松岡圭祐のレビュー一覧
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ネタバレ『令和中野学校III スパイ防止法』は、シリーズの醍醐味であるスパイ同士の情報戦がこれまで以上に楽しめた一冊だった。敵の思惑を読み合い、一瞬の判断が作戦の成否を左右する緊張感は最後まで途切れず、ページをめくる手が止まらない。派手な戦闘だけではなく、諜報員としての駆け引きや心理戦が物語に深みを与えていて、まさにスパイ小説ならではの面白さを堪能できた。
そんな極限の任務に挑む中で、華南たち主要メンバーの成長も強く感じられた。それぞれが諜報員として経験を積み、自分の判断で行動できるようになっていく姿は頼もしい。さらに、互いを信頼し、情報を共有しながら任務を遂行するチームとしての結束も一段と深まって -
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松岡圭祐『令和中野学校 III スパイ防止法』角川文庫。
『高校事変』や『JK』とも世界観を共有し、若い女子が活躍する点でも姉妹作と言っても良いシリーズなのだが、『高校事変』の優莉結衣の役回りを本作では諜工員候補生の燈田華南が演ずるようだ。
また、前作では優莉結衣たちが公安の諜工員候補生たちの敵となるが、本作では諜工員候補生たちの本格的な諜報任務が描かれる。一体、誰が味方で、誰が敵なのか。公安と言えども一概には信用出来ない。
通称『令和中野学校』で諜報活動について学ぶ公安の諜工員候補生である燈田華南は、先輩の東雲陽翔と納堂暮亜と共に、公安の磐附の指導のもと新潟で陸揚げされたコンテナ12 -
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■勝手に予告編
武蔵小杉高校で起きた事件から時は経ち、優莉結衣は葛飾東高校の生徒として、公安警察に監視される日常に溶け込んでいた。
一方、女子高生を利用した闇ビジネスを仕切る者たちは、徐々に結衣の身近な人を陥れていき、優莉結衣の新たな伝説が世に刻まれようとしている。
■読後の感想
まだ2巻目ですが、なるほど、優莉結衣に惚れてしまうやつですね♪
刺激的な描写は相変わらずですが、2巻目ともなると慣れが追いついてきて、むしろ結衣の活躍を応援したくなりますね(^o^)
いやぁ、最後の最後で新キャラを登場させてくるとは、3巻目も読まなきゃですわ笑 -
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【評価指標が真実を歪める】
研究成果の不正や捏造を暴く文科省職員・水鏡瑞稀。彼女が所属する不正研究調査チームが今回調査するのは、自己再生能力を有する人工血管の研究論文。その研究リーダーは、なんと幼馴染の如月智美だった――。
前作の短編形式から一転し、本作は長編作品。単純に研究不正を暴くだけでなく、瑞稀を取り巻く人間関係や組織の思惑も丁寧に描かれており、作品の印象は前作と少し異なります。(主人公以外は新顔ばかりなので今作から読んでもスンナリ読めます)
真相はどこにあるのか。この騒動はどのような結末を迎えるのか。関係者たちの思惑は複雑に絡み合い、瑞稀も八方塞がりの状況へ追い込まれていきます。そ -
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【不正も生み出す成果社会】
試験で判断推理・数的推理を全問正解した水鏡瑞希。彼女は研究不正や研究費の不正使用を調査するタスクフォースへ異動を命じられる――。
日本の最先端技術開発に投じられる莫大な税金。しかし裏では、研究データの捏造や不正使用が想像以上に横行していた。水鏡は持ち前の推理力で、研究者たちの矛盾や隠蔽を次々と暴いていく。その姿は、まるで悪を一刀両断する時代劇の主人公のようで読んでいて痛快!
※なお所々初めて聞く雑学も散りばめられており楽しめます。
本作が恐ろしいのは「現実にも起こり得る話」に感じられるところ。人々の生活を豊かにするために始まったはずの研究が、いつの間にか利権や保 -
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東京ディズニーランドで働く人々を描いたフィクション作品。読み進めるうちに、「これはどこまでがフィクションなんだろう」と少し不安になるほどリアルな描写が印象的だった。
読む前に他のレビューで「主人公に共感できない」という感想をいくつも見かけたが、実際に読んでみると、その違和感は自分の中にある“ディズニー神話”のようなイメージが生み出しているのかもしれないと感じた。熱意全開で突き進む主人公像は他の小説にもよくあるのに、舞台がディズニーランドになる途端、「そんなことしたらあかんやん」と思ってしまう自分がいて、その感覚も含めて面白かった。
ミステリ要素だけでなく、お仕事小説としての面白さや青春小説