村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の村井理子さんは、
「出版翻訳の仕事がしたいです。どうしたら翻訳家になれますか?」
という質問をされたら、
「まずは1冊選んでください。そして、その本を最初から最後まで訳してみるのはどうでしょう。」と答えるそうです。
それは「責任を持って1冊の本を訳す。それは想像以上の胆力が必要なことだから。」だそうです。出版社にも1冊を訳せるひとが、ここにいるという印象を持ってもらえるということです。
村井理子さんは、インターネット創成期からメールマガジンを始め、元祖ウェブメディアサイトを続けているうちに出版社から依頼を受け、しだいに出版翻訳家になっていったそうです。
出版翻訳家になるルートとして、
1 翻訳学校に通う
2 翻訳家のお弟子さんになる
3 出版社に持ち込む
をあげています。
また、芽が出ない焦燥感との向き合い方、仕事の実績がいちばんの名刺、など、出版翻訳家になりたい人には参考になる内容が惜しみなく書かれています。また、村井さんの日頃の仕事ぶりや翻訳に向かう心構えなど、翻訳家・文筆家、または文章を書く人のチカラになる実践的な本です。
わたしは、村井さんが翻訳や文章を書く上でのモットーともいうべき、次の言葉に勇気をもらいました。
みんなを笑わせたい。
文章がうまくなりたい。
翻訳がうまくなりたい。 -
Posted by ブクログ
2023年の1年間の日記を1冊にまとめたエッセイ(というか日記…?)でした。
とても面白くて興味深かったです。大変なこともあるのでしょうが、翻訳の依頼が来て途切れることなく出版翻訳の仕事ができているのはすごいと思います。ご自身では自信がないようなことも書かれていましたが、エッセイストとしても書籍を出版されてるくらいなので、やはり文才があるのでしょう。
ガチ恋をテーマ(?)にした原田とエイミーの話は創作なのでしょうか?エッセイの中に時折り織り込まれていて、良いアクセントになっていました。
読み終えたあとは、自分も日記でもつけてみようかな?という気になりました(でもたぶん続かないし、つけない気がしますが……)
訳書や他のエッセイなども気になります。 -
Posted by ブクログ
2024/10/22予約 7
「子どものためにあらゆる事柄を手を抜かずやり遂げる母像」に縛られてはいけない、自分の健康を大切にするという主張が何度も出てくる。
50代になり30代の自分の肩を抱いてそう伝えたいという言葉には全くもって同意そのとおり。
自分の時間を捧げ家族を幸せにすることが自分の幸せでもある。けれどそれが自分を削る行為だと気づき、自分を大事にするようになる、これもそのとおり、頷きしか無い。元気いっぱいだった30代の私にも読ませたいが、あの頃は理解できなかったかも。
まだ若い方には、ぜひ読んでほしい。自分の健康は自分しかケアできない。
読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
「家族」というのは、昔も今も、難しい。
近しいからこそ、譲れない、許せないものがある。
でも、変に愛情も関係してくるから後悔や懺悔の気持ちも湧き上がる。
他人の家族の話は、あまり聞くことができないという意味で、赤裸々に書いてくださっているのがありがたい。
(一方でここまで書いても大丈夫か?と心配にもなるが…)
自分に重なるところ、重ならないところ、感情を揺さぶられながらよんだ。
文章が、少しあっちに行ったりこっちに行ったりするので、乱雑に感じるけれど、私は村井理子さんの書く文章を好ましく感じているようだ。
(ただ、ホラー小説の翻訳は読もうと思わない^^;)
ジェンダー的に、なぜ村井さんが義父母の介護を?という疑問はぬぐえないけど、人の人生というのはその人にしかわからない流れのようなものがあるのだから、興味深い。 -
Posted by ブクログ
とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。
それだけに淡々と痛みが伝わった。
心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。
入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。
そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。
私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共感。
一人で入退院しないでパートナーとかに頼ればいいのにと思いつつ、一人で行きたい、やり切りたいという気持ちも確かに分かる。
自分の身に起きたことだから、自分の身でやり切りたいというか、全部を刻んでいくしかないというか。
先生が次々に来る感じとか、あっさり手術日が決まる感じとか、
広い手術室、自分でなんかステップ台みたいなのを登ってけっこう狭い台に横たわる感じ。
たった5日の入院ですら財布が重く感じたし、500mlペットボトルはもちろん重かった。
あれよあれよという間に先生が来ては去り来ては去り、お礼を言う暇すらない。
ほんとそんな感じ。
体に管があるっていう違和感もわかるし、抜管は本当にスッキリする。やったー自由だ、一歩大きく、一歩正常に近づいた!という喜び。
悪性かもしれないって時は、まだまだ子供の成長を見守りたいと思っていたのに、全部無事に終わったら、さあ自分の人生これからどうするよ、と思う感じとか、
村井さんの比には到底及ばないけれどとてもわかる本だった。
つくづく医師はすごい。主治医はすごい。そしてもちろん村井さんもすごい。
村井さんの他の本も読んでみよう。