村井理子のレビュー一覧

  • 捕食者――全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼

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    村井理子さんが恐怖に慄きながら翻訳していた、その「怖さ」が身に迫る。犯人の目的は「他人を支配し思い通りにすること」…村井さんが思わず戸締りを確認した気持ちが痛いほどわかる。冬のアラスカを舞台に始まる豊かで広大な自然、ショッピングセンターの駐車場は実にアメリカ的風景!けれどそこに機動力と見つからなきゃいいの精神と悪運を持つ犯人が待ち伏せしてるとは…それに加えて複雑な司法システム。市民はなにも知らされないままいったいどうやって自衛すればいいのか。車社会と情報化社会の行きつく先に軽く絶望しつつ、犯人が悪運尽きて捕まったことでせめてこれまでの犠牲者の無念がはらされることを祈るのみ。

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    2021年11月25日
  • ハリー、大きな幸せ

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    笑いあり涙あり、一緒に憤ったり。
    面白かったです。
    一番好きだったのは、ベッド戦争。
    病院の混み合う待合室で読んでたのだけど、ニヤニヤが止まらなくて困った。

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    2021年11月08日
  • 犬ニモマケズ

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    ハリーへの愛情が溢れている。
    先に最新作を読んだからか、より素直に愛情という感情が出ている気がする。

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    2021年10月10日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    著者のノリがよくて楽しかったけど、ヤギになるのは最後の少しで、ヤギになるまでこんなに大変なんだよという過程が大半。4足歩行も草を食べるのも難しい。ヤギになってから、ヤギシチューを喜んで食べたのには笑った。やはり草だけではキツイよね。

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    2021年02月22日
  • 村井さんちの生活

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    家族との日々を綴ったエッセイ集。
    翻訳の仕事をしながら双子の男の子を育て、家事をこなし愛犬の散歩も。
    男の子を育てる大変さに(分かる、分かる)と相槌を打ち、老犬との別れのシーンでは村井さんご家族を心配し、気づけばアッという間に読み終えていた。

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    2020年12月03日
  • あんぱん ジャムパン クリームパン――女三人モヤモヤ日記

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    さくっと読めてふんわり考えるほんの少し前の私たちそれぞれのこと。

    編集者、翻訳者、校正者のコロナの最中に感じることと思うことの書簡をまとめた本。

    少し前のことって、案外思い出せない気がする。
    それは思い出として醸されるのに十分な時間が経っていないからなのか、思い出すにはしんどいことだからなのか…多分その両方なのではないかと思う。

    ほぼ一年になる、このいつもと違う時間を生きている私たちそれぞれが感じることにフタをせず、しんどくない程度に考えてできるだけ自分に機嫌よくすごしていくことは、これからしばらく続いていくかもしれない同じような日々をつらさで隠滅してしまわないためにも大事にしなきゃなと、思う。

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    2020年10月28日
  • あんぱん ジャムパン クリームパン――女三人モヤモヤ日記

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    エッセイ、好きです。内容にもよるけれど。
    同じ想いの人を見つけてホッとしたり、違う考えの人を見つけて感心したり衝撃を受けたり。
    この本でもコロナ禍でモヤモヤごちゃごちゃしてた気持ちを少し整理できた気がしました。

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    2020年10月17日
  • あんぱん ジャムパン クリームパン――女三人モヤモヤ日記

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    女性3人のリレー日記に自分まで参加させてもらっているような距離感で読んだ。リアルタイムで読んでいたらもっと力づけられたかも。今も第2波が来たのか終わったのか終わってないのか、自粛の加減も人それぞれで、ますます逆に孤独な感じになっているのだけれど、でも、そんな生活にも慣れてきて、何がなんだかわからない毎日。お三方はどのようにお過ごしなのだろうか。


    "人生って、年を重ねれば重ねるほど、うまくいかないことのほうが多いと思いませんか。若い頃は楽勝だと思っていた人生、ぜんぜん楽勝モードじゃないですよね?こんなはずじゃなかったのに。
     それではどうすればいいのか?
     たぶん、いろいろな荷物を抱えたまま歩いていくしかないと、私自身は思っています。いままで大丈夫だったのだから、きっとこの先も大丈夫だという思い込みでいいんじゃないでしょうか。次々とやってくる問題を、ひょいっと避けて知らん顔して生きたって、たぶん誰にも迷惑はかけていないのではと最近は思っています。
     もちろん、頭の中にはいつも「自分が潰れない」というキーワードを置いておこうと思います。
                    村井理子 "
    78ページ

