西原理恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自称「とりさん」だったくらいの頃から西原理恵子さんという作家の魅力に気づき、わりと単行本が出るたびに買っている。つくづくこの人は作家として「腕力」のある人だなあと実感する。才能という言葉で表すと陳腐になってしまうが、スタミナというか腕力というか、ひとつひとつの作品をつくりあげるためのカロリーがまるで目減りしない、息切れを感じさせないのである。とうとう長男は中学生になり反抗期に突入した「毎日かあさん」。ふつう子育てコミックエッセイは子どもが中学生にもなるとトーンが変わるか、あるいはスローダウンする。ほほえましいエピソードや笑える事件が起きにくく、題材に困るからだ。しかしこの作品ではあいかわらずの