村井理子のレビュー一覧

  • 実母と義母

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    実母もお兄さんも、義母までも、こんなにも強烈な人とは…。なのに義母義父の介護をここまでするとは。
    私なら介護できるとは到底思えない。心の広さは持ち合わせていない。すぐに音を上げ離婚している。母ふたりが認知症になり、実母の介護から逃げた後悔で義母の介護をする動機だそうだけど、それにしてもそうそうできるものではない。
    実母とうまくいっていないので私はどうなんだろう。自分の人生と重なることがあり、考えなければいけないが、逃げている。

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    2024年10月25日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    普段村井さんが訳している本くらいの厚みがあったので、読みきれるか不安だったが数時間であっという間に読み終わった。読む人を面白がらせたいというサービス精神旺盛な日記だと思う。(よく食べる青春真っ盛りの双子男子、湿っぽい義父母、精神病院での朗らかなやりとり、かわいいかわいいハリー、原田とエイミー?)
    翻訳を編み物に喩えている部分があったが、韓国文学の翻訳者の斎藤真理子さんもよく編み物をするそうで翻訳と編み物には共通点があるのかなと思った。

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    2024年10月20日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    厚みに躊躇したものの入り込むと止まらなくなる。 昔は人様の日記に楽しみを見出せなかったが、村井さんの文は私を惹きつけてやまない。

    ところで「原田とエイミー」は実話なのかフィクションなのか…(面白かったです)

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    2024年10月13日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    嫌いな義理両親の老人生 こんなポップな語り口調で、認知症を深刻ではなく面白く語ってる本の表紙がシンプルすぎるっ
    2024年7月発行なので、登場されてる方々はご健在みたいだけど。本人たちは本になってることご存知なんだろうか(震
    義理親を介護するのは実子。実親介護するのはプロの人って思ってる私は、偶然にも村井さん派なんだけど。共依存強烈な夫婦を身近に観察できるのは興味深い。
    認知症の人のパニックは、周囲の無理解ってのもわかった。学ばせていただける一冊。

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    2025年12月02日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    仕事、料理、などなど
    村井理子さんの凄まじい忙しさが乗り移ったように
    スイスイと読み進める。

    その上、義父母の介助(介護)も。
    P106
    お義母さんのデイサービスに行かせない義父
    「離れたくないから」

    お義父さん、それは愛なのか、単なるわがままなのか。

    今回も、村井理子さんと同じようにイラッときたり
    クスッと笑ったりと読み手の私も忙しい。
    また、原田とエイミーの原田役は誰がいいだろう。
    と、考えたりもする。

    文中で書かれている海外文学などの著書も参考にします。
    (「射精責任」は読んでみたい)

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    2024年10月06日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    人の日記を読むのが好きだけれど、文体か文量か、なかなか読み進めない日記も多い。
    偶然本屋さんで平積みされており、手にとってみたが、大当たり!
    とっても読みやすく、日々が綴られ、分厚い本ではあるがまだまだ読ませてくれ、とページ数が少なくなるのが悲しかった。

    3冊の本を同時並行で訳し、その間も家事、育児、義父母の介護(義父母!)、自身の体調・メンタル、と忙しく日々を紡いでゆく。特に義父母とのやりとりと双子の男の子の記述で笑わせてもらった。

    祖父母も介護間際になってきて、日々悶々としている母に勧めてみようとおもう。

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    2024年09月29日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    今のところ義両親、実親とも介護問題に至ってはおらんけどいずれはあり得るよなぁ、くらいの立場で読んでみた。
    軽い口調、ユーモアがあるから読めるけど、自分に引き寄せて読むと重い、キツい。いや、一歩ずつとはいえ近づいては来てるのよね…

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    2024年09月23日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    とてもとてもよかった。
    村井さんの文章は面白いし伝わる。
    いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。

    それだけに淡々と痛みが伝わった。

    心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。

    入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。

    そうそう、主治医の声。優しかった。
    たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。

    私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共

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    2024年09月21日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    ある翻訳家の怒涛の一年の日記である。
    三冊ぐらい同時進行で翻訳しながら エッセイも連載。双子の高校生の母でもある。妻業はサボっている様である。その上に義父母の介護!
    大型犬の世話,お散歩もあるが、そちらは癒しもあって唯一ホッとするところ。
    読んでいるだけで よくやるー。無理無理無理、
    潰れる!とハラハラ。しながら一気読みしてしまった。著者のパワーに押されたのか?

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    2024年09月19日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    「エデュケーション」を訳した方なのか、と読み始めて知りました。
    海外ノンフィクションを多く訳されているよう。時折読むけれどまだまだ浅いので、これから手に取る回数が増えそう。

    17歳男子が二人いると一度にこんなに揚げ物を作るのかと、写真を見てびっくり。
    そして、翻訳の仕事と家事•介護•育児をこなし、自身の体調管理もする多忙さ。これからもどうかご健康に、、!

