あらすじ
中高ストレートの私立女子高(高知の名門・土佐女子高)を高3の夏、強制退学になり、今までずっと人生の苦労をしどおしの女流まんが家の自選作品集。巻頭4色カラーは作者の故郷・土佐和紙の千切り絵で構成された抒情的佳品。細部まで気配りされたブックデザインが清々しい。高知出身の黒鉄ヒロシとともに平成9年度第43回文藝春秋漫画賞受賞作家。
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どうしても不登校の息子・娘に学校へ行ってもらいたいと思ってる親御さんは、ぜひ読んでみてください。「不登校治療」を掲げるクリニックや相談室より、ずっと役に立ちます。
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小さな頃に、田舎に住んでいたり、貧乏だったり、勉強ができなかったり、運動ができなかったり、おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしていたり、いじめられっこだったり、何かしら子供時代に後ろめたい思い出だとかコンプレックスを感じていた人は、これを読んだら心がえぐられるような思いをするのではなかろうかと思います。
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すっかりしんみりさせられる作品です。
でも、のんびりしているだけじゃなくて、しっかりと本質も突いてきます。しかもそうとう痛いところを。
これがサイバラ作品の真骨頂と思わせる、初期の作品がいろいろと収められています。
もはや、漫画というよりは、絵本の領域だとも思います。
読んだことのない人にはぜひ読んでもらいたい、大切な本です。
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学校っつったらずる休みでしょ。そんでお母さんがいない間にファミコンしたり、NHKみたりして、「ああ、いまこの時間みんな勉強してんだな」って思うでしょ。でも、なんでずるして休むんだろ。学校ってなんだろ。今でもわかんないや。
繊細
毒はあるけど、後の豪快さというか強さみたいなのがほとんどない頃。
子供ながらに、というか子供だからこそ、な世の中への残酷な視線も。
後の作風が好きな人は面食らうかも知れないがなにか印象的。
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この本の表題作『はれた日は学校をやすんで』が小学館の『小学六年生』に載っていたという事実に驚く。
不登校の女の子の話が、だ。
鈍い私には、西原さんの繊細でリリカルな表現は完全には分からなかったけれど、
全国の不登校の子達の心を慰撫したんじゃないかなあ、と思う。
解ってくれる大人がいる、と思えることは貴重。
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彼女は幅が広いなぁ〜と感じた。
学校ってそんなに楽しいとこじゃないよね。
教師が思ってるほどいいとこじゃないよね。
悪くもないけど。
でも、息がつまるって時があるよね。
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「山本くんのまぶだち」にみる友情が痛くて泣ける。絵の下手さが、計算されているのかと思ってしまうほど、少年のころのずるがしこさや、切なさが伝わってきた。西原理恵子はちいさいころの記憶をたくさんもっているのだろうか?自分のまわりにも、こんな子どもたちがいたような気がしてしまうのだった。
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私事ですが13年間、家族としてともに生きてきた元気(犬・♂)が死にました。一月前に逝ったじいちゃんの後を追うように。 この本に収録されている「ジョン」という短編漫画も、飼い犬との別れを描いたもの。捨て犬だったジョンは、「ぼく」に向かって「はようにひろうてくれと」「ひっしにしっぽをふった」ともに過ごす日々。確かに家族だった時もあった。でも「ぼく」は成長し、ジョンは忘れられていく。気づくと病を負ったジョンは、庭の片隅で薄汚くなっていた。忘れられていく悲しみ。忘れていく悲しみ。こんなに短いページ数で描いてしまう西原はすごい。すごすぎる。「ぼくはほっとして泣いた」この最後の台詞で、私も泣きました。