あらすじ
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港町にひとつの美容院、「パーマネント野ばら」。ここは女のザンゲ室。まいにち村の女たちが、恋にまつわる小さな嘘や記憶を告白していく。昨日男に裏切られ泣いたとしても、明日また男を愛しくおもう女の不思議。ずっと好きより、いま大好きの瞬間を逃したくない女の謎。俗っぽくてだめだめな恋にもひそむ、可愛くて神聖なきらきらをすくいあげた、叙情的作品の最高傑作。
感情タグBEST3
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最後にこんなオチが待ってるとは•••。
登場人物はみんなぶっ飛んでる。振り切ってて逆に清々しいくらい。
イタイ人たちなのに、本音剥き出しの台詞が心に響きます。
「女の心は定期預金、ある日急に満期になる」上手いこと言うな〜。
サイバラさんの作品を読むのは初めてですが、抱いていた作品のイメージと違ってて、いい意味での驚きでした。
この絵柄だから、このストーリーが生きてるんだと思います。
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こんな無茶苦茶な話…。
それが不覚にも、幾度となくホロリ、ジンワリ。
それは急にやってくる。
なんだコレ?!
最後にもってかれました。
直子の微笑み、夢に出そう。
初・西原さんでした。
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西原理恵子ラブ。同郷だし。
毎日かあさんはもちろんいろいろ読んでます。
この人の書く漫画って、むちゃくちゃなんだけどノスタルジーに溢れてて涙が出てくるんだよね!
登場人物みんなが泣き笑いしてる感じの漫画。
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再読。
中身の成分を比で表すと、下ネタ&下品:切ない:やさしい=8:1:1
出てくるキャラたちの日常は本当に、あらゆる意味で底辺な感じでどうしようもなくて、なおかつドラマティック。なのに渦中の彼女たちはいつもあっけらかんとしています。おいおい大丈夫か、と思いながらも、自分に降りかかってくるモロモロをあんなふうにすべて「たいしたことないよ」って感じで受け止め、受け流していけたらな、とも思いました。
ところどころでほろっとして、最後のStory20での「なおこ」と「みっちゃん」のやりとりで号泣。なおこがとても悲しくて、みっちゃんがとてもやさしくて。
西原さんの描く風景は、線も色もシンプルなのにとてもきれいで印象的です。
数年前に読んだときはムスメに読まれると困ると思ったけど、彼女ももう中2で親も知らない耳学問を持ってるかもしれないし、今回は親目線抜きで☆5つ。
以下は何年か前に読んだときに書いた感想。
下ネタ満載の日本版「マグノリアの花たち」(ちょっと違うか)。
辛い状況に立ち向かうというよりは、それを引き受けつつ淡々と生きる女の人たち(これができるのが女の強さだと私は常々思っている)がたくさん出てきます。
読んでいて切なくなるところもありました。
マンガなので、ムスメ(小6)が読みたがって困りました。(理由もないのにダメとも言えず)ちょっと読んでたようだけど、意味が分からなかったみたいで挫折してました^_^;。
困らされたので☆2つ減(笑)
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読中読後、胸にきゅうっときた。
「品のなさ」「格好悪さ」のベールの向こうに生きてることの本当の味を感じた気がする。小さな世界で生きているのだ、尚更…。
頁をめくる作業はまるでマトリョーシカの様に「そのまま」の中にあるいくつもの殻を開けていくような感覚だった。最後の殻の中はひたむきな情緒。思わず目を細めた。眩しくて。
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こんな風に悲しいこともつらいことも慰めあい、お互いに認めあって田舎で生きられたらどんなに幸せだろう。楽しいのに人生の重さが随所に溢れてて作者は天才。
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文庫と思って買ったらマンガだった。
でもマンガなのに泣けた。
ところどころ、お下劣??と言う表現も多々あるが、せつなく苦しい感じがあいまいな雰囲気の中、さらにせつなさがつのった。
笑える部分もあるけど。。。
ちょいちょい繰り返して読んでます。。
DVDも見ました。いいと思った。。。DVDも泣いた。。。
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再読。映画はまだ(めちゃ観たい、小池栄子さんがドハマリらしい)。西原漫画に定番な部分はもちろん、人間の情けなさが素晴らしい。私にもうちょっと本能のまま生きてみたら、と言ってくれた本。何度読んでも好き。
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村唯一の美容院「パーマネント野ばら」そこには村のありとあらゆる女性が集まり、男にまつわる悲喜交々が飛び交っている。
女性はいくつになっても恋する生き物で、辛いことがあっても生き抜く強さも持っていて。
失恋した後にふと読みたくなる。
登場する女性1人1人のエピソードが物凄く重くて、アンダーグラウンドな側面が大きくて、ダークなはずなのに気づくと独特の、ホワンと胸を打つ西原ワールドに包まれてる。
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自分は都会で小さく生きているなあ〜と思った。
物語のなかの豪快に生きている人たちに憧れさえ感じる。
下ネタをあんな風に話せたらたのしいだろうな(笑)
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女の毎日でいるものは、チョコレートと小さな嘘」女は年を取ると皆妖怪になる(笑)若いとき世間さまの注文した女をちゃんと演じきって、ようやく自分に還るまで。逞しくて可笑しくて正直で少し下品で、そして時々グサッとくるものを感じた西原さんならではのタッチ。見事
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書評が高かったので読んでみた。ある種の女性礼賛本。
文中の「人間は二度死ぬ、一度目は実際に死んだとき。二度目は誰からも忘れられたときに」という言葉が印象に残った。