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    2024年09月03日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    犬とか動物に囲まれて、読書して暮らしたい。(213頁)ほんとそれ。読みたい観たいがたくさん詰まった日記でした。

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    2024年09月03日
  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

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    筆者(アメリカ人)にとっての日本に行くことの特別さや感じる空気、寿司の魅力など感じ取れて面白い。帰国後日系スーパーでみりんや味噌を買うようになったことなど、日本の食文化を他者の目を通してみれて新鮮。日本の筆者との交流で絆が深まっていくところもポジティブで良い。

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    2024年08月30日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    切実な問題よねと思うタイトルとは別に、翻訳家にして名エッセイスト村井理子の妥協なき意思と理性とユーモアで楽しく読めた。電車の中で何度もぶっと吹き出し笑ってしまったくらいだ。
    夫の親は両親現役、自分の家には夫と子ども、と、フルメンバーであること、みなキャラが立つ方々であること、そして関西人関西弁関西ユーモアまたは皮肉の上に成り立つものであるように見受けられ、困った人万人の参考書にはならないかもしれないが、それこそどう始めるか、ノウハウもあり、とにかく読み物として面白い。
    大事なポイントは、これは記録ドキュメントとして正しく詳細でありらそれより大事なのは、村井さんが、きつかった義母の老いぼけていく

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    2024年08月24日
  • 本を読んだら散歩に行こう

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    村井理子さんの本は初めて読んだが、語彙力の豊富さからくる言葉の選択が絶妙ですっかりハマってしまった。比較的作者と年代が近いため余計に頷ける内容が多かったかも。ぜひ2冊目を読んでみたい。

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    2024年08月18日
  • ふたご母戦記

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    村井さんの文章が好きで、仕事をこなしながらどのように双子のお子さんを育てていらっしゃるのか気になり手に取った本です。うちの子はいま2歳。村井さんはその頃義父母のサポートを受けながら双子を育て2歳頃から保育園に入れてから少し楽になったと文中にありました。わが家の場合は親族からのサポートがないので保育園に頼るのは間違ってない、頼れるものには頼ってその結果自分の笑顔を子に向けられるのが私にとっての良い子育てなのかなと感じました。

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    2024年08月17日
  • 本を読んだら散歩に行こう

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    ページをめくらせる推進力のある文章で、読み終えるのがもったいない!という気持ちとともにぐんぐん読み進めてしまった。

    毎回おすすめされる一冊も興味をひく見事な紹介文で端から読んでみたくなったし、特に気になった書籍はポチッと購入してしまった。

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    2024年08月12日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    初めて読ませて頂きました。
    今まで著書を見かけても村井国夫さんの娘さんだと何故か勘違いしていて。二世か、読まんと思ってました。が、
    素敵な表紙とタイトルに惹かれて読んでみたら、面白い方で。性格も近い部分があり、親近感がわきました。本の中で紹介されるタイトル、食べ物、人物を調べつつ読みました。
    翻訳家、琵琶湖のほとりに住んでるなど憧れのライフスタイルです。メンタルのお話しも出していて、安心感というか、先輩の話を聞いているようでした。

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    2024年08月02日
  • エデュケーション 大学は私の人生を変えた

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    信仰、家族、教育。生まれ育った環境、そこから自らの力で人生を変えてゆく、行動力。きっかけは僅かな事かもしれないけれど、人生と言うものは大きく変わるものだと感じました。著者の生き方は、辛い事もあるけれど、正しい選択をしていると思います。誰がなんと言おうと、人にはそれぞれの人生がある。とても深い内容でした。

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    2024年07月07日
  • エデュケーション 大学は私の人生を変えた

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    他の著者の本で、この本が紹介されてたので読んでみたかった。

    とても厚みのある本だったが、読み始めたらどんどん先が気になって、、読み終えてしまった。

    物凄く特殊で閉鎖的な環境下に育ち、成長の過程で次々に襲いかかる目を覆いたくなるような出来事に直面し、葛藤しながらも力強く生きる著者。
    思考の描写がすごかった。
    そして、最後の一文に感動した。

    読み終えたあとも、しばらく余韻が残る凄まじい本。
     

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    2024年07月04日
  • 射精責任

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    題名も刺激的だし、中身もかなり過激と感じる方もいるかもしれない。しかし、極めて正論だと感じた。
    アメリカで中絶手術は合法か否かが長いこと政治的な争点とされてきた。日本でも、あまり話題にはなってないが、経口中絶薬を認めるとか認めないとか、署名運動も起こっていたのも記憶している。中絶の前に、妊娠があり、その原因となる行為がある。
    引用すると、「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は、男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」まぁ、この無責任というのがどういう場合か、多くの人は想像できるだろうと思うけど、まさに、目から鱗。中絶の是非の論争を、まずは妊娠のスタート地

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    2024年06月19日