あらすじ
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いけちゃんはね、うれしいとふえるの。こまると小さくなるの。あったかいとよくふくらむのよ――。うれしいときもかなしいときも、いつもそばに寄り添ってつぶらな瞳で見守ってくれるふしぎな生きもの、いけちゃん。そんないけちゃんがぼくは大好きで――。少しずつ大人の階段をのぼっていく少年期のやわらかな心とみずみずしい風景。かつてこどもだった大事なあなたに贈る、西原理恵子初の叙情絵本!
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Posted by ブクログ
私は姉からこの本をなんとなく渡されました。
「とりあえず読んでみな。」と。
昔から姉は読書が大好きで様々な本を読みあさっていました。それに対して私は読書があまり好きでは無く、学校の読書の時間などが苦痛でしかありませんでした。
その頃の私を見ている姉なので、この絵本ならあなたでも読めるでしょという感じでした。笑
内容は、この絵とのギャップが凄かった。というのが1番かなと。
どんな人も好きな人の生まれた時から死ぬまでを一緒にいることは出来ない。
甘い恋のような、どこか儚いような。
大人になったからこそ、騙されたと思って読んでみてはいかがでしょうか?
私は涙腺が弱くなってきているので、思わず最後はゆっくりと涙が出てきました。
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何の話しなのか、いけちゃんはなんなのか、分からないままにキレイな色の景色と、二人の暖かい空気の中に入り込んでいました。
最後になって、なんなのかがわかると、突然切なくなります。
サイバラさんすごい。
やっぱりすごい。
そう思わずにはいられません。
Posted by ブクログ
著者の本は漫画もエッセイも全部好きなんですよね。
これは感動系の本です。
ネタバレになるので書きにくいのですが会いたい人に会うために人はいけちゃんになるのかもしれません。
久しぶりに読んで涙が止まりませんでしたσ^_^;
Posted by ブクログ
映画を観た時もそうだったけど、とても泣きました。映画を観ているので、いけちゃんは何なのか分かっていましたが、それでも涙が。西原理恵子さんの本は初めてでしたが、いけちゃんのシーンの余白が好きです。くるくる顔や形が変わるいけちゃんがかわいい。だいすきがほしかったいけちゃんもかわいい。まってるのならとくいなの、といういけちゃんが切ない。シンプルですが、心に響きました。とても良い時間でした。
Posted by ブクログ
読むたびにうるっとしてしまう。
愛することの喜びに溢れた本。
大好きな男の人の、恋人や奥さんはもちろん、親友にも母にも妹にも姉にも娘にも、ありとあらゆるおんなのひとになりたいと思ったことがある女性は結構いるんじゃないかと思う。
いけちゃんは、そういう女性の願望そのものの存在だという気がする。
Posted by ブクログ
好きな人の小さい頃のことやどんなところで育ったとか子供の頃の夢やいろんなことって知りたくなる。
だから、その頃に会いに行くことができたらどんなにか素敵なことだろう。
でもそれは、きっといま、その人が近くにいないから……。
すきなひとに贈りたくなる本。
さみしくて、なんか懐かしくて温かくて胸がつまって涙かでそうになりました。
すきなひとに会いに行きたい。
そして、この本のことや、子供の頃のことをゆっくり話したくなりました。
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少年時代の「ぼく」と、寄り添うように存在していた「いけちゃん」のお話。
「男の子がおわっちゃった」って表現が、なんだかもう切なくて。
息子を持つ母としては、涙なくしては読めなかった。
って思ってたら「いけちゃん」の正体に、またビックリした。
全然、違う方向で読んでました。
ゴメンナサイ。
あちこちに笑いもあって、良い本です。
