村井理子のレビュー一覧

  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    トーマス・トウェイツは、ロンドン出身、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒のグラフィック・アーティスト。
    トーマスが大学院の卒業制作として行った「Toaster Project」は、トースターをゼロから自作することを目標に掲げ、鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、ジャガイモのでんぷんからプラスチックを作るなどして完成させたもので、世界中の様々なメディアで取り上げられ、その記録(日本語訳)は『ゼロからトースターを作ってみた』として2012年に出版(2015年文庫化)されている。また、完成したトースターはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物

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    2023年02月10日
  • エデュケーション 大学は私の人生を変えた

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    分厚い本を、早く救いがもたらされないかと、そればかり願って読んでいた。

    少女タラは、父の権威と兄の暴力から逃げる知恵を持っていなかった。
    政府や医者を敵と見做し、ただ、危険な肉体労働に従事し、そこで起きるショッキングな出来事に耐えるしかなかった。

    彼女が「学校」という場を思い出した?いや、見つけた?ことこそ、転機であった。
    けれど、知ることは解決ではなかった。
    タラは、家族にとって敵となっていく。

    親の信条は、きっとどこまでも子を蝕むのだろう。
    おかしいと思っていても、何度も故郷に帰るタラが、正直不思議でならない。
    命の危険より、その家族を大切に思えることが。

    彼女は能力があったから、

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    2023年02月09日
  • はやく一人になりたい!

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    子どもの受験が終わって子育てもひと段落、さて自分のために時間を使おうと思ったところで、今度は仕事が忙しくなってしまった2022年。いよいよ始まった40代、このまま仕事に時間を費やしてしまって良いのかな?と悩むタイミングで本書に出会った。「自分の楽しいをあきらめない」という帯の言葉にも共感。

    家族、ママ友、愛犬、仕事…。一人になりたい!と言いながらも、著者が日々の暮らしの中で大切にしていることがよくわかる。あとがきの「私が一人になりたいと思えるのは、家族がいずれ戻ってくることを知っているから。」という一節に深く頷いた。

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    2023年01月30日
  • いらねえけどありがとう

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    生活や仕事をする中で、自分の気持ちとどのように折り合いをつけていくのか…というヒントが。

    今日は、仕事絶対するぞ!という気持ちがとても強い時に限って邪魔が発生するのが人生。締め切りの日に限って避けることができないことに引っ張り出される。でも、過去の私が、未来の私に残しておいたわずかな時間(前倒ししておいた作業)によって、私は救われる。結局、自分を救うのは自分なのだ!書類を撮影し、Googleキープにアップロード、リマインダーを設定など、めんどくささに打ち勝ちすかさずやっておいたことが、自分を助ける。隙間時間を使った作業の前倒し。このちょこちょこした作業をやっておくことで、「過去の自分、ありが

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    2023年01月29日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    引き続き、村井理子さんの手がけた本を読んでみた。

    私の場合、前段「ゼロからトースターを作ってみた結果」の存在を知らないまま、この本だけを読んだが、おそらく前段から続けて読むとさらに面白かったとおもわれる。

    さて、トースターで注目されたデザイナーというかアーティスト、兼、研究者のトーマスが、今回はヤギになるプロジェクト。
    何を言ってるんだと思うが、それを本当に真摯にやってるのだから、なぜかこちらもそれについての疑問は無くなる。
    各分野の専門家に丁寧に話を聞きに行き、クレイジーさに呆れられつつも、丹念にプロジェクトを練り直していく様子は尊敬に値する。

    第1章の魂の話がけっこう長くて、離脱しそ

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    2023年01月12日
  • 全員悪人

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    1時間もしないうちに読み終えた。
    あまりの短さにやや拍子抜けしたけれど、アタマの痛い現実であり、恐ろしい話だと思った。

    もともとプライドの高い人や、努力家は、高齢者になるとそのギャップが受け入れられなくなりそう。
    さらにこの女性は、既に90歳に近い夫に対しても、浮気していると常に疑っている。そういう感情もにじむのかと、改めて怖くなった。

    当初、作中に出る呼称、あなた、が誰を指すのかなかなか分からず。
    作者の村井さん≒あなた、なんだと理解してからは読みやすくなった。

    先週亡くなった私の祖父は、96歳で認知症らしいものはなく、聡明なままだった。
    社会の動きにも敏感で、周囲の人間の様子にも興味

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    2023年01月06日
  • あんぱん ジャムパン クリームパン――女三人モヤモヤ日記

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    村井理子さんが好きで読みました。
    3人とも書くことがお仕事というだけあって、交換日記とはいえ、かなりクオリティの高いエッセイのような一冊。
    コロナ禍になりだいぶ経つと、緊急事態宣言の時の気持ちをついつい忘れてしまいますが、色々な影響があったということを改めて感じました。

