【感想・ネタバレ】佐野洋子対談集 人生のきほんのレビュー

あらすじ

「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
『100万回生きたねこ』の佐野洋子 最後の肉声

『100万回生きたねこ』を通してめぐりあった佐野洋子とサイバラ&リリー。
抱腹絶倒トークの向こうに、「生」への真摯な思いが炸裂!

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特に前半の最強ガールズトークがよかった。かっこよ過ぎる。少し前まで凄いと思える人は大抵男だったけど、憧れられる女性っているんよね。そういう女性に出会うと身近な女性をみるみかたが変わっていく拡がっていく。折に触れて読み返そう。

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2013年11月03日

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ネタバレ

佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。

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2013年06月12日

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佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。

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2013年03月25日

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やっぱり素敵だ、佐野さん。癌でもうあちこち身体がガタガタだったと思うけど、タバコをプカ~っと。宵越しの金は持たない、好きなものは好き。そんな生きざまがカッコ良いです。西原さん、リリーさんと言うインパクトの強い方々との対談の中でも、佐野さんの個性がキラリ。親、配偶者、子供の話が中心で、三人とも愛情深い方々。

改めて、佐野さんのご冥福をお祈りいたします。

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2011年11月03日

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今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。

佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるように思えるのが不思議。
リリーさんと佐野さんの、今は亡きそれぞれの母親に対する思いとかふれ合い方などから男性目線&女性目線での母親の見方をみたような気がしました。
それにつけてもリリーさんのお母さんは可愛いと(リリーさんがかわいがっていたと)いつも感じます。

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2011年08月05日

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ネタバレ

同じ武蔵野美大出身の3人が会話をしている対談集。2007年が西原理恵子、2009年がリリー・フランキーだ。
西原とは同じキーワードがあったみたいで、二人で対談ではなく、会話を楽しんでいるようだった。「息子をニートにしない、娘を売春婦にしない」という子育てのスローガンに佐野洋子は「負けたわー」といっているが、この二人の会話のスケールは相当なものだと思う笑
2度目の結婚について、細かく触れているのも面白い。完全に失敗だったといっている佐野洋子が潔いなー、と思った。それでも18年つきあっていたのは単純にすごいと思う。谷川俊太郎の奥さんとかぶっている時期とか自分の結婚時期とかいろいろ重なっていると思うけどw
リリー・フランキーの対談の時は佐野洋子自体がだいぶ体調を崩してしまっているときで、西原に比べると勢いがなくなってしまったのは残念に思うが、リリー・フランキーと母親の関係で、佐野洋子はだいぶ羨ましがっていたのが印象に残った。わたしも息子が成長したら、あんな感じになりたいなー、と心から思う。
となると、今からあんまり酒を飲みすぎてもいけないのか?笑

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2011年07月10日

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やっぱり佐野洋子さんはすごい人だ。
「そんなに命に執着することが意味のある事だとは思わないの」
ここまできっぱり言い切れるのは、佐野さんだからこその気がする。
私も同じように思うんだけど、修羅場も知らないから大きな声で言えない。
言えないけど思う。
生き物はいつかは必ず死ぬ。人もまた同じ。

西原理恵子さんとの対談と、リリー・フランキーさんとの対談は、男女の違いが期せずして浮かび上がっていて面白かった。
リリーさんとの対談が途中で途絶えてしまったのが残念だ。そのテーマが「エロス」だったというのだから、ほんとに惜しい。
でもまあ、佐野さんは予定終了して人生の幕を引いたわけで、残念だと思うのは残ったものの感傷にすぎないのかもしれない。
さばさばといさぎよい言葉が心地良かった。

ひとつ意外だったのは、佐野さんが一人息子をすごくかわいがったという話。
へー、そうなんだとちょっと驚いた。

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2011年06月21日

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武蔵美学閥のお三方。結構、いろんな人を輩出しているのね。龍さんはちょっと異色かも、だって、佐野さんとの対談がはずまないような気がするので。勝手な想像だけれどね。佐野さんと西原さんの話を読んでいると、自分の周りのことがとっても瑣末なことに思えてきて、たいしたことないじゃん、そんな風に思えてしまうから不思議だ。

