あらすじ
崖っぷちにある結婚生活を、出産前の状態に戻すことはできないか? 人生を変えるようなアドバイスを必死に探し求めた、ある女性の率直・痛快なストーリー。
私はいつのまにオムツ替えの「エキスパート」なんかになったんだろう? ジャンシー・ダンは不思議に思った。
そして、寝不足、急に不公平になった家事の分担、自転車の長距離走行が新たな趣味になった夫のパッションが、これに加わる。ジャンシー・ダンが、お人好しで、聡明で、愉快な夫がiPhoneで遊ぶ姿を見ると、強い怒りを感じずにはいられなくなったのにはそんなわけがある。
子どもを迎えることになる多くの親がそうであるように、二人も安全なカーシートについては何週間もかけて調べたものの、子どもという存在が二人の結婚生活にどれだけ強いインパクトを与えるか、そして二人の関係が子どもにどれだけ影響するかについては一切考えたことはなかった。
何度も何度も同じ理由で口論を繰り返すことに疲れたダンは、結婚生活に関する最新の研究について調べあげ、著名なセックス・セラピスト、カップル・セラピスト、友人、子を持つ親、そしてFBI(連邦捜査局)の人質解放交渉人にまで果敢に意見を求めた。「爆発しそうな関係」をどうやって封じ込めるのか、教えを請うたのだ。
彼女をここまで追い込んだ人物が、(彼女はその存在をすっかり忘れていたけど)これから力を合わせるべき仲間だなんてことがありうるだろうか?
この本はあなたの代わりに洗濯することはできないけれど、破綻しそうな結婚生活を救ってくれるかもしれない、愉快で、率直で、実際に役に立つ一冊だ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供が生まれてからあんなに大好きだった夫が憎たらしくて仕方ない!そんな女性は多いはず。このイライラはホルモンから来るものなのか、それとも疲れなのか、それとももうどうにもならないのか…
著者も同じ悩みを抱え、子を持つ女性はおそらく共感しかない文章が続く。そして著者はこの問題を放置せず、考えられる全てのスペシャリストに専門的なアドバイスをもらいに行く。そうそう、うんうん、とうなづきながら、「私の気持ちを分かってくれる人がここに…」と本に向かって涙しながら、著者と一緒にカウンセリングを受けている気分になる小説。
子を持つ女性、今から子を持つ予定の女性、そしてそんなパートナーを持つ全ての男性に読んでほしい本。明日から取り入れていきたい具体的なアドバイスや考え方がたくさん盛り込まれている。
Posted by ブクログ
育児の苦労が本格化する前でもしてからでも、特に男性は読むと考えを改めさせられるところがありそうだし、女性もコミュニケーションのとり方を改めたりより円滑に進める方法を見い出せそう。
これから育児へと入る友人には勧めたい一冊。
追記:
買ってから1年近く経った今、改めて読んだ。やっぱりこの本は最高だ!ありがとう!
この本から得たネタをパートナーに伝えて、自分たちの状況の改善にどう活かせるかなんて話したりもできた。きっと、また自分の子供が、執筆当時の著者の子供の年齢に近づく頃までにはまた読んでヒントをもらうのだと思う。
Posted by ブクログ
衝撃的なタイトルだが、旦那さんも恐れず読んでほしい。
男女の思考形式は異なり、そのふたりが子育てという急激な負荷の増大と環境変化に直面すると、今までの夫婦間の問題活法では間に合わない。
争いの種をひとつずつ解決し、意思疎通の仕方を覚え、子どもに手伝わせて完璧を求めない。ふれあいや夫婦生活を回復すること。
女性は「でっち上げた物語」を信じ込んでしがみつくのをやめる。妻の大変な思いは、夫には黙っていてもわからない。相手には悪意がないと気づく。
読売新聞2017.10.22書評
Posted by ブクログ
怖いタイトルの本を見つけて、翻訳者が村井理子さんで、男性の立場でこそこそ読む。
結果、めちゃくちゃタメになった。カップル・セラピストなる男性のセリフがいちいち刺さる。大事な仕事があっても、子どもの面倒を見た上で眠い状態で働けばいい、とか、昼間ドラゴンと戦っているんだから家にいるときは何もしなくてもいいと思っているのではないか?(意訳)とか、図星の人も多いのでは。
全体的にアメリカンなノリで、自己啓発やハウトゥー本というよりは軽い気持ちで読むエッセイとして読めばけっこう楽しいし、役に立つと思う。
Posted by ブクログ
30歳既婚、もう直ぐ子供が生まれる男性の感想です。女性側から見た、家庭に非協力的な旦那の操作マニュアルとしては満点の内容です。ただ米国由来の表現や比喩が多く(日本で言うことわざ的な?)、そこら辺がちょっと読みにくさを感じました。
世の中の家族観がアップデートされてる中でも、やはり一定数は家事育児に加わらない男性がいます。夫婦生活を長く、円満に過ごすにはパートナーとの協力とコミュニケーションが不可欠ですから、今旦那にムカつきまくってる人はこの本を読んで、一旦落ち着いて中身を実践して損はないと思います。
著書に出てくる男性のような方にこそ読んで欲しいところですが、まあ無理でしょうね…
