村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中絶問題の論点を転換させる挑戦的な書籍。
中絶の是非を問う前に望まない妊娠を防ぐことに力点を求めるべきである。首肯であるし、男性である自分はこれからどのように振る舞うかを試されている。
と同時にこのテーマに対して議論できる人が周囲にどの程度いるのか、もっと具体的には本書を手に取った男性ははどの程度いるのだろうか。この本を勧めることができる人がイメージできないなというのが少しもの悲しい。
男性が射精して卵子が受精することで懐妊すると事実は変わらないのに、視点を変えることで今までの女性責任偏重の空気を打開するきっかけを与えてくれる。ものごとをや言説を鵜呑みにするのでなく多角的に見直すという -
Posted by ブクログ
著者のブレアさんは、アメリカのモルモン教徒。6児の母でもある。
確かモルモン教は、中絶はしないと言う教えだったはずだが、恐らく望まない妊娠もあったのだろう。
そしてアメリカでは人工中絶を法律で許すのか(プロチョイス)、許さないのか(プロライフ)で、世論を二分している。プロライフの方は、胎児の代弁者として、中絶は命を不当に奪っていると主張し、キリスト教福音派に多い。(かのセクハラ、歩く生殖器みたいなドナXX・XXンプ氏がこれを主張しているのは、悪い冗談のような気がする)
ここでブレアさんが言うのは、中絶賛成・反対の議論が出てくる前に、望まない妊娠をどうするかと言う本質的な話しがあるべきだと。そ -
Posted by ブクログ
この痛烈なタイトル。
本の内容はこの一言で語りつくされると言ってもよかろう。
しかしこの本は、繰り返し繰り返し、
このテーマを深堀している。
我々男性にとっては耳の痛い話、気づいていない話ばかりだ。
と書きつつ、私は比較的気づいていたほうだと思う。
それは、妻が気が強い、はっきりものを言える女性だったからかと。
女性がどういうものか、否応なしに気づかされた。
この本に書かれている何割かは、身をもって理解できていた。
しかし、初めて気づかされたこともある。
それは、「セックスが男性のオーガズムで終わる」
という不公平さだ。
そういうものだ、と思い込んでいた。
たしかに、女性が先にオーガズムに -
Posted by ブクログ
発売前から「射精責任」のタイトルと訳者が村井理子さんと知り、読むのを楽しみにしていた
インパクトのある赤い表紙、目に飛び込んでくる「射精責任」の文字で装丁もカッコいい!
読むやすい文字の大きさ、28の提言に分かれている
(文字が見にくいお年頃にはありがたい)
・セックスをするから望まない妊娠をするのでは
ありません。
・望まない妊娠は男性が無責任に射精をした場合に
のみ起きるのです。
気持ち良いくらいバサバサと切り込んでいるが、決して男性を非難していない
他の方の感想にあったように性教育のバイブルにしてほしいくらいの本
性教育は人権教育だから
幼児期から(自分の心と体を大切にす