松岡圭祐のレビュー一覧

  • 高一事変

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    ネタバレ

    高一事変 は、「高校事変」シリーズの前日譚でありながら、単なる補完作品に留まらない勢いと熱量を持った一冊だった。まだ“最強の女子高生”として完成しきっていない優莉結衣の姿が描かれていることで、彼女の孤独や怒り、そして不器用な優しさがこれまで以上に強く伝わってくる。

    本作で特に印象的だったのは、結衣の若さだ。本編では圧倒的な強者として描かれる彼女が、ここではまだ15歳。周囲から偏見を向けられ、自分の居場所を探しながら、それでも理不尽には決して屈しない。その尖った危うさがむしろ魅力となっていて、「高校事変」シリーズの原点を見たような気持ちになった。

    松岡圭祐らしいテンポの良さも健在で、ページをめくる手が止まらない。戦闘シーンは相変わらず鮮烈で、暴力描写の激しさがありながらも、不思議と爽快感がある。悪意に満ちた相手を結衣が叩き潰していく展開にはカタルシスがあり、「待ってました」と言いたくなるような面白さがあった。

    そして何より、本作を読むことで、結衣というキャラクターがただの“無敵の主人公”ではなく、傷つきながらも前へ進もうとする一人の少女だったのだと改めて感じられる。その人間味が加わったことで、本編を読み返したくなるほどシリーズへの愛着が深まった。

    前日譚としての満足感はもちろん、一冊のエンタメ作品としても非常に完成度が高く、「高校事変」ファンには間違いなく刺さる作品だった。

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    2026年05月09日
  • 高校事変 22

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    姉妹4人、それぞれにドラマがあり、久しぶりに長女結衣も活躍するという読み応えのある物語だった。
    また悲しい別れもあり、こんな激しい戦いの小説で不覚にも泣きそうになった。
    いよいよラスト1巻。
    思い切り気持ちを昂ぶらせてから、じっくり集中して読みたい。

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    2026年05月08日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 III

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    ネタバレ

    今回も凛田莉子が爽快に事件を解明する。
    記者小笠原目線が多いせいか、彼女の行動が困った人をほおっておけない人柄によるものということが強調されている気がした。もちろん、彼女はまったくそのことに気が付いていないというか、困った人を助けることを当たり前のように思っている節がある。
    だからこそ、万能鑑定士Qシリーズは、また次を読みたくなるのかもしれない。

    0
    2026年05月06日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 X

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    ネタバレ

    事件簿1と2の、後日譚と前日譚。
    少しずつ事実に近づいていく。でも、事実を明らかにすることが、本当によいことなのか。そう思わせておいて。
    でもやはり、悪いことは悪いこととして明るみになることが、人を幸せにすると思う。

    おもしろかった。

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    2026年05月06日
  • 高校事変

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    読み応え十分な、サバイバル?ストーリー。サバゲー好きならのめり込むこと間違い無しな銃器等がザクザク出場してくる。手製の化学兵器の描写もあり「もっと勉強しておけばよかった」と作者の意図していないであろう箇所に惹かれてしまった。

    0
    2026年05月05日
  • 高一事変

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    高校事変の一年前、結衣が高校入学後の事件。
    久しぶりに主人公として結衣が登場して、高校事変1の頃のような、すごく尖ってる結衣がなんだか懐かしかった。

    保護者ならぬ反故師と目される街の権力者。優莉匡太を優莉匡太たらしめた人物は誰なのか。
    優莉匡太 高校事変 劃篇で匡太になった経緯と、JK V でいまの匡太を動かしている存在が明らかになった記憶だけど、次作の高校事変でさらにエピソードが膨らむのだろうか。

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    2026年05月04日
  • シャーロック・ホームズ対伊藤博文 改訂完全版

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    初めてのパスティーシュ!
    日本の作家さんが書くシャーロック・ホームズってどんな感じなんだろう? と正直合うか不安でしたが、とても面白くすんなりと世界観に没入できました
    推理ものとしても、ホームズの人間ドラマとしても、さらには虚実入り交じった歴史ものとしても楽しめて三度美味しい。散りばめられた正典ネタもファンにはたまらないです
    ひねくれたホームズが人の優しさの本質に触れてちゃんと言葉で表す姿にグッときました
    伊藤博文との絆、マイクロフトとの絆、そしてワトソンとの絆が改めて丁寧に描かれていて終盤はすこし泣けました
    いいものを読んだな〜という満足感が大きいです!