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1年程前、最初の数ページだけ読んでなんか重そう・・・と中断。忘れていたのを思い出し本日再挑戦。オールカラーで目が少しちかちかしたけれど、読んでよかった。海、空、山を描くのがうまいなあ。
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おんなって、何才になっても強くてたくましくて、繊細で切ない。体と心で恋をして、夢を食べながらそれでも現実を生きている。じぶんのまんまでいいじゃないか、ふっとそういう気分にさせてくれる原作もいいけれど、映画でみるのもとても良い。切なさが倍増します
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超泣けた。
出戻りでも還暦でもズベでも旦那に逃げられても先立たれてもサイケデリックな色のキッツいパンチパーマ当ててても、「女の子」は「女の子」。
辛いこと悔しいこと悲しいこと色々あるけど、それを呑み込んでやっていける「女の子」達の力強さったらハンパないす。
「年いったらほんまに男がいらんなるでー はよこっちきて楽になりや」
マジですか。だったら年とるのも悪くない、っていうか早く年とりたい。
あの言葉もこの言葉も、よくぞ言ってくだすった!と感動すること頻り。
ヘビーだけど、大事なことばっかりだと思います。
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買ったあとに漫画ということに気付いた。
でもそれでよかったと思うのは、西原さんの漫画は読まないから、書店で見てたら絶対買ってなかったこと。
読んでみたら、ちょっと下品だったりするけど、なんか無性に切なくなって、わたしの「好きなひと」に会いたくなってしまった。
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正直、西原は下品でなあ、と思っていたんですが、薦められたので読んでみた。
そうしたら、まあ下品なのは変わらないんですが、この話には綺麗な優しさが込められていて、思いのほか良い作品でした。女の人って、弱い強さを持っているんだなあ、と思った。
映画の方が品の無さが中途半端なので、え、なんなのこの人、って感じになってしまうので今ひとつ。原作は全体が突き抜けてそういう感じなので、そこが内容に被さって独特の雰囲気というか、綺麗な所に巧い効果を出してくれるので受け入れられたのに…。
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男の身勝手さに振り回されてしまう女たちの悲哀という話は、これまでの西原理恵子の中でも描かれていたと思う。本作品の特徴は、ふわふわとした“なおこ”の存在だ。デートのお相手は、これまで重ねてきた喪失感だったのではないだろうか。
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田舎の美容院に近所のおばちゃん達が集まって、噂話したり懺悔したり、そういうのあるあるなのよね…と知ったかぶりして読み始めたら、とんでもない!ぶっ飛びすぎてて何度も腰抜かしました。村のおばちゃん達の人生がヘビーなのに底抜けにおおらかで、その反面主人公のなおこの内面語りがとてもセンチメンタルで叙情的なのが凄いギャップで、振り幅大きくて心揺さぶられました。一見派手でお下品な下ネタかますおばちゃんの心にも、少女の時の夢や憧れがちゃんと残っているんだなぁ、と妙にしみじみ…。最後、切ない…。
恋愛というより女の友情物語かも。
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ある一線の、その瀬戸際付近で生きている、田舎の女性たちの物語。性にたいしての品の無さが、逆にこういった境遇にある人たちを生きやすくさせているように見えた。メインストリートというかハイカルチャーというか、そういうのからかなりはみ出した人たちの生きざまにだって魅力はある。魅力のない人間はいない、というように読めました。
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映画がよかったので、原作が気になり確認のために読んでみる。
好きになれない西原さんの絵を差し引いたとしても、はじめから終わりまで話が雑で、女の気持ちってやつにいまいち入り込めない。
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下世話というか下品ではある(^_^;)けど、それと交互する主人公なおこのモノローグの引き潮の加減がなんというかぐっと来る。裏表紙に「叙情的」て書いてあるけどそうかもね。でも引き潮までの下品の荒波がサイバラさんっぽい。雑な色塗り(コピックかな?)だけど色彩がキレイである、ちょっと目にチカチカするけど。
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幸せになれる恋愛と幸せになれない恋愛があるとして、何故だか幸せになれない方に突き進む人がいる。なんでそんな人と…とか、他にもっといい人がいるでしょうに…とか傍観者としては口出ししてしまいたくもなる。でも彼女らは彼女らなりにそこに幸せを見出しているのかもしれない。泣いても失望しても、豪快に笑い飛ばしてまた恋をする彼女らは強い。
石橋を叩いて叩いて叩き割ってしまう私から見ればその強さが眩しくもあり。
Posted by ブクログ
映画のイメージを損なうことのない素敵な原作だと思った。
好みとしては映画のほうがうんとよかったけど、この原作があってあの素晴らしい映画があると思えば、その意義は大きい。
それにしても、ここからあの映画へ昇華させた手腕はすごいな、と思った。エピソードをきちんと取り入れ、雰囲気を壊すことなく、愛というテーマに沿って、しかも希望をプラスしていたのだから。
漫画としては、正直終盤のコマ割りでかすぎだろ!と思ったり。
Posted by ブクログ
菅野美穂さん主演で映画化にもなった本作品。
映画も観ていなかったので、どんなストーリーなのかな、とは思っていたのですが
漫画だったとは……と初めからビックリさせられた1冊です。
娘をつれて田舎町に帰ってきた主人公なおこと
ご近所さん(主に女性)との人間模様や心の中が描かれた作品。
タイトルの「パーマネント野ばら」とは
パーマ屋さんを営むなおこの実家のお名前。
パーマをあてにくる女性たちの赤裸々な姿は
一見過激で、ちょっと自虐的で、あけっぴろげに見えるけれども、
その姿、ことばは素直で、ちょっぴり切なく心に響きます。
作品中の女性たちは、どん底と言っていい状況にいるのにも関わらず、
さっぱりしていて、底抜けに明るい。
過激さと、その裏にある弱さのバランスが絶妙。
何があっても、女性って強いんだな、、という姿が綺麗ごとじゃなく描かれています。