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    2020年08月28日
  • 犬がいるから

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    イケワンのハリー。
    大型犬のパワーと食欲に振り回される
    ご家族だけど読んでるこっちまで愛を
    もらえる

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    2020年07月19日
  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

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    「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室 」の Kathleen Flinn が、その邦訳出版を機に日本と縁を持ち、スシ・アカデミーの特別レッスンを受けたり、最後の築地市場を見学したり、ファンの人の家に食事に行ったりと日本満喫の紀行&魚料理エッセイ。「英国一家日本を食べる」を思わせる軽妙なタッチで一気に読ませるが、内容的には「ダメ女…」を読み返した方がいいレベル。

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    2019年10月20日
  • 子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

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    この本の内容は、最後の章にまとまっているので、それを読んで、詳しく読みたいパートに遡る読み方も可能だと思う。

    今回は付箋を使わず読んだので、その巻末から:
    希望やお願いは、まっすぐ伝えること
    男性を話しの輪に入れる
    行動の動機を推測せずに尋ねる
    子どもが来る前から二人の価値観を理解できるような会話を持つ
    夫に育休をとってもらう
    自分がしてあげたことに、あとから不満を表さない
    よいところを見つける

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    2019年09月19日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ただ単にヤギコスして一緒に群れてみるだけかなーとか軽く構えて手にしたら、とんでもない一冊でした。まずヤギの魂から思考へ、その身体構造へ、解剖までしてできる限りヤギそのものへと近づこうとするプロジェクト。人間の「悩む」ことからの解放から始まった、サイエンス・ドキュメント。何度も一線を越えかける姿にも、たっぷり笑わせていただきました。次は何のプロジェクトかしら。

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    2019年08月05日
  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

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    前作の『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』がとても良かったので、また読んでみた。今回は来日して魚料理のレッスンを受けたり、築地に行って競りの見学をしたりする様子を描いたエッセイ。元はマイクロソフトに勤務していて、36才で一念発起し有名なフランスの有名料理教室に通ったりと、著者の経歴がすごい。現在はエッセイを書いて賞をもらったり、料理教室を開いたりと、行動力が半端ない。こんなポジティブでパワフルな人になりたいなあ。

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    2019年07月26日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    こんなにも突拍子も無い実験を至極不真面目な動機で、至極真面目に取り組んだ筆者と関係者には多大な敬意を評します、そのニュアンスをうまく訳してる訳者にも。でも僕はヤギにはなりたくないねw

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    2019年02月12日
  • 子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

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    子どもがいる家庭の夫婦関係に光を当てた本。
    幸せな家族を思い描きがちだが、子どもがいる家庭はタスクが大量にあり、大人なコミュニケーションが少なくなり、家庭がうまくいかなくなることがある。それには男性・女性共に原因があり、望まないにも関わらず意識しないことでそうなってしまう。
    夫婦の関係に真正面から向き合い、日々の家事の分担や、夫婦喧嘩を建設的にする方法、子どもとのコミュニケーションなど、実際に筆者の実体験を踏まえて、ありとあらゆる専門家の意見を聞いて集約されている。
    自身も夫婦関係で困ったときに参照できる本。
    読み返したい。

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    2019年01月01日
  • 子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

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    共稼ぎで、ともすれば私の方が稼いでるし、子供たちの世話は基本私だけれど… うちの夫は世間一般の夫に比べてかなり家事をやってくれている。しかも進んで自分からどんどんやる。そして子供たちの世話は私でも、躾は完全に夫に頼っている。もっと感謝しなくちゃな。それが改めてよくわかった本でした。関係改善が急務だった我が家に、ついに安らぎが訪れた運命の一冊でした。

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    2018年05月19日
  • 実母と義母

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    勢いにのって、またまた村井理子さんの本。
    タイトルを見て、「なんと興味深い」と思って前のめりで読んだ。
    装丁もすごくタイトルに合っていると思った。

    しかし、これはちょっと微妙だったなぁ。
    そもそも文章がかなり未熟に感じた。素人の作文という感じで、物事が単純化され過ぎな気がした。現実をむりやり飲み込みやすい情報に置き換えている感。

