村井理子のレビュー一覧

  • 実母と義母

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    読みながら、そりゃこれは逃げたくなるわ

    というキョーレツな義母さん
    そして、実母さんとの関係も難しく。

    それを俯瞰したり、冷静に見つめる
    書き手としての村井理子さんの
    視点、思考が、やっぱりこの人はすごいなぁと思う。

    心に残ったのは

    「誰かを守るため、あるいは誰かを支えるために自分を削ることは、得策ではない思えるようになった。
    それが家族を守るという自分にとって大切な目的のためだとしても自分を削っては意味がない。
    他にやり方はたくさんあるはずなのだ。
    例えばそれは、自分自身の世界を健全に保つ力を蓄えることであり、自分の機嫌を自分で取るスキルを獲得すること、自分の時間を楽しむ余裕を持つこ

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    2024年08月10日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    不穏なタイトルと暗い部屋の装丁。
    知らない人だとミステリーかホラーかと勘違いするかも(笑)

    相変わらずの面白さ。
    分厚い1年だが面白すぎて、あっという間に読める。
    ときおり出てくる、日記の最後にある「・・・俺」が好き。

    今回は、翻訳のお仕事のルーチンも知ることが出来て興味深い。そして、義父母の様子も。

    すごい仕事量だと思うけど、家事や付き合いと日々忙しく、メンタルダウンしても、また復活する。

    24時間で完結しない日々、私とよく似ているので、なんとなく頷けるし、読んでて安心するんだな。

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    2024年07月22日
  • 射精責任

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    望まない妊娠の原因は100%男性にある。全くその通りで、日本でも起きている不幸な嬰児殺しのニュースを見るたびに、女性だけが裁かれ何故相手の男も共に裁かれることがないのかと腹が立って仕方がない。
    最近見た裁判のニュースで『同意の上の性交で避妊を拒んだ男性に賠償命令「自己決定権の侵害」』というのがあり、まさに射精責任が問われた判決と言える。(避妊しなかった事で望まない妊娠の末、男性は既婚を理由に子の認知拒否という酷さ)
    この本は男性にこそ読んでもらいたい。性教育の重要性。高校生には読んで欲しいと思う。

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    2024年07月21日
  • 家族

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    家族って、どうにもならない。
    親は選べないし、どうしても性格が合わない親子、兄弟もいるだろう。
    なのに家族だから、全てが嫌いなわけじゃなく、でも迷惑はかけないで欲しくて、どうしようもない家族の後始末を全て終えた作者の重い気持ちがしんどかった。
    完璧な人間はいない。ただ自分の後始末の目処は立てないといけないし、なんとかなるだろうは結局何とかする人が我慢して背負ってるだけ、、

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    2024年07月09日
  • 本を読んだら散歩に行こう

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    ネタバレ

    何かで紹介されてて初読みの作家さん。翻訳家だそうだ。50代になり自身の病気や兄の死や義父母の介護や子どもの受験やいろいろな課題を抱えながらの日々を綴ったエッセイ。最後に本の紹介がある。こういう本を紹介するような本は読みたい本が増えちゃうのでほんとは読みたくないけど、やっぱ読みたい本は増えた。犬にそこまでの愛着はないけど、子どもの頃親にペット達と不条理に離された話は本当に気の毒だった。アルコール依存症のなせることだったのか。兄の死の話は田口ランディを思い出した。介護の話はほんと他人事ではない。この人自身の本も予約したわ。

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    2024年07月02日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    翻訳もエッセイも含めて、初めて読んだ著者。
    ぐいぐいぐいぐい読めちゃう。なんだか面白くて。飜訳している本の話がたびたび出てくるのも嬉しいし(早速読もうと思ってる)、双子の子育てや介護やお仕事、自分の通院、ハリー、と盛り沢山な毎日が楽しい。
    こんだけやってるよーとか、つらいとかでもなく、なんだろ、私も毎日、やれるだけやろう、人生楽しく生きようって素直に思えた。

    最後の「原田とエイミー5年後」が、特別なおまけな感じで嬉しかった。

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    2024年06月29日
  • 射精責任

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    なかなかインパクトのあるタイトル。
    読んでみると、フェミニズムの真骨頂の様相。
    つまり、女性しかできない妊娠について、男性も責任を負うべきである、という主張。

    これだけで脊髄反射で批判する人はいるだろう。
    しかし本書の中身は至極真っ当な「批判」と「提言」。
    どの提言も簡潔にまとまっており、わかりやすい。

    アメリカと日本の違いはあれど、背景は残念ながらほぼ同じだ。
    なぜ女性だけが避妊と中絶について大きな責任を負うのか。
    そのことに男性は納得できる答えを女性に示したことはない。

    普段から女性は痛くて苦しい思いをすることが多い。
    月経も妊娠も病気じゃない(だから「いつも通り働け、気合いで何とか

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    2024年06月27日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    「アンナチュラル」というドラマを夢中になって見ていた。ドラマの主演の石原さとみが「何で焼いちゃうかなぁ」と不平を漏らすシーンを覚えている。火葬だとDNAが残らないからだ。

    未解決事件に興味を持つ人は多くいると思う。しかしその解決に心血を注いで活動している人は、日本では少ないのではないだろうか。
    市民探偵、と書かれているが、日本ではまず無理だろうな、と感じる。自らの安全は自らが構築しなければならない、ということを骨の髄まで染みわたっているアメリカ人だからこそ出来るように思える。もちろん法制度が違う、というのはあるけれど。

