松岡圭祐のレビュー一覧
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松岡圭祐『探偵の鑑定 II 改訂完全版』角川文庫。
『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作の下巻。本作は『探偵の探偵』の完結編にして、『万能鑑定士Q』の最終巻となる『万能鑑定士Q ムンクの〈叫び〉』へ導く1作という位置付けのようだ。『万能鑑定士Q』を1作も読んでいない自分には少々負担である。
読んでみると、スマ・リサーチの解散と紗崎玲奈の探偵業廃棄、『万能鑑定士Q』の閉店と結果ありきで作られたようなストーリーのように思った。そんな既定路線のストーリーを諸手を挙げて絶賛出来る訳でもなく、既定路線に乗せるための松岡圭祐の苦労だけが際立つような作品だった。
ところで、『探偵の鑑定 I 改訂 -
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松岡圭祐『探偵の鑑定 I 改訂完全版』角川文庫。
『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作のようである。『探偵の探偵』は全巻読んでいるが、『万能鑑定士Q』は未読であるが、この程『探偵の鑑定』の改訂完全版が2巻まとめて刊行されたので購入した。
探偵の探偵・紗崎玲奈と万能鑑定士・凜田莉子が共演するという思い企画であるが、『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』を刊行するにあたっては出版社と作者の思惑との食い違いなど様々なゴタゴタがあったようだ。詳しくは巻末に収録された書下ろしの『あとがきに代えて』で説明されている。
読み始める前は『探偵の鑑定 I』と『探偵の鑑定 II』は独立したストーリー -
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瑕疵物件と聞くと、事件性やホラー要素と勝手に関連付けてしまいそうだが、ひとえに"瑕疵"と言っても様々な瑕疵がある。
題名とは裏腹に良い意味で裏切られた社会派ミステリーのような、ヒューマンドラマのような短編集だった。それぞれの短編から学べる予備知識もあり、読んでみて良かった。
①土曜日のアパート(原発関連死)
②保証人のスネップ(賃借人失踪)
③百尺竿頭(かんとう)にあり(謎の自殺)
④転機のテンキー(家族の不審死)
主人公は瑕疵借りをしている藤崎達也だが、それぞれストーリーの後半くらいから登場する。
基本は各話のゲスト視点で話が進み、亡くなる人との関係性など登場人物の -
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ネタバレ・2008年出版の『ミッキーマウスの憂鬱』から13年後に出た続編
・今度の舞台はディズニーシー、主人公はカストーディアルキャスト(掃除係)の女性、永江環奈。ダンサーに憧れ、準社員という立場に不満を持ち、家族には「ただの掃除係」「将来を考えろ」と厳しい言葉を投げかけられ、ディズニー愛との葛藤の中で働いている。そんな中、ふとしたきっかけでアンバサダー(投票で選ばれるディズニーランドの対外PRの柱)を目指すことになり、その過程で起こる事件や人との出会いを通じて成長していく
・一作目と同じくらいか、それ以上に面白かった。中身を上手く組み替えて、気持ちの良い青春小説に纏め上げている
-変化点
ラン -
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・バイトを転々とする主人公後藤が、ふと見つけたディズニーランドの求人に応募しキャストとして働き始める。ゲストとして目にする華やかな表舞台とは異なる運営業務や、同僚のトラブル等を乗り越えながら成長していく痛快な物語
・文庫デビューした子供が、タイトルに惹かれて最初に買った本。子供が読み終えた後に読んでみたが大人もかなり楽しめた
・どこまでが本当でどこまでがフィクションか分からないが、ビジネス的には信ぴょう性があるし「こういうものなんだ!」と割り切って読むとより面白いと思う *ただし本部社員の超高圧的な態度はさすがに誇張があると思うので注意
・本部/現場のギャップ、雇用形態/職種のギャップ、現場で