あらすじ
神戸在住のライター・青山ゆみこ、
東京で働く校正者・牟田都子、
琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家・村井理子。
いろいろありながらも平和に生きてきた3人を(そして世界中を)疫病の影が覆い、生活は一変。
さあ、たいへん。めっちゃ辛い。
——そうだ、交換日記をやろう。きっとみんな、同じ気持ちを抱えているだろうから。
仕事、急に増えた家事、家族やペットのこと、必死で探したほっとする時間。
人生を揺るがす出来事を前に、戸惑い、恐れ、苦しむ。
でも、おいしいものを食べて、みんなで話せば何とかやっていけるかも。
日々のモヤモヤを3人でつづるエッセイ集。
不安だらけだけど、おしゃべりしてひと息入れよ?
電子版では写真をカラーで掲載しています。
【目次】
・人物紹介
・まえがき
1
1 小さくなった世界
2 猫だけが変わらない
3 ひとりぼっち
4 絶望しても生きている
5 こわくてたまらない
6 記憶の鍋のフタ
2 おこもり生活を支えた美味しいもの
・暑苦しいほどの焼きそば愛
・エンゲル係数が止まらない
・15年ぶりのパンケーキ
3
7 良いニュースは小声で語られる
8 途方に暮れる
9 三人から始めよう
10 できれば機嫌よくいきたい
11 みんなどうしてるんだろう
12 紙一重
4
13 わたしの初めての猫
14 最後かもしれない
15 当たり前を取り戻す
5 なくて困った!
・災い転じて!?
・なくて困った事務用品
・図書館が閉まった
6 緊急事態宣言が解除されて
16 モヤモヤとともに
17 小さきものの呟き
18 コロナ、その後
・あとがき1
・あとがき2
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
もっと軽い内容かと思っていたらディープな話題が多く、こういう話を出来る大人の関係って良いなぁと思った。
カジュアルなテーマもあって、青山ゆみこさんが紹介していた焼きそばの作り方にはぜひチャレンジしてみたい。
Posted by ブクログ
コロナがあってもなくても
暮らしは続くよ何処までも。
好きな面白い表現が沢山あった。
おいしい三色パン御馳走様でしたm(_ _)m
そして漢字凄い(^-^
Posted by ブクログ
仕事をしながら働いている女性3人の、「緊急事態宣言」前後の交換書簡…のようなもの。
文章を仕事の一部としていらっしゃいはするけど、それぞれの家庭にも重きを置かれてる感じが伝わってくる。
こどもが居たり、犬や猫がいたり、リモートワークだったりなかったりする旦那様とか。
作家の方よりなんとなく自分の境遇に近い気もして(いや旦那様おりませんけど私には)、読みやすかったし、共感もしやすかった。
ただし、仕事柄リモートワークでもなく毎日毎日逆にほんとに休みなく働いてたりもした時期もあったので、
「え、そこまで外出を悪と考えたりもすることもあるのか…」と思ったりもした。
Posted by ブクログ
コロナ禍真っ只中に交わされた交換ノート。三者三様の生活のあり方や、コロナ禍での変化、気持ちなどが思い切り素直に語られている。自粛・密・自粛警察が当たり前で、とても苦しかったあのコロナ禍が昨日のことように思い出せる。鬱屈とした気持ちは、誰の胸にもあったのかと。シャーちゃんの闘病記は人ごとじゃなく、自分の身にもいつか降りかかることなんだなと。
p.88
Posted by ブクログ
村井理子氏にハマってしまい、何冊目だろうか?
神戸在住のライター、ゆみこあんぱん
東京で働く校正者、さとこジャムパン
琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家、りこクリームパン
3人リレーの交換日記18通のやりとり!
可愛い表紙とイラストやお三方の撮った食べ物、風景、ニャン、ワンの写真入り
読みやすく1時間ほどで読み終えた
あーそうそう!コロナ禍自粛期間中は、仕事大変だった(T ^ T)
交通機関に乗るだけでストレスだった( ; ; )ギリギリしていた毎日だったよなぁ、、と思い出しながら読んだ
・「わたし」である前に「わたしたち」でいなきゃいけ ないような「圧」が強くて byゆみこあんぱん
・「不自由さ」と物理的な困難とは別のもので「息苦しさ」「後ろめたさ」というほうが、体感としては正確なのかもしれない byさとこジャムパン
・人間の強さはもしかしたら、あやふやで壊れやすいものを信じ込むことができる部分に宿っているのかもしれません byりこクリームパン
人と会う、語ることがどれほど大事であるかを再認識したコロナ禍だったと思う
3人リレー日記を読み終わり
ゆみこあんぱんの「ほんのちょっと当事者」を読んでみたい!
さとこジャムパンの関わった若松英輔氏の「悲しみの秘儀」を読もう!と
次の読みたい本に繋がることが楽しい!
※暑苦しいほどの焼きそば愛のゆみこあんぱん直伝
「焼きそば」を次の休みに作ろう♪( ´▽`)
Posted by ブクログ
「書く」ことに関わる三人の女性。
菓子パンの名がとても可愛い。
そして、とても素敵な関係!
