村井理子のレビュー一覧
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著者が翻訳者でもあることを初めて知った。
年代も近くそうそうと頷けることも多く、なにより本の選定が魅力的。
挿画の犬もほのぼのさせてくれる。
私には見つけられない本たちを紹介してくれて、ジャンルが広がった貴重なエッセイでした。
「兄の終い」、を是非読んでみます。Posted by ブクログ -
夏と言えば怪談だが、こちらもこちらで血が凍った。両者の共通点は、恐いもの見たさってところか。こちらにおいては語り手にもその気があるけれど…
「その恐怖という感覚のなかから、人間であることの意味を感じとって欲しい。あなたも私と同じ、冒険家なのだから」
水中探検家である著者の自伝。研究者の手足となっ...続きを読むPosted by ブクログ -
綺麗な色の表紙も絵も好きです。
年齢的に共感出来る所が多かったです、戻った大好きなお正月は同じだなぁと思いました。
コロナ禍で良かった事はお正月のんびり気ままに過ごせた事です。戻った大好きなお正月!
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こういうのもなんだが、面白い。
村井理子さんの文章が上手いせいなのか・・・
心臓の手術なんて想像できないほど大変そうなのに、その細かい部分をしっかり書かれて、なおかつ明るい。
更年期だと思っていたら脳腫瘍であっという間に命を落とした親しい友人に、「更年期じゃない?」きっと言ったはずの自分を、私は今...続きを読むPosted by ブクログ -
ダイビング中のトラブルも息苦しくなるのですが、陸上でのジルの私生活も読んでいて胸が苦しくなりました。それほど昔の話ではないのに、アメリカであってもキャリアを切り開くなかで女性として苦い思いをしていたのだな。
内容とは別に、訳注が絶妙のタイミングで適量組み込まれており、大変助かりました。フィートに細...続きを読むPosted by ブクログ -
リコさんの闘病記を改めて読む。
前半が不安で満ちていて、そっから治るまでのスピード感(いや、実際には時間かかってるんだろうけど。)との違い。不安で体調が悪い間は読んでるだけなのに時間がすごーく長い気がした。
病気に打ち勝つのはフィジカルだけじゃなくメンタルなんだよなーと思い知る。Posted by ブクログ -
洞窟探検家、水中探検家、作家、写真家、映画製作者等々、様々な肩書を持つ著者の体験を綴ったノンフィクション。その活動はフロリダからメキシコ、果ては南極にまで及び、数々の実績を残している。その一方で、完全な男社会の中で手ひどい仕打ちも受けてきたことが明かされる。常に死と隣り合わせの冒険行は当事者にしか語...続きを読むPosted by ブクログ
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"私が一番大事にし、ケアしなければならないのは自分自身だったというのに、それを怠っていたのだ。そしてぎりぎりの状況まで自分を追いつめてしまった。なんと愚かだったのだろうと後悔した。 "
"私は今、とても自分を大事にして、自分を中心にしてものごとを考えるようにしている。その中には、必要な検診は受ける...続きを読むPosted by ブクログ -
予定外の妊娠で貧困に陥った作者は、向上心と知的好奇心を失わずに努力し続けて貧困から脱出。
向上心を持ち続けられたのは愛されて育った子供時代で得られた自己肯定感が大きいのではないかと感じた。
彼女が戦う困難の記録と、メイドして観察したワシントン州の家庭を覗き見する感覚でも読める。
彼女が憧れてたどり着...続きを読むPosted by ブクログ