Posted by ブクログ
母になって感じてきたことがまるっと書いてある本
もっと早く出会っていたら、夫への態度を変えることができただろうかと思いつつ、試行錯誤しながら子育てをしてきた今だからこそ、すっと自分の中に入ってくるのかなとも感じる。
夫は敵ではない、家族がチームになるために、妻で母で1人の私が向き合うことがたくさん詰まっていた
Posted by ブクログ
この本の内容は、最後の章にまとまっているので、それを読んで、詳しく読みたいパートに遡る読み方も可能だと思う。
今回は付箋を使わず読んだので、その巻末から:
希望やお願いは、まっすぐ伝えること
男性を話しの輪に入れる
行動の動機を推測せずに尋ねる
子どもが来る前から二人の価値観を理解できるような会話を持つ
夫に育休をとってもらう
自分がしてあげたことに、あとから不満を表さない
よいところを見つける
Posted by ブクログ
子どもがいる家庭の夫婦関係に光を当てた本。
幸せな家族を思い描きがちだが、子どもがいる家庭はタスクが大量にあり、大人なコミュニケーションが少なくなり、家庭がうまくいかなくなることがある。それには男性・女性共に原因があり、望まないにも関わらず意識しないことでそうなってしまう。
夫婦の関係に真正面から向き合い、日々の家事の分担や、夫婦喧嘩を建設的にする方法、子どもとのコミュニケーションなど、実際に筆者の実体験を踏まえて、ありとあらゆる専門家の意見を聞いて集約されている。
自身も夫婦関係で困ったときに参照できる本。
読み返したい。
Posted by ブクログ
共稼ぎで、ともすれば私の方が稼いでるし、子供たちの世話は基本私だけれど… うちの夫は世間一般の夫に比べてかなり家事をやってくれている。しかも進んで自分からどんどんやる。そして子供たちの世話は私でも、躾は完全に夫に頼っている。もっと感謝しなくちゃな。それが改めてよくわかった本でした。関係改善が急務だった我が家に、ついに安らぎが訪れた運命の一冊でした。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ読みづらかったけど、内容はとても勉強になった。
読むのを断念したくなった場合は10章を読んでおけばある程度のことはわかると思う。
(1-9章まで読んでいることを前提に書かれているかと思うので、理解に苦しむところはあると思うけど。)
申真衣さんがインスタのQ&Aで、夫婦関係を円満にするための情報として紹介していたことがきっかけで読んだ本。
家事の分担、日常的なコミュニケーション、子供に家事を手伝わせるか、セックスレスなど夫婦や家族間での悩みについてアメリカ人女性の筆者がさまざまな専門家から話を聞いて実践しながら模索していく本。
エッセイに近いからだろうか、あまり要点がまとまっておらず冗長な語り口でめちゃくちゃ読みづらい。
それとも英語独特な表現を翻訳者がそのまま日本語にしてるからだろうか…
夫婦がお互いに感謝の気持ちを伝えることや、対立ではなく対話することが大切だということを学んだ。
また、よく言われていることだが、男性を動かすためには仕事を取り上げずに、いくつかの仕事の中から選択させたり、できたときには褒めたり、自分ではできない仕事ということで頼ったり、男性自身が関心のあることを中心に任せることが必要だと感じた。
家庭だけではなく、仕事でもこうしたテクニックを使いたいと思った。
Posted by ブクログ
世界を見渡せば、それこそ星の数ほどパートナー関係の人々がいる。
夫婦かもしれないし、同性同士かもしれない。
元は他人同士の二人が一緒に生活する以上、色んなトラブルが生まれるが、自分達だけが辛い、悩んでいると思っていたその問題点も、実は同じように悩んでいる人が沢山いるのだ。
しかも日本だけでなく世界中に。
人種や年齢が違っても、そこに生まれるパートナー同士の心の歪みは、どこか根本的な共通点があるようだ。
もしかしたら、自分達の悩みにも出口があって、そこに至るまでの解決策を既に見つけている人がいるのかもしれない。
カウンセリングでもなんでも良いから、先ずはパートナーや第三者と会話をしてみようかな。
きっと今のまま悩んでいるより、何か行動を起こす事がより良い明日に繋がっているのかもしれない。
なんて思わせてくれる本。
パートナーの片方だけが読むのではなく、二人で読むのが大事だと思う。
Posted by ブクログ
これは母になった女のセックスアンドザシティ。
夫婦間の様々な問題を提起し、そこに仮説を立て、あらゆる分野の専門家から話を聞き、その理論を試してみましたという体験型エッセイ。あるあるに共感し、著者という分身を通して自分を少し客観的に見ることができる。FBIの交渉術まで取り入れるところには笑った。セラピスト、整理収納アドバイザー、フェミニスト…とにかくいろんな専門家が出てくるので飽きない。週末を7つのユニットに分けるというのは、子どもと遊びながらも家事をしたいと考えてしまって、結果どちらにも罪悪感を抱きながら混沌と過ごす週末から解放されそうな、いい考えだと思った。