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    2026年04月28日
  • ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論

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    2026年4月26日
    主人公はいつも若手の美人
    なるほど、そうきたか
    コンプレックスは誰しも抱えている
    それをどう乗り越えるか
    犯罪で超えてしまう人間もいる

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    2026年04月26日
  • ミッキーマウスの憂鬱

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    私はディズニーランドもディズニーシーも行ったことがない。行ったことがある人が読んだらもっとリアルに感じられるかも。
    やたら元気な主人公は正直イライラしたけど、ディズニーの裏側を覗き見る感覚を味わえる本。
    仕事への情熱について色々考えさせられた。

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    2026年04月25日
  • JK V

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    有坂紗奈と優莉匡太がどのような状況で出会うのかとても楽しみに読み始めた。

    紗奈がジョアキム・カランブーを探すところからの序盤にはワクワクした。でも密室ミステリー系での出会いに少し物足りなさを感じた。

    紗奈を引き込むための優莉匡太と恩賀日登美の自作自演が妙に“らしく”なくて、いつになったら紗奈は「ネキ」のポジションに着くことになるんだろうと思っていたらキターーーーー!
    そういうことね。奪っちゃうのね。大事なものを...。自分たちの手は汚さず。

    高校事変とのリンク、どういう展開になるのか楽しみ♪

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    2026年04月22日
  • 高校事変 16

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    第16弾!!!!!!

    新学期の登校早々、いきなり、爆弾の解除〜♪
    次は、ロケットが飛んできて、それをプロジェクターを魔改造したレーザー砲で撃ち落とす!
    瑠那ちゃんも、凛香ちゃんも健在やわ。
    楽しそうな高校生活〜♪

    いじめっ子は、力で黙らせる!
    ただの力やない!
    生命をあっさり奪うような!
    今回は、瑠那ちゃんが、
    「一生に味わう以上の苦しみを全員にあたえてやりました」
    とさw_| ̄|○

    EL累次体の邪魔は続く〜!
    今度は、中国の核入り人工衛星をパクって、世界を牛耳ろうと!
    瑠那ちゃんらが、妨害せんように…
    おうちの神社が燃やされて…凛香ちゃんもハスミンも全校生徒も拉致られ、どうする瑠那ちゃん( *`ω´)
    結衣ちゃんの情報提供もあって、核に対抗するには、こっちは、前に使用されそうになっ生物兵器で!(あかん気がする…)

    もう、生命がいくつあっても足りんシリーズは、まだまだ続く〜
    ほんま無双やわ…


    凛香が苦々しげにつぶやいた。「地震から津波まで、NHKも最後は絶叫なのな」
    (本文より)
    笑ける!


    *****【映画鑑賞】(¬д¬。) ジーーーッ*****

    今週もええのないから、おうちで

    「ロストランズ 闇を狩る者」(アマプラ)

    ミラ・ジョヴォヴィッチさんらから、もう少しアクション期待してたけど、言うほどなかったな。
    ダークファンタジーって感じ。
    モンスターと魔女と色々混じって登場。
    時代設定は、近未来かな?
    ヒャッハーの世界やな。
    最終対決も原発の跡みたいな。
    映画館行こうかと思ってだけど、配信で観て正解!(^_^)v

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    2026年04月19日
  • 高校事変 18

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    物語はいよいよ最終章へ(?)
    前作にて衝撃的な登場を遂げた最強の黒幕 優莉匡太が表舞台へ。あらゆる言動から感じられるカリスマ性・圧倒的暴力・底知れぬ恐さが半端ない。本作もだし、この先主要人物もドロップアウトしていきそう。次作以降。子は親にどう対峙していくのか楽しみです。

    0
    2026年04月17日
  • 探偵の探偵IV

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    追っても追ってもたどりつけない。でもやっと。
    そして、1人じゃない。いろんな人がいて、たどりついた結末。
    目的を達成するために過ごした日々を通じて、玲奈の心も少しずつとけていってよかった。

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    2026年04月16日
  • ミッキーマウスの憂鬱

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    あの舞浜の夢の国を舞台に、バイト初日の主人公が奔走する話

    主人公の考えの甘さとか軽さにむかつきながらも、
    主人公といっしょに夢の国の裏側を見ていくうちに引き込まれていった

    作者バイトしてたのかなと思うくらい設定が作り込まれていたお仕事小説

    0
    2026年04月16日
  • JK V

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    ネタバレ

    まさか優莉匡太が出てくるとは。

    日登美も登場し、今まで高校事変とJKシリーズを読み続けてきた身としては受け入れられないような展開となって行く。

    匡太の人たらし感が存分に発揮され、紗奈を取り込むための壮大な仕掛けが動き始める。高校事変でネキとして登場した経緯が続いていくのだろうか

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    2026年04月15日
  • 探偵の鑑定II 改訂完全版

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    松岡圭祐『探偵の鑑定 II 改訂完全版』角川文庫。

    『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作の下巻。本作は『探偵の探偵』の完結編にして、『万能鑑定士Q』の最終巻となる『万能鑑定士Q ムンクの〈叫び〉』へ導く1作という位置付けのようだ。『万能鑑定士Q』を1作も読んでいない自分には少々負担である。

    読んでみると、スマ・リサーチの解散と紗崎玲奈の探偵業廃棄、『万能鑑定士Q』の閉店と結果ありきで作られたようなストーリーのように思った。そんな既定路線のストーリーを諸手を挙げて絶賛出来る訳でもなく、既定路線に乗せるための松岡圭祐の苦労だけが際立つような作品だった。

