村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。
それだけに淡々と痛みが伝わった。
心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。
入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。
そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。
私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共 -
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Posted by ブクログ
切実な問題よねと思うタイトルとは別に、翻訳家にして名エッセイスト村井理子の妥協なき意思と理性とユーモアで楽しく読めた。電車の中で何度もぶっと吹き出し笑ってしまったくらいだ。
夫の親は両親現役、自分の家には夫と子ども、と、フルメンバーであること、みなキャラが立つ方々であること、そして関西人関西弁関西ユーモアまたは皮肉の上に成り立つものであるように見受けられ、困った人万人の参考書にはならないかもしれないが、それこそどう始めるか、ノウハウもあり、とにかく読み物として面白い。
大事なポイントは、これは記録ドキュメントとして正しく詳細でありらそれより大事なのは、村井さんが、きつかった義母の老いぼけていく -
Posted by ブクログ
題名も刺激的だし、中身もかなり過激と感じる方もいるかもしれない。しかし、極めて正論だと感じた。
アメリカで中絶手術は合法か否かが長いこと政治的な争点とされてきた。日本でも、あまり話題にはなってないが、経口中絶薬を認めるとか認めないとか、署名運動も起こっていたのも記憶している。中絶の前に、妊娠があり、その原因となる行為がある。
引用すると、「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は、男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」まぁ、この無責任というのがどういう場合か、多くの人は想像できるだろうと思うけど、まさに、目から鱗。中絶の是非の論争を、まずは妊娠のスタート地