馳星周のレビュー一覧

  • 夜光虫

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    なんつー、重く哀しく辛い話なんだ....。

    人生が狂いどんどん堕ちていくあたりは、もう止めてくれと心は叫ぶが、
    手はページを勝手にどんどんめくってしまい、
    貪るように読んでしまった。
    もー凄まじいインパクトある物語。

    救いはラスト、女性と会うシーン。
    彼女のとった行動と、主人公の対応がこれまた泣ける。
    かっこ良すぎだろ。

    久々に本読んだって気にされる逸品。(話が長いのもある)

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    2019年07月02日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    最終章。

    あれだけの闇を生き抜いた健一が
    まさかの・・・最期。

    チョット・・・呆気なかったけど
    健一の人を嘲笑い、操り、自分の思うように歌舞伎町を
    動かす、あの非道な策略は
    3作読んでても飽きなかった。

    皆が健一の手の内に堕ちるのが分かる気がする。

    前作より残忍な描写がなかったので
    読みやすいと言えば読みやすかった。

    歌舞伎町から、健一から逃げれるのに逃げない者たち。
    吸い寄せられて行く者たちが罠にハマって行く。
    その計算尽くされた物語りの展開が面白い。

    不夜城(映画)が大好きで飽きるほど見てますが
    小説もまた飽きるほど再読するだろう。

    健一の魅力に浸かりたくなります。

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    2019年06月28日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    ソウルメイトは犬好きにとっては泣ける本筆頭のような本でした。この本はその2なのでやはり品質は保証つきです。元々この方は文章のリズムで読ませるタイプの人なので、そんなに内容変えなくとも読者がついてくる作家ではあります。でも「走ろうぜマージ」「ソウルメイト」そして本作「陽だまりの天使たち」はその路線に全く嵌ってこない新機軸であり、彼が書きたくて書いたのが如実に分かる作品です。
    犬と人間の触れ合い、主にその命を見送る瞬間の悲しみと幸せを描いています。必ずいつか見送らなければならないし、見送れたことがお互いにとって幸せな事だという哲学がびっちり書かれています。悲しけれど気高いので勇気は出ても涙が止まら

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    2019年04月23日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    不夜城で始まった物語の終着駅。しかし、路線は異なるけれど同じような軌道を走る物語につながるような終点。

    ノワール小説はしばらくは十分。

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    2019年03月25日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    前作以上にノワールな作品。特に中盤まではただひたすら悪辣で悪行、悪夢のような展開。終盤、全ての謎につながる物事がはまりはじめると、ミステリーとしての味わいが楽しめます。そこまでの辛抱かも。

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    2019年03月12日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    タイトルを見てびっくり。えっ、不夜城ってまだ完結してなかったの・・・?
    内容のほうは、えー、ミステリ的な読み物として読むならば、かつ、「不夜城」の続編だという意識を捨てて読むのであれば、まぁ、悪くはない読み物だと思います。
    しかも、不夜城の「完結編」となれば、オチはあれしかない。それがわかってしまっているという制約があったわけなので、その点も書く方にとってはつらかったと思う。
    劉健一が化け物じみた描写になっている点(それでいて、そんなややこしいことをした理由がそれだけかよ!?という点)と、最後のところがバタバタしすぎちゃったかなーというのが惜しかった。
    まぁ、それもこれも、大傑作「不夜

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    2019年01月01日
  • 不夜城

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    小蓮(シャオリェン)というキャラクターの強烈さ。最後まで裏切り続け、その中のギリギリの愛?信じながらも裏切る、本能的な哀しさ。カタルシスのない小説。本当の意味での孤独。センチメンタリズムに陥らない。

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    2018年10月15日
  • パーフェクトワールド 下

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    予想通り全員が地獄に落ちてしまった。それにしても大城の狂いっぷりが凄まじい。ここまで人を陥れることに躊躇いを感じさせないとは。上巻冒頭の警視監の前でガチガチに緊張していたのが信じられないくらいの変貌ぶりが怖すぎる。本人は変わってしまったことを周りのせいにしていたが、間違いなく本質的にそういう要素を備えていたのだろう。大城があんなにあっさり殺されたのは残念だった。大城や平良たちにもっと呪詛をぶちまけるシーンが欲しかった。やまとーんちゅに恨みを持ってるうちなーんちゅは現実にどれくらいいるのだろう。

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    2018年08月31日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    投資で言うと損切りできなかったひとたちのお話というところでしょうか笑

    オウム真理教をモデルにした新興宗教のお話。
    弁護士一家を殺したり、地下鉄にサリンをばらまいたり。

    この話はあくまでフィクションで小説なんですよというのを前提にして読まないとダメだと思う。
    オウム真理教のノンフィクションものではない。
    しかし、エンターティメントとしては面白かった、激しかった。

    馳星周 、なかなかの作者さんです。

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    2018年08月29日
  • パーフェクトワールド 上

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    「9.11倶楽部」に通ずる灼熱のような暑さを感じる。純粋すぎる青年たちが呪詛の塊のような一癖も二癖もある大人たちに利用されるであろうということが目に見えてわかりもどかしさが募るが、これが馳ノワールの真骨頂とも言える。これから下巻を読むがハッピーエンドはあり得ないだろう。

