村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024/10/22予約 7
「子どものためにあらゆる事柄を手を抜かずやり遂げる母像」に縛られてはいけない、自分の健康を大切にするという主張が何度も出てくる。
50代になり30代の自分の肩を抱いてそう伝えたいという言葉には全くもって同意そのとおり。
自分の時間を捧げ家族を幸せにすることが自分の幸せでもある。けれどそれが自分を削る行為だと気づき、自分を大事にするようになる、これもそのとおり、頷きしか無い。元気いっぱいだった30代の私にも読ませたいが、あの頃は理解できなかったかも。
まだ若い方には、ぜひ読んでほしい。自分の健康は自分しかケアできない。
読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
「家族」というのは、昔も今も、難しい。
近しいからこそ、譲れない、許せないものがある。
でも、変に愛情も関係してくるから後悔や懺悔の気持ちも湧き上がる。
他人の家族の話は、あまり聞くことができないという意味で、赤裸々に書いてくださっているのがありがたい。
(一方でここまで書いても大丈夫か?と心配にもなるが…)
自分に重なるところ、重ならないところ、感情を揺さぶられながらよんだ。
文章が、少しあっちに行ったりこっちに行ったりするので、乱雑に感じるけれど、私は村井理子さんの書く文章を好ましく感じているようだ。
(ただ、ホラー小説の翻訳は読もうと思わない^^;)
ジェンダー的に、なぜ村井さんが義父母の介護を?という疑問はぬぐえないけど、人の人生というのはその人にしかわからない流れのようなものがあるのだから、興味深い。 -
Posted by ブクログ
とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。
それだけに淡々と痛みが伝わった。
心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。
入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。
そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。
私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共感。
一人で入退院しないでパートナーとかに頼ればいいのにと思いつつ、一人で行きたい、やり切りたいという気持ちも確かに分かる。
自分の身に起きたことだから、自分の身でやり切りたいというか、全部を刻んでいくしかないというか。
先生が次々に来る感じとか、あっさり手術日が決まる感じとか、
広い手術室、自分でなんかステップ台みたいなのを登ってけっこう狭い台に横たわる感じ。
たった5日の入院ですら財布が重く感じたし、500mlペットボトルはもちろん重かった。
あれよあれよという間に先生が来ては去り来ては去り、お礼を言う暇すらない。
ほんとそんな感じ。
体に管があるっていう違和感もわかるし、抜管は本当にスッキリする。やったー自由だ、一歩大きく、一歩正常に近づいた!という喜び。
悪性かもしれないって時は、まだまだ子供の成長を見守りたいと思っていたのに、全部無事に終わったら、さあ自分の人生これからどうするよ、と思う感じとか、
村井さんの比には到底及ばないけれどとてもわかる本だった。
つくづく医師はすごい。主治医はすごい。そしてもちろん村井さんもすごい。
村井さんの他の本も読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
題名も刺激的だし、中身もかなり過激と感じる方もいるかもしれない。しかし、極めて正論だと感じた。
アメリカで中絶手術は合法か否かが長いこと政治的な争点とされてきた。日本でも、あまり話題にはなってないが、経口中絶薬を認めるとか認めないとか、署名運動も起こっていたのも記憶している。中絶の前に、妊娠があり、その原因となる行為がある。
引用すると、「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は、男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」まぁ、この無責任というのがどういう場合か、多くの人は想像できるだろうと思うけど、まさに、目から鱗。中絶の是非の論争を、まずは妊娠のスタート地点、射精から始めようというのが、本書の中心点だ。
詳しくはぜひ読んでもらいたいが、男性優位の家父長的社会の思考を変えれば、解決の糸口の見つかる問題がこの社会にはたくさんあると、読みながらツラツラ考えた。
セクハラ、レイプ、慰安婦問題、少子化、、、
据え膳食わぬは男の恥、なんて諺あることから恥ずかしい。肌の露出した洋服着てたら触られてもしかたない?女が誘った?食欲や物欲をコントロールできない人が、非難されるように、性欲をコントロールできない人間は、社会的にも信用を失って然るべきと思ったり。婚姻を妊娠可能な異性間でしか認めようとしない制度についても、かなりナンセンスだと思えた。結婚の中心点は、もはや、出産にはないのではないだろうか?とも思った。
「男性はおもちゃではなく、実際に危険な武器を持ち歩いているようなものです。彼らが精子をどのように扱うのかで、命が左右されるのです。」
これを極端な意見と思いますか?思った方、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。
妊娠、中絶、子育ての実態をまるで理解していない鈍感なおじさん化した政治家たちにも、読んでもらいたい。