村井理子のレビュー一覧
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今回の装丁も素敵
見やすいタイトルと明るい色にイラストが入った表紙
村井理子氏の本やブログを読んで家族との関係性はわかっていたつもりだった
しかしこれでもかと言うくらい義母からの呪いが結構しんどかった
衝突して、干渉され、批判されてきた義父母の介護をこなしているリコ氏に「すごいな。なかなかできることではないよな」と頭が下がる
最後の章・今は亡き母へ、今、目の前にいる母へ より
「生きていてほしかった。今だったら、実母にしてあげられることがたくさんある」
「だからこそ、目の前にいるもうひとりの母を、最後まで見つめていこうと考えている」
実母との距離を取っている自分は、こんな気持ちになれる -
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女性の妊娠から出産に至るまでのリスクについて。性行為について「危機回避する」には男性の方が低リスクで高リターンなのに、社会的にも女性側にそのリスクがより高く背負わされていたり、ケアが蔑ろにされている現状を鋭く批判する。
堕胎の話では、女性に責任があるような論調が繰り広げられがちで男性は不在になりがちである。
前述の通り、より避妊が低コストで容易な男性側の責任について「射精責任」という言葉で迫る。
一個一個はうっすらと理解しているつもりでも、このように対比され整理されると、性行為のリスクについての負荷、リスクヘッジのアンバランスさについて考えさせられる。
書籍にのつくりについては、キャッチー -
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『射精責任』
赤の表紙にデカデカと書かれたゴシック体に、男性はビビリ、女性は我が意を得たり、と、大きく頷くのではないだろうか。
私は、このまるで古来からあるような説得力ある四文字熟語をはじめて見たとき、いろいろ腑に落ちた。
もちろん、この言葉は古来からあるわけではない。
今までは、望まない妊娠の責任は妊娠させられた女性のほうが負ってきた。今までは。
アメリカでは妊娠中絶に反対するプロライフ派と、女性の妊娠中絶に賛成するプロチョイス派が激しい舌戦を繰り広げている。
そこに、そもそも論を持ってきたのがこの本の著者ガブリエル・ブレアである。
‘’そもそも、妊娠の始まりって男性の膣内射精ではな -
Posted by ブクログ
キャスリーン・フリンと訳者村井理子コンビの本を読むのは2冊目。
前作『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』が日本でテレビ番組から出演依頼が来るほど評判になり、来日したのが2017年4月のこと。当時のイベントで村井さん(ハリー君も)と初対面した著者が「魚をテーマにした本」の執筆を編集者に依頼されて、できたのが本書。築地が閉鎖され豊洲に市場が移転した2018年秋の数日間、著者が体験した「サカナの話」はどれもこれもふつうの人は経験できないくらい特別なできごとで、私自身のサカナの記憶を懐かしく思い出しつつ楽しく読みながらも、出版から4年の時が経ち、先日原発の“処理水”が海洋放出された事で今の私はす -
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ネタバレシャワーを浴びたくない時、歯磨きすら困難な時、どうしたらいいのか
何週間もベッドの上で過ごし、もつれてしまった髪をどうすればいいのか
家だけでなく心までもぐちゃぐちゃで、何をすべきか、どうすべきか、困り果てて、疲れ果ててしまった人に、優しく寄り添って手ほどきしてくれる本
全てを人に言われるように、完璧にやらなくてもいい。身の回りのことは、自分のためにやること。
フリースのパジャマ、スエットパンツ、下着、ジム用の半ズボン。別にしわくちゃでも全然良い。しわにしたくない服だけ畳んだり、ハンガーにかけたりすればいい。
この考えを読んだ時に、心がとっても軽くなった。目から鱗だ!世紀の大発見だ!
「部 -
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かつて確かにこの世に存在していたとある家族の鎮魂歌。村井理子さん、トーマス・トウェイツの翻訳では読んでいたが、ご本人の文章では初めてだ。面白かった。
人からは平凡といわれる人生でも、当事者にとってはそれぞれがドラマチックでかけがえのない人生なのだ。その事実に改めてはっとする。だから、理想的な家族であることも実はそんなに大事ではなくて、傷つけあいながら、背を向け合いながらでも、それぞれの形で共に同じ時空間を生きた事実の方がむしろ大事なんじゃないか。原家族という共同体を、そのままの形で肯定することで自分自身をも肯定しようとする作品のように感じた。カサヴェテス『ラブ・ストリーム』を思い出す内容だっ