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    2018年08月27日
  • やつらを高く吊せ

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    愛車のポルシェを疾走させ、出歯亀栃尾が叫ぶDriiiiive!!!
    秘密を覗く事に快感を得る主人公がひょんな事から肉体関係を持った淫乱女子高生高木舞を相方に他人の秘密をあばく。スケベで品のない最高の娯楽小説。

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    2018年06月13日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    短編集で、それぞれのタイトルには犬種が冠されています。
    どれも犬を愛する人間には頷けてたまらない要素が満載なのですが、あくまでリアルな質感であって、ドラマチックに仕立てている感じはありません。そのぶん感情を揺さぶる読み応えは薄いかもしれません。

    ただ、最後の「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」だけは、涙腺崩壊を免れない。これだけが特別になにかを狙って書かれているわけではなく、あくまでリアル。テーマの問題なんです。犬と共に暮らしている人間ならば避けられない絶望です。
    いつかくるその日だからこそ、ソウルメイトと一緒にいられる1日1日、1分1秒を大切にしなくてはいけないと思い知ります。平穏な毎日はそ

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    2018年02月18日
  • 生誕祭(下)

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    馳星周の小説には珍しく主人公に感情移入出来るかなと思って読んでたそして下巻。いやダメだった後半のダサっぷりと裏切りへの臆面のなさで嫌になってしまった。ラストは綺麗におさまった気もするけど、これでいいわけ?美千隆甘過ぎない?それにしてもバブル紳士淑女達の凄まじいこと凄まじいこと。きっと一部では本当にこんなだったんだろうなあ。

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    2018年01月12日
  • 生誕祭(上)

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    引き続き馳星周キャンペーン。いやあバブルバブル。なんでもない小僧がなんだかのし上がっていく?感じ?全体的にチープなんだけどワクワクする感じはある。ただ早紀とのシーンばかりチープというか陳腐でつまらない。それが演出だとしてもなあ。

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    2018年01月11日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    主人公2人仕立ては前作より凝ってて中々良かったけども、蓋開けて見ると殺戮の嵐で派手さは前作以上。そして核心となるのはBL。みんな死ぬほど身勝手なんだけど、そこそこ切なかった。前作の主人公がクソ野郎すぎて痛快だった。

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    2018年01月02日
  • 復活祭

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    2017年6月に文庫化されたからか、突然書店で目について買ってしまった。
    馳星周は1年に1回ぐらい無性に読みたくなる作家。めんど臭いことは忘れて、とりあえず小説のスピード感に身をゆだねたくなる時だ。
    本書は前編(生誕祭)があるが、こちらは読んでいなかった。ITと金融という組み合わせで前作はバブルで本作はITバブル。
    思った通り展開が早くどんどんと進展する。主人公達が罠にはまりながら苦悩して打開策を考え、また潰される。
    最後に誰が勝ったのかわからないぐらい完膚無きまで打ちのめされる。
    これぞ馳星周。

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    2017年12月29日
  • やつらを高く吊せ

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    ノワールでありつつ軽妙な文体、己の衝動にまっすぐな変態達の描き出す世界。面白すぎる。連作小説なので、まとまりがありつつ、一話完結的に一章一章進んでいく。このフルスロットル感はあまりの突き抜けた感じに時折笑いさえ催す。いろんな意味で面白い作品だった。

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    2017年12月18日
  • 沈黙の森

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    軽井沢で管理人をして静かに暮らす伝説の極道。そこへカネ絡みの揉め事がやってきて否応なしに巻き込まれ……中身に触れずに感想を言うのは難しい(笑)読み終えて面白かったかな。満足です。最後にある解説の馳星周に関するテキストが言い得て妙で未読のものも読みたくなるいい解説だった。

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    2017年12月18日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    1600ページというのはなかなか。オウム事件をベースにした長編。事実をベースにして作家が物語に仕立てる。事実そのままではない。本当ではないほんとう。報道や記事で知っていることは断片的なものだ。それが物語になって表れる。視点が複数ありどことなく読んでいて、聖書の成り立ちはこのようなものなのかもしれないと思った。もちろん、これは悪魔の聖書ということになるけれど。大まかな流れは元ネタの事件をトレースしている。しかし、報道では窺い知れない当事者の内側が描かれていてそれにリアリティがある。もちろんフィクションだろうが、そこにはリアリティがある。あながち嘘ではないような気がする。オウムの事件としではなくマ

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    2017年12月18日
  • M(エム)

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    性描写が生々しいので家でこっそり読むか、カバーをかけて読むのをお勧めします。


    馳星周の作品は二作目になりますが、未だ彼のノワールと呼ばれる作品を読んだことがありません。次はど真ん中のノワールを読んでみたいと思います。


    さて、本作品は何処にでも居そうな人達がちょっとした事で転落していきます。

    眩暈の主人公は過度な妄想狂で義理の妹との関係が近くなった事と、妻が赤ちゃんの世話で相手にしてくれない事で義理の妹への妄想がエスカレートしていきます。
    見てられないけど見たくなる!!!

    人形の主人公は憧れの人と久し振りにあったが為に堕ちていく・・・
    作品中、一番理解できない主人公です。


    声の主

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    2017年11月23日