    この本はパソコンやスマホで調べながら読むのがおすすめだと思う。私もパソ

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    2024年05月21日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    あらら、また読んだことのある本が登場するとは。
    しかもいきなり「まえがき」とは、「木曜殺人クラブ」は有名なのか。

    警官でもなく私立探偵でもない一般市民が、
    インターネットでの検索や情報交換、情報収集、画像分析を通じて、
    身元不明の遺体の身元を探し当てたり、殺人犯の居場所を突き止めたりする。
    それぞれの理由で、困難な調査の沼にはまっていくが、
    最初の方に紹介されていたトッドが印象的だった。

    トッド・マシューズは高校で出会った女の子から、
    彼女の父親が遺体を発見した話を聞く。
    遺体は19年たっても身元が分からず、テントに包まれていたため「テント・ガール」
    と呼ばれていた。

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    2024年05月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ?
    一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう?
    翻訳臭さが気になって星4。

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    2024年04月17日
  • 犬ニモマケズ

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    犬愛に溢れている一冊。大型犬だからそれなりに苦労は多いようだが、それ以上のものをくれたハリーと過ごすことへの喜びが爆発している。こんなの読んだら犬飼いたくなっちゃう〜

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    2024年04月14日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    壮絶なエッセイばかりの村井さんの本の中でもかなり強烈なエッセイだった。自分を後回しにしてきたツケというのが止まりかけになった心臓なんて。様々な検査や開胸手術の話は読んでるこちらが苦しくなりそうだが、2回も心臓手術を乗り越えて生還した話はなかなか爽快でもあった。村井さんの強さはすごい。

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    2024年04月07日
  • 実母と義母

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    母との関わりについていろいろ考えた。
    甘えん坊で情緒不安定な妹、自由気まま浮き草生活の弟の姉としてしっかり者をやるしかなく、子供の頃からあまり母に甘えたり頼ったりしてこなかった。
    結果、老いた母に頼られることがしんどい。なぜかドライに客観的な気持ちになってしまい、手は貸せるけど、気持ちに寄り添えない自分に罪悪感、、、
    でも誰しも完璧な家族ではなく、悩み葛藤するのかなぁと少し救われた。

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    2024年03月23日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネットの発展で誰もが私立探偵になれるようになった時代。それは警察も匙を投げた未解決事件を解決に導く事もある。
    政府捜査機関以上に勤勉に仕事をする私立探偵の姿には目頭が熱くなるものの、それだけではなくネットの発展から来る探偵たちの暴走にも警鐘が鳴らされている。これは面白い。

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    2024年03月21日
  • 実母と義母

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    面白かった。読みやすかった。
    実母だからできないこと、義母にだからできること。またはその逆も然り。娘と母は、近すぎても辛くなってしまうから、少し距離がおる方がお互いのためなケースが多い気がする。
    いつか後悔するのかな。まだ分からない。
    でも、その時がきたらまたこの本を手に取りたいと思う。

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    2024年03月20日
  • 本を読んだら散歩に行こう

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    おすすめ本が読みたくなる 理子さんのエッセイとおすすめ本の紹介。
    エッセイは変わらずうまいし、おすすめ本も読みたくなるのでメモをしておきました。順次読んでいきます。

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    2025年12月18日
  • 村井さんちの生活

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    やはり響くよ、村井さん 翻訳家の村井理子さんの、2016年から2020年までのエッセイ。
    育児のこと、体のこと、愛犬のこと…どれも盛りだくさんで、楽しい中にもピリリと辛いものがあったり、しんみりと染み渡る切なさがあったりと心が忙しい。
    文庫になったら常に手元に置いておきたい。

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    2025年12月18日
  • いらねえけどありがとう

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    理子さんのエッセイはためになる 翻訳家でエッセイストで双子の母で大型犬を飼っていて義両親の介護をしている理子さんの、「日常をどうやりくりするか」のエッセイ本。
    相変わらず面白い。大笑いをする類ではなく、口角がニヒルに上がる「やりよるな」の類の面白さ。
    しかし実践者としての実益も付いてくるので参考になる。
    「3分の長さ」については確かに、と強く頷いた。

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    2025年12月18日
  • 実母と義母

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    義母と実母についての体験談並びに随想。
    なかなかの人物の義母と渡り合う嫁である著者の強さが心地よい。
    文章も読みやすくて好き。と思ったら、「人間をお休みしてヤギになってみた結果」の訳者さんだとわかり、あのわくわくして読んだあの本を、この方は年末年始の義父母襲来のストレスから逃げるように訳してたのかなと思うとおかしくなった。
    他の著書も読みたいと思う。

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    2024年02月19日
  • ふたご母戦記

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    翻訳家として、母として 翻訳家の村井理子さんの、双子育児を振り返ったエッセイ。
    大概の育児において最も問題なのは、母親のアイデンティティロストではないかと思う。
    村井さんは「本当に好きなこと=文字を書く」を、何があっても手放さなかった。
    双子の育児において、これは彼女の軸として強く太く、彼女を支えたのではなかろうか。
    双子を育て、犬を飼い、今は義両親の介護をしている村井さんのパワー、恐るべし。

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    2025年12月18日