あらすじ
〈自分を大事にしないと、誰かを大切にすることはできない〉
日々の暮らしのこと、これからやりたいこと、大切な思い出、人。
50代を迎えた著者が、楽しく生きるコツを考えるエッセイ集。
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家族は大切で、家族と過ごす時間は何より楽しい。
でも、自分を大切にすることを一番にして、これからは生きていきたい。
──さあ、楽しくやろう。
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【目次】
■Ⅰ……家族のことをがんばらない
■Ⅱ……暮らしを穏やかにする
■Ⅲ……なつかしい人と味
■あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2024/10/22予約 7
「子どものためにあらゆる事柄を手を抜かずやり遂げる母像」に縛られてはいけない、自分の健康を大切にするという主張が何度も出てくる。
50代になり30代の自分の肩を抱いてそう伝えたいという言葉には全くもって同意そのとおり。
自分の時間を捧げ家族を幸せにすることが自分の幸せでもある。けれどそれが自分を削る行為だと気づき、自分を大事にするようになる、これもそのとおり、頷きしか無い。元気いっぱいだった30代の私にも読ませたいが、あの頃は理解できなかったかも。
まだ若い方には、ぜひ読んでほしい。自分の健康は自分しかケアできない。
読んでよかった。
Posted by ブクログ
『家族』がすごく読みたくなったけど、気持ちがズドーンと落ちそうだから読むタイミングに注意。
訳書も読んだことないのに、いきなりエッセイから読んだ。
翻訳の仕事が本当に好きということが伝わってきて、そうやって訳された本も読んでみたくなる。訳書の中だと『ラストコールの殺人鬼』が気になる。
Posted by ブクログ
どのエッセイも良かったけれど最後まで印象に残ったのは「子離れと嫉妬」だったように思う。母の子離れの寂しさを夫に「嫉妬」「苛立ち」「執着」と分析されて、ウオーっと公園を走り回りたい気持ちになるのがわかりすぎる。寂しいって言う呟きは、子どもの成長に伴って生じる我が人生の変遷に戸惑う愚痴なんだよ!って吐き捨てたい。母は重いとか言って分析してるわりにはわかってないんだよ、と心の中で吠えた。
Posted by ブクログ
おもろかった!村井さんの他の本も読みたい
村井はほぼワンオペで双子育児。壮絶だったらしい。自分の犠牲の上に成り立つ育児じゃなく、自分がハッピーじゃないとダメだということに気づいたという話。たしかにそうだよなぁ。
滋賀県の生活、大型犬との生活も話にでてきてておもしろかった
Posted by ブクログ
著者の文章が好き。
ポンポンとリズムよく読めて、
ときに笑えて、
ときにしんみりと胸に沁みる。
滋賀愛、ご夫君、子供たち、ハリー、という家族への想い、
そして、もうみんな亡くなったご実家の家族への想い。
どんなに明るく語られようとも、
胸の奥にある、人柄のあたたかさ、優しさ、哀しみが
滲み出てきて、読むと胸にジンとくる。
これからの作品もとても楽しみ。
Posted by ブクログ
タイトルから想像していた内容とはちょっと違ったけれど、家族という逃れられない絆を時に煩わしく感じたり、けれど大切だったり、無くしてから悔やんだり、家族ってそういうものだよなぁと共感。
Posted by ブクログ
ちゃぶ台返しの装丁とタイトルから想像していた内容とは全然違う。
夫に逝って貰って、残りの人生を一人悠々自適に過ごしたい願望を描いたエッセイだとばかり思っていた。
蓋を開ければ、寂しがりの村井さん。
夫や双子の息子、愛犬のハリーと日々色々ありながらも穏やかな暮らしぶり。
以前読んだ事実に基づいて書かれた『全員悪人』や、自身の闘病記を綴った『更年期障害だと思ってたら重病だった話』
また、衝撃を受けた『家族』で村井さんの波乱万丈な生き様を知っていただけに本作でなんだかホッとした。
悲しみも喜びも真っ直ぐに伝わるエッセイ集。
Posted by ブクログ
〈本書は、過去数年間にわたって書いてきたエッセイと、書下ろし数篇をまとめたものだ〉
あとがきより。
表題作「はやく一人になりたい!」は書下ろし。
