松岡圭祐のレビュー一覧
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ネタバレ高一事変 は、「高校事変」シリーズの前日譚でありながら、単なる補完作品に留まらない勢いと熱量を持った一冊だった。まだ“最強の女子高生”として完成しきっていない優莉結衣の姿が描かれていることで、彼女の孤独や怒り、そして不器用な優しさがこれまで以上に強く伝わってくる。
本作で特に印象的だったのは、結衣の若さだ。本編では圧倒的な強者として描かれる彼女が、ここではまだ15歳。周囲から偏見を向けられ、自分の居場所を探しながら、それでも理不尽には決して屈しない。その尖った危うさがむしろ魅力となっていて、「高校事変」シリーズの原点を見たような気持ちになった。
松岡圭祐らしいテンポの良さも健在で、ページをめくる手が止まらない。戦闘シーンは相変わらず鮮烈で、暴力描写の激しさがありながらも、不思議と爽快感がある。悪意に満ちた相手を結衣が叩き潰していく展開にはカタルシスがあり、「待ってました」と言いたくなるような面白さがあった。
そして何より、本作を読むことで、結衣というキャラクターがただの“無敵の主人公”ではなく、傷つきながらも前へ進もうとする一人の少女だったのだと改めて感じられる。その人間味が加わったことで、本編を読み返したくなるほどシリーズへの愛着が深まった。
前日譚としての満足感はもちろん、一冊のエンタメ作品としても非常に完成度が高く、「高校事変」ファンには間違いなく刺さる作品だった。 -
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初めてのパスティーシュ!
日本の作家さんが書くシャーロック・ホームズってどんな感じなんだろう? と正直合うか不安でしたが、とても面白くすんなりと世界観に没入できました
推理ものとしても、ホームズの人間ドラマとしても、さらには虚実入り交じった歴史ものとしても楽しめて三度美味しい。散りばめられた正典ネタもファンにはたまらないです
ひねくれたホームズが人の優しさの本質に触れてちゃんと言葉で表す姿にグッときました
伊藤博文との絆、マイクロフトとの絆、そしてワトソンとの絆が改めて丁寧に描かれていて終盤はすこし泣けました
いいものを読んだな〜という満足感が大きいです! -
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第16弾!!!!!!
新学期の登校早々、いきなり、爆弾の解除〜♪
次は、ロケットが飛んできて、それをプロジェクターを魔改造したレーザー砲で撃ち落とす!
瑠那ちゃんも、凛香ちゃんも健在やわ。
楽しそうな高校生活〜♪
いじめっ子は、力で黙らせる!
ただの力やない!
生命をあっさり奪うような!
今回は、瑠那ちゃんが、
「一生に味わう以上の苦しみを全員にあたえてやりました」
とさw_| ̄|○
EL累次体の邪魔は続く〜!
今度は、中国の核入り人工衛星をパクって、世界を牛耳ろうと!
瑠那ちゃんらが、妨害せんように…
おうちの神社が燃やされて…凛香ちゃんもハスミンも全校生徒も拉致られ、どうする瑠那ちゃん( *`ω´)
結衣ちゃんの情報提供もあって、核に対抗するには、こっちは、前に使用されそうになっ生物兵器で!(あかん気がする…)
もう、生命がいくつあっても足りんシリーズは、まだまだ続く〜
ほんま無双やわ…
凛香が苦々しげにつぶやいた。「地震から津波まで、NHKも最後は絶叫なのな」
(本文より)
笑ける!
*****【映画鑑賞】(¬д¬。) ジーーーッ*****
今週もええのないから、おうちで
「ロストランズ 闇を狩る者」(アマプラ)
ミラ・ジョヴォヴィッチさんらから、もう少しアクション期待してたけど、言うほどなかったな。
ダークファンタジーって感じ。
モンスターと魔女と色々混じって登場。
時代設定は、近未来かな?