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2011年06月14日

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佐野洋子の対談集。本書の発行は2011年2月。佐野さんが亡くなられたのが2010年11月なので、佐野さんの死後の発行であり、人生の最晩年の対談。対談の相手は、西原理恵子とリリー・フランキー。佐野さんを含め、3人ともが武蔵野美術大学、いわゆる「むさび」のご出身。リリー・フランキーとの対談では、佐野さんはベッドでということだったようなので、体調も相当悪くなっていた時期だったのだろう。ただ、対談内容は、佐野さんの他の対談集と変わらず愉快なものであった。
西原理恵子は、デビュー作の「まあじゃんほうろうき」をたまたま愛読していた。とても面白い漫画だったし、何よりも作品中に出てくる本人が面白かった。その後の活躍はここで書く必要もないが、ご本人の知らなかった側面が佐野さんとの対談で現れており、それがとても興味深かった。
リリー・フランキーは「東京タワー」で一躍有名になった。正確には「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」という長い題名の本である。私はこの本を、とても面白かったと記憶しているのであるが、このたなぞうでは、登録していない。もしかしたら、映画で見ただけなのかもしれない。記憶はいいかげんなものだ。

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2021年06月06日

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同じような内容からスタートしても、対談相手によって全然内容が変わってくるのはおもしろい!
願わくばリリーフランキーさんとの続編読みたかった!

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2020年12月10日

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「臓器移植してまで助けるのは貧困や飢餓でバタバタ死んでいる子供たちへの差別ではないのか」資本主義への危険な問いかけ。『100万回生きたねこ』は「さいご猫が死んでかわいそう」ぐらいが子供の感想だがどんなに多く転生を繰り返しても“死を受容する”一回しか人生はない“時間の有限”をさりげなく示すストーリー。自ら体現して「余命2年とわかってジャガーを買った」佐野洋子さん。西原理恵子も夫の死に直面。愛するものがいるということは生き甲斐だが、失って嘆き悲しむ対象があることでもある。リリー・フランキーは母のことを書いて…

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2022年05月29日

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飄々として自由でザクッとした佐野さん。
どこまでもたくましくでも母性を感じる西原さん。
そして、率直でかっこいいリリーさん。

三者三様、みんな違うけれど、どこか近くて。
とても自然体で、芯がぶれずに自分の姿でシャラッと生きている人って見ていて気持ちがいい。自分が変われないことなんかもとっくに受け入れて、自分なりの生き方で長いようで短い時間を気負わずに生きる。

こんな大人の人達がいてくれると
なんだか勇気がでるなあとおもった。

リリーさんがお母さんを東京に呼んで一緒に住んでからの話はなんだかとっても幸福感に満ちていた。さらにすきになっちゃった、リリーさん。

そこまで生に執着しないと言い切る洋子さん。
いつか必ず死ぬ。生きてるってそういうこと。
だけど、もっと読みたかったなあ。

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2014年04月21日

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3人3様の人生話が面白かった!凡人の凡人から見ると、この3人のどこが平凡なの? と思ってしまうけれど。特に前半のサノさんサイバラさんの対談がすごい。サイバラさんの壮絶な(一般的には)経験を「あなたすごいわねー」とこともなげに受け止めるサノさん。すごいっす。自分の人生も、ちゃんとしなきゃ、とかあまり大上段に振りかぶって考えることもないのかな?と思いました。

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2014年01月13日

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佐野洋子の対談集。
西原理恵子、リリーフランキーという対談相手も魅力的。

深い悲しみと怒り、恨。

でも、佐野洋子は飄々としている。その飄々と心の深淵を衝く佐野洋子の言葉にぐっとくる。

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2013年09月15日

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怒りが根本にある西原さんと佐野さん。いくつになっても性格はかわらんものですね。自分の人生を笑いなく赤裸々に語る西原さんが珍しい。

