松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近の松岡氏の作品は、近代史もの・史実に基づく話になり
『黄砂の籠城』は読むのはかなりつらく
『生きている理由』は冒頭でやめてしまいました。
そもそも歴史小説は苦手なので、松岡氏の作品でなければ見向きもしてないはず。
本作はタイトルからして、ヤバそうだし…としばらく躊躇してましたが
読み始めたら一気読みに近かったです。
ヒトラーに円谷英二、原節子、と有名どころの方が登場します。
円谷英二の下で特撮技術を学んだ柴田は、タイタニック号沈没のシーンを撮るためにドイツに呼ばれ
…どこまで史実で、どこからフィクションなのかわかりませんが…
この戦争で、ドイツ、日本、長崎がどうなるかわかっているだけに
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Posted by ブクログ
昭和10年頃からスタートし、終戦までの時代背景
タイトル通り日本とドイツは日独伊同盟を結ぶような関係だったわけで
それは娯楽としてもそうだし。というわけで
架空の人物ながら、実際いたらすごいなーとか思いを馳せながら読んだ本。
特撮といえばこの人、円谷氏。
その下で技術を身につけて単身ドイツへ行く彰。
日本でも、そしてドイツでもプロパガンダ映画を作って
その制作スタッフとして働くわけで
ドイツでの暮らし、当時の特撮をより本物に見せる難しさ。
あとは沢山のスタッフの人たち、ナチス将校、ゲシュタポ。
今の時代、フェイクニュースなのかそれとも本物のニュースなのか
情報が溢れすぎているけども
本当のこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ『黄砂の進撃』から読みはじめましたが、前作『黄砂の籠城 上・下』を読んでいなくてもとても楽しめました。
これを機会に前作も読んでみようと思います。
歴史小説はどちらかというと苦手なジャンルでしたので、読み進むのに苦労するかと思いきや、意外にも物語にのめり込んで読むことができました。
多くの民衆を統括するのに宗教的な思想がいかに重要か理解し、悪いと思って行使する立場の人と、その圧倒的な力を信じて立ち向かう純粋な民衆がとてもかわいそうで涙腺が緩みました。
戦いで大勢の人々が簡単に殺されていく怖さに、途中読む手がゆっくりにもなりましたが、平穏な日常を取り戻すために戦う、力なき人々の思いと国を統