寄り添いすぎない、かといってドライでもない。
文面であれ、相手の話をじっくり聞いて、
自分の話、想い、考えも味わい深く語られる。
この当時、自分も感じていたことを
こんなふうに表現はできなかったなぁ
と、三人の文章の凄さを思う。
忘れられない「あの時」のことを
「あの時」の意味を改めて思った。
Posted by ブクログ
コロナ禍になってすぐ友人Hちゃんが貸してくれた一冊。人との関わりが希薄だった時期に、「貸してくれた本」という事実が誰かとつながっている感覚を持たせてくれた。
内容もコロナ禍に考えを巡らせる3人のエッセイで、タイムリーな一冊だった。
Posted by ブクログ
さくっと読めてふんわり考えるほんの少し前の私たちそれぞれのこと。
編集者、翻訳者、校正者のコロナの最中に感じることと思うことの書簡をまとめた本。
少し前のことって、案外思い出せない気がする。
それは思い出として醸されるのに十分な時間が経っていないからなのか、思い出すにはしんどいことだからなのか…多分その両方なのではないかと思う。
ほぼ一年になる、このいつもと違う時間を生きている私たちそれぞれが感じることにフタをせず、しんどくない程度に考えてできるだけ自分に機嫌よくすごしていくことは、これからしばらく続いていくかもしれない同じような日々をつらさで隠滅してしまわないためにも大事にしなきゃなと、思う。
Posted by ブクログ
エッセイ、好きです。内容にもよるけれど。
同じ想いの人を見つけてホッとしたり、違う考えの人を見つけて感心したり衝撃を受けたり。
この本でもコロナ禍でモヤモヤごちゃごちゃしてた気持ちを少し整理できた気がしました。
Posted by ブクログ
女性3人のリレー日記に自分まで参加させてもらっているような距離感で読んだ。リアルタイムで読んでいたらもっと力づけられたかも。今も第2波が来たのか終わったのか終わってないのか、自粛の加減も人それぞれで、ますます逆に孤独な感じになっているのだけれど、でも、そんな生活にも慣れてきて、何がなんだかわからない毎日。お三方はどのようにお過ごしなのだろうか。
"人生って、年を重ねれば重ねるほど、うまくいかないことのほうが多いと思いませんか。若い頃は楽勝だと思っていた人生、ぜんぜん楽勝モードじゃないですよね?こんなはずじゃなかったのに。
それではどうすればいいのか?
たぶん、いろいろな荷物を抱えたまま歩いていくしかないと、私自身は思っています。いままで大丈夫だったのだから、きっとこの先も大丈夫だという思い込みでいいんじゃないでしょうか。次々とやってくる問題を、ひょいっと避けて知らん顔して生きたって、たぶん誰にも迷惑はかけていないのではと最近は思っています。
もちろん、頭の中にはいつも「自分が潰れない」というキーワードを置いておこうと思います。
村井理子 "
78ページ
Posted by ブクログ
コロナ禍に入った時期の往復書簡。
この当時の不安な心模様が綴られており、あのときを改めて振り返ると共に平常心ではいられなかった日々を思い出す。
過ぎ去って今読み返すと、神経質すぎる?大げさなと思ってしまうまでになっている自分に気づく。
平穏な日々が過ごせることに感謝。あんな日々がまた来ないようにと願いつつ。
Posted by ブクログ
神戸在住のライター、東京で働く校正者、琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家。いろいろありながらも平和に生きてきた3人を(そして世界中を)疫病の影が覆い、生活は一変して…。日々のモヤモヤを3人でつづるエッセイ集。
著者繋がりで読んだ。
コロナ時は本当にいろいろ考えた。
Posted by ブクログ
コロナ禍当初の往復書簡的な本。
コロナを経て社会が変わるかと思ったけど、大して変わらなかったんじゃないかなあと個人的には思う。
当時の社会の空気を思い出した。
Posted by ブクログ
コロナ禍での想い
アルコール依存症
第三者が入ることで、自分たちの生活について見直せる
別れはいつも事後的にやってくる
本当にそう
元気でまた会えると思ってたのに
父の姿が思い出される
Posted by ブクログ
ジャムパン三姉妹こと、青山ゆみこさん·牟田都子さん·村井理子さんのコロナ禍での交換日記。
緊急事態宣言が出されてからすぐの作品で、色々あったなぁ、とあの頃を思い出す。
感じ方や捉え方がまさに三者三様で、価値観は人それぞれだよな、なんて当たり前のことを再認識した。
青山ゆみこさんの焼きそばレシピを是非ためしてみたい。
Posted by ブクログ
可愛らしいタイトルだなと思い手に取ったが、その中身は、新型コロナウイルスが蔓延してからの想いを綴ったエッセイだった。
ウイルスが流行したばかりの当時の不安で重苦しい空気を思い出して少し苦しくも感じたが、これからも大切にしていきたい言葉たちにも出会うことができた。
また、校正者の牟田都子さんの文章が心にスッと馴染むように読みやすく感じた。牟田さんの他の著書も気になるので読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
村井理子さんが好きで読みました。
3人とも書くことがお仕事というだけあって、交換日記とはいえ、かなりクオリティの高いエッセイのような一冊。
コロナ禍になりだいぶ経つと、緊急事態宣言の時の気持ちをついつい忘れてしまいますが、色々な影響があったということを改めて感じました。
個人的には村井理子さんの家族を失った悲しみが文章の端々から伝わってきて、じんわりしました。
Posted by ブクログ
コロナ禍の初期の話。あの時、皆我慢と不安の中で生きていたんだなと思い出させてくれた(今も修まってはいないが)。 女の人は逞しいな。男はどう足掻いてもいずれは疎まれるんだな(笑)
Posted by ブクログ
コロナ第1波の自粛生活のモヤモヤを3人の女性がリレー形式でつづっている。
あとがきが2020年6月ということで、長い休校期間が終わり、日常が戻りつつあるような終わりになっているが、2021年9月に読むと、あのときはまだ甘かったなあという気持ち。
コロナ関連のものは、数年経ってからがいいかな。
青山さんの焼きそばレシピはぜひ試したい。
Posted by ブクログ
ライター、校正者、翻訳家の女性3人の交換日記。コロナ禍での日常を切り取った本が出るほどコロナ禍になって久しいと実感させられる。
NDC 914.6