松岡圭祐のレビュー一覧
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松岡圭祐『高校事変 IX』角川文庫。
シリーズ第9弾。武蔵小杉高校事変から始まったダークヒロイン優莉結衣の闘いはまだまだ続く。
平成最大のテロ事件に関わり、死刑となった父親を持つ優莉結衣とベトナムから帰化し、韓国系極悪半グレ集団『パグェ』を操り、武器の密輸に関わっていた父親を持つ田代勇次という2人のアウトロー。
父親の呪縛から逃れようとしながら孤独な闘いに挑む優莉結衣と父親を超える悪の王に君臨使用とする田代勇次の2人の間についに決着の時が来るのか。
前作で激闘が繰り広げられたフェリーから辛くも脱出した田代ファミリーの唯一の生き残り、田代勇次は優莉結衣への復讐の機会を虎視眈々と狙う。これ -
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松岡圭祐『高校事変 VIII』角川文庫。
シリーズ第8弾。武蔵小杉高校事変から始まったダークヒロイン優莉結衣の闘いは続く。
第7弾はイマイチの出来だったが、この第8弾で巧く軌道修正出来たようで安心した。
今回は何と優莉結衣を殺害するために、ついに核兵器を使用する刺客まで現れる。
12人を数えると言われる最凶のテロリスト優莉匡太の子供たち。今回は次女の結衣に、お馴染みの妹の凛香、兄の篤志、双子の智沙子が登場する。そして、病院から姿を消した凛香の母親の市村凛は次回への伏線か。
韓国系極悪半グレ集団『パグェ』を率い、武器兵器の密輸に手を染める田代槇人が優莉結衣に12億円以上もの巨額な懸賞金 -
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松岡圭祐『高校事変 VI』角川文庫。
ダークヒロイン優莉結衣の孤独な闘いを描くシリーズ第6弾。
またもや危険な状況に自らの身を投じる優莉結衣。今回は民間軍事会社との戦争だ。
前作で悪徳公安刑事による暴行の動画が公開され、それまでの世間のイメージを覆した結衣は暫くの間、大人しくしていたのだが……
高校の修学旅行で沖縄に来た優莉結衣はクラスメイトの激しい虐めについに爆発。クラスメイトを徹底的に痛め付けると夜の沖縄に消える。勿論、先々を読んで何らかの仕掛けを施してのことだろう。
結衣は空港からホテルへ向かうバスの中から目にした光景が気になり、那覇市の貧困地区に向かう。貧困ビジネスに手を染め -
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松岡圭祐『高校事変 V』角川文庫。
シリーズ第5弾。
シリーズ全体が複雑に絡み合い、謎が謎を呼び、昨日の友は今日の敵、昨日の敵は今日の友と二転三転四転する展開に大きな魅力を感じる。何度も苦楽を共にした妹の凛香でさえ、結衣の敵となり得るのだ。
冒頭から優莉結衣の忌まわしい過去が描かれ、本編に入ると前作終盤で明らかになった驚愕の事実からの続きが始まる。
今回の優莉結衣は何時にも増して、冷徹な殺戮マシーンと化すが、その計算の高さには目を見張る。
韓国系極悪半グレ集団『パグェ』を陰で率いる田代槇人は警察組織や政府にも介入し、優莉結衣を始めとする優莉匡太の子供たちを抹殺するために悪徳公安刑事を -
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松岡圭祐『高校事変 IV』角川文庫。
シリーズ第4弾。
古本で10巻、新刊で2巻をオトナ買いし、新刊を読む合間に楽しみながら少しずつ読んでいる。
時には非情な殺戮者、時には頭脳明晰な名探偵として、自らの知識と技術であらゆる危機を乗り越える女子高生・優莉結衣の孤独な闘いが描かれる。今回、優莉結衣の前に立ちはだかる新たな敵は韓国系極悪半グレ集団。
再び転校を余儀無くされた優莉結衣に公安から知らされたのは無情にも幼い頃に別れた弟である中学生の健斗の死だった。
毎度ながら非常に面白い。スパイ冒険小説やアクション小説が好きな人には堪らないシリーズである。シリーズが違和感無く繋がっており、次々と -
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ネタバレ探偵の探偵シリーズと万能鑑定士シリーズの後編。
ここまで、追い詰められる主人公がいるのかっていうレベルの追い詰められ方をしているなぁと思いました。同作者の他の登場人物が出てきて莉子を助けようと奮闘していく姿がアベンジャーズのようなかっこよさがあるなと思いました。この話で万能鑑定士Q、スマ・リサーチの幕引きも描かれていてこのシリーズの終わりが見えてきていると感じ、少しさみしいなと思いました。
獅靱会の壊滅を持って須磨と桐嶋の人生の一端の区切りがつく、それは玲奈や琴葉も同様で新たな道へ進む、万能鑑定士側もそれは同様で新たなお店を閉め別の道をそれぞれが歩み始め、その旅立ちの時に現れた最後の敵「コピア -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズと探偵の探偵シリーズのコラボ作品の本作。