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2013年09月01日

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この対談集を読んでいたら、世の中にはいろんな人がいていろんな人生があって、今私が悩んでいることなんて「ちっせぇ〜なぁ」と笑い飛ばしてしまえるような元気さをもらった。
平凡な人生を全うするのは、至難の業だと思うのね
働かないで食うなんてありえないです
女には、なかなか折れない強さがあるよね
息子をニートにしない。娘を売春婦にしない。
金と命を惜しむな
という言葉にはなるほど〜と思った。

私をいちばん変えたのは、出産だと思うね
にはそのとおり!と深く頷いた。

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2013年05月16日

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 「おじさんのかさ」って佐野さんの作品だったんですね。「100万回生きたねこ」も子供の頃読んだきりで何もわからなかったけど、また読んでみよう。
3人とも壮絶な人生なのにカラッと語られていて引き込まれる。会話がかみ合っていない気がしたけど(笑)

佐野さんの無欲ぶりにびっくり。私はどうあがいても西原さんだなー。

話の内容は覚えていなくても楽しめた飲み会みたいな本。現実を大きく包む充足感が残った。
締めがリリーさんで良かった。

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2012年10月03日

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佐野洋子と西原理恵子、佐野洋子とリリーフランキー、それぞれとの対談集。
本来の性格でもあろうが、がん再発の状況下で何に対するこだわりもない著者が、人生と格闘中の西原や、浮遊感のあるリリーと自然体で語り合った対談集。
彼女の本を読むとなぜか励まされる。

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2012年03月10日

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ネタバレ

 自己啓発本のようなものをよく読むことがあるけれど、
こういう対談集でそれぞれ歩まれた人生を語りながらの
価値観や文化、思考を知るっていうスタイルは
意外にいいもんですね。受け取りやすい。
語り手が見えすぎているから、説得力がある。
しかも、この3名という豪華さ。
面白かったです。

 佐野さんのお話では、命に関する価値観が興味深かった。
小さい頃から兄弟や時代のせいもあって死を間近で
見てきた佐野さんにとって、飢えて死んでしまう子供の命と
今の臓器を売り買いするような命は違うということ。
死ぬということには、自然な摂理があるということ。
タバコを吸いながら、健康とか長寿、お金に関しても
執着がないという佐野さんの人生観って素敵だなぁと
思いました。
絵本を描く人のイメージが、この3人によって大きく
変わる気が(笑)
人間味があって、自由であまりルールなんかに縛られて
ない感じが、うらやましいです。

 リリーさんとのエロに関する話とかもされる予定だった
ようだけど、その前に佐野さんは去年亡くなられてしまい、
残念です。もっと続きが読みたかったなぁ。

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2011年05月17日

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軽々と語られているのに一つ一つの言葉が重い。読み終えたらなぜだかちょっと涙が出た。佐野さんのご冥福をお祈りします。

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2011年09月06日

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途中で終わってしまっているのが残念。リリーさんとの対談がもっと読みたかった。やっぱり子どもを生むと人生観が変わるという話には子どもがいない身としては実感がわかないけど、まあそうなのかもと思ったりもする。

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2011年09月03日

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佐野洋子の他の本は結構読んでいたので同じエピソードが多く、新しさはなかった。しかし3人ともあっけらかんと母親のことを良くも悪くも語っていて、自分はいつこんな境地になれるのだろうかと思った。

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2017年11月21日

Posted by ブクログ

100万回生きた猫の佐野さんが、西原理恵子、リリーフランキーと対談したもの。
佐野さんと西原さん、佐野さんとリリーさん。
かみ合っているようで、かみ合ってないところが、それぞれが個性的な芸術家だからか。それぞれの父母に対する思いが語られている。穏やかな気持ちで読める。