家事をこなし、翻訳に没頭する時間が楽しいと書かれている。
自分を大切にして、無理をしないことが家族の幸せにつながる。
なるほど。
一緒にふふっと笑ったり、涙したり。
村井さんのエッセイは、いつでも元気をくれる。
Posted by ブクログ
家族も大事だが、まずは自分が一番大事。
自分の好きなもの、こと、環境を知る。
そして選ぶ。捨てる。
住んでいる環境の良さに目を向けられて、しあわせを感じられることのよさに共感。
Posted by ブクログ
2024.8.14
著者の近年のエッセイ。
テンポが良くて読みやすいのでさらりと読めてしまうところが良い。
10年以上の付き合いのママ友の急逝のところで泣きそうになってしまった。
たしか「家族」一度借りたものの、読まずに返したような…。
Posted by ブクログ
子育てが大変なときに思ったことが、そのまま書かれていた。家族は大事だけれど、自分がまず大事だということは、私もあとになって気づいた。
そして、1人になりたいと思えるのは、いつか家族が戻ってくることを知っているからだということも。語られるなかで、他のエッセイも読まないとわからないことがあったので、これから読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
タイトルから子育てネタが多いのかと思いましたが、愛犬の話や、仕事のことなど、あらゆるジャンルの過去のエッセイをまとめたものでした。どれも面白いのですが。
文章が上手なので読みやすいです。あっという間に読み終えました。
Posted by ブクログ
だいたい今まで読んできた村井さんのエッセイと変わりありませんでしたが、翻訳家として仕事をする様子が具体的にわかりよかったです。
やっぱり家で仕事をするとなると、家族が帰ってくるまでが勝負、つまり、家族がいると集中できないのは私だけではないと。
『家族』と同じ出版社なので、やや宣伝的にも感じましたが、そちらも読んでみたいです。
Posted by ブクログ
子育てを一緒に乗り越えてきたママ友が突然…
「卒業」
悩みの種の欅との16年
「わが家の欅」
翻訳という仕事は編み物やゲームのよう?
「はやく一人になりたい」
誰かと一緒に暮らすことの幸せや難しさに共感。
Posted by ブクログ
題名から選んだ本。
旦那さんや、年老いた親、子供達から解放されて、早くひとりになりたい!っていう話だと思って読みました。そう、私が置かれている状況です。
でも、全然違いました。
翻訳家の村井理子さんが、効率よく家事を片付け、ひとりになった時間を大好きな翻訳の仕事に当てたいっていう話でした。
後半は過ごしてこられた家族の方々の話などでした。
今の状況に至るまで、さまざまな事がありますね。
Posted by ブクログ
翻訳家である村井理子さんだが、エッセイもとても読みやすく共感できるところもある。
今作は、今まで読んできた『兄の終い』『全員悪人』『家族』『更年期障害だと思ってたら重病だった話』に通じる部分もあり、かなり人柄も知ることができた。
滋賀県が好きな様子や家族も含め、愛犬ハリーもとても大切にしていることがわかる。
だけど病気をしてから、自分を大切にすることを一番にして、生きてみたいという気持ちも伝わってきた。
自分が楽しくなければ何も始まらないと思う。
まずは自分が心地よく感じてないと家族にも優しくできないわけで…。
はやく一人になりたい!とタイトルにはあるが、それは家族が今いっしょにいるからで、強い結びつきがあるからだろう。
Posted by ブクログ
初めて読む方で、タイトルが気になって借りました。
結構衝撃なタイトルだけど、それに共感する方は多いかもって。
だけど、想像してた内容とは違って、ちゃんと家族を大事に、そして自分を大事にって内容でした。
このタイトルで良かったの!?とちょっと心配になり笑
他の本も読んでみたいと思いました。
滋賀県の事が知れて嬉しい。
行った事ない県だったので。
Posted by ブクログ
タイトルが私には衝撃的だったのですが・・・
どうした理子さんって感じ
なるほど、そういうことでしたか(笑)
わくわくできるお仕事羨ましいです。
私も確かにそんな時期もありましたが、なんだか今は流されてる感じ。
「自分のために」良い意味で見直す機会になりそうです。