村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みながら、そりゃこれは逃げたくなるわ
というキョーレツな義母さん
そして、実母さんとの関係も難しく。
それを俯瞰したり、冷静に見つめる
書き手としての村井理子さんの
視点、思考が、やっぱりこの人はすごいなぁと思う。
心に残ったのは
「誰かを守るため、あるいは誰かを支えるために自分を削ることは、得策ではない思えるようになった。
それが家族を守るという自分にとって大切な目的のためだとしても自分を削っては意味がない。
他にやり方はたくさんあるはずなのだ。
例えばそれは、自分自身の世界を健全に保つ力を蓄えることであり、自分の機嫌を自分で取るスキルを獲得すること、自分の時間を楽しむ余裕を持つこと、そして自分の世界を手放すことなく、生きていくということだ。」
これは、とてもとても大切なこと。
でも、これを言語化できずに苦しんでいたことに気づかされた。
村井理子さん、やっぱり、すごいわ。
>> 備忘録として
P82
誰かを守るため、あるいは誰かを支えるために自分を削ることは、得策ではない思えるようになった。
それが家族を守るという自分にとって大切な目的のためだとしても自分を削っては意味がない。
他にやり方はたくさんあるはずなのだ。
例えばそれは、自分自身の世界を健全に保つ力を蓄えることであり、自分の機嫌を自分で取るスキルを獲得すること、自分の時間を楽しむ余裕を持つこと、そして自分の世界を手放すことなく、生きていくということだ。 -
Posted by ブクログ
なかなかインパクトのあるタイトル。
読んでみると、フェミニズムの真骨頂の様相。
つまり、女性しかできない妊娠について、男性も責任を負うべきである、という主張。
これだけで脊髄反射で批判する人はいるだろう。
しかし本書の中身は至極真っ当な「批判」と「提言」。
どの提言も簡潔にまとまっており、わかりやすい。
アメリカと日本の違いはあれど、背景は残念ながらほぼ同じだ。
なぜ女性だけが避妊と中絶について大きな責任を負うのか。
そのことに男性は納得できる答えを女性に示したことはない。
普段から女性は痛くて苦しい思いをすることが多い。
月経も妊娠も病気じゃない(だから「いつも通り働け、気合いで何とかなる」って?そんな考えの諸氏には学び直しをお薦めしたい)から、対症療法しかできない。
女は〇〇だからという決めつけや暴言を吐く人々の背景にはビビりがあるのではないか?
知らないもの、わからないものに対する恐怖、地位を脅かされることによる不安など。
性教育とは、雄しべと雌しべが…だけではない。
知っているだろうか?
女性の排卵時期は予測できないし、コンドームを使っても使わなくても快感に大した違いはないこと。
衝撃だったのはアメリカの交通事故死亡者数より、殉職警察官より、妊娠による死亡者数の方が多いということ。
なぜ目を背ける?なぜ見ないようにする?
目の前にいる女性は征服すべき対象でもないし、性技を試すための人形でもない。
現実にいる人間なのだ。
私たちは息子に教えないといけない。
あなたは男として生まれた。
だからこそ、パートナーを慈しみ、共に責任ある生き方をすべきと。
それができる男性だってたくさんいるのだ。
女性も忘れてはならない。
男だからできないんじゃない。
男性もまた敵ではなく、共に助け合って生きることのできる人なのだと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「アンナチュラル」というドラマを夢中になって見ていた。ドラマの主演の石原さとみが「何で焼いちゃうかなぁ」と不平を漏らすシーンを覚えている。火葬だとDNAが残らないからだ。
未解決事件に興味を持つ人は多くいると思う。しかしその解決に心血を注いで活動している人は、日本では少ないのではないだろうか。
市民探偵、と書かれているが、日本ではまず無理だろうな、と感じる。自らの安全は自らが構築しなければならない、ということを骨の髄まで染みわたっているアメリカ人だからこそ出来るように思える。もちろん法制度が違う、というのはあるけれど。
この本はパソコンやスマホで調べながら読むのがおすすめだと思う。私もパソコンで事件名を検索バーに何度も入れながら読んでいた。
市民探偵と呼ぶには凄すぎる人々がたくさんいる。
DOEにもアクセスしてみて、その後、日本の行旅死亡人サイトも見てみた。DOEは、英語表記なので詳しくは分からなかったけれど、画像が沢山あるのが驚きである。日本は行旅死亡人サイトに写真はほぼない。ケースによっては復顔されているものもあるのかもしれないけれど。
テッド・バンディから逃れることが出来た女性が市民探偵になるなんて、運命を感じる。
黄金州の殺人鬼の逮捕に関しては本当に驚いた。一人でここまでの犯罪を起こせるものなのか、と。しかも気づかれずに。
ルカマグノッタ事件は全く知らなかった。仔猫を殺す動画を沢山の人が躍起になって犯人を捕まえようとする。それはそれで狂気を感じるけれど(私が別に大の猫好きではないからかもしれないけれど)、殺人に移行するのも恐怖を感じる。自己顕示欲がこじれるとこうなってしまうのだろうか。
最後の章、探偵がしくじるときを読んで、思い出したことがある。
以前、ある県で学生がイジメによる自殺をした。そのイジメをした側の学生たちの個人情報がネットに流れ、住所を特定されていた。そしてその学生と同じ名字の会社が業務妨害と言えるくらいの電話がかかってきたということがニュースになったのだ。その会社は学生と何も関係がなかった、という。
鬼女板という名称で呼ばれる掲示板サイトがあり、そのサイトの中で、写真から場所を特定したり、実際に現地に行ったりする人がいる、と知っていたが、そのイジメ自殺騒動をパソコンで見ていて、ちょっとした高揚感があったものだ。
間違えられた人、は一生トラウマになりかねない。
書籍の始めに捧げられたジャーナリストが何故行方不明なのか、知りたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレネットで見かけて。
あらら、また読んだことのある本が登場するとは。
しかもいきなり「まえがき」とは、「木曜殺人クラブ」は有名なのか。
警官でもなく私立探偵でもない一般市民が、
インターネットでの検索や情報交換、情報収集、画像分析を通じて、
身元不明の遺体の身元を探し当てたり、殺人犯の居場所を突き止めたりする。
それぞれの理由で、困難な調査の沼にはまっていくが、
最初の方に紹介されていたトッドが印象的だった。
トッド・マシューズは高校で出会った女の子から、
彼女の父親が遺体を発見した話を聞く。
遺体は19年たっても身元が分からず、テントに包まれていたため「テント・ガール」
と呼ばれていた。
彼は、話をしてくれた女の子と9か月後に結婚するが、
新婚の時からテント・ガールの身元調査に明け暮れ、
昼間は調査をして、夜工場で働く生活が続く。
収入は少なく、調査にかかる費用の負担は重くとなれば、
いかに知り合ったきっかけとはいえ、奥さんとけんかになるでしょ。
11年の調査の結果、とうとう身元をつきとめられて良かった。
娘を殺され、犯人のギャングを突き止めるべくSNSで偽サイトを作った母親の話や、
猫殺しの犯人を追ったが、捕まえられないうちに犯人が人を殺してしまう話とか、
思っていたより重い話もあったが、全体的に面白かった。
ただ、一番印象に残ったのは訳者のあとがきだった。
先日、子供が寝る時に横溝正史的な本を読み聞かせる親はいないだろと突っ込んだが、
子供を寝かしつけるために公園で首つり死体を発見した話をする母親が実在した。
その「どんぐり公園」にすべてを持っていかれた気がする。