『人が死なないミステリー』と『人が死にまくるミステリー』という2つがコラボレーションをしているがどちらかというと万能鑑定士シリーズに探偵の探偵シリーズが浸食し、色々と引っかき回しているような状態だった。ただのコラボと思いきや主要キャラである小笠原が出版社を退社することになるなど今後のストーリーに影響を与えていくという所で、シリーズの転換点になっている作品でもあると感じました。
ストーリーもどちらかというと探偵の探偵の探偵シリーズ寄りで、人の死をあまり知らずに生きてきた莉子と人の屍をたくさん見てきた玲奈という対比がとても面白かった。お互 -
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松岡圭祐『高校事変 III』角川文庫。
世間を震撼させる事件と激しい暴力の嵐を呼ぶ女子高生・優莉結衣の活躍を描くシリーズ第3弾。
日本国内で暴れまわった優莉結衣の闘いの場はついに東南アジアへ。第2弾の最後に少しだけ姿を見せた妹の凛香とも本格的に再会するが……
やはり面白い。ここまで思い切った展開とシリーズ第1弾から繋がる伏線は見事。シリーズはまだまだ続く。
平成最大のテロ事件に関わり、死刑となった父親を持つ優莉結衣の元を全寮制の矯正施設・塚越学園の学園長が訪ねて来た。半ば強制的に転入を薦められた結衣は、未明に塚越学園の見学に出発すると謎の武装集団の襲撃を受ける。
記憶を失った結衣が再 -
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松岡圭祐『高校事変 II』角川文庫。
シリーズ第2弾。遅ればせながら第1弾を読み、非常に面白かったので、勢いで第2弾に突入。やはり面白い。まるでスパイ冒険小説のように優莉結衣が知識と勇気で世の中の悪党どもに死の制裁を加える。
武蔵小杉高校事変から2ヶ月後、事件を解決に導いたヒロインでありながら、転校を余儀無くされた優莉結衣は児童養護施設を移り、葛飾東高校に転入する。
そんな中、結衣と同じ養護施設に暮らす嘉島奈々未が行方不明になり、妹の理恵は結衣に姉の行方を調べて欲しいと懇願する。
女子高生を食い物にする売春デリヘル業者と31人もの女子高生を殺害した変態男、女子高生を毒牙にかける男たちに -
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ネタバレ探偵の探偵シリーズ最終章。
峰森琴葉が私刑を行う犯人として追われる身となり、それを玲奈が追うという物語。前回の苦い結果から玲奈は琴葉に距離を置くように、そして琴葉は玲奈を後悔から解放しようと探偵業のテクニックにのめり込んでいくところがとても切なかった。この話は琴葉が逃げているところの描写が全くなく、本当に生きているのかどうかすらも怪しいという所が、人が死ぬことが当たり前のこの作品にとっての良いスパイスになっていると思いました。
また、妹の復讐のためだけに生きてきた彼女が3巻で目標を達成してしまい、抜け殻の状態で仕事をこなしていたのが、琴葉の一件から探偵の役割は「事件を未然に防ぐこと」という真理 -
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松岡圭祐『JK II』角川文庫。
やはり続編が刊行された。今回もバイオレンス全開でハードでスピーディーなストーリーが展開する。
前作で家族も身分を失い、姿形も変えて、江崎瑛里華こと遠藤恵令奈に生まれ変わった有坂紗奈の復讐の結末は……
ジョアキム・カランブーの格言『JKの心得』を胸に僅かな可能性に全てを賭ける元女子高生の紗奈は再び殺戮の世界に舞い戻る。
K-POPダンスが人気のユーチューバー江崎瑛里華が投稿用動画の撮影中に川崎の暴力団、衡田組のチンピラが現れる。瑛里華の正体に気付いたチンピラはナイフと銃を使い、拉致しようとするが、瑛里華は返り討ちにする。
チンピラが遺したバックの中から -
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ネタバレ探偵の探偵シリーズの記念すべき第一弾。
最愛の妹を亡くし、ストーカーに妹の情報を流した「探偵」の正体を暴くために探偵社に入社した紗﨑玲奈と殺伐とした探偵業の世界に飛び込んだ峰森琴葉が運命に翻弄されながら戦っていく物語。
松岡作品の『万能鑑定士Q』シリーズや『特等添乗員α』シリーズのような殺人や血が出にくい作風だったのに対し、このシリーズはとにかくバイオレンスな作風で苦手な人には避けられがちな物になっている上に、主人公の過去がとても陰惨のため先のシリーズのノリで読み始めるととても面食らうのかなと思いました。
ストーリーとしては、彼女がスマ・リサーチ社に入社してから峰森との出会いなど導入からグッと