村井理子のレビュー一覧

  • 射精責任

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    なかなかインパクトのあるタイトル。
    読んでみると、フェミニズムの真骨頂の様相。
    つまり、女性しかできない妊娠について、男性も責任を負うべきである、という主張。

    これだけで脊髄反射で批判する人はいるだろう。
    しかし本書の中身は至極真っ当な「批判」と「提言」。
    どの提言も簡潔にまとまっており、わかりやすい。

    アメリカと日本の違いはあれど、背景は残念ながらほぼ同じだ。
    なぜ女性だけが避妊と中絶について大きな責任を負うのか。
    そのことに男性は納得できる答えを女性に示したことはない。

    普段から女性は痛くて苦しい思いをすることが多い。
    月経も妊娠も病気じゃない(だから「いつも通り働け、気合いで何とか

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    2024年06月27日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    「アンナチュラル」というドラマを夢中になって見ていた。ドラマの主演の石原さとみが「何で焼いちゃうかなぁ」と不平を漏らすシーンを覚えている。火葬だとDNAが残らないからだ。

    未解決事件に興味を持つ人は多くいると思う。しかしその解決に心血を注いで活動している人は、日本では少ないのではないだろうか。
    市民探偵、と書かれているが、日本ではまず無理だろうな、と感じる。自らの安全は自らが構築しなければならない、ということを骨の髄まで染みわたっているアメリカ人だからこそ出来るように思える。もちろん法制度が違う、というのはあるけれど。

    この本はパソコンやスマホで調べながら読むのがおすすめだと思う。私もパソ

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    2024年05月21日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    あらら、また読んだことのある本が登場するとは。
    しかもいきなり「まえがき」とは、「木曜殺人クラブ」は有名なのか。

    警官でもなく私立探偵でもない一般市民が、
    インターネットでの検索や情報交換、情報収集、画像分析を通じて、
    身元不明の遺体の身元を探し当てたり、殺人犯の居場所を突き止めたりする。
    それぞれの理由で、困難な調査の沼にはまっていくが、
    最初の方に紹介されていたトッドが印象的だった。

    トッド・マシューズは高校で出会った女の子から、
    彼女の父親が遺体を発見した話を聞く。
    遺体は19年たっても身元が分からず、テントに包まれていたため「テント・ガール」
    と呼ばれていた。

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    2024年05月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ?
    一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう?
    翻訳臭さが気になって星4。

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    2024年04月17日
  • 犬ニモマケズ

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    犬愛に溢れている一冊。大型犬だからそれなりに苦労は多いようだが、それ以上のものをくれたハリーと過ごすことへの喜びが爆発している。こんなの読んだら犬飼いたくなっちゃう〜

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    2024年04月14日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    壮絶なエッセイばかりの村井さんの本の中でもかなり強烈なエッセイだった。自分を後回しにしてきたツケというのが止まりかけになった心臓なんて。様々な検査や開胸手術の話は読んでるこちらが苦しくなりそうだが、2回も心臓手術を乗り越えて生還した話はなかなか爽快でもあった。村井さんの強さはすごい。

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    2024年04月07日
  • 実母と義母

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    母との関わりについていろいろ考えた。
    甘えん坊で情緒不安定な妹、自由気まま浮き草生活の弟の姉としてしっかり者をやるしかなく、子供の頃からあまり母に甘えたり頼ったりしてこなかった。
    結果、老いた母に頼られることがしんどい。なぜかドライに客観的な気持ちになってしまい、手は貸せるけど、気持ちに寄り添えない自分に罪悪感、、、
    でも誰しも完璧な家族ではなく、悩み葛藤するのかなぁと少し救われた。

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    2024年03月23日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネットの発展で誰もが私立探偵になれるようになった時代。それは警察も匙を投げた未解決事件を解決に導く事もある。
    政府捜査機関以上に勤勉に仕事をする私立探偵の姿には目頭が熱くなるものの、それだけではなくネットの発展から来る探偵たちの暴走にも警鐘が鳴らされている。これは面白い。

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    2024年03月21日
  • 実母と義母

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    面白かった。読みやすかった。
    実母だからできないこと、義母にだからできること。またはその逆も然り。娘と母は、近すぎても辛くなってしまうから、少し距離がおる方がお互いのためなケースが多い気がする。
    いつか後悔するのかな。まだ分からない。
    でも、その時がきたらまたこの本を手に取りたいと思う。

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    2024年03月20日
  • 本を読んだら散歩に行こう

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    おすすめ本が読みたくなる 理子さんのエッセイとおすすめ本の紹介。
    エッセイは変わらずうまいし、おすすめ本も読みたくなるのでメモをしておきました。順次読んでいきます。

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    2025年12月18日
  • 村井さんちの生活

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    やはり響くよ、村井さん 翻訳家の村井理子さんの、2016年から2020年までのエッセイ。
    育児のこと、体のこと、愛犬のこと…どれも盛りだくさんで、楽しい中にもピリリと辛いものがあったり、しんみりと染み渡る切なさがあったりと心が忙しい。
    文庫になったら常に手元に置いておきたい。