    個人的には村井理子さんの家族を失った悲しみが文章の端々から伝わってきて、じんわりしました。

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    2022年12月07日
  • 家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片づく方法

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    片付け本というよりセラピーとして優良な内容。私よりもパートナーがいる人におすすめ。家事分担について「目標は仕事を平等にするのではなく、休息を公平にすること」というのはいろんな人に教えたい言葉。

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    2022年11月03日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    2022.10.17

    テンポ良くスラスラと読めた。
    一人で入院したり、動いたり、重病なのに無理するなあ…とハラハラ。結果とても元気になったようでよかった。治る病気で本当によかった。
    私も四十路に近づくにつれ、だんだん健康寿命のことが気になってきました。
    山本文緒さんの闘病記も読むつもりです。

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    2022年10月19日
  • 家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片づく方法

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    これを読めば家が片付く…! というわけではないです。家が汚くても最低限これだけやって、あとは気にせず、心を楽にしようよ、という本でした。
    紙皿を使う、服の数を減らすなど、なかなか思いつかない思い切った片付け方法が載っていたのは面白かったです。

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    2022年10月04日
  • あんぱん ジャムパン クリームパン――女三人モヤモヤ日記

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    コロナ禍の初期の話。あの時、皆我慢と不安の中で生きていたんだなと思い出させてくれた(今も修まってはいないが)。 女の人は逞しいな。男はどう足掻いてもいずれは疎まれるんだな(笑)

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    2022年08月30日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ヤギになろうとして、精神面と身体面の両方から攻めるのが素晴らしい。
    トースターをゼロからつくる!のスタート地点を「郊外の湖に自転車で行って、全裸になって自転車と服を全部捨ててから」に定めた人だけのことはある。

    象になるプロジェクトにお金だしてくれる機関に、象じゃなくてヤギになるプロジェクトに変更したことを伝えなかったくだりまじヤギ(褒めてる)。
    そもそも、まだ起こってもいない未来に怯えたり、やらかした過去を後悔したりしないようにヤギになろうとしてきてたはずなのに。
    「許可もらうより謝った方が早いから」報告しないとか…それできる時点でもうかなりヤギなのよ(褒めてる)。

    実はこの時点から思考も

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    2022年08月29日
  • 村井さんちの生活

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    これまで読んできた村井さんの本は割りとハードな
    家族物だったが、村井さんが自ら作った家族のお話し
    はどちらかというと穏やかさが漂う素敵な1冊だった

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    2022年06月06日
  • 家族

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    実話なのだがこれだけの壮絶な話をあからさまに本にした事、凄いと思った。本当に包み隠さず書いたのだと思う。兄の終い、、もこの本の前に読んでいたが色々と繋がった。

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    2022年05月06日
  • 全員悪人

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    認知症の本人にとっては周りから責められて、悪いのは自分と思ってしまう所とか、なんとも切ない。
    周りの人達も当事者を責めたいという訳ではないのに、お互いに攻撃し合ってしまうのが、とても心苦しい。

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    2022年05月03日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    読みやすいし、とても楽しく読めた。
    楽しくという表現が正しくはないのかもしれないけど、元気になっていく様にこちらも元気をもらっているよう。
    本当、心身共に健康が大事。

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    2022年04月22日
  • 全員悪人

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    3年程前に亡くなった義母が一時期こんな感じで過ごしていたのかもと思った。周りの人と言うより同居の嫁だけ。あとがきの言葉が心にしみた。大好きな人を攻撃してしまう病なのだと。

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    2022年03月28日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    現在進行形で「不調はほぼほぼ更年期のせい」にしている身にはドキッとするタイトル、そして序章。
    戒めというか「ちゃんと自分を大事にして、そしてきちんと観察しよう」という気持ちになりました。

    入院~手術のところは文体の軽やかさもあって重い空気感にならずテンポよく読めちゃいましたが、それってやっぱりどこか他人事のように思っているからかも…。
    更年期云々にかぎらず、いつ自分がそうなってもおかしくないのに。反省です。

    入院経験がないからか、検査や手術よりも大部屋でいきなりカーテン開けて、ズカズカと人の心に土足で踏み込んでくるかのような隣のババアの方が相当怖いと感じてしまいました。

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    2022年03月13日
  • 家族

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    「兄の終い」を読んだので、気になって読んでみました。
    途中読むのが少し辛く感じるほどだったので、筆者自身が書くのは相当痛みを伴うものだったろうなと感じました。

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    2022年02月25日
  • 全員悪人

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    そう遠くない将来に家族、そして自分にも起こるかもしれない認知症。その当事者目線の語り口は斬新であり、ドキュメンタリーよりも参考になりました。頭の中はそうなってるのかもしれないですね。。

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    2022年02月21日