村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コロナ自粛期間中に、本に関わる3人の女性が交わした往復書簡。
本や、外食、自分の人生にとっては至極大事な色んなものを「不要不急」と決めつけられ、「自粛」をしないと周りから白い目で見られる、そんな期間。
読んでいて「あ〜、そうだったなぁ」と思う。色々大変だったはずなのに、もう私はすっかり忘れて今の生活を過ごしているのだ。なんだかんだ、しぶといのだ。
p12 わたしは「わたしたち」じゃない。
わたしは「わたし」として生きている。
はずなのに、突然、「わたしたち」にさせられたような、居心地の悪さというか、お尻の座らなさ
p14 なんというか、「わたし」である前に「わたしたち」でいなきゃいけないような「圧」が強くて、自分の頭や身体がうまく使えないような。
p135 社会を揺るがす大きなニュースだけがわたしに重要なのではない。社会全体から見ればちっぽけなことかもしれないけれど、その小さな個人の想いが社会そのものなのだ。こんなことも呟けない社会は、ウイルスなんていなくても生きづらいよ。 -
Posted by ブクログ
「兄の終い」で、疎遠だった兄と関係性を兄の死後に見つめていく姿が印象的だった村井理子さん
「村井さんちの生活」…
タイトル通りどんな生活をされているのか気になり手に。
同じ時期に同じくらいの歳の子どもを育てていたようで、10年前の村井さんの悩みや思いに共感することばかり。
我が家の長男が20歳の誕生日を迎えた昨日、20年間の子育てを思い出して一人うるうるとしていた私。こちらの本を読みながら、あんなことこんなことあったよね〜と忘れていた感情までもが蘇ってきて、やたらと感情移入してしまった。
そして我が家には、今思春期真っ只中の次男と、娘もいるのだ。
あの時の想いと、今と。母の想いは複雑だ。
思春期を迎えて、わからなさばかりの息子を目の前に「いい親になりたい」と模索する村井さん。
「子育ては自分の子ども時代を巡る旅のようなものだ」という言葉もストンと腑に落ちる。
そして最終的には、コロナ禍の休校で、「理想の生活は諦めた」という。
やっぱりね…私もです。
歳をとれば自分の体調のメンテナンスも大変だ。目まぐるしく成長する子ども達を嬉しくも、止まっていて欲しいと思いながら必死で追いかけるように育児している姿を自分と重ねる。
もうすぐ双子の息子さん達が20歳になる村井さんは、今どんな想いなのだろう。
そんなことまで気になってしまう。
まだ小学生の娘が成人する頃、もう一度読んでみたい。今の必死な私を、数年後の私はどんな想いで思い出すのだろう。
子育て、楽しかったな…と思えることを願わずにいられない。 -
Posted by ブクログ
最高である。こんな本があるとは、やはり本の世界は本当に侮れない。
市立図書のHPをザッピングしてたらこのインパクトある装丁に釘付け。は?人間をお休みしてヤギになるだと?
このトーマス君(当時33歳)。仕事もねー、周りはみんなちゃんとしてきてるってのに何やってんの俺的人物(彼女がいるのが解せんのだが)
しかも最初は象さんなろうとしてた。は?である。
途中スピリチュアルな話(シャーマンとか)になったり、哲学的な話だったりを盛り込んで、何故ヤギになるのかの背景をとくとくと説明笑
はい、ヤギになるって決めてからのトーマス君の行動力ハンパネーです。もう急展開もいいところ。あっちこっちの大学の先生のとこ突撃して色々ご教示頂いてるのだが愉快である。こんなヘンテコトーマス君来たら、うん、私が教授ならどうするかな?って考えた。ただの変人ならメンドクセーのでサッサとお帰り頂く所だけど皆さんに良くして頂いてるところを見ると、人として愛されキャラなのは間違いないと思う。
どこもかしこも可笑しいのだが、最終章に向かうにつれて笑いのスケールはlogで増大する。最終章は読んでて死ぬ。可笑しすぎて死ぬ。
沢山写真が挿入されてるが、いちいち一言あるのが全部悶絶する。
トーマス。
ヤギになってイグノーベル賞受賞。
その価値はある笑 -
Posted by ブクログ
かつてショパンが演奏し、バイロンが暖炉を寄贈し、ジョン・レノンがロックした、様々なエピソードに彩られた館だが、後継者の息子が二人とも亡くなり、直径の子孫はゼロ。館は荒れ放題となり、お宝を狙って不応侵入者が入るものだから、ますます館は悲惨な状態に。
ひょんなことから、アメリカで番組制作をしてたホップウッドの末裔が、この城の事を知る。祖父と父を亡くしたばかりで消沈していた母を励ます目的で訪れたら「おらが街の領主様が戻ってきた!」と大歓迎。イベントに呼ばれるわ、やんごとなき方々と面会するわ、あのダウントン・アビーの製作者であるリアル貴族ジュリアン・フェローズとも面会。
なんとなく荒れ屋敷に責任感を感じたにわか領主様は、ボロボロの城を修復し、街ににぎわいを取り戻すために立ち上がる。しかし、自分の城を直すのに、いろいろと許可が必要であったり、途中で投げ出したら刑罰に処せられたりといろいろと理不尽が降りかかる。ましてや、昔の素材を使った修復も難しいし、修復技術を持った技術者も少ないため高額に。つまりは金がものをいう。そしてやはり、TIME IS MONEY!迷えば迷うほど資産もかさんでいく。
そんなこんなで困難ばかりかと思いきや、「これドラマ?」みたいな、土壇場の逆転あり、まさかの友情あり。もっと驚くことには、コロナ禍を越えて、このリノベプロジェクトはまだ続いているということだ。後書きまで必ず読むべし。平易で読みやすいお城リノベ実録記。