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Posted by ブクログ
「兄の終い」で、疎遠だった兄と関係性を兄の死後に見つめていく姿が印象的だった村井理子さん
「村井さんちの生活」…
タイトル通りどんな生活をされているのか気になり手に。
同じ時期に同じくらいの歳の子どもを育てていたようで、10年前の村井さんの悩みや思いに共感することばかり。
我が家の長男が20歳の誕生日を迎えた昨日、20年間の子育てを思い出して一人うるうるとしていた私。こちらの本を読みながら、あんなことこんなことあったよね〜と忘れていた感情までもが蘇ってきて、やたらと感情移入してしまった。
そして我が家には、今思春期真っ只中の次男と、娘もいるのだ。
あの時の想いと、今と。母の想いは複雑だ。
思春期を迎えて、わからなさばかりの息子を目の前に「いい親になりたい」と模索する村井さん。
「子育ては自分の子ども時代を巡る旅のようなものだ」という言葉もストンと腑に落ちる。
そして最終的には、コロナ禍の休校で、「理想の生活は諦めた」という。
やっぱりね…私もです。
歳をとれば自分の体調のメンテナンスも大変だ。目まぐるしく成長する子ども達を嬉しくも、止まっていて欲しいと思いながら必死で追いかけるように育児している姿を自分と重ねる。
もうすぐ双子の息子さん達が20歳になる村井さんは、今どんな想いなのだろう。
そんなことまで気になってしまう。
まだ小学生の娘が成人する頃、もう一度読んでみたい。今の必死な私を、数年後の私はどんな想いで思い出すのだろう。
子育て、楽しかったな…と思えることを願わずにいられない。
Posted by ブクログ
書かれているのは、母なら、娘なら、嫁ならば、
いつかどこかで感じた出来事、のような気がする。
モヤモヤしたり、元気になったり、
自分を立て直したり、と、確かにあったこと。
しかし、それぞれのシーンの中で
感じたことも言葉にできず、うやむやに忘れ去っていたことを
しっかりと的確に書かれていて、
そして、それは大切なことだったのだ、と
気づかせてくれることが多かった。
何度も心が震えた。
著者の作品をもこれからもっともっと読みたいと思った。
>>備忘録として
P124
指の間からこぼれ落ちそうになったいたものを、なんとか失わずに済んだ。
また落とすのではないか、またすり抜けていくのではないかという不安がないわけではない。
でも、その時は、その時だ。再び、進むべき道を考えればいい。
P145
学ばない私は、すぐに感情的になり、子どもに怒りをぶつけ、そして罪悪感に苦しむ日々を繰り返している。どうすればいい親になれるのか、皆目見当がつかない。でも私の心のなかにひとつだけ、何があろうと気持ちを立て直すための、決して消えることのない情景が生まれたような気がする。
バックミラーに映った、一心不乱に走る次男の姿だ。
Posted by ブクログ
夫婦と、思春期の双子の息子たちと、黒い大型犬と暮らす翻訳家の、2016年から2020年までの日々の暮らしを綴るエッセイ。
村井理子さん、初読。たぶん、彼女の翻訳した本も未読。
さらりと読める何気なさそうな文章の中で、ちかり、ちかりと、感情ゆたかで、誠実で、ややこしくなることもある、率直なこの人の言葉が光る。
“やっと成長してくれたと一息ついて、これから成長した子どもと人間同士の対話を楽しめるのではと思った瞬間、「巣立ちでーす!お世話になりましたー!」と言われているような気がするのだ。”
“子どもがまだ幼いころ、これだけ大切に育てても、二人はきっと将来、私を疎み、避け、去っていくのだろうと信じて疑わなかった”
就職で、何の相談もなく(不甲斐ない親に相談しても無意味と思ったのだろう)、何の躊躇いもなく(その決断力は、いったい誰に似たのか)、家を出てのびのびと暮らしている(のだと思うしかない)我が子に感じた感情に近いものが、かすめていく。
2021年からの、続きもあるのかな。
Posted by ブクログ
双子の男の子を育てるのは大変なことだろうと思う。それよりは随分楽な子育てだったが、共感できることが多かった。子供の成長はとてもうれしいが、同じくらい寂しさに襲われるところなど。でも今ならわかる。成長したらしたで、大人同士の楽しい付き合いが待っていることが。
自分の方が助けられる場面が増えていくことなど想像ができなかった。
お母様の子育てを思い出されるところなど、自分も母との日々を思い出した。死にゆく母を待つ状態の今の私に懐かしさと悲しさが襲って来た。村井さんのお母様、村井さん、息子さん達と、私の母、私、娘と、勝手に2家族の3世代を重ねてしまい、しみじみとした読書になった。
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