大和ハウスのリリーフランキーと深津絵里のCMすごく好きなの。CM以外見たことないけれど。

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2015年10月20日

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一般論ではなくお三方の"人生のきほん"が語られている。
まず、自分が西原さんを苦手だというのを再認識。辛口だとか言いたい放題という面ではなく(それはむしろ好ましいくらい)、暗く黒い自分、怒りから離れられない自分、病んでいるかもしれない自分を認めながら(そこも良いと思う)それを売りにできてしまうところが嫌なのだと気付いた。もちろん見誤っているだけかもしれない。何しろこれだけ受け入れられている方なのだから、本質はそうではないのかもしれない。ただ私は、毎日かあさんを知人に贈られても一読したのみで数年経っても再読したいという気にならないし、まぁ単に相性が悪い、または同族嫌悪的なものかも(笑)
一方佐野さん。西原さんともども"怒り"が人生の基本だと意気投合し、同じように辛口ではあっても何かが決定的に違うと感じた。それは例えば向田邦子さんが溢れんばかりに持っていた昭和の日本の心根のようなものに通じる気がする。もうひとつ、本書で語っている"生"に対する揺るがぬ根本的姿勢だか思想があるから佐野さんは他の人と違うんじゃないかと思った。今の世の中では批判糾弾されるのがオチだから声を大にして言ってしまえる人の少ない死生観だけど、とてもよく理解できるし、自分のベースがその死生観の上に成り立っているんであればそれは強いはずだよなぁと思う。
リリーさんとの対談は非常に気持ちよく読めた。お墓の話が秀逸。植木等(金のないやつぁ 俺んとこへこい♪)か!と(笑)...そしてふと思った。私はこれまで割と多くの本を読んできた方だと思うけど、翌日外出できないほど目が腫れるまで涙を止められずに読んだのは『東京タワー』だけだったなと。佐野さんが、リリーさんはお母さんに完全に愛され切った実感があるでしょうというようなことを問い、それを肯定していたリリーさん。佐野さんも私も(一緒にするのはおこがましいが)そういう人に憧れるのだなと思った。お二人の後半部分の対談が行われなかったのは残念な限り。

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2015年06月26日

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佐野洋子と西原理恵子のがっぷり四つトークが最高。二人が口にするやさしさと愛はとっても格好良い。
さまざまな表現方法を持つ、三者それぞれの視点がまじりあって、どんどん展開していくのをもっと長く見たかった!と、残念な気持ちにもさせられる一冊。

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2015年01月23日

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入院中、活字飢えの私を満たしてくれた一冊。特に西原さんは破天荒そのもにをネタにした生き方をする女性で、あまり好きではなかったけど、人の生き死にに関しての考え方があまりに自分と共通点があるので驚いた。
佐野さんの奇抜さにのうらにあるどっしりとした一貫性は本当にかっこよくてあこがれる。
リリーさんのお父さんと、井上陽水さんのくだりは病室で吹き出した。

三方とも、私の兄の出身大学、武蔵野美大出である。とくにリリーさんは兄と世代がかぶっていることもあり、あの頃の東京を思い出す。


三者とも、人生、というより、生死に関する考えが、私が思っていてもなかなか表現できないような、あれこれいいわけしてしまうようなことを、バサーーーッと語ってくれた爽快さがよかった。

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2012年09月09日

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サイバラと佐野洋子のそれぞれの親子関係のことは他の本で読んでいたので、それらの再確認に終わった。リリー・フランキーの父親がリリーいわくの「ムードの人」というのがすごくイメージがしやすい表現でおもしろかった。

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2012年02月04日

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もっと絵本の事が色々語られてるのかと思いきや…でもリリーさんもサイバラさんも佐野さんも好き☆続きも盛り上がりそうだったのに残念。

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2012年01月07日

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佐野洋子がこんなに機嫌よく人の話を聞いてあげられる人だとは、ちょっと驚き。自分のことを気分よくしゃべりたくて対談したのかと思ったけど違った。
もっと長生きして第二段やってほしかった。

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2011年11月20日

Posted by ブクログ

晩年の、もう余命を宣告されてからの対談集。
怒りを作品に昇華させる、西原さんと佐野さん。(とリリーさん)
先輩後輩の間柄だからなのか、初対面の対談だからか、
落ち着いたお話に終わって。おのおのの考え方紹介になっている。
佐野さんを懐かしむ、追悼本としての一冊。

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2011年06月12日

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