村井理子のレビュー一覧

  • 兄の終い

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    題材の割に、明るくカラッとした部分もありつつ、でもとても複雑。
    嫌いな人間でも、憎い相手でも、死んだら【死んだ人】には変わりないんだなぁ。

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    2025年12月12日
  • 捕食者――全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼

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     極寒のアラスカの地。コーヒースタンドでアルバイトをしていた高校生サマンサ・コーニグが姿を消したのは二〇一二年二月二日のことだった。BFと喧嘩した事を知り、警察は最初、彼女が家出したものと考えた。だが、防犯ビデオの映像には、背の高い男が彼女を店内から誘拐する姿がはっきりと映っていた。

     連続殺人犯イスラエル・キーズと捜査陣との攻防を描く。といっても、攻防と言える内容ではない。捜査陣が容疑者に翻弄されてばかりいる。まず、事件現場となったコーヒースタンドだが、翌日は何事もなかったかのように使用されている。犯罪につながる遺留品やDNAがあったとしても、きれいさっぱり洗い流されている。もともと、捜査に当たる側が事件性を考慮に入れなかったためである。

     初手から失敗しているが、何とか容疑者らしき人間を確保した。しかし捜査陣の縄張り争いで、あまり上手くない尋問者が対応し、かえって自分たちが何も掴んでいないことを明かしてしまう。

     犯人が自身の賢さに絶対の自信があり、犯行を誇る性格だったからよかったようなものの、そうでなければ何も明らかにならない。誇示するタイプは気味が悪い。対象を見つけるまで粘り強く、手術で意を小さくする。食べるわけではないのに、そのような事をするあたりが動物世界における捕食者と重なる。

     彼は別人格の存在を示唆したため、矯正施設に入れられた。独房内で獄中死したため、疑わしい犯行は他にもあるものの、全ての犯行を明らかにできていない。

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    2025年12月04日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    介護を背負う側に これから介護が待っている身としては、非常に為になった。
    血がつながらない義両親に対しての観察力はさすが。
    文章は変わらずの村井節炸裂。
    深刻なはずの介護だけれどものめり込むことなく一定の距離を保つ感じが好ましい。
    このくらいの距離感で臨んでいきたいものだ。

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    2025年12月18日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    自分の祖母と同じレビー小体型認知症についてが、わかり、今看ている母達の苦労も少しわかった気がした。
    自分の両方の両親、とくに義父母について将来への不安を情報を知ることで少しでも軽減できるかなと思い読んだ。
    筆者の素直な感情も、垣間見れ読みやすく興味深かった。

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    2025年11月06日
  • PARIS The Memoir

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    彼女のことは、奔放なお騒がせお嬢様くらいにしか思っていなかった。読んでいて辛くなるような酷い経験を乗り越えてきたことは初めて知ったし、そんな事が実際に行われていたことにショックを受けた。
    それにしても凄まじいパワーとエネルギーの持ち主。歳をとっても美しくカッコよく生きてほしい。

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    2025年11月01日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2

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    「できる、俺なら」
    「やれる、俺なら」
    このフレーズ大好き。

    さらっと書いてあるけど、本当はもっともっと大変なことがあるんだろうな。
    体を大事に無理しないで欲しい。

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    2025年10月31日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    ジェーンスーの介護未満を読み、この先もう少し見たいと思ってこの本取り寄せた 以前からウェブでの連載は読んでいたので、義父の厄介さや実子である夫が何となく逃げているさまは知っていたが、まとめてあるとまぁ何とも大変である 子供たちも大きいとは言えまだ高校生だし、仕事もあった上でこれか、しかも自分の親ではない 読んでいるだけで疲れ果ててしまう 

    様々な点で義父や世間からの女への扱いに焦点があたる ケアをしてくれる人が女か男かで当たりの強さが違う義父、嫁だから女だからといって自分の親の介護を任せようとする夫たち、そして痴呆により完璧な主婦でなくなってしまった義母に苛立ちを隠せない義父 介護現場において女性への風当たりは、そこにいる古い観念のままの老人たちによって、想像する以上に過酷なのだろう だから「介護現場には男性が必要」という言葉が出てくるのだと気付かされた 単純に肉体的な力が必要という意味だと今まで思い違いをしていたからだ

    語り口は軽く、ユーモアにも富んでいて、なかなか壮絶な話なのに一気に読ませてしまう 最新の状況では義父母は別の施設に入るとのことで、またそこまでの話も本としてまとめてほしい

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    2025年10月17日
  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話

