【感想・ネタバレ】更年期障害だと思ってたら重病だった話のレビュー

あらすじ

心臓よ、お前だったのか。指輪がきつくなったのも、爪の形が変わったのも、ペンを握りにくくなったのも、すべて年のせいだし、更年期だし、太ったせいだと思っていた。しかし、心臓よ、お前だったのだな!47歳。これまで仕事も家事も懸命にやってきた。一度も止まらず、脇目も振らず、なにからなにまで背負いながら……。ある日突然体調をくずし、病院に駆け込んだ。診断結果は「心臓弁膜症」。突然人生の大展開を余儀なくされた村井さんがたてた目標は、「ひとりで入院し、ひとりで歩いて、元気に退院する」こと。共感必至の人気WEB連載、書き下ろしを加えて待望の書籍化!

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更年期多分、じゃなかったんだね。自分の不調って悪くなるまで、「大したことないさ」と思いがち。子供時代の入院の話も絡めての、村井節。キリッと戦い抜いた話。

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2025年09月14日

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ネタバレ

花房観音シニカケ日記、を同じ日に読んだが、書いていることが同じすぎて驚く。お二人とも心不全手帳を持っている、と。そういう手帳があるのか。
読みやすい文章なので、どんどん進む。翻訳家であっても双子の子の母親業から離れられないところは、親近感を覚える。
きつい手術を乗り越え今は元気で、自分のための人生を送っている、これも同じことをお二人とも書いてる。
『苦しいって言ったって誰も助けてくれなかったのに』リハビリで知り合った女性の言葉が残る。
読んでよかった。

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。

それだけに淡々と痛みが伝わった。

心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。

入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。

そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。

私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共感。

一人で入退院しないでパートナーとかに頼ればいいのにと思いつつ、一人で行きたい、やり切りたいという気持ちも確かに分かる。

自分の身に起きたことだから、自分の身でやり切りたいというか、全部を刻んでいくしかないというか。

先生が次々に来る感じとか、あっさり手術日が決まる感じとか、

広い手術室、自分でなんかステップ台みたいなのを登ってけっこう狭い台に横たわる感じ。

たった5日の入院ですら財布が重く感じたし、500mlペットボトルはもちろん重かった。

あれよあれよという間に先生が来ては去り来ては去り、お礼を言う暇すらない。
ほんとそんな感じ。

体に管があるっていう違和感もわかるし、抜管は本当にスッキリする。やったー自由だ、一歩大きく、一歩正常に近づいた!という喜び。


悪性かもしれないって時は、まだまだ子供の成長を見守りたいと思っていたのに、全部無事に終わったら、さあ自分の人生これからどうするよ、と思う感じとか、
村井さんの比には到底及ばないけれどとてもわかる本だった。

つくづく医師はすごい。主治医はすごい。そしてもちろん村井さんもすごい。
村井さんの他の本も読んでみよう。

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2024年09月21日

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闘病記から生き方を知る 理子さんのエッセイは大好きだ。
このエッセイは彼女が病院受診から入院、手術、退院、その後までを克明に書いている。
御涙頂戴的なものではなく、あくまでも客観的に、すこし突き放したように書かれているからこそ私にはとても響いた。
特に最後の数ページに書かれた内容は、おそらくこの手の闘病記を書く人ならば誰もが書く内容なのだろうけれども、彼女ならではの説得力があり、私もまた「いつ死んでも良いように身仕舞いをしよう」と決意した。

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2025年12月18日

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私も長期入院した時に「帰りたくなくなる病」にかかりました。
読んでいて頷くことが多かったな。
もっと健康を大事にしなきゃ。
そして一番に自分を大切に。

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2023年06月13日

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「私が一番大事にし、ケアしなければならないのは自分自身だったというのに、それを怠っていたのだ」

「心臓手術を経験してからの私は、何に関しても、まずは自分のことを優先させる練習を重ねた」

「自分を優先させて、体を休めることは悪いことではない。その点を自分自身に叩き込むのには、しばらく時間がかかった

女性は他者優先、家族優先になり自分を大事にすることは後回しになるからなぁと首がもげるほど頷く。

筆者にすっかりハマり、4作目。

ハードな入院生活なのに客観的な描写で読みやすく、
今回もすらすらと読み終わった。 

村井理子氏の本、次は何を読もうかな。

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2023年05月25日

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無理し過ぎる人って案外多いんだなあ。なんで早く病院行かないんだろ?っていつも思う。我慢したって良くなるわけないのに。こうして包み隠さず、我慢して悪化させた経験書いてくれても、似たような性格の人は読まないんだろうなあ。橋本くんに謝罪後伝わるといいなあ。

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2025年10月13日

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今現在、なんでも「更年期のせいだから」と言っている私。タイトルを見てまるで自分だと笑ってしまい読んでみたところ、全く笑い事でなかった。
著者がこの大病を経て大きく変わったこととして食事、睡眠、体の声を聞く、生と死の受け止め方、をあげていたが、やっぱりまだ自分ごととして受け入れられない自分がいる。でも読書の良いところは先達の経験を得られるところ。食事と睡眠からもう少しだけでも大事にしていかないと、と感じている。

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2025年06月14日

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タイトル通り、筆者の重病が発覚して入院、手術、退院、復活までの生活の中で筆者があれこれ思ったことが綴られている。
昭和世代の教育の理不尽さ、「自己犠牲≒頑張る」の洗脳だという点に共感した。後者は家庭教育の影響が強いかもしれない。なぜなら末っ子や男性にはあまりみられないから。

