)で借金だらけの風俗嬢甘利早紀子27歳のハチャメチャ逃避行。健一は早紀子の夫に、雄太の父親になれるのか・・・。テンポのよい物語でした。健一にもう少し「賢さ」を求めたくなります。。。
Posted by ブクログ
著者のノワール作品はほぼほぼ読んでいます。
主人公のクソっぷりは健在。身の回りにこんな奴がいたら大変なことになる。
ヤクザに追われるのだが後半はやや失速気味か。
主人公がGPS公開しているんじゃないかと言うくらいにピンポイントで追跡されている。
著者の作品を読むのは久しぶりでしたが、楽しめる作品でした。
Posted by ブクログ
馳星周『ラフ・アンド・タフ』講談社文庫。本当に馳星周が書いたのかと思うような作品で、これが木内一裕の作品と言うならば納得が出来る。決して面白くないという訳ではなく、作品の風合いに少し驚かされた。ポップで、ワイルドで、面白くも、哀しくもあるノワール・バイオレンス小説。ムショ帰りの脇田健一は相棒の浩次郎と共に一攫千金を夢見て、賞金稼ぎならぬ、ヤミ金融の取り立て屋になる。やがて健一と浩次郎は借金を踏み倒して逃げ回っていたデリヘル嬢の早紀子と出逢うが…男たちの孤独な渇ききった心と、女の強さの描写は馳星周らしい。