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    無理し過ぎる人って案外多いんだなあ。なんで早く病院行かないんだろ?っていつも思う。我慢したって良くなるわけないのに。こうして包み隠さず、我慢して悪化させた経験書いてくれても、似たような性格の人は読まないんだろうなあ。橋本くんに謝罪後伝わるといいなあ。

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    2025年10月13日
  • エヴリシング・ワークス・アウト 訳して、書いて、楽しんで

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    村井さんの文章は呼んでいて、ワクワクもするし、ウンウンと納得もするし、何よりスッーと心の中に入ってくる。
    とっても身近な感じがして、まるで親戚の人のように感じてしまう。

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    2025年09月26日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    村井理子さん働きすぎでは?と心配になる。
    クスッと笑える一文がところどころにあって、どんどん読み進められる。一気読みした。

    成瀬と村井さん効果でものすごく膳所に行きたくなる。

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    2025年09月27日
  • ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする

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    ネタバレ

    ハリウッドで暮らす映画プロデューサーが、ちょっとした趣味だった家系図サイトの閲覧から自分の先祖がイギリスに城を持っていたことを知り、すぐに訪問、やがて仕事を捨てて移住、城の修復に携わることになり…というフィクションみたいなノンフィクション。
    陽気で不器用なアメリカ人の著者、歴史好きの元葬儀会社の老人ジェフ、口が悪いが腕は確かな修繕工ボブのトリオが中心となって話が進むのだが、みんなキャラが立っていて面白く読み進められる。
    しかし朽ち果てて崩壊寸前の城の厳しい現実、地元の若者が侵入してさらに城を破壊したり、なにより莫大な修繕資金の調達という大問題があり常に綱渡りのような状態ではらはらさせられっぱなし。
    最後には資金をある程度獲得して屋根を修繕し、整えた部屋で70年くらいぶりのクリスマスパーティーを開催するところで終わって明るい展望を予感させるのだが、あとがきによると地元区議会に著者に反対する勢力があらわれ、現在城への一切の立ち入りが禁止されてしまっているらしい。当然修繕は中断しているというショッキングな話がさらっと書いてあるのでびっくりした。読んでいる途中では、今はさらに修復が進んでいるんだろうな〜とわくわくしていたのでしょんぼり。
    著者のXのアカウントをのぞいたら今は区議会と裁判をしているようだが、事がうまく進むよう祈るばかりだ。これを乗り越えて、また本を書いてほしい。

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    2025年09月12日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    面白かった笑、普通にくすくす笑いながら読むような本でした。
    著者が真面目に徹頭徹尾「どうしてそうなった!?」「わけわからんすぎるw w」という発想・実行まで行おうとするので、むしろ読んでるこっちが心配になる笑。
    それでも彼が真面目に向き合った「人間特有の悩み」から逃れられる術はないのだろうか?というのは誰しもが持つ悩みだろうし、その根本が共通していることに、救われながら、読むことができた。また悩んだら、読んでみようと思う。今読みたかった一冊でした。

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    2025年09月08日
  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

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    サカナ・レッスン
    2025.09.05

    市場付近でバイトしていて、ものすごく外国人観光客が来るため外国人の視点から魚の食文化に触れられたので面白かった。

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    2025年09月05日
  • ふたご母戦記

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    「育児の大変さは体力を駆使するものから、気力を使い果たすものへと変化を遂げる。この時期に一番大切なのは、あなた自身がそこに居続けることだと思う。」(P.133)
    「ときおり友人たちと食事に出かけるが、それぞれが必ず家族の悩みを抱えている。私たちの悩みのほとんどは家族のことではと思うほど、誰もが、子どものこと、夫のこと、両親のことに頭を悩ませている。…そんな不安な日々を救うのは、仕事だけではない。自分だけが持っている『好き』だってとても大切だ。自分の『好き』を手放さないことが、年を取れば取るほど重要になってくる…」(P.129-130)

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    2025年08月30日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2

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    ネタバレ

    村井さんの日記形式のエッセイというべきか、やっぱり村井さんの文章好き!翻訳家だけどエッセイ素晴らしい。あと小説も素晴らしい!巻末のメモリアル三姉妹、あまりミステリー好きじゃないんだけど、楽しくミステリー読んでる気持ちになれました。
    今回のエッセイはとにかく涙、涙。最初の写真のページからハリーが亡くなるのは分かっていたのに、死にゆくハリーも、死んでしまったハリーに対する家族の気持ちも、そのあとの立ち直れない村井さんも、庭の草刈りしたらハリーのおもちゃが出て涙するなど思い出す姿も、とにかく何度も泣いてしまいました…ハリーへの愛が伝わってきて。

