村井理子のレビュー一覧
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著者のローマン・ダイアルは冒険家。これはその冒険家である彼が、最愛の息子であり、かつ自分を継いだ冒険家がコスタリカに出かけたあと行方不明になった、その捜索談。この本はyoutubeの積読チャンネルで聞いて読んだもの。ごめんなさい、僕は耳で聞く派なのでどうしてもバリューブックスさんからは買えないんだけど(今度メンバーになろうかしら)。
さてさて、本書の前半は著者自身の自伝的内容と、最愛の息子を冒険家たらしめる彼が小さい頃に一緒に行った冒険譚。6歳の息子とアリューシャン列島を徒歩で横断とかすごいことしてる。
その息子くん、27歳の時にコスタリカに出かけるのですよ、そしてどうやら森の中で行方不明になる。彼ら冒険家は事前にメールで予定を知らせる。だから受け取った方はその日程が一定程度過ぎると当局に捜査を要請するのだが、なんと著者はそれをしばらく見過ごしてしまう。おやじどのよ⋯そのせいで息子がどうやら期日を過ぎたのに戻ってこないことに気づいたのが相当遅れる。こりゃ大変と早速行動力を発揮する親父殿のコネが凄まじくてアメリカ軍まで頼るのだが、結局は本人が中心となってよくわからない現地で捜索することになる。地元の怪しげな情報に振り回されつつ、さらにはマスゴミとしか言えないテレビ局のドキュメンタリーにも付きまとわれながら最後に辿り着く息子の行く末にはもう涙無くしては読めないのだが、それでも救いがあった。息子の死に方は良かったといえる。
全編に愛する息子への罪悪感が溢れていて、そこは読んでて辛いものがあるが、せめても息子くんが決して後悔しないであろう人生を送っていたことは確かだとは感じられますよ。 -
Posted by ブクログ
極寒のアラスカの地。コーヒースタンドでアルバイトをしていた高校生サマンサ・コーニグが姿を消したのは二〇一二年二月二日のことだった。BFと喧嘩した事を知り、警察は最初、彼女が家出したものと考えた。だが、防犯ビデオの映像には、背の高い男が彼女を店内から誘拐する姿がはっきりと映っていた。
連続殺人犯イスラエル・キーズと捜査陣との攻防を描く。といっても、攻防と言える内容ではない。捜査陣が容疑者に翻弄されてばかりいる。まず、事件現場となったコーヒースタンドだが、翌日は何事もなかったかのように使用されている。犯罪につながる遺留品やDNAがあったとしても、きれいさっぱり洗い流されている。もともと、捜査に当たる側が事件性を考慮に入れなかったためである。
初手から失敗しているが、何とか容疑者らしき人間を確保した。しかし捜査陣の縄張り争いで、あまり上手くない尋問者が対応し、かえって自分たちが何も掴んでいないことを明かしてしまう。
犯人が自身の賢さに絶対の自信があり、犯行を誇る性格だったからよかったようなものの、そうでなければ何も明らかにならない。誇示するタイプは気味が悪い。対象を見つけるまで粘り強く、手術で意を小さくする。食べるわけではないのに、そのような事をするあたりが動物世界における捕食者と重なる。
彼は別人格の存在を示唆したため、矯正施設に入れられた。独房内で獄中死したため、疑わしい犯行は他にもあるものの、全ての犯行を明らかにできていない。 -
Posted by ブクログ
映画「兄を持ち運べるサイズに」の原作とのことで、友人からのオススメ。
家族であっても、家族だからこそ、憎しみを抱いている人が亡くなった時、人はどんな気持ちになるのだろうか…
先日、離婚したばかりのDV元夫が急死した友人に、失礼ながら訊ねてしまった。
その答えは二人の関係性によりけりなのだろうけれど、やはり様々な弔いの作業を経て憎しみは浄化されていくように思えた。
村井理子さんも、兄の元妻と共に弔うことで様々な感情を整理していく。
一人では投げ出したくなるような作業も共に進めてくれる人がいることで随分救われたのではと思う。
残されたアパートの様子から兄と子の生活ぶりを知ったり、生保担当者や甥の里親夫妻に亡き兄の生前の暮らしの様子を聴くことで、兄の知られざる姿を知る。
自分の知らない故人の生き方を知ることは、何よりの弔いなのかもしれない。
そして、自分自身の故人への感情も穏やかな物にしてゆけそうだ。
母が亡くなって25年。
母の友人から昔の話を聴くことが苦手だったけれど、今更ながらもう少し母を知るのも悪くないかもと思えた。
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Posted by ブクログ
とんでもねぇ兄貴が突然死。
家族は私しかいない。
そんな理子さんの道中での様子が赤裸々に書かれていると、紹介されており、どんなのかなぁ?
面白おかしく?
いや、兄貴が死んだんだからそうも行かないか?
などと気楽に読んでいたら、、、、
お兄さんには息子がいて、
シングルファザーで、、、、
と、話が繋がっていき、、、、
とんでもない兄貴の後始末をする妹役も大変なんだけども、、、
別れた奥さんや息子さんがものすごいいい子、いい人たちで、、、、
とんでも兄貴。
めちゃくちゃいいやつだった?
ってラストに思わせられてしまい。
周りの人たちの優しさや、子どもの真っ直ぐさに胸が打たれました、、、、