ヒャッハーの世界やな。
最終対決も原発の跡みたいな。
映画館行こうかと思ってだけど、配信で観て正解!(^_^)v -
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松岡圭祐『探偵の鑑定 II 改訂完全版』角川文庫。
『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作の下巻。本作は『探偵の探偵』の完結編にして、『万能鑑定士Q』の最終巻となる『万能鑑定士Q ムンクの〈叫び〉』へ導く1作という位置付けのようだ。『万能鑑定士Q』を1作も読んでいない自分には少々負担である。
読んでみると、スマ・リサーチの解散と紗崎玲奈の探偵業廃棄、『万能鑑定士Q』の閉店と結果ありきで作られたようなストーリーのように思った。そんな既定路線のストーリーを諸手を挙げて絶賛出来る訳でもなく、既定路線に乗せるための松岡圭祐の苦労だけが際立つような作品だった。
ところで、『探偵の鑑定 I 改訂完全版』の秘密交際クラブでの詐欺被害事件はどうなったのだろう。
『探偵の鑑定 I 改訂完全版』では秘密交際クラブでの詐欺被害事件から始まり、終盤に予想外の展開が待ち受けていた。警察とスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、さらには紗崎玲奈をまんまと騙した獅靭会は凜田莉子を拉致する。
獅靭会はこれからのしのぎの柱となる密輸事業で、凜田莉子に品物を鑑定させようとしていたのだ。その獅靭会から莉子を奪還するためにスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、紗崎玲奈たちが動き出すが……
本体価格960円
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松岡圭祐『探偵の鑑定 I 改訂完全版』角川文庫。
『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作のようである。『探偵の探偵』は全巻読んでいるが、『万能鑑定士Q』は未読であるが、この程『探偵の鑑定』の改訂完全版が2巻まとめて刊行されたので購入した。
探偵の探偵・紗崎玲奈と万能鑑定士・凜田莉子が共演するという思い企画であるが、『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』を刊行するにあたっては出版社と作者の思惑との食い違いなど様々なゴタゴタがあったようだ。詳しくは巻末に収録された書下ろしの『あとがきに代えて』で説明されている。
読み始める前は『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』は独立したストーリーかと思っていたが、1つのストーリーが上下巻に分かれているような構成だった。
松岡圭祐の一連のシリーズ小説は『高校事変』の中で1つにつながる訳で、『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』が合体したところで然程驚きはしなかった。しかし、日本のシリーズ小説でこれだけのつながりを見せるのは珍しいのではなかろうか。海外だとマイクル・コナリーの『ハリー・ボッシュ』シリーズが『リンカーン弁護士』『ジャック・マカヴォイ』『レネイ・バラード』のシリーズとクロス・オーバーする例が有名である。
若いモデルや芸能人が在籍する秘密交際クラブで、交際クラブに登録した男性たちが1人の女性による超高級バッグを利用した詐欺被害に遭っていたことが明らかになる。被害に遭った男性の1人から極意に調査を依頼されたスマ・リサーチ対探偵課の探偵である紗崎玲奈はある理由から万能鑑定士・凜田莉子の行動を監視していた。
そんな中、玲奈は莉子と週刊誌記者の小野寺が警官に扮したヤクザに襲われる現場に遭遇し、莉子と小野寺の危機を救う。莉子の店では、秘密交際クラブの被害者たちから持ち込まれた証拠品となる超高級バッグを保管していたのだ。超高級バッグは何れもバッグの底が切り取られるという細工が施されていたが、何れも本物であった。
詐欺被害に遭った男たちを簡単に騙した女性の正体は一体何者なのか。そして、スマ・リサーチ社長の須磨と桐嶋の過去が明らかになる。
本体価格920円
★★★★ -
Posted by ブクログ
瑕疵物件と聞くと、事件性やホラー要素と勝手に関連付けてしまいそうだが、ひとえに"瑕疵"と言っても様々な瑕疵がある。
題名とは裏腹に良い意味で裏切られた社会派ミステリーのような、ヒューマンドラマのような短編集だった。それぞれの短編から学べる予備知識もあり、読んでみて良かった。
①土曜日のアパート(原発関連死)
②保証人のスネップ(賃借人失踪)
③百尺竿頭(かんとう)にあり(謎の自殺)
④転機のテンキー(家族の不審死)
主人公は瑕疵借りをしている藤崎達也だが、それぞれストーリーの後半くらいから登場する。
基本は各話のゲスト視点で話が進み、亡くなる人との関係性など登場人物の設定が細かいため、置かれている立場や心情が分かりやすかった。
主人公(藤崎達也)が出てくるのは、ゲストの関係者が亡くなり瑕疵物件となってから。
無愛想な割に、亡くなった人の残した謎に首を突っ込んで解決に導くアドバイスをするミステリー要素のオチがあり、死者の想いを知ることで感動するようなストーリーでした。
個人的には、『土曜日のアパート』、『保証人のスネップ』が良かった。