    特に、実母が孤独の中でなくなった、というあたりの記述は、著者ご自身の選択の結果なのに、それをまるで自分とは関係のない場所で決まってしまった事であるかのように書かれているのはなんだかな~と思った。
    もちろん、母親に来いというばかりで頻繁には会いに行かなかったということについて、他人が批判することではないし、それをひどいとは全然思わない。きっと本に書かれていないこともたくさんあったと思うし。いろんな葛藤もされたと思う。
    でも、その自分の決断に対して、客観的な視点を棚に置き過ぎじゃないかと思った。
    「他人にも自分にも厳しい娘だ」と母や兄から言われた、と繰り返し書かれていて、その評価をご自身も気に入っているようだったが、いや~、物書き基準で言えば、自分にはめちゃくちゃ手加減する大甘な人だろ、と思ってしまった。

    義理の父母のひどい干渉に対して強くいられたのはご自身の仕事のおかげで、その非常に重要な土台である英語力を身につけることになったのは留学はじめ、ご両親が教育に関して当時それなりに手間とお金をかけて決断をされたからなのに、教育の項目で、「全然勉強しない子だった」「私の教育に関しては無関心だった」「大学もさぼってばかりだった」的な発言だけで終わっているのもなんだかな~とモヤモヤした。そして、大学に行かせてもらえるかどうか分からなくて就職しようかと思っていた、とか言う割に、留年などしているのも私からすると驚愕だった。留学に留年、ってなんという贅沢なことを自分に許したんだろう、と愕然とします。
    そのあたりのこともまるで武勇伝みたいに書いてあるのも自分に甘い人だなと思う。

    今この著者にとって非常に大きな武器と盾となっている仕事の道を開いてくれたのは他でもないご両親じゃないかと思う。なのに、世界が狭い、と繰り返し書いているのには読んでいてイラっとした。今昔の親に会えるなら、こんな町を出ていけと言うだろう、などと書いてあって、何様だよと思った。あなたを小さな町から出してくれたのは、ほかでもない、その小さな町にとらわれていたご両親なのに。

    しかし、この本を読んで激しく心揺さぶられた箇所がある。
    それは、義理のご両親が著者のお母さまに会いに行った時のこと。どう考えても人を見下したり批判ばかりしている義母さんが、著者のお母さまに会った後、お母さまのことを大変に評価し、大好きになり、それだけでなく友達になりたいとまで言っていたことだ。そして実際に電話をしてお互いの近況を話し合うほどの関係を築いくまでになっていたこと。
    その展開はとても驚いたし、その一点だけで、どう考えても好きになるのが難しい人物として描かれている義母さんのことが嫌いになれなくなってしまった。
    このエピソードには胸をつかれた。

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    2026年09月27日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    ネタバレ

    「〜私は今でもしつこく義父に対しては怒りを抱えている。なぜかというと、私には義父が必死になって取り戻そうとしているものの正体がよくわかるからだ。
    義父は、元気だった頃の完璧な義母を求めている。家事も、自分のサポートも、家計の管理も、すべて完璧にやり遂げていた、あの頃の義母を求めている。きれいに洗われ、干され、畳まれた下着類やパンツが欲しいだけのことだ。そして、完璧ではなくなった義母に腹を立てているのだ。〜」

    他にも刺さるところはたくさんあったけど、私にはここが一番痛かった。
    現実を受け入れるのって本当に大変。日々湧き出る感情も変わるし、矛盾も抱えながらなんとかやっていくしかないんだろうな。

    私も実父を亡くしているので、義父に向き合うとき、実父のぶんまでという気持ちはあるが、時々はなんで実の親にもやれなかったのに他人の親の面倒をみないといけないんだとも思う。
    なんかわかるなーの1冊だった。

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    2026年09月12日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    面白かった!著者さんが翻訳されているジャンルも、私の興味ドンピシャ。
    介護の話もお兄さんの話も読んでみたいなぁ。

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    2026年09月10日
  • 兄の終い

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    もし、疎遠になっていた兄弟が突然亡くなったら、どういうことになるだろうか。疎遠になった訳を知ると、それは仕方ないと思うが、いざ、亡くなってしまうと、疎遠にしていたことを後悔するはずだ。家族は、離れて暮らしていても、ある程度、繋がっていなければいけないのだと思った。元気で暮らしているか、ちゃんと生活できているかぐらいは。
    離れて暮らしている息子にも娘にも、弟にも、もっと連絡していきたいと思った。自分だって、突然亡くなる可能性はある。家族の中の誰よりも。終活しとかなきゃだなあ、、、、。

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    2026年09月06日