村井理子のレビュー一覧

  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人間でいることに疲れた著者が、ヤギになるべく研究に奮闘する。
    最初はちょっとした思いつきに過ぎなかったのに、突飛で奇抜な想像がどんどん暴走し、研究も本格化していく。
    ヤギの解剖(写真が少しグロい)、
    脳の刺激実験…止まらない奇行に著者の変人っぷりをたんと味わえる。
    あまりに奇想天外で笑ってしまうけれど、本人は至って真面目。
    最終的にアルプスまで超えてしまう。
    生きがいを見つけ、どんどんのめり込み、偉業を成し遂げた著者に感動すら覚えた。
    挫折を恐れず、ひたむきに努力する姿勢、見習いたい。

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    2024年11月14日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    認知症の義母と90歳の義父。
    子育てと仕事に奮闘する中で義父母の介護が始まる。
    思い題材だがユーモアを交えながら本音を包み隠さず赤裸々に綴られているので、どこか爽快感がありスラスラ読めた。
    認知症は発症してすぐの場合、「物忘れ」「年のせい」と見逃されてしまいがち。
    違和感を感じたらすぐに病院に行き早期発見につなげられるのが最善だけど、なかなか難しそう…。
    症状が悪化するにつれ態度がエスカレートしていく義母、介護サービスを拒絶する義父。
    怒涛の日々に大変さをひしひしと感じた。

    0
    2024年11月14日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    実はなかなか重いテーマと内容ではあるが、
    そこはさすが村井さん、読む手を止められずに一気に読んでしまった。
    中でも印象的だったのが「私達は怒られるの仕事ですから」という言葉には揺さぶられた

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    2024年11月12日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    面白かった
    村井理子という人間に興味を持った
    なんて魅力的な人なんだろう
    正直な人なんだろう

    他の作品も読もう!と決めた

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    2024年11月09日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    分厚いのに一気に読めちゃいました。
    面白すぎ。
    村井さんが翻訳された作品はまだ未読なので、読んでみたくなりました。
    最近滋賀を舞台にした「成瀬」シリーズを読んだせいもあり、滋賀の地名に馴染みが出てきました。膳所とか、におの浜とか。
    息子さんのコンビニバイトの話も良かったなー。
    原田とエイミーも好き。

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    2024年11月07日
  • いらねえけどありがとう

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    ネタバレ

    著者は、
    仕事をしながら
    義理の両親の介護、双子の子育てetcをこなす女性。
    大変なことのオンパレード。

    それらをどう乗り切っているのか?
    作者なり、"心の保ち方" "家事の効率化のアイデア"達が散りばめられていて、参考になる一冊。

    よく考えれば、そうすりゃ楽だよなー と思ったのは、生活用品の定期配送。買い物って地味にめんどくさい。

    あと、米炊くのが面倒なら無洗米、さらにパックごはんも常備すればいいじゃん!というのも確かにそうだ。
    私も米を炊くまでにやたら時間かかるし、
    なんなら最終的に無洗米じゃないのに米洗わずに食べちゃったりする…。
    そして急遽

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    2024年11月03日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    帯表紙に書かれているコメントから想像するよりは重くない内容。
    こんな風に客観的に捉えられたら気持ちが少しラクになりそうだなと思いながら読み進めました。
    …か、書き手の重たい内容をサラリと軽快な文章で表現力のなせる技なのでしら?!!

    ぼんやりと親の介護って…って気にし始めた頃に読むと良いかと‼︎

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    2024年10月31日
  • いらねえけどありがとう

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    最初の無洗米の話から、物を軽量化、大切なものは体力、やりたいことを(だけを)する、楽しく暮らす、もっとやれるはず!と思わない…
    頑張った人に次はもっと頑張ろう、と言わないですごいね、頑張ってるんだね、驚いちゃったよ、と言う。
    読みやすく共感すること多し。
    軽量化、大賛成です!

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    2024年10月26日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    今回も壮絶な義父、義母と嫁のバトル。

    (そう、それそれ、分かるわ)と
    愚痴を言い、労り合うママ友とのランチの時間を思わせる。

    可能なら、ケアマネ、ヘルパーさん、施設のスタッフさん
    プロに任せたほうがいい場合もあるのだが。
    それにしても、お義父さま、最強。

    村井理子さんにおすすめしたいと思っていた
    『ぼけますから、よろしくお願いします。』
    P176
    〈いちばん好きな作品〉
    と書かれていた。
    心に残るドキュメンタリー作品ですよね。
    私も好きです。

    今回も元気をもらった。
    戦友がいてくれる心強さよ。

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    2024年10月19日
  • 射精責任

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    このタイトルだけでも、よくぞ言ってくれたって感じ。内容も頷くばかりだった。特に男性たちに読んで欲しい

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    2024年10月11日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    硬い信念と情熱的すぎる趣味の延長で突き進む、市民探偵たちの物語。
    人生を賭けてまで取り組む人もいて、「未解決事件」の放つ求心力の強さを感じる。そして解決に繋がるケースの多さに驚き。
    現地では有名なのだろうけれど、知らなかった強烈事件ばかり。
    最後にネット探偵や集団圧力の怖さにも触れ、持ち上げてばかりではなく光と影の面も伝えている。
    久々に手に取った海外ノンフィクションで、もっと他にも読みたいと感じた。