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2025年05月19日

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まさにまさにそんなお年頃。育った環境がそうだった。我慢するワガママいわない事がえらい事、誇らしいこと。滅私奉公が美徳。特にオンナは。作中ちらほら出てくる幼少期の記憶が私の記憶にリンクして頑張り屋さんだった自分に泣きそうになる。

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2024年12月14日

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壮絶なエッセイばかりの村井さんの本の中でもかなり強烈なエッセイだった。自分を後回しにしてきたツケというのが止まりかけになった心臓なんて。様々な検査や開胸手術の話は読んでるこちらが苦しくなりそうだが、2回も心臓手術を乗り越えて生還した話はなかなか爽快でもあった。村井さんの強さはすごい。

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2024年04月07日

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ネタバレ

こういうのもなんだが、面白い。
村井理子さんの文章が上手いせいなのか・・・
心臓の手術なんて想像できないほど大変そうなのに、その細かい部分をしっかり書かれて、なおかつ明るい。

更年期だと思っていたら脳腫瘍であっという間に命を落とした親しい友人に、「更年期じゃない?」きっと言ったはずの自分を、私は今でも後悔している。

女性の4,50十代はいろいろと大変な時期だけれど、やはり何よりも自分自身を大切にすることが重要ですね~。

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2022年04月23日

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リコさんの闘病記を改めて読む。
前半が不安で満ちていて、そっから治るまでのスピード感(いや、実際には時間かかってるんだろうけど。)との違い。不安で体調が悪い間は読んでるだけなのに時間がすごーく長い気がした。
病気に打ち勝つのはフィジカルだけじゃなくメンタルなんだよなーと思い知る。

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2022年03月19日

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"私が一番大事にし、ケアしなければならないのは自分自身だったというのに、それを怠っていたのだ。そしてぎりぎりの状況まで自分を追いつめてしまった。なんと愚かだったのだろうと後悔した。 "

"私は今、とても自分を大事にして、自分を中心にしてものごとを考えるようにしている。その中には、必要な検診は受ける、その他、体の不調を放置しないというルールも含まれる。"(p.170)

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2022年02月25日

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肌のくすみもまぶたの厚さも身体が重いのも全て年齢のせいだと思っていた。
あぁ、更年期障害だろうな…が、実は心臓の病だった話。
突然倒れて緊急入院からの怒涛の検査が始まり、開胸手術を受けリハビリから退院まで。

著者自身が明るい性格だからか気持ちが暗くならずにスラスラと読める。
とても大変だったにも関わらず、鮮明に記憶していることも凄いと思った。
「バッチリっす!痛みを我慢する必要ないです」とやけに明るく軽い主治医のことばに思わずニヤリとなった。

今は元気かもしれないが、ちょっとでも体調に不安があるときは、無理をせずにゆっくり休み気になればすぐに病院に行くことだと改めて気づかせてくれた。

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2023年03月13日

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47歳で心臓弁膜症の診断を下された著者の闘病記。

年齢的にも、体調不良は全て更年期から来ているものだと思っていた村井さん。
異変を感じ病院に駆けつけ、そこからは怒涛の展開へ。

想像するだけで痛そうな検査の数々、大学病院への転院、新たな検査、手術、リハビリ。
私も100日に及ぶ入院や手術の経験があるけれど、比にならないくらいハードな闘病記だ。

めげて心が折れそうな場面でも村井さんは逞しい。
自らを諦めが早く楽天家とおっしゃる彼女だが手術直前の潔さと逞しさには尊敬の念を覚える。

信頼出来る主治医との出逢いも大切だと感じた。

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2023年02月17日

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2022.10.17

テンポ良くスラスラと読めた。
一人で入院したり、動いたり、重病なのに無理するなあ…とハラハラ。結果とても元気になったようでよかった。治る病気で本当によかった。
私も四十路に近づくにつれ、だんだん健康寿命のことが気になってきました。
山本文緒さんの闘病記も読むつもりです。

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2022年10月19日

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読みやすいし、とても楽しく読めた。
楽しくという表現が正しくはないのかもしれないけど、元気になっていく様にこちらも元気をもらっているよう。
本当、心身共に健康が大事。

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2022年04月22日

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現在進行形で「不調はほぼほぼ更年期のせい」にしている身にはドキッとするタイトル、そして序章。
戒めというか「ちゃんと自分を大事にして、そしてきちんと観察しよう」という気持ちになりました。

入院~手術のところは文体の軽やかさもあって重い空気感にならずテンポよく読めちゃいましたが、それってやっぱりどこか他人事のように思っているからかも…。
更年期云々にかぎらず、いつ自分がそうなってもおかしくないのに。反省です。

入院経験がないからか、検査や手術よりも大部屋でいきなりカーテン開けて、ズカズカと人の心に土足で踏み込んでくるかのような隣のババアの方が相当怖いと感じてしまいました。

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2022年03月13日

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昭和って、なぜあんなに根性論がハバをきかせていたのか。
しなくていいガマンを、しないですむ現代で良かった。

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2021年12月03日

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多少の体調不良は更年期障害。
ある年齢に達すると、その括りで終わらせてしまいたくなる。
自分が動けなくなったら家族はどうする。
体調不良は更年期障害で片付けてしまう方が気が楽だ。
でも、村井さんは重症だった。
よくぞ生還された。
そして大学病院の先生方が個性的。
「神の手」を持つ名医たちはきょうも多くの人を助けているのでしょう。
村井理子さんの本はスカッとするので好き。

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2021年10月25日

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