村井理子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
書くこと、外国語翻訳に興味がある人は、すごく参考になるし、『私もやってみようかな』と思える情報に溢れている。
私も書くことが好きだけど、その分書き続けられることに憧れを抱いているので、そういうしょうさいの描写がすごく好きだった。下手でもなんでも、経験値を増やす、費やす時間を増やす…それが何よりもスキルアップに繋がるんだなぁと。
また、「『傷つけるから書くのをやめたい』という気持ちが、『誰』を傷つけることを恐れているのか、自分が傷つくことを恐れているんじゃないか」というのはなかなか的を得ていて、かつ厳しい目線だなぁと感じた。炎上しても、ネガティブコメントを見かけてもある程度受け流せる、ってのは -
Posted by ブクログ
ネタバレ翻訳家に憧れて、翻訳の勉強をしたことがある。少ないながら、フリーランスとして産業翻訳を仕事として受けていたこともある。
でも私の場合は、それを「自分の仕事」として生きていくレベルには到底達することができないと結論づけた。
翻訳というのがいかに難しく、根気と熱意が必要な仕事なのかわずかでも実感をもって分かるから、著者の翻訳・言葉への向き合い方をとても素敵だと思った。
「翻訳家は、英語(外国語)ができるのは基本、
そのうえでどれだけ日本語を磨けるか、
これに尽きます」
強く共感すると共に、尊敬した。
そしてやっぱり、言葉のプロに憧れてしまう。 -
Posted by ブクログ
仕事をしながら働いている女性3人の、「緊急事態宣言」前後の交換書簡…のようなもの。
文章を仕事の一部としていらっしゃいはするけど、それぞれの家庭にも重きを置かれてる感じが伝わってくる。
こどもが居たり、犬や猫がいたり、リモートワークだったりなかったりする旦那様とか。
作家の方よりなんとなく自分の境遇に近い気もして(いや旦那様おりませんけど私には)、読みやすかったし、共感もしやすかった。
ただし、仕事柄リモートワークでもなく毎日毎日逆にほんとに休みなく働いてたりもした時期もあったので、
「え、そこまで外出を悪と考えたりもすることもあるのか…」と思ったりもした。 -
Posted by ブクログ
人間でいるのが嫌になって、ヤギになろうと思った。
もっとバカバカしい内容かと思いきや、「魂」「思考」「体」「内臓」「暮らし」といったテーマごとに、“どうすればヤギになれるか?”を真剣に探求していく。
別の視点や価値観から世界を見ようとする、ある意味で究極の試みだと思った。
「思考」について著者が強調するのは、人間だけが心の中でシナリオを作り、時間旅行をする生き物だということ。
「あのときこうしていれば」「明日はもっとこうすれば」‥無限の可能性と後悔に悩まされるその想像力が、人間の苦しみの元となる。
悩みの元ではあるけれど、その想像力でヤギ生活を本気で作り上げたのもまた人間らしさだと思う。
-
Posted by ブクログ
「犬がいるから」にたまたま書店で出会い、著者のことを知りました。
著者の子ども時代から両親、お兄さん、親戚のことが綴られています。
一般的な「幸せな家族」ではなかった著者の家族。「家族」ってなんなんだろうということを考えさせられました。
外では一見ふつうの生活、ふつうの家族のように見えても、そうではない場合も往々にしてあるんですよね。
私もいわゆる「ふつうの幸せな家族」に憧れたていたのですが、そういうのはないのかなぁとも思います。
著者も最後に書かれています。
今でも「家族」についてはよく理解できないままだ。
どれだけ嫌悪感を抱いても、罵り合っても、お互いを求めてしまう存在。ひとりの方が -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の前作、「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んで面白かったためこちらも読んでみた。
はじめの第一章は難しい!デカルトやハイデッガーや古代文明などの話が出てくる。
文体が語り口調なのでぎりぎり読めるが、ちゃんと読まないと目が滑る感じ。
第二章のヤギそのものの話はとても面白かった。ヤギにも感情があるし、知性がある。そしてヤギを研究しているボブは人間の知性と比較されることをひどく嫌がる。その感情に非常に共感した(この動物は◯歳児同等の知性を持つというやつ)。動物のことを分かりきっていないのに、人間と比較することはひどくナンセンスだ。ほかにもさらっと触れられたサウジアラビアの美ヤギコンテス