あらすじ
息子のSOSに気づけなかった後悔、苦しいけれど大好きな翻訳の仕事、きざみ葱をめぐる夫とのバトル、老犬との別れと子犬ハリーとの出会い、亡き母からの時を超えた贈り物、そして予期せぬ入院生活。我が家にとって、それは山あり谷ありの四年だった――。琵琶湖畔に暮らす翻訳者が何気ない日常を綴る、心温まるエッセイ集。
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Posted by ブクログ
「兄の終い」で、疎遠だった兄と関係性を兄の死後に見つめていく姿が印象的だった村井理子さん
「村井さんちの生活」…
タイトル通りどんな生活をされているのか気になり手に。
同じ時期に同じくらいの歳の子どもを育てていたようで、10年前の村井さんの悩みや思いに共感することばかり。
我が家の長男が20歳の誕生日を迎えた昨日、20年間の子育てを思い出して一人うるうるとしていた私。こちらの本を読みながら、あんなことこんなことあったよね〜と忘れていた感情までもが蘇ってきて、やたらと感情移入してしまった。
そして我が家には、今思春期真っ只中の次男と、娘もいるのだ。
あの時の想いと、今と。母の想いは複雑だ。
思春期を迎えて、わからなさばかりの息子を目の前に「いい親になりたい」と模索する村井さん。
「子育ては自分の子ども時代を巡る旅のようなものだ」という言葉もストンと腑に落ちる。
そして最終的には、コロナ禍の休校で、「理想の生活は諦めた」という。
やっぱりね…私もです。
歳をとれば自分の体調のメンテナンスも大変だ。目まぐるしく成長する子ども達を嬉しくも、止まっていて欲しいと思いながら必死で追いかけるように育児している姿を自分と重ねる。
もうすぐ双子の息子さん達が20歳になる村井さんは、今どんな想いなのだろう。
そんなことまで気になってしまう。
まだ小学生の娘が成人する頃、もう一度読んでみたい。今の必死な私を、数年後の私はどんな想いで思い出すのだろう。
子育て、楽しかったな…と思えることを願わずにいられない。
Posted by ブクログ
著者とケンカして飛び出すように、一人で家をでていった次男君とのエピソード、「いい親になりたい」がとても好きです。何回読んでも涙が出ちゃいます。
Posted by ブクログ
書かれているのは、母なら、娘なら、嫁ならば、
いつかどこかで感じた出来事、のような気がする。
モヤモヤしたり、元気になったり、
自分を立て直したり、と、確かにあったこと。
しかし、それぞれのシーンの中で
感じたことも言葉にできず、うやむやに忘れ去っていたことを
しっかりと的確に書かれていて、
そして、それは大切なことだったのだ、と
気づかせてくれることが多かった。
何度も心が震えた。
著者の作品をもこれからもっともっと読みたいと思った。
>>備忘録として
P124
指の間からこぼれ落ちそうになったいたものを、なんとか失わずに済んだ。
また落とすのではないか、またすり抜けていくのではないかという不安がないわけではない。
でも、その時は、その時だ。再び、進むべき道を考えればいい。
P145
学ばない私は、すぐに感情的になり、子どもに怒りをぶつけ、そして罪悪感に苦しむ日々を繰り返している。どうすればいい親になれるのか、皆目見当がつかない。でも私の心のなかにひとつだけ、何があろうと気持ちを立て直すための、決して消えることのない情景が生まれたような気がする。
バックミラーに映った、一心不乱に走る次男の姿だ。
Posted by ブクログ
私も 息子が赤ちゃんの頃は
永遠に続く子育てに不安しかなかった
あっという間にでかくなった息子の巣立ちが
寂しくて仕方ない
共感しかない
子供にも ぜひ読んでほしい
たまに優しい言葉が聞けるだけで
母はがんばれるのです
Posted by ブクログ