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    2025年12月18日
  • いらねえけどありがとう

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    理子さんのエッセイはためになる 翻訳家でエッセイストで双子の母で大型犬を飼っていて義両親の介護をしている理子さんの、「日常をどうやりくりするか」のエッセイ本。
    相変わらず面白い。大笑いをする類ではなく、口角がニヒルに上がる「やりよるな」の類の面白さ。
    しかし実践者としての実益も付いてくるので参考になる。
    「3分の長さ」については確かに、と強く頷いた。

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    2025年12月18日
  • 実母と義母

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    義母と実母についての体験談並びに随想。
    なかなかの人物の義母と渡り合う嫁である著者の強さが心地よい。
    文章も読みやすくて好き。と思ったら、「人間をお休みしてヤギになってみた結果」の訳者さんだとわかり、あのわくわくして読んだあの本を、この方は年末年始の義父母襲来のストレスから逃げるように訳してたのかなと思うとおかしくなった。
    他の著書も読みたいと思う。

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    2024年02月19日
  • ふたご母戦記

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    翻訳家として、母として 翻訳家の村井理子さんの、双子育児を振り返ったエッセイ。
    大概の育児において最も問題なのは、母親のアイデンティティロストではないかと思う。
    村井さんは「本当に好きなこと=文字を書く」を、何があっても手放さなかった。
    双子の育児において、これは彼女の軸として強く太く、彼女を支えたのではなかろうか。
    双子を育て、犬を飼い、今は義両親の介護をしている村井さんのパワー、恐るべし。

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    2025年12月18日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    集合知によって未解決事件を追う素人探偵たちは、時に警察官の捜査能力を上回り、未解決事件に一筋の光をあてる。
    一方、文責を負わない素人探偵たちが暴走した時、事件に無関係の人が犯人にされたり、警察の捜査に大いなる支障をきたすという、負の側面もある。
    インターネット、そしてSNSの登場により、誰でも容易に探偵になることができる恐ろしさを教えてくれる一冊である。

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    2024年01月22日
  • はやく一人になりたい!

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    なぜか淡々と胸を打つ 村井理子さんのエッセイは3本目。
    本作も、これまでに読んだのと同様に淡々と過去を、当時の心情を綴り、思いを書いている。
    エッセイは、くだらない内容を書き殴ったものから(たとえそれが賞を受賞している作家でも!)しんと胸に沁み渡り、折に触れて読み返したいものまで様々だ。
    理子さんのエッセイは私にとって後者だ。つまずいた時にぱらりとページを開き、読み返すことでよし、また頑張るぞと静かに決意できる。

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    2025年12月18日
  • 家族

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    一つの家族の在り方として すでにない家族と著者の関わりを、著者の幼少期の思い出から辿っていく。
    自身の今の家族はあれども当時彼女を育んだ家族はもうどこにもなく、それに対する淡々とした慕情のようなものを感じる。
    破綻した家族であっても、やはりそこに血のつながりがあり、多少なりとも楽しい思い出があるとき、人は完璧な理想ではなくともその家族に、在り方に懐かしさを、感じるのだろう。

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    2025年12月18日
  • 兄の終い

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    人生を終う ほとんど縁が切れていた兄の突然の死とその後始末。
    なかなか体験できることではないし、体験談として聞くこともないだろう。
    わずか数日で火葬からアパートの片付けに奔走する著者と兄のもと奥さん。
    やはり普段から死を意識して生活することは必要かもしれない。

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    2025年12月18日
  • 実母と義母

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    今回の装丁も素敵
    見やすいタイトルと明るい色にイラストが入った表紙

    村井理子氏の本やブログを読んで家族との関係性はわかっていたつもりだった
    しかしこれでもかと言うくらい義母からの呪いが結構しんどかった

    衝突して、干渉され、批判されてきた義父母の介護をこなしているリコ氏に「すごいな。なかなかできることではないよな」と頭が下がる

    最後の章・今は亡き母へ、今、目の前にいる母へ より
    「生きていてほしかった。今だったら、実母にしてあげられることがたくさんある」
    「だからこそ、目の前にいるもうひとりの母を、最後まで見つめていこうと考えている」

    実母との距離を取っている自分は、こんな気持ちになれる

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    2024年01月03日
  • 射精責任

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    女性の妊娠から出産に至るまでのリスクについて。性行為について「危機回避する」には男性の方が低リスクで高リターンなのに、社会的にも女性側にそのリスクがより高く背負わされていたり、ケアが蔑ろにされている現状を鋭く批判する。
    堕胎の話では、女性に責任があるような論調が繰り広げられがちで男性は不在になりがちである。
    前述の通り、より避妊が低コストで容易な男性側の責任について「射精責任」という言葉で迫る。

    一個一個はうっすらと理解しているつもりでも、このように対比され整理されると、性行為のリスクについての負荷、リスクヘッジのアンバランスさについて考えさせられる。

    書籍にのつくりについては、キャッチー

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    2023年12月30日