村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今作も多いに楽しませていただきました。
ただ、愛犬ハリーとのお別れは胸が締め付けられる思いです。
ペットロスの経験はないけれど
村井理子さんご家族の悲しみは計り知れない。
お義父さまとのバトルも健在。
子育てと介護はひとつとして同じものはない。
成長と共に出来上がっていく人格。
そのプライドなどを捨てきれず老いていく。
お義父さまは
P63
〈夫と妻は常に、24時間一緒にいなければならない〉
そして、お義母さまは
〈昔は嫌だったけれど、今は解放されたわ。
おとうさんとはもう何年も会ってないから〉
一読者として言わせてもらえれば
お義父さまとお義母さま、最高じゃないですか。
しかし、この先の介 -
Posted by ブクログ
私自身も家族の問題(相手は母親)を抱えています。
本書を読みながら、「この気持ち知ってる」と思うことが何度もありました。
また、父親が精神疾患を患っていると気がついた場面は、私も同じような体験をしたことがあるため、久しぶりにその時の記憶が蘇りました。
本書の冒頭に「タイラーへ」とあり、最初は、タイラーが誰なのか、なぜそう書いてあるのか分かりせんでしたが、本書を読み進めていくうちに理解し、胸がしめつけられる思いでした。
あれだけの経験をした著者はいまも苦しんでるいると思いますが、日々に少しでも穏やかな瞬間が訪れることを願わずにはいられません。
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ遠いようで確実に訪れる可能性がある親の介護、しかも義父母の介護の奮闘を赤裸々に綴られている。
文面では到底推し量れないほどの苦境に立たされているのだろうと、どんよりした気持ちとそれでも立ち向かっている著者から勇気をもらえる。
著者の境遇も思考の一端を担っている。
夫と義父母との会食(義母の誕生日会)での、孤独感。
実の両親とは叶わなかった状況を想起し、悲しみに沈む。著者個人的な境遇による体験ではあるが、その心情に思い寄せることはできる。
著者が苦しい経験を経てそれでも介護に携わる理由、人生を見届けたいという使命感と好奇心。+創作意欲。
介護というとシリアスにまじめに対応が余儀なくされる -
Posted by ブクログ
ネタバレ本のそでには
"みんなを笑わせたい
文章がうまくなりたい
翻訳がうまくなりたい"
P35より
"私がやってきたことは、
シンプルなんです。
・受けた仕事を実直にやること
・日々書くことをあきらめないこと
これだけなんです。
地道に取り組んでいたら
運命のほうが開けてくれて
この三つの取り組みの一つでも
欠けていたら、今はなかったでしょう"
2020年に
「兄の終い」を初めて読んで
文章にひきこまれた╰(*´︶`*)╯
(映画化めでたい!嬉しい!)
それから著者の本を読みまくった
P52より
"翻訳家はタイトルをつけない
これは声を大に -
Posted by ブクログ
勢いのある日記(webマガジンの連載)。
怒涛の翻訳作業を進めながら、家事やら介護やら子どものことやら、といった日々の諸々をこなす著者はすごくエネルギーがあるように思われる。のだけれど、実は身体やメンタルの病院に通ってケアしながらなんとかやっているということがわかった。
仕事量がすごいので驚いた。
基本的にはやっぱりパワーがある人なのだと思う。文章にみなぎる感じ。スピード感とピリッとしたユーモアがあって小気味良い。疑問もジョークも端的、強めの言い切り。ときどき男言葉で自分を鼓舞するのも強い。
なので、読んだら元気になった。
日常は何気に闘いばっかりだけど、そうやって繰り返してるうちにいつの -
Posted by ブクログ
著者の家族4人の生きざまと、家族が壊れていくまでの過程が描かれたノンフィクション。
緊張と争いの絶えない中、この家族はどんなに懸命に生きてきたのでしょうか。筆者にとって、一癖も二癖もある両親と兄との生活は、それは壮絶なものだったろうと思いますが、そこに確かに愛はあったのだろうと思います。それを感じられたから、あの最後のエピローグの言葉が出てきたのだろうと感じました。
読み終えた後、表紙の家族写真を見ていると、悲しいような、慈しみのような、哀れむような、なんと表現すれば良いのか分からない、複雑な気持ちになりました。
多くの人にぜひ読んで欲しい作品です。 -
Posted by ブクログ
次々と襲いかかる出来事との戦いの記録が、言葉通り本音150%で語られていて胸を打たれました。心臓の病気を抱えながら、膨大な仕事をこなす作者のバイタリティーに脱帽。そして、決して良好な関係では無かった義父母に対して優しい気持ちを失わない度量の大きさには驚かされます。
作者の実父母と兄に対する思いも所々に挟まれていて、心の重い荷物を奧底に押し込めつつ、前に進む作者の姿は見習いたいです。
認知症と知って群がってくるサギ業者や謎の人々についても書かれていて勉強になりました。
そして妻への感謝が足りな過ぎる作者の夫に対する怒りが沸々と沸いています。