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Posted by ブクログ
家、とりわけ事故物件にまつわる物語。
瑕疵の事情がある物件に住んで、不動産の浄化を図る瑕疵借りの主人公。そんな主人公が次に移り住んだ先は戸建て、しかも家主がついてくるというおまけ付き。
ついでに言えば近隣住民から家主は言いがかりをつけられているという始末。瑕疵借りとして1人孤独に過ごしてきたらしい主人公もやりにくそう。
まず家主がおまけで事故物件、というか自分の持ち家であり早々に手放したいと願う家に住む気持ちが意味不明。その意味不明さがのちのち面白くなってくる。
普段はライトノベルばかりで長々とした地の文ばかり読んでいたからか、バッサリと「〜だった」とか短く終わらせる本作品は独特で面白い。
さらに最初の事故物件からのちのち繋がっていくのがまた面白い。間取りを題材にした推理小説とか最近よく見かけるけど、これはフィクションだからこそ楽しめる面白さがある。
作者さんはきっと間取りとか建物関係に強いのかな。建物の知識が凄く深いから参考になる。
Posted by ブクログ
松岡圭祐『瑕疵借り 奇妙な戸建て』角川文庫。
講談社文庫から刊行された『瑕疵借り』の続編。前作は読んでいないのだが、先に類似作品の雨穴の『変な家』を読んだので、どうにも気になり、読んでみることにした。因みに前作は短編集で、本作は1作の中編という仕立てになっている。
冒頭に、とある家の間取り図などが掲載されており、『変な家』にも通じるなと思いながら読み始めた。本編で描かれる古い戸建てをイメージし易いが、扱われるミステリーとは余り関係しない。『変な家』も妄想めいた推理が展開されたが、本作の方は半ば強引な展開でミステリーが描かれる。
主人公は瑕疵物件に住むことで瑕疵を軽減する『瑕疵借り』を行なう藤崎達也である。
強盗殺人事件の現場となった賃貸マンションの1室。事件以来、退去者が相次ぎ、困り果てた大家は伝手をたどり、藤崎に『瑕疵借り』を依頼する。
藤崎が問題の部屋に住み始めると秋枝という男が訪ねて来た。秋枝が飼っていた愛犬が失踪し、この部屋の住人が愛犬を連れてマンションに入る姿が目撃されたと言うのだ。愛犬は藤崎があっさり見付けてしまう。まずは『瑕疵借り』のジャブのようだ。
本編はこの後から始まる。調査会社の藤崎の上司である土橋謙爾が藤崎に新たな『瑕疵借り』物件の依頼を持って会いに来たのだ。新たな依頼は古い戸建ての『瑕疵借り』。仲介する不動産屋と現地に行くと、家主は何とあの秋枝だった。あることが原因で秋枝は住民たちと揉めていた。曰く有りげな怪しい戸建てに藤崎は何故か秋枝と2人で住み始めることになる。
本体価格840円
★★★★
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