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    2024年09月26日
  • 家族

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    言葉が出ない。
    感想が書けない。
    でも、
    なんで村井さんの言葉は伝わるのか。
    それが感じてくる本だった。


    人の感情を読むことが苦手なお兄さん
    自分の気持を言葉にすることが苦手なお兄さん

    その分理子さんは、お兄さんの思いを、お兄さんが言ってほしいだろう言葉を探し選んで代わりに言ってあげていた。(時もあった。)

    そして、お兄さんの表情を見て、あっていたのかを確かめる。いつもちゃんと見てるから、なんだかんだ見てるから、寂しそうになったら、今は寂しくなったんだなってタイムリーに気づく。

    たぶん、本当はお母さんとかお父さんがすべきことなんだろうけど、それを理子さんはやっていたのかな。

    ひたす

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    2024年09月22日
  • 子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

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    母になって感じてきたことがまるっと書いてある本
    もっと早く出会っていたら、夫への態度を変えることができただろうかと思いつつ、試行錯誤しながら子育てをしてきた今だからこそ、すっと自分の中に入ってくるのかなとも感じる。
    夫は敵ではない、家族がチームになるために、妻で母で1人の私が向き合うことがたくさん詰まっていた

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    2024年09月15日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    ぐへー、現実過ぎて疲れた。正直恐ろしい本だった。
    でもまず、この本を男性は読もうともすら思わないんではないかとか、(勝手にごめんなさい)。そういうもやもやも出てしまった。
    妻の義父母の介護のために読もうとはならないのではないかと。

    選択的夫婦別姓制度になったら、もう少しこのなんとも言えないもやもやから解放されるのかとか、、。


    本の感想に戻ります。
    こんなに大変なことになるのか、が第一。
    (ケース1でしかないけど)
    語り口は軽くて率直、思わずやだーと悲鳴を上げそうになったり、笑ってしまうところもある。

    村井さんが絶句するところは、激しく同意の絶句状態。
    ケアマネが男性だったら怒鳴られない

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    2024年09月14日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    とても興味深い内容だった。一筋縄ではいかない義父母の介護。とてつもなく大変そうで、げんなりしてしまいそうなエピソードの数々が、ユーモア溢れる文章で綴られていてあっという間に読んでしまった。

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    2024年09月10日
  • 村井さんちの生活

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    簡潔な文章で著者の方の人柄もかざらずで、楽しく読んだ。子育ての悩み具合とか、人に気を遣いすぎた挙句変な行動をとってしまうとか、共感が多かった。

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    2024年09月05日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    おもしろかったし、勉強になった。
    家畜化のこと、ヤギの時間感覚のこと。

    次に発生した台風の名前が“ヤギ”でご縁を感じる。

    動物についての本はもう少し読みたいところ。
    興味のあることに一直線で、ちょっとぶっ飛んじゃってる人大好き。そういうものに、私もなりたい。

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    2024年09月03日
  • 射精責任

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    望まない妊娠や中絶の議論をするとき、その中に男性がまったく入っていないのはなぜなのか。議論の出発点を再定義する。

    個人的にずっと疑問に思っていたことがある。時々トイレやコインロッカーに生まれてすぐの嬰児が遺棄される事件、大抵は亡くなってしまい、殺人死体遺棄事件になるけれども、その時に罪に問われるのはなぜか女性だけだということだ。だって普通は子どもは一人では作れないから、関係者がもう一人いるってことでしょう?その人はなぜ何のお咎めもなく済むのかしら?
    望まない妊娠や中絶問題の延長上にあるこの疑問の答えのようなものが見つかるかな、と思って読みました。

    著者がこの本を書いた動機は、中絶の禁止は違

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    2024年09月02日
  • 射精責任

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    なんというジャンルにすればよいんだ?
    友人に勧められて。思っていたより、途中でくすくす笑うような感じで、随所でそれな笑となることも。(なんで女性側がコンドームを用意しないといけないんですか?男性の家に生理用品はあるんですか?とか)
    基本的にはアグリーというか、しっかりここまで考えていない男性諸兄に関しては是非読んでいただきたい、と思いつつ、ここに書かれていることに全て同意ということではなかった。自分がピル飲んでいるからもあってか、ノーストレスで避妊をせずに行為をすることもあるので、それがほんの1ミリでも嫌だったらダメだし、それが1ミリでも言いづらいならこの本の通りになるべきだと思うが、ここまで

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    2024年09月01日
  • いらねえけどありがとう

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    人気とは知っていたけれど、初めて読んだ。
    不器用な作者がたくさんの困難を経験して、まあいっか、と思えるようになるまでの年月。
    ひとつひとつ目の前の小さいごみを片付けていく、という心持ちで。
    子育てや介護などに悩む人は、肩の荷が軽くなる気持ちになると思う。

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    2024年08月29日