とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。
それだけに淡々と痛みが伝わった。
心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。
入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。
そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。
私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共感。
一人で入退院しないでパートナーとかに頼ればいいのにと思いつつ、一人で行きたい、やり切りたいという気持ちも確かに分かる。
自分の身に起きたことだから、自分の身でやり切りたいというか、全部を刻んでいくしかないというか。
先生が次々に来る感じとか、あっさり手術日が決まる感じとか、
広い手術室、自分でなんかステップ台みたいなのを登ってけっこう狭い台に横たわる感じ。
たった5日の入院ですら財布が重く感じたし、500mlペットボトルはもちろん重かった。
あれよあれよという間に先生が来ては去り来ては去り、お礼を言う暇すらない。
ほんとそんな感じ。
体に管があるっていう違和感もわかるし、抜管は本当にスッキリする。やったー自由だ、一歩大きく、一歩正常に近づいた!という喜び。
悪性かもしれないって時は、まだまだ子供の成長を見守りたいと思っていたのに、全部無事に終わったら、さあ自分の人生これからどうするよ、と思う感じとか、
村井さんの比には到底及ばないけれどとてもわかる本だった。
つくづく医師はすごい。主治医はすごい。そしてもちろん村井さんもすごい。
村井さんの他の本も読んでみよう。