村井理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「義父母の介護」が最高に面白かった村井理子さんのエッセイ。去年の本なので時系列的にはこちらが先だけど、あとに読んでよかった。
義母が痴呆症を発症する前の見事な「姑ぶり」が面白く描かれていて、記憶が曖昧になった今でも家族やヘルパーさんにのサポートを受けて、明るく聡明な人のよう。
反して実母は苦労した末にひとりで認知症と癌を抱えて亡くなったそう。
家族全員で介護している義母、ひとり孤独に亡くなった実母。そのコントラストと、理子さんの葛藤がとても切ない。親孝行ができなかった、親を支えられなかったと思う後悔は痛いほどわかる。しかもそれは年月が経たないと芽生えない感情というか、色んな意味で大人にならないと分からないのだ。
実母にしてあげられなかったことを、義母にはしてあげよう、と、過去の色んなことを水に流して懸命に(特に辛辣になりながらも)介護に向き合う理子さんを応援しています。 -
Posted by ブクログ
会社の送別会のあとに酔っ払ったまま本屋に行き、手に取りました。
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仕事の合間に
ひとりで食べる
蟹は
格別だ
取り寄せは心のエクササイズーー。
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少しずつ小説も読めるようになってきましたが、
まだまだエッセイ読んでます。
著者がこれまでのお取り寄せ生活の中で、
これは!と思うおすすめの品がエピソードと共に紹介されてます。
本書は、お取り寄せだけではなく、
著者が愛しているもの
好きなものや背景を描いてくれており、
そのなかでも
「毛がぎゃんぎゃんに詰まった車」
が一番でした。
なぜなら我が家にも愛犬運搬カーである、
ぎゃんぎゃんに詰まった毛だらけの愛車があるからです。笑
読めて嬉しかったです。笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中には2種類の人間がいる、みたいなことを言うつもりはないのだけれども、あぁ、自分とは違う種類の人だなぁ、とつくづく感じた本だった。
そりゃ、ハリウッドのプロデューサーなんだから、そりゃそうだという気はするけれども、自分がメジャーかつメインストリームであることを疑わないタイプというか。
ここでいう「メジャー」は、本当に多数派かどうかよりも、世の中で多数派とされているかってことだよね、とつい皮肉ってしまうのは、多分自分がそこに乗り切れなかったコンプレックスからくる卑屈さだと思う。
ご本人もいろいろあって、その苦労や大変さは分かるのだけれども、生来の明るさもあるんだろう、なんとなく「自分が生きて・見てきた世界が正しく」て、「話しかければ受け入れて」もらえて、「輪の中心で生きていける」という、いわゆる“陽”な感じが、まぶしすぎる。
今回は、彼自身のミドルエイジクライシスを乗り切る物語とされているし、実際、これまで持っていたものを手放して、イギリスに移っていろいろやってるんだから、その行動力は尊敬するけれども、陽の人は、ミドルエイジクライシスの乗り越え方も陽なんだ……という、知らなくていいことを知った気分。
イギリスの、自分のルーツがあったお城を再生するにあたって、色々な困難にぶち当たって、その都度「思いもよらない!」「こんな大変!」となるのだけれど、大変さはさておき、まぁそういうぶつかり方をしたらそれはそうでは、とか、むしろなんでうまくいくと思った?とか、もうちょっと調査や根回しをした方がよいのではとか、そんなことが多くてなかなかなかなか……。
肝心の“セルフリノベ”も、もっと自分で手を動かす過程が書かれているのかと思ったら、そこはそれほどでもなく、あくまで職人さんの周りで掃除したり、ちょっと手伝ったりという範囲で、正直ちょっと物足りない。
なんなら補助金が下りてから、業者を使う手配をするとか、その後のお城の活用法を企画するとか、そっちのが活き活きしてるよね。
本業だしね……とは思うけれども、そこから脱却するための城再生プロジェクトだったのでは、みたいな、なんかこう、感想が堂々巡り。