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いつも一緒にいるいけちゃん。なぞだけど、なんとなくいつもそばにいる。
いけちゃんと一緒に本気でくだらないことをして、本気で馬鹿みたいなことをして、少しずつ大人になっていくぼく。
そんなひとりといっぴき(?)の日常を笑いながら読んで、だけど最後にすごく泣いて、それからまた読み返したら今度は全部で泣けてきた。
そんで、なんだか、めいっぱい優しい気持ちになる。
誰の心の中にも、きっといけちゃんはいるんだろう。それでなんか阿呆なことをするたびに、一緒になって笑ってくれてる。
もしも今、何かに傷ついてすごく悲しくなったとしても、いつか誰かがこのことを一緒になって笑ってくれると思えば、なんだかちょっとだけ涙と鼻水も止まる気がする。
Posted by ブクログ
ちょっとネタバレになっちゃうかもしれませんが…
本当に人を好きになるって言うのはきっとこういうことなんだなぁ…って気付き、共感。
自分もこう思える人と出会って旦那さん似の男の子供欲しいと思いました(笑)
やっぱり「いけちゃん」は西原さんの旦那さんなんだよなぁ…と読んでると、他の本などでいけちゃんのこと知っている分、ラスト電車の中なのにボロ泣きしちゃいました…
子供に読ませたい
子供に読ませたいです。作者をテレビで見るとこんな作品を描く人だと思えません。世の中の世知辛さを感じました
Posted by ブクログ
独特の表現が、リアルで
いけちゃんとぼくの絆が、
どこか親子のようなつながりを感じさせてくれる。
いけちゃんは、ぼくの大切な存在。
だけど、ぼくが大きくなり、
恋をして、大切な存在ができてきて。
いけちゃんとの関係にも変化がでる。
綺麗な事をきれいな言葉で書かれた物語は、
どこか御伽の国や、別世界の、
ファンタジーのように感じるが、
著者の描き方が、日常の言葉で、
ユーモアがあって。
とっても大好きな一冊。
わたしにもいけちゃんが
見えたらいいな。
Posted by ブクログ
『アンマーとぼくら』を読んだ後、参考文献のうちの一冊として出ていたのが本書。
なんとなく著者の絵柄が苦手で読んだことがなかったが、内容については思っていたよりもずっと深かった。
色の使い方も綺麗だ。
いけちゃんは氷嚢になるし、噛み付いてくるし、笑うし涙するし、とてもかわいい。
「かなしいとちいさくなって、おいとくとさらにふえる」。
それは、「ひとりぽっちでさみしかったのと、おなかすいてたのと、だいすきがほしかっただけ」。
人はいけちゃんのように増えることはないけれど、小さくはなる。
それでも、誰かが傍にいてくれれば、すぐ元気になれる。
大丈夫を増やしていける。
『アンマー』の物語と同じように、すぐそばで、見守って、悲しんで、笑ってくれるいけちゃん。
だけど、今、私の傍にいけちゃんはいない。
遠くからやってきたいけちゃんはいない。
伸びたり縮んだりするいけちゃんはいないけれど、大切にしている何かがあれば、いつの間にか大丈夫は増えていく。
世の中には辛いことがたくさんあって、きれいごとだけでは追いつかないほど苦しむこともある。
だからこそ、自分のいけちゃんを皆が見つけて、笑える時間を持って欲しい。
私も、願わくば誰かのいけちゃんでありたい。
そしてその人が私のいけちゃんでいてくれたら、こんなに幸せなことはないはずだ。
Posted by ブクログ
子供の頃は、夜が暗闇が怖かった事を思い出した!
大人になり、夜も暗闇も怖くなくなった。
一気に、子供の頃を思い出した!
優しくて少し、ほろ苦い物語。
Posted by ブクログ
大学の講義で題材になったことがあるが、内容を忘れてしまっていたので改めて読んでみた。
いつも「ぼく」のそばにいて、一緒に盛り上がったり、愚痴をきいてあげたり、やきもちを妬いたりするいけちゃんがとてもかわいい。
ときどき、考えさせられるような台詞を言う。
最後までずっと、いけちゃんは何の生きものだろう?と不思議に思いながら読み進めていたけれど、最後に正体がわかってはっとした。
Posted by ブクログ
私もいけちゃんに会ったことがあるような気がしたり、私がいけちゃんだったような気もしたり。
色づかいがとてもキレイ。
角田光代さんの解説もいい。