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何度も手痛く裏切られたけれど、それでも愛していた。 舞台は昭和40年代、港町にある、小さな古いアパート。 幸せに暮らせるはずの四人家族だったが、父は長男を、そして母を遠ざけるようになる。 一体何が起きたのか。 家族は、どうして壊れてしまったのか。 ただ独り残された「私」による、秘められらた過去への旅が始まる。 謎を解き明かし、失われた家族をもう一度取り戻すために。 『兄の終い』『全員悪人』の著者が綴る、胸を打つ実話。
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Posted by ブクログ
あまりにも切なくて二日間で2回読んでしまった。 私の家族とは時代も構成も関係性も違う上に皆存命だけど、離れた家族を思うときの切なさって似てると思った。 登場する家族の一人一人の人物像イマイチ掴めなかったという感想をどこかで見たけど、フィクションでもない限りひとりの人間の人物像(しかも三人分)を数百頁...続きを読むで語るのは無理があるだろうと思う。
普通の家族って何だろう、と考える。家族との関係に思い悩んだり、自分の中の暗い部分にぶち当たり生い立ちに思いを馳せる時、育った家庭がおかしかったのではと思ったことのある人は多いだろう。でも、そもそも普通の家族ってどういうことなのか。多かれ少なかれ「家庭の事情」は色々ある。同じ家庭で過ごし体験と記憶を共...続きを読む有する人数も違う。「他人」と共感できるのは、色んな家があるというその事実そのもの。家族にまつわるこの想いは自分だけのものだ。ひとりの女性による他人様の家族の記憶、締めくくりの率直なエピローグを通して、そう思う。
著者の家族4人の生きざまと、家族が壊れていくまでの過程が描かれたノンフィクション。 緊張と争いの絶えない中、この家族はどんなに懸命に生きてきたのでしょうか。筆者にとって、一癖も二癖もある両親と兄との生活は、それは壮絶なものだったろうと思いますが、そこに確かに愛はあったのだろうと思います。それを感じ...続きを読むられたから、あの最後のエピローグの言葉が出てきたのだろうと感じました。 読み終えた後、表紙の家族写真を見ていると、悲しいような、慈しみのような、哀れむような、なんと表現すれば良いのか分からない、複雑な気持ちになりました。 多くの人にぜひ読んで欲しい作品です。
著者が、家族の犠牲者では無く、他の3人が自分を生き延びさせてくれたのだと考えているとの記述に、そんなふうに考えられることがすばらしいと思った。とても私にはできない。家族のことで悩み続けているが私はまだ解決できない。そもそも亡くなった人には話ができない、わからないまま、というのは共感できた。 豊かな生...続きを読む活と、大変な生活が交互に訪れる人生をご本人は淡々と描いている。 どんな家族も外からはわからない。でも今、幸せな家族を持ち暮らせているならよかったと思う。
感情の振り幅の大きな人が集まると、家庭は安心できるどころか、こんなにも危うい場所になってしまうのかと思う。 母や兄の唐突で不可解な行動が非難されがちだが、二人に対する父や著者自身の拒絶にもベクトルは真逆だがかなり極端なものを感じてしまい、その意味で書き手や登場人物への感情移入は難しいのに、どういうわ...続きを読むけか、一気に読み終わったあと、涙が溢れてしまった。 「毒親の一言で母を、そして父を片付けようとは思わない」 最後に登場するいま現在の著者自身の穏やかで平凡な家族の姿と、それを目指しても離れるばかりでどうにも辿り着けず苦しみ通した四人。でもそれがかけがえのない家族のあり方だったのだと、年月を経て噛みしめるような言葉に胸を打たれたのかもしれない。
プロローグ 古ぼけたアパートで始まる 「川沿いの砂砂利を少しだけ港に向かって歩いた場所に、さくら荘はあった。」 まるで自分の目の前で 起きているかのように 「家族」が壊れていく。 胸が締めつけられて辛い、 しかしズーンとした重たさはなく 読み続けられてしまう。 著者はこの本を書くことで 「家...続きを読む族」を心の中に 取り戻せたのかもしれないと エピローグを読んで思った。 「琵琶湖のそばの田舎町に 私は二人の息子と夫、 そして愛犬とともに暮らしている。 (中略) 育った家とは 正反対の穏やかな空気に 満ちたこの家で、常に心の片隅に 両親と兄の存在を感じながら、 私は暮らしている」
読みながら何回も泣いた。。 家族だから、のだからの部分に苦しめられる瞬間がたくさんある 読み終わってからも自分の家族がバラバラになる日とか、ちょっとずつすれ違っていく日を考えて更に苦しくなって泣いてしまった
著者と同じ年代を過ごしてきたこと以外に全然自分の家族と共通するところがないのに、何故か懐かしく切なく苦しくて愛おしかった。
とてつもなく余韻が残る本。この本を読むと自分の家族について考えざるを得ない。家族と円満であろうが、問題があろうが、どんな状況にあるにせよ読んでよかったなと思う。当たり前のことだが、様々な形の家族があるのだなとわかる。恐らく、理想的な家族なんてない。あるのはそれぞれの家族の幸せや苦悩や葛藤なのだと思う...続きを読む。そういう意味である家族を取り上げたノンフィクション作品なのだろうと思う。 それにしても、当事者である著者が淡々とその当時の感情や現在の想いを決して感傷的になりすぎずに吐露していく筆致にも驚いた。著者の家族を俯瞰的にとらえ、一気に読者を引き込んでいく、その文章にも魅了される。
村井さんが家族を書くときの空気感が好き 色々な想いが混ざりあって読みながら苦しさを感じるのに希望は決して無くならない、だけどやっぱり 常に不安に見張られたようなシンとした心地よさ
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家族
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村井理子
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