村井理子のレビュー一覧

  • 家族

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    プロローグ 古ぼけたアパートで始まる 

    「川沿いの砂砂利を少しだけ港に向かって歩いた場所に、さくら荘はあった。」

    まるで自分の目の前で
    起きているかのように
    「家族」が壊れていく。
    胸が締めつけられて辛い、
    しかしズーンとした重たさはなく
    読み続けられてしまう。

    著者はこの本を書くことで
    「家族」を心の中に
    取り戻せたのかもしれないと
    エピローグを読んで思った。

    「琵琶湖のそばの田舎町に
    私は二人の息子と夫、
    そして愛犬とともに暮らしている。
    (中略)
    育った家とは
    正反対の穏やかな空気に
    満ちたこの家で、常に心の片隅に
    両親と兄の存在を感じながら、
    私は暮らしている」

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    2023年06月01日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    「私が一番大事にし、ケアしなければならないのは自分自身だったというのに、それを怠っていたのだ」

    「心臓手術を経験してからの私は、何に関しても、まずは自分のことを優先させる練習を重ねた」

    「自分を優先させて、体を休めることは悪いことではない。その点を自分自身に叩き込むのには、しばらく時間がかかった」

    女性は他者優先、家族優先になり自分を大事にすることは後回しになるからなぁと首がもげるほど頷く。

    筆者にすっかりハマり、4作目。

    ハードな入院生活なのに客観的な描写で読みやすく、
    今回もすらすらと読み終わった。 

    村井理子氏の本、次は何を読もうかな。

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    2023年05月25日
  • いらねえけどありがとう

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    これら、自分の周りの大切な世界を、自分や家族のために住みやすくしていく、愛の話である。

    好き!!
    川添むつみさんのイラストもどタイプ!
    村井さんの本、追い続けます。
    年上のワーキングマザーさんで、息子さんたちが高校生。英語を使う仕事をされている。
    学ぶことしかないです。

    道を譲ることでできた時間で、その人を観察する。
    その人もちょっとラッキーを感じてくれる。
    村井さんが執筆に生かすなら、私は英語に生かそう。

    仕事もある程度しながら、家事や他の家族の支度もしなくてはならない。
    その中で苦手で好きじゃない家事はある。人間だもの。
    その苦手を少しでも“楽しく”するように、作業の前倒しのために、自分と家族のために、便利なシステムを利用していいんだよと背中を押された!はぁ、気が楽。

    そして、ついでのひと手間にとてつもない快感を得る点に激しく同感。冷蔵庫に重曹スプレー、夕飯の具材を一部取り出し冷蔵。_φ(・_・メモメモ。

    ダイニングとリビングのテーブルをクリアにする、これを目下の目標としよう。決めた。

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    2023年05月20日
  • 消えた冒険家

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    ネタバレ

    子を育て、その子が大人になってからも常に自分の子育ては正しいのか、間違ってはいないのかという不安は消えないものだけど、子どもが消えてしまったらその恐怖と苦しみを想像するだけで胸が張り裂けそうになる。作者はその苦しみを丁寧に書いて何度も途中で悲しさや会いたいという気持ちが辛すぎて、読むのをやめてしまった。最後まで辿りついたときに、息子が彼の知っている息子で本当に良かった。私もそうだと思う。彼は愛するジャングルの自然のなかに溶けていったのだろう。

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    2023年04月22日
  • 村井さんちの生活

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    書かれているのは、母なら、娘なら、嫁ならば、
    いつかどこかで感じた出来事、のような気がする。

    モヤモヤしたり、元気になったり、
    自分を立て直したり、と、確かにあったこと。
    しかし、それぞれのシーンの中で
    感じたことも言葉にできず、うやむやに忘れ去っていたことを
    しっかりと的確に書かれていて、
    そして、それは大切なことだったのだ、と
    気づかせてくれることが多かった。

    何度も心が震えた。

    著者の作品をもこれからもっともっと読みたいと思った。

    >>備忘録として

    P124
    指の間からこぼれ落ちそうになったいたものを、なんとか失わずに済んだ。
    また落とすのではないか、またすり抜けていくのではないかという不安がないわけではない。
    でも、その時は、その時だ。再び、進むべき道を考えればいい。

    P145
    学ばない私は、すぐに感情的になり、子どもに怒りをぶつけ、そして罪悪感に苦しむ日々を繰り返している。どうすればいい親になれるのか、皆目見当がつかない。でも私の心のなかにひとつだけ、何があろうと気持ちを立て直すための、決して消えることのない情景が生まれたような気がする。

    バックミラーに映った、一心不乱に走る次男の姿だ。

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    2023年03月27日
  • 家族

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    読みながら何回も泣いた。。
    家族だから、のだからの部分に苦しめられる瞬間がたくさんある
    読み終わってからも自分の家族がバラバラになる日とか、ちょっとずつすれ違っていく日を考えて更に苦しくなって泣いてしまった

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    2023年03月08日
  • ハリー、大きな幸せ

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    同じ年頃の子を持つ親として、また犬の飼い主(うちの子は小型犬だけど)として、犬を飼う大変さと幸せとか子どもたちとの関わりだったりがすごく共感できてじんわりと心があったかくなった。これからのハリーと子どもたちの成長も知りたいので是非続編を!

