あらすじ
伝説の美女・川島芳子はなぜ男になったのか?史実の「はいからさんが通る」は危険で謎多し。滅び行く清の王女は国を去り、日本で川島芳子として育てられた。後に日本の大陸進出を邁進する闘士として、東洋のジャンヌ・ダルクと持て囃された彼女が、なぜ十代で女を捨てて男になると宣言し、「男装の麗人」に変貌したのか? 国家を巡る思惑の狭間で生きる少女の数奇な恋と運命。激動の青春篇!
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男装の麗人と謳われた川島芳子の半生。生まれながらに背負った清王朝の娘という重荷に思いを馳せると不憫でならない。乾坤一擲の機会を逃すまいと理不尽な養父の料簡に耐える様は筆舌に尽くし難い。一方で、切磋扼腕の末、重荷を下ろすまでの少女の懊悩に落涙。続編に期待。
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松岡さんの 歴史もの 好きですね。
推理物も 面白いですが このジャンルも 最高です。
主人公が 女性なので どうかと 思いましたが。
いっきに 読むことが 出来ました。
黄砂の籠城の 続きみたいな感じで
今後の 作品が 楽しみです。
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相変わらず見事な展開に感動すら感じる。史実か否かを問う気にもならない。壮大なトリック(?)を毎回用意しつつも実は言いたいことはそんなことではなく、というのがすごい
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実在した人物だったんですねーと勉強になった。もちろん◎の大満足!
伝説の美女・川島芳子はなぜ男になったのか?史実の「はいからさんが通る」は危険で謎多し。滅び行く清の王女は国を去り、日本で川島芳子として育てられた。後に日本の大陸進出を邁進する闘士として、東洋のジャンヌ・ダルクと持て囃された彼女が、なぜ十代で女を捨てて男になると宣言し、「男装の麗人」に変貌したのか? 国家を巡る思惑の狭間で生きる少女の数奇な恋と運命。
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来年続編が出るって書いてあるのに奥付け見たら6年前⁈
粛親王子供多いな。
恥ずかしながら芳子が結婚離婚してたことも知らなかったので早く続きを読みたい。
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川島芳子、本名は愛新覚羅顯シ(王へんに子)。清朝末期、粛親王善耆の第14王女として生まれながら、日本の養父の元で育てられ、男装の麗人として一世を風靡した。
東洋のマタ・ハリやジャンヌ・ダルクとも呼ばれ、太平洋戦争終結時に中国でとらえられ、スパイとして死刑判決を受けたという彼女の確定した史実は極めて少ない。
映画「ラストエンペラー」や「李香蘭」に登場する芳子は決まって美しく謎の男装の麗人として描かれる。彼女は何故、男性として生きる道を選んだのか、彼女の数奇な人生の幼少期から青春時代にかけてを史実から発想されたフィクションとして描いた物語。
そこには、王女として運命を定められた彼女が、政治に利用され、中国人としても日本人としてもアイデンティティを得られず、「生きている理由」を見いだせない息苦しいほどの渇望と慟哭がある。
唯一の救いである陸軍少尉・山家亨とのロマンスが軸となって描かれ、ロマンスあり、歴史あり、アクションありの読み応えあるエンターテインメント作品。
今年は、続編も出るらしいので、そちらも楽しみです。
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面白かった。
史実の「はいからさん」などと帯に書いてあったが、話はもっとシリアスで重いが、キャラが立っていて読みやすい。
川島やカンジュルジャムが登場時と最後は180度印象が違うのはどうか?
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清朝末期、粛親王善耆の14番目の王女顯仔が日本で川島芳子と名乗り、唯一の頼れる養父に、徹底的に猜疑心、反抗心を抑え込まれ、王女として生きるよう育てられた。玩具は全くフィクションだと思ったら「玩具を進呈する」という言葉は史実とのこと。少ない史実をふくらませて小説にしている松岡さんの筆力には感心してしまった。「人と関わって傷つくのが怖いから、自分のことを嫌いでいようとしている。でも本当は、生き方を選んだのは自分だとわかった。」生きている理由が愛する人によってみつけることができたのかな?続きが読みたい。
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『生きている理由』というタイトルもショッキングな雰囲気が漂うけれども、帯にある『史実の「はいからさんが通る」は、多感で危険、恋少なからず謎多し。』とあり、読む前に悲しいお話だろうなと覚悟して読みはじめました。
誰もが憧れる謎に満ちたお嬢様生活の裏には誰にも望まれない個人としての悩みもあり、読んでいてとてもかわいそうでした。
現実に言い換えれば、会社にいれば会社の肩書きが助けてくれるけれど、フリーになったら誰も見向きしてくれない現実がそこにあるような感じです。
肩書きのない個人には全く価値がないと毎日言われているようでとてもかわいそうでした。
養父もとてもクズな男で読んでいて腹が立ってきました。
史実に基づいたお話+少しフィクションが盛り込まれているとは思いますが、王族に産まれたのに政治の道具としてしか誰もがみておらず、人間個人として扱ってくれた人とは巡り合わせが上手くいかず、かわいそうです。
良心を持つ登場人物である少佐である山家やはいからさんである川島芳子が優しすぎたということもありますが、なぜその選択をしてしまったのか! と歯がゆく思いますが、当時の教育環境を思えば当然の選択だとも思いました。
続刊が予定されているようなので、報われる結末がくるといいなと思いますが、少しでも希望を持って続刊を待ちたいと思います。
お話としてもとても読み応えがあり、目が離せません。
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今回は「男装の麗人」について。最近の松岡圭祐は力作続き。史実通りではないかもしれないが、こうだったのかもしれないという説得力はある。次回作が待ち遠しい。
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今年に入って『黄砂の籠城』、『八月十五日に吹く風』に続く3作目。義和団事件、キスカ島から今回は川島芳子である。
謎が多い人物だけに、さすがに今回は「史実に基づく」とはいかなかったようで、「史実から発想された」とある。
それにしても、少ない材料から組み立てる手腕は素晴らしい。本書の様々な見方は解説に簡潔にまとめられているが、読みどころはたくさんある。そして、上記の3作を続けて読んだものとしては、実は今回の川島芳子が本番ではないかという気がしてくる。
解説によれば、本作には続編があるらしい。大変楽しみである。
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何というか、波瀾万丈な人生だなと。
女を捨てて男として生きるという理由づけは、正直よくわからないフワッとしたものだった。そこに行き着くまでの苦悩や葛藤が、当人視点からは描かれなかったので、少し描写が足りなかったのかなと思った。
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最初の方はだるかったけど最後は結構盛り上がった。
なんでそんな選択しちゃうのかな、と思いつつも彼女なりの精一杯なんだろうなぁ、と。
続きが発売されるようなので楽しみにしてます。
2018.10.13
Posted by ブクログ
実在する人物とは知らず、前もって調べてから読めばよかったと後悔。
男装の麗人、川島芳子の話。この時代に生きるって、とても大変だな。昔の人は強かったという所以。自分で切り開かなければ、運命に流されてしまう。激動の時代。