村井理子のレビュー一覧

  • 本を読んだら散歩に行こう

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    おすすめ本が読みたくなる 理子さんのエッセイとおすすめ本の紹介。
    エッセイは変わらずうまいし、おすすめ本も読みたくなるのでメモをしておきました。順次読んでいきます。

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    2025年12月18日
  • 村井さんちの生活

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    やはり響くよ、村井さん 翻訳家の村井理子さんの、2016年から2020年までのエッセイ。
    育児のこと、体のこと、愛犬のこと…どれも盛りだくさんで、楽しい中にもピリリと辛いものがあったり、しんみりと染み渡る切なさがあったりと心が忙しい。
    文庫になったら常に手元に置いておきたい。

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    2025年12月18日
  • いらねえけどありがとう

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    理子さんのエッセイはためになる 翻訳家でエッセイストで双子の母で大型犬を飼っていて義両親の介護をしている理子さんの、「日常をどうやりくりするか」のエッセイ本。
    相変わらず面白い。大笑いをする類ではなく、口角がニヒルに上がる「やりよるな」の類の面白さ。
    しかし実践者としての実益も付いてくるので参考になる。
    「3分の長さ」については確かに、と強く頷いた。

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    2025年12月18日
  • 実母と義母

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    義母と実母についての体験談並びに随想。
    なかなかの人物の義母と渡り合う嫁である著者の強さが心地よい。
    文章も読みやすくて好き。と思ったら、「人間をお休みしてヤギになってみた結果」の訳者さんだとわかり、あのわくわくして読んだあの本を、この方は年末年始の義父母襲来のストレスから逃げるように訳してたのかなと思うとおかしくなった。
    他の著書も読みたいと思う。

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    2024年02月19日
  • ふたご母戦記

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    翻訳家として、母として 翻訳家の村井理子さんの、双子育児を振り返ったエッセイ。
    大概の育児において最も問題なのは、母親のアイデンティティロストではないかと思う。
    村井さんは「本当に好きなこと=文字を書く」を、何があっても手放さなかった。
    双子の育児において、これは彼女の軸として強く太く、彼女を支えたのではなかろうか。
    双子を育て、犬を飼い、今は義両親の介護をしている村井さんのパワー、恐るべし。

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    2025年12月18日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    集合知によって未解決事件を追う素人探偵たちは、時に警察官の捜査能力を上回り、未解決事件に一筋の光をあてる。
    一方、文責を負わない素人探偵たちが暴走した時、事件に無関係の人が犯人にされたり、警察の捜査に大いなる支障をきたすという、負の側面もある。
    インターネット、そしてSNSの登場により、誰でも容易に探偵になることができる恐ろしさを教えてくれる一冊である。

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    2024年01月22日
  • はやく一人になりたい!

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    なぜか淡々と胸を打つ 村井理子さんのエッセイは3本目。
    本作も、これまでに読んだのと同様に淡々と過去を、当時の心情を綴り、思いを書いている。
    エッセイは、くだらない内容を書き殴ったものから(たとえそれが賞を受賞している作家でも!)しんと胸に沁み渡り、折に触れて読み返したいものまで様々だ。
    理子さんのエッセイは私にとって後者だ。つまずいた時にぱらりとページを開き、読み返すことでよし、また頑張るぞと静かに決意できる。

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    2025年12月18日
  • 家族

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    一つの家族の在り方として すでにない家族と著者の関わりを、著者の幼少期の思い出から辿っていく。
    自身の今の家族はあれども当時彼女を育んだ家族はもうどこにもなく、それに対する淡々とした慕情のようなものを感じる。
    破綻した家族であっても、やはりそこに血のつながりがあり、多少なりとも楽しい思い出があるとき、人は完璧な理想ではなくともその家族に、在り方に懐かしさを、感じるのだろう。

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    2025年12月18日
  • 兄の終い

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    人生を終う ほとんど縁が切れていた兄の突然の死とその後始末。
    なかなか体験できることではないし、体験談として聞くこともないだろう。
    わずか数日で火葬からアパートの片付けに奔走する著者と兄のもと奥さん。
    やはり普段から死を意識して生活することは必要かもしれない。

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    2025年12月18日
  • 実母と義母

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    今回の装丁も素敵
    見やすいタイトルと明るい色にイラストが入った表紙

    村井理子氏の本やブログを読んで家族との関係性はわかっていたつもりだった
    しかしこれでもかと言うくらい義母からの呪いが結構しんどかった

    衝突して、干渉され、批判されてきた義父母の介護をこなしているリコ氏に「すごいな。なかなかできることではないよな」と頭が下がる

    最後の章・今は亡き母へ、今、目の前にいる母へ より
    「生きていてほしかった。今だったら、実母にしてあげられることがたくさんある」
    「だからこそ、目の前にいるもうひとりの母を、最後まで見つめていこうと考えている」

    実母との距離を取っている自分は、こんな気持ちになれる

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    2024年01月03日
  • 射精責任

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    女性の妊娠から出産に至るまでのリスクについて。性行為について「危機回避する」には男性の方が低リスクで高リターンなのに、社会的にも女性側にそのリスクがより高く背負わされていたり、ケアが蔑ろにされている現状を鋭く批判する。
    堕胎の話では、女性に責任があるような論調が繰り広げられがちで男性は不在になりがちである。
    前述の通り、より避妊が低コストで容易な男性側の責任について「射精責任」という言葉で迫る。