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    2023年02月16日
  • いらねえけどありがとう

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    ネタバレ

    なんか泣けてくる。強い呪いのようなものの入ったリプライを悪意なく書いてしまっていそうな気がする。おかげさまでずいぶん楽になった。

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    2023年02月06日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    とても面白かった。読む前は人間社会の中で生きるのを中断してヤギのような生活をした記録を書いただけの本かと思っていた。読む前の自分のヤギに対する解像度は4足歩行をしている反芻動物くらいだったけれど、ヤギの外部骨格を作る過程をたどることで、たとえば背骨は真っ直ぐだということや鎖骨がないことを知った。ヤギの解剖した骨をヒトのように組み立てているところは、発想が面白いし、ヒトの骨格と非常に比べやすくなった。ヒトもヤギも他の動物もやはり自分の生活に特化した形質を持っているから、能力を比較して優劣をつけるものではないなと改めて思った。筆者がヤギになるまでさまざまな困難があったけれど、ヤギになりたいという熱意でやり遂げていて本当にすごいなと思った。研究も面白いし、ところどころ筆者のコメントが入っていて気軽に読めて楽しかった。
    「深い知性を離れ、泳ぎ出す僕についてきてくれ。一人だと溺れてしまうかもしれないからね」という言葉が素敵だなと思った。

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    2024年07月28日
  • 家族

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    著者と同じ年代を過ごしてきたこと以外に全然自分の家族と共通するところがないのに、何故か懐かしく切なく苦しくて愛おしかった。

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    2023年01月02日
  • いらねえけどありがとう

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    罪悪感とともに持ってる想いを文章にしてくれる村井さん。
    それは笑いとともに私たちを大いに救うんだな。

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    2022年12月31日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    プレイリードッグって、もっとも言葉巧みな動物なんですね。知らなかった

    「あの大きくて、青い三角がまた出たぞ」って意味の声をだせるんだって。まじでスゴイ

    ……ヤギ全然かんけいないけど

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    2022年12月27日
  • いらねえけどありがとう

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    タイトルを初めて見かけた時、さぶちゃんの話かと思ってました。実際手に取って目次を読むと、村井さんの生き方が小気味良いリズムと分量で書かれたエッセイでしたわ。
    くすりと笑える話が大半だけど、重い現実もちょいちょい差し込まれてたまに胃を抉られる気持ちになります。
    読み終わった後は、なんか気力が湧いてきます。

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    2022年12月17日
  • 家族

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    とてつもなく余韻が残る本。この本を読むと自分の家族について考えざるを得ない。家族と円満であろうが、問題があろうが、どんな状況にあるにせよ読んでよかったなと思う。当たり前のことだが、様々な形の家族があるのだなとわかる。恐らく、理想的な家族なんてない。あるのはそれぞれの家族の幸せや苦悩や葛藤なのだと思う。そういう意味である家族を取り上げたノンフィクション作品なのだろうと思う。

    それにしても、当事者である著者が淡々とその当時の感情や現在の想いを決して感傷的になりすぎずに吐露していく筆致にも驚いた。著者の家族を俯瞰的にとらえ、一気に読者を引き込んでいく、その文章にも魅了される。

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    2022年10月01日
  • 捕食者――全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼

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    海外ものの犯罪系ノンフィクション(特に亜紀書房)を好んで読むのだけれど、これは傑作。冒頭から終章までぐいぐい引き込まれる。まさに事実は小説よりも奇なり。筆者の取材力にも脱帽。

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    2022年09月06日
  • 子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

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    今年読んだ本でベストかも。実用的すぎた。夫にも読んで欲しいけどこのタイトルなだけに勧めるのに躊躇している。

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    2022年08月26日
  • 村井さんちの生活

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    私も 息子が赤ちゃんの頃は
    永遠に続く子育てに不安しかなかった
    あっという間にでかくなった息子の巣立ちが
    寂しくて仕方ない
    共感しかない
    子供にも ぜひ読んでほしい
    たまに優しい言葉が聞けるだけで
    母はがんばれるのです

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    2022年07月03日
  • 全員悪人

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    そうか…認知症の人はこんな目線なんだな…
    そんな気づきをくれた本
    わかっちゃいるけど…
    家族が認知症になったら
    なかなか冷静に受け答えできないんだよね…
    ついついイライラしちゃってね…
    そんな反省をしつつ読みました。

    あとがきにあった包括支援センターの職員さんの
    「認知症はね、大好きな人を攻撃してしまう病なんですよ…」
    という言葉が本当に心に刺さった~

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    2022年06月06日
  • 家族

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    村井さんが家族を書くときの空気感が好き
    色々な想いが混ざりあって読みながら苦しさを感じるのに希望は決して無くならない、だけどやっぱり
    常に不安に見張られたようなシンとした心地よさ

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    2022年05月10日
  • 家族

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    『兄の終い』を読んでる最中から、著者の書く家族の話を読みたいと思ったので、web連載で執筆中と知った時は嬉しかったしタイトルが『家族』と聞いて期待値はそれなりに高かったのだけれど、いやはや…
    予想をはるかに上回って凄いものを読ませていただきました。細かいエピソードはまったく違うのに、自分の家族も似た様な衝突や感情のすれ違い、大笑いした時の顔、忘れられない別れや出会いが有ったことが次々に思い出され、最後までページを捲る手が止まらない。
    現実では双子の息子さんが高校生になる2022年春…名犬ハリー号との穏やかで平凡な日々はまだまだ続く!

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    2022年04月09日