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Posted by ブクログ
川島芳子、本名は愛新覚羅顯シ(王へんに子)。清朝末期、粛親王善耆の第14王女として生まれながら、日本の養父の元で育てられ、男装の麗人として一世を風靡した。
東洋のマタ・ハリやジャンヌ・ダルクとも呼ばれ、太平洋戦争終結時に中国でとらえられ、スパイとして死刑判決を受けたという彼女の確定した史実は極めて少ない。
映画「ラストエンペラー」や「李香蘭」に登場する芳子は決まって美しく謎の男装の麗人として描かれる。彼女は何故、男性として生きる道を選んだのか、彼女の数奇な人生の幼少期から青春時代にかけてを史実から発想されたフィクションとして描いた物語。
そこには、王女として運命を定められた彼女が、政治に利用され、中国人としても日本人としてもアイデンティティを得られず、「生きている理由」を見いだせない息苦しいほどの渇望と慟哭がある。
唯一の救いである陸軍少尉・山家亨とのロマンスが軸となって描かれ、ロマンスあり、歴史あり、アクションありの読み応えあるエンターテインメント作品。
今年は、続編も出るらしいので、そちらも楽しみです。
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