村井理子のレビュー一覧
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「兄の終い」「村井さんちの生活」に続き、村井理子さん3冊目。
エッセイ集で読みやすいけれど、「はやく一人になりたい!」というタイトルにはちょっとだけ裏切られた感…
一人になりたいという思いは、子ども達の独立とか離婚などを想像したけれど、村井さんは全くそうは思っていない。
村井さんが一人になりたいのは翻訳という仕事が楽しくて集中したいから。
家族や犬の世話を済ませて、「はやく一人になりたい」そして仕事に没頭したいということなのだ。在宅ワークだからこその願いだ。
庭に作業場を作ったり、中古住宅を購入することも夢みながら、リビングの片隅で仕事しているという。
自分の仕事が楽しくて仕方がないという -
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ハリウッドのプロデューサーとして
セレブ寄りの生活をしていた著者。
母方の祖父の苗字を名前としてもらったが
その名は実は英国の由緒ある貴族を
ルーツに持つものだった。
ネットサーフィンでエゴサに近いことをして
その事実を見つけるのが現代っ子だなぁ。
ちょうど父親を亡くして気落ちしている
家族の心を癒すためにも
遠く離れた英国のお城をリノベするぞ!
と、息込んだのは良かったけど
日本の古民家再生でも大変なのに
あちらさんはデカい「お城」ですから。
常駐して少しずつ補修してくれるボブや
歴史を紐解いてくれる郷土史家のジェフ
そして古いものを守りたい地域の人々の
愛やらチャリティ資金やらやらで
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Posted by ブクログ
ワイン片手に家系図サイトをながめていた著者は、自分の祖先がイギリスのお屋敷(お城)に住んでいた事を知る。ポップウッドという珍しい名前だった事で、たどり着いたお屋敷だ。
以降、今では崩れかけたお屋敷を文化財としてよみがえらせようと、東奔西走する事になる。
イギリスとアメリカ、同じ英語という言語を使う国ではあるけれど、大英帝国の歴史とハリウッドのプロデューサーという立場は、まったく違う常識と価値観のようだ。ある意味、同じ言語でであることが余計に違いを感じさせるのかもしれない。
歴史あるものを大事に後世に伝えていこうと協力を惜しまない英国人。ようやく軌道に乗りかけた時に、コロナによる世界的なパンデ -
Posted by ブクログ
村井さんのエッセイ➕読書のすすめ、という短いエッセイがたくさんある。本にまつわるエッセイなのだが、その短い中でエッセイ9割って感じなので、読書エッセイという感じがあまりしない。それでも読んでみたいと思う本が何冊もあった。村井さんの文体がやはり好きなんだなと実感した。実の両親、兄、義父母(あまり出てこないが)はやはりいろいら大変だったんだな、というエピソードも多かった。
冒頭のはじめに、の村井さんがこどものころの読書にまつわるエピソードがすごく素敵だった。私も読書が生き甲斐なので、本が人生に寄り添い伴走してくれる存在というには激しく同意。自分の子供達にも、読書が好きだが、これから先もお守りになる -
Posted by ブクログ
話のテンポがあってよかったが、読後感がよくない作品だった。作品が悪いという意味ではない。
どこの身内にも1人や2人、「困ったなぁ」と思う人はいる。その「困ったなぁ」の種類はいろいろで、病気だったり、経済的なことだったりする。読みだすと他人事ではないと感じる人が多いと思う。
作品中に兄が発達障害だったことをにおわせる記述がある。発達障害や鬱の人の周囲には、必ずといっていいほどその人のことを「優しい人」、「真面目で誠実な人」、「一生懸命な人」、「本当にいい人」と言う人がいる。しかし、この言葉で傷つく人がいることはあまり知られていない。私は昔はその言葉を真に受けていたが、最近は「普通によい人なん