双子の男の子を育てるのは大変なことだろうと思う。それよりは随分楽な子育てだったが、共感できることが多かった。子供の成長はとてもうれしいが、同じくらい寂しさに襲われるところなど。でも今ならわかる。成長したらしたで、大人同士の楽しい付き合いが待っていることが。
自分の方が助けられる場面が増えていくことなど想像ができなかった。
お母様の子育てを思い出されるところなど、自分も母との日々を思い出した。死にゆく母を待つ状態の今の私に懐かしさと悲しさが襲って来た。村井さんのお母様、村井さん、息子さん達と、私の母、私、娘と、勝手に2家族の3世代を重ねてしまい、しみじみとした読書になった。
Posted by ブクログ
簡潔な文章で著者の方の人柄もかざらずで、楽しく読んだ。子育ての悩み具合とか、人に気を遣いすぎた挙句変な行動をとってしまうとか、共感が多かった。
Posted by ブクログ
やはり響くよ、村井さん 翻訳家の村井理子さんの、2016年から2020年までのエッセイ。
育児のこと、体のこと、愛犬のこと…どれも盛りだくさんで、楽しい中にもピリリと辛いものがあったり、しんみりと染み渡る切なさがあったりと心が忙しい。
文庫になったら常に手元に置いておきたい。
Posted by ブクログ
同じ琵琶湖の対岸にこんな生活を送っている人がいる。
とても不思議な感覚だった。
翻訳家という仕事が長いトンネルを抜けるような仕事であることをこの本を読んで知った。
他の作品も読みたくなった。
Posted by ブクログ
村井さんのことは存じ上げず、手に取りましたが、
男の子のお母さん、という共通点から何度もぐっと来てしまう場面がありました。
琵琶湖畔での暮らしも素敵でした。
Posted by ブクログ
家族との日々を綴ったエッセイ集。
翻訳の仕事をしながら双子の男の子を育て、家事をこなし愛犬の散歩も。
男の子を育てる大変さに(分かる、分かる)と相槌を打ち、老犬との別れのシーンでは村井さんご家族を心配し、気づけばアッという間に読み終えていた。
Posted by ブクログ
先日初読みしたエッセイが面白かったので、またエッセイを読んでみた。前回のより前の時期のことなので、一部かぶる話もあったり。あとやっぱ段々上手になるんだろうから、前回の方が笑える話が多かった気がする。双子のお子さんたちがまだ小さい(と言っても小3~中2)ので、かわいい話も多かった。子どもがいる人生はいいなーと思ったり。あと犬ね。犬を飼った経験がないし、そんなに好きでもないけど、好きな人は好きだもんなー。何でもそうだけど。
Posted by ブクログ
毎回面白い。
日々感じるモヤモヤを言葉にするのが、本当にうまい。
周囲の反応を気にする大人が多い世の中で、周りの顔色を伺わないお人柄に好感が持てます。だからといって、人付き合いが悪いのではなく、とても良い方たちに支えられている。
もっと話を聞きたくなる方なので、他の著書もどんどん読みたくなります。
Posted by ブクログ
これまで読んできた村井さんの本は割りとハードな
家族物だったが、村井さんが自ら作った家族のお話し
はどちらかというと穏やかさが漂う素敵な1冊だった
Posted by ブクログ
「サカナレッスン」「兄の終い」をおすすめしてくれた友人が「これもオススメ!」と貸してくれた本。
翻訳家・エッセイストの村井理子さんの日々を綴ったエッセイ本。
双子の息子さんの成長、家族の一員であった老犬トビーとの別れと新たな一員となったハリー、家事もがんばってくれるご主人など…村井さんちの生活が伝わってきてほんわかします。
私は子供を育ててことはないけど
母というのはすごいなあ~とつくづく思ったり
会ったこともない村井さんのがんばりを応援してみたり
子供さんの成長にうんうんとうなづいてみたり
子供さんがいる方でしたら「そうなのよ~」「わかるわ~」という目線で楽しめるかもしれません。
なんでしょうか…例えるならば…「大草原の小さな家」を見ているような…そんな気持ちで読み終わりました。