    ところで、『探偵の鑑定 I 改訂完全版』の秘密交際クラブでの詐欺被害事件はどうなったのだろう。


    『探偵の鑑定 I 改訂完全版』では秘密交際クラブでの詐欺被害事件から始まり、終盤に予想外の展開が待ち受けていた。警察とスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、さらには紗崎玲奈をまんまと騙した獅靭会は凜田莉子を拉致する。

    獅靭会はこれからのしのぎの柱となる密輸事業で、凜田莉子に品物を鑑定させようとしていたのだ。その獅靭会から莉子を奪還するためにスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、紗崎玲奈たちが動き出すが……

    本体価格960円
    ★★★★

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    2026年04月14日
  • 探偵の鑑定I 改訂完全版

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    松岡圭祐『探偵の鑑定 I 改訂完全版』角川文庫。

    『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作のようである。『探偵の探偵』は全巻読んでいるが、『万能鑑定士Q』は未読であるが、この程『探偵の鑑定』の改訂完全版が2巻まとめて刊行されたので購入した。

    探偵の探偵・紗崎玲奈と万能鑑定士・凜田莉子が共演するという思い企画であるが、『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』を刊行するにあたっては出版社と作者の思惑との食い違いなど様々なゴタゴタがあったようだ。詳しくは巻末に収録された書下ろしの『あとがきに代えて』で説明されている。

    読み始める前は『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』は独立したストーリーかと思っていたが、1つのストーリーが上下巻に分かれているような構成だった。

    松岡圭祐の一連のシリーズ小説は『高校事変』の中で1つにつながる訳で、『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』が合体したところで然程驚きはしなかった。しかし、日本のシリーズ小説でこれだけのつながりを見せるのは珍しいのではなかろうか。海外だとマイクル・コナリーの『ハリー・ボッシュ』シリーズが『リンカーン弁護士』『ジャック・マカヴォイ』『レネイ・バラード』のシリーズとクロス・オーバーする例が有名である。


    若いモデルや芸能人が在籍する秘密交際クラブで、交際クラブに登録した男性たちが1人の女性による超高級バッグを利用した詐欺被害に遭っていたことが明らかになる。被害に遭った男性の1人から極意に調査を依頼されたスマ・リサーチ対探偵課の探偵である紗崎玲奈はある理由から万能鑑定士・凜田莉子の行動を監視していた。

    そんな中、玲奈は莉子と週刊誌記者の小野寺が警官に扮したヤクザに襲われる現場に遭遇し、莉子と小野寺の危機を救う。莉子の店では、秘密交際クラブの被害者たちから持ち込まれた証拠品となる超高級バッグを保管していたのだ。超高級バッグは何れもバッグの底が切り取られるという細工が施されていたが、何れも本物であった。

    詐欺被害に遭った男たちを簡単に騙した女性の正体は一体何者なのか。そして、スマ・リサーチ社長の須磨と桐嶋の過去が明らかになる。

    本体価格920円
    ★★★★

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    2026年04月13日
  • 瑕疵借り

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    瑕疵物件と聞くと、事件性やホラー要素と勝手に関連付けてしまいそうだが、ひとえに"瑕疵"と言っても様々な瑕疵がある。

    題名とは裏腹に良い意味で裏切られた社会派ミステリーのような、ヒューマンドラマのような短編集だった。それぞれの短編から学べる予備知識もあり、読んでみて良かった。

    ①土曜日のアパート(原発関連死)
    ②保証人のスネップ(賃借人失踪)
    ③百尺竿頭(かんとう)にあり(謎の自殺)
    ④転機のテンキー(家族の不審死)

    主人公は瑕疵借りをしている藤崎達也だが、それぞれストーリーの後半くらいから登場する。
    基本は各話のゲスト視点で話が進み、亡くなる人との関係性など登場人物の設定が細かいため、置かれている立場や心情が分かりやすかった。

    主人公(藤崎達也)が出てくるのは、ゲストの関係者が亡くなり瑕疵物件となってから。
    無愛想な割に、亡くなった人の残した謎に首を突っ込んで解決に導くアドバイスをするミステリー要素のオチがあり、死者の想いを知ることで感動するようなストーリーでした。

    個人的には、『土曜日のアパート』、『保証人のスネップ』が良かった。

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    2026年04月09日
  • ミッキーマウスの憂鬱

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    流行ったよねこの本。どこまで本当なのか気になるディズニーランドの裏話。ミッキーと公式な身長差があるから、ミッキーを演じる人によって他のメンバーも決まっていくの衝撃エピソード。

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    2026年04月01日
  • JK IV

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    ネタバレ

    JKシリーズ第4弾

    今回は、前半李沢くんの幸せ話から始まりますが、
    婚約者の絵夢さんが失踪して探しにいく。

    その先で絵夢さんの秘密が明らかになり…

    あれっ?
    JKシリーズなのに主人公は?

    そんな疑問は
    最後まで読み進める中で
    解明されていきます。

    今回もたくさんの人が
    死んでいきますが…

    あまり直接的な被害はなかったのでは?

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    2026年03月30日