    一個一個はうっすらと理解しているつもりでも、このように対比され整理されると、性行為のリスクについての負荷、リスクヘッジのアンバランスさについて考えさせられる。

    書籍にのつくりについては、キャッチー

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    2023年12月30日
  • 射精責任

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    『射精責任』

    赤の表紙にデカデカと書かれたゴシック体に、男性はビビリ、女性は我が意を得たり、と、大きく頷くのではないだろうか。
    私は、このまるで古来からあるような説得力ある四文字熟語をはじめて見たとき、いろいろ腑に落ちた。
    もちろん、この言葉は古来からあるわけではない。

    今までは、望まない妊娠の責任は妊娠させられた女性のほうが負ってきた。今までは。

    アメリカでは妊娠中絶に反対するプロライフ派と、女性の妊娠中絶に賛成するプロチョイス派が激しい舌戦を繰り広げている。
    そこに、そもそも論を持ってきたのがこの本の著者ガブリエル・ブレアである。

    ‘’そもそも、妊娠の始まりって男性の膣内射精ではな

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    2023年12月22日
  • 全員悪人

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    認知症になると、こういう考え方になるのかもと思った。自分の中では、きちんとした理由があってやっているのになんで?どうしてわかってくれないの?どうしても思い出せないけど、とか、あの人は嫌いだとか、あの人は絶対いい人だとか。
    自分もいつの日か認知症になってしまうかもしれないからこそ、読んでよかったと思う。

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    2023年11月25日
  • いらねえけどありがとう

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    ネタバレ

    名言だと思ったところ。

    P5「挑戦を恐れるな。古いものにしがみつくな。無洗米の奇跡を忘れるな!」

    P96「完璧な母、完璧な主婦なんて、もういいのだ。私は自分自身のために、完璧に楽しい人生を送ることを目指す。」

    村井理子さんの文章を読むの、大好きです。



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    2023年11月21日
  • はやく一人になりたい!

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    著者の文章が好き。
    ポンポンとリズムよく読めて、
    ときに笑えて、
    ときにしんみりと胸に沁みる。

    滋賀愛、ご夫君、子供たち、ハリー、という家族への想い、
    そして、もうみんな亡くなったご実家の家族への想い。

    どんなに明るく語られようとも、
    胸の奥にある、人柄のあたたかさ、優しさ、哀しみが
    滲み出てきて、読むと胸にジンとくる。

    これからの作品もとても楽しみ。

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    2023年11月21日
  • 実母と義母

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    冒頭、義父母に兄を会わせたくなさそうな空気感に
    『兄の終い』と『家族』で知ってる"兄"を思い出し
    胸が苦しくなった。会ったこともない人なのに…

    また何度も読むんじゃないかと思わせる一冊

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    2023年11月14日
  • 実母と義母

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    実母と義母は対抗心があり相手の行動に焼きもちを妬いたり嫉妬したりと聞くが、この物語のお二人は良好関係のようで良かった。
    義母は息子が結婚したことで娘ができたようで嬉しかったのではないだろうか?世話を妬いたり一緒に行動したりしたかったのだと思う。ただ、ちょっと度が過ぎただけ。義母と同じ立場になって考える事ができたなら感謝する事ができたのではないかと思う。

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    2023年11月12日
  • 射精責任

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    日本で果たしてこの本が受け入れられるかどうか?
    と一瞬思うほどのインパクト!赤い表紙に大きいポイントのゴシック体で書かれた見出し。
    しかし、書かれている内容は極めて当たり前、コロンブスの卵のような発想の内容だった。

    そうだ、そうなのだ。
    プロライフ派とプロチョイス派の中絶を巡る議論の衝突は、女性の選択の問題として語られがちだが、望まない妊娠のための中絶に女性を追い込んでいるのは、確かに男性である。あったり前田のクラッカーだった笑

    なぜそれが議論されなかったのか?
    読み終わって改めて不思議な気分だ。

    作者ガブリエル・ブレアは6児の母でありモルモン教徒だという。そういう自身の保守的とみなされ

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    2023年09月25日
  • 全員悪人

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    認知症になった義母視点で書かれているのが面白かった。そして怖かった。義母を理解してあげようと思っていないと、こんなふうに書けるものではない。また理子さんの性格に加えて、嫁という立場上、ある程度冷静でいられるのもあるのかもしれない。
    面白いのだが、毎エピソード急に怖くなったりしながら読んだ。浮気を疑い、嫉妬して怪我させたり、詐欺に騙されてしまうのは本当に困る。

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    2023年09月21日
  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

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    キャスリーン・フリンと訳者村井理子コンビの本を読むのは2冊目。
    前作『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』が日本でテレビ番組から出演依頼が来るほど評判になり、来日したのが2017年4月のこと。当時のイベントで村井さん(ハリー君も)と初対面した著者が「魚をテーマにした本」の執筆を編集者に依頼されて、できたのが本書。築地が閉鎖され豊洲に市場が移転した2018年秋の数日間、著者が体験した「サカナの話」はどれもこれもふつうの人は経験できないくらい特別なできごとで、私自身のサカナの記憶を懐かしく思い出しつつ楽しく読みながらも、出版から4年の時が経ち、先日原発の“処理水”が海洋放出された事で今の私はす

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    2023年09月10日