    あとはやはり義父母の介護の話。読んでるだけで辛い…苦しい。介護って育児と違う…自分の親もしくは義父母が、認知症になったり、介護が必要になったり、性格が変わってしまったり…そのとき私は耐えられるんだろうか…村井さんの『義父母の介護』という本を読んだことがないので読んでみたいようで、怖いようで…だんなさんとの揉めや、だんなさんの気落ちもありありと伝わってきた。それでも淡々と事実を描き、かついやみっぽくなく、俺ならできると自分を奮い立たせ、介護も仕事も育児も家事もされていて村井さんすごい。次作も楽しみ。

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    2025年08月28日
  • 義父母の介護(新潮新書)

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    「嫁」という立場での距離感で義父母の介護のリアルが書かれています。結構本音が書かれていて?
    書くことが著者の介護のモチベーションになっているのでしょう。「そうよ、現実はこんな感じよ!
    やってられるか」と思ってもいいんだなぁ笑

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    2025年08月25日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2

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    ネタバレ

    実は昔、日記みたいなブログをやっていたことがある。ほとんどアクセスのないサイトだったけれど、確か何年かやってたと思う。恋愛でジタバタしていた時期だったので、それはもう、振り返りたくもない文章を世に放流していた。ブログサービスすらない時代で、自分でMovable Typeを構築したり、その前はHTMLを書いてたくらいだ。なんならドメインも簡単なのを取ってた気がする。いろいろあって、サイトはもちろんなくなって、PCも入れ替えているうちにデータもどこかに消えてしまったはずだ。むしろありがたい。

    文章を書くのが好きで、大したことがない日常のことをいろいろと書き綴っていたのに、書くことを仕事にしたら、趣味で文章を書かなくなってしまった。

    やっぱり人が書ける文字数には限りがあって、どこかで書くと、どこかで書けなくなったりするのか、と、変なところで村井さんに共感した。
    とはいえ、レベルは違う気がする。翻訳だけでもあれだけの文字数を書いたうえで、これだけの日記を書く村井さんのポテンシャルたるや。

    日記というのは、その日にあったことを満遍なく書くよりも、どこか一瞬にフォーカスして切り取った方が面白い、とはなにかのテクニックでよく語られるけれども、今日一日を振り返っても「近所のスーパーで売ってる、食パンの耳ラスク(私のお気に入りおやつ)を大事に食べてたはずなのに、だれかが勝手に食べてて大変なショックを受けている」くらいしかフォーカスポイントがなくて、そのことにショックを受ける。

    美味しいんだよ、食パンの耳ラスク。糖と脂です。

    自分の日常を飽きずに読めるものとして仕上げることは尊敬しかない。

    今回の日記では、愛犬が亡くなるという出来事とどう向き合っていったのかも書かれていて、誰かのこういう感情に触れる機会はなかなかないので、貴重な機会だったなと思う。

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    2025年08月19日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    タイトル的にはだいぶ ふざけてる感じなんですけど、 最終的に目標は ふざけてる感じ もするんですけど、一つ一つのプロセス、ヤギに に対する 掘り下げとかは意外に 科学的アプローチをたくさん使ってるので とっても興味深いんです。
    そこがイグノーベル賞を取ったこの作家の力量というか 才能と言うか、、、人間て何だろうなと思います。この人、こういう感じで生活していけてるのか?

    冒頭はかなり、あやしげな話ですが、普通に面白いです。
    もやっとした時に読むと脳がほぐれていいと思います。 彼に出会って協力した人も、なんかわけわかんないと思ってたんだろうけど、そのちょっと引き気味の感覚っていうのも シュールでいいんだろうなと思います。
    前に読んで興味深かったので、思い出しの感想。

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    2025年08月17日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2

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    面白くてあっという間に読み終えた
    1に引き続き2もその人柄と潔さに魅了された
    なんだか気持ちが良い
    愛犬との別れと出会い、子どもの成長、義父母の介護、夫の存在、琵琶湖の自然、書くことへの情熱、メンタルクリニック等々…正直な人だから気持ちいいのかな
    俺ならできる!を真似して生きて行く事にした

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    2025年08月14日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2

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    “掛け布団カバーの交換を想像するだけで、30分は絶望できる。4セットなんて、本当にやってられない。”(p.124)


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    2025年08月14日