【感想・ネタバレ】黄砂の籠城(上)のレビュー

あらすじ

今こそ読むべき、日本の快挙。圧倒的歴史エンタテインメント元防衛大臣 石破茂推薦!―1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「義和団の乱」は名称だけは知っていた。でも芝五郎のことは全く知らなかった。これは面白すぎる。下巻まで読み終えたら、色々調べてみよう。

0
2024年07月22日

購入済み

世界を渡る作品

義和団についてから始まり豆知識の話しが多い。登場人物が実在している話しながら、裏取りした話しと矛盾するところなく書かれてあるので安心して読める。環境や状況が想像できるくらいに分かりやすく書かれてある。まだ上だけなので下の続きが読みたくなる作品だった。

0
2023年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松岡さんの小説は「探偵の探偵」シリーズを読んだことがあるのですが、話の盛り上がり・殺伐さの描き方が上手くて色んな意味でドキドキするなあと思いました。

今回「黄砂の籠城」では義和団の人たちがクリスチャンを襲う残虐でドキドキするシーンが最初の方に持ってこられたので、一気に世界に引き込まれました。怖い、でも見たい。そんなスリルを味わいながら読み進めました。

そしてエンタメ性はバッチリな中でも、それぞれの人物に対しての心情の変化などがとても良かったです。皆さんが感想で言及されているように、柴五郎さんは本当に立派な人ですね…。生き様がカッコ良すぎる。

加えて杉山さんも本当に素敵なお方。日本と中国がいがみ合っている中、仲良くしたいと考えることができるなんて、あの時代ではなかなか奇特な考えだと思います。そんな人が…。

0
2022年12月28日

Posted by ブクログ

柴五郎がかっこいい。
世界史の中における日本の、その関わり方の規範というか何というか。
こう誠実に屹立しうる誇りが、あのころあった。
その精神的支柱にいたのが会津人で、凄惨な戊辰戦争の生き残りの子だった彼だと思うと、とても嬉しくなる。

0
2022年06月14日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。久しぶりに、本を読みながら息を詰めていた。緊迫感のある内容はもちろんんこと、「歴史に立脚している」というか、作者もかなり調べたらしく、リアリティのある内容なのが刺さった。手に汗握る系、割と好きだわ!右翼が絶賛しそうな本でもあるなぁと思ったんだけど、石破茂氏、これを推してるのか〜(趣味としては合うけど政治家として推してるのか〜と思うとなんとも。だって黄巾側の意見は一切無い本だからね。黄巾側の視点の「黄砂の進撃」買った。)

0
2020年12月18日

Posted by ブクログ

1900年春、北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増し、外国公使館区域を包囲。足並み揃わぬ列強11カ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった…。世界から賞賛された日本の姿を描く。

義和団事件は世界史の教科書にも日本史の教科書にも写真付きで10行以上記述されるするほど歴史上の大きな事件。松岡圭祐にとって初めての歴史小説らしい。淡白な文体がこういう緊迫感のある出来事を描写するのには向いているようで、どんどんページを捲った。
(B)

0
2019年09月29日

Posted by ブクログ

圧倒的史実による、ノンフィクション。
明治33年春、北京で外国人排斥を叫ぶ義和団が勢力を増し、暴徒は街や教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲していきます。
包囲された区域には、列強11ヵ国が籠城しています。
足並みがそろわずバラバラの行動をしていた人々を先導したのは、駐在武官柴五郎中佐と、日本兵でした。
義和団と清国軍が敵に回り、壮絶な戦いが火ぶたを切ります。

0
2019年06月26日

Posted by ブクログ

黄砂の進撃と同じ義和団の乱について対局的に描かれた小説(こっちが先)。お互いに背景や事情を理解できない状況で訳も分からず衝突に至る経過が興味深い。
また双方の犠牲者一人ひとりの人生、人の繋がりの中で、こういう選択を取らざるを得ないことを思うと儚く感じた。

0
2019年03月07日

Posted by ブクログ

ここ最近あまり間を空けずにこの作家の作品を読んだ。
意識したわけではなく、気になったタイトルの作品を購入しただけだ。
題材が興味深いし、文章も程よい感じがする。
史実に基づいていてなおエンタテイメントを感じさせる。
下巻にも期待する。

0
2018年03月22日

Posted by ブクログ

義和団の乱の歴史事実は知っていましたが、その内容を知って更に柴五郎という英雄を知りました。冷静で勇敢な指導者だったんですね。

0
2022年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界史で習った義和団の変。ブラピのWWZのゾンビのごとく紅巾の賊10万が襲い掛かる。100年前の清国のルンペンプロレタリアート(p300)が徒党&残虐に襲い掛かってくる描写を読むと、つい昨今の中国の野望と人権侵害の信憑性を想起してしまう。列強側で味方のはずのロシア人も見栄だけの無能として描かれている。p304の柴の言葉が格好良く、このままだとあまりに日本礼賛、中は残虐、露は低脳という描写が過ぎる本に思えるので、冒頭登場したチョウさんのように理知的な中国人が下巻以降で活躍するかな?展開が早く先が気になる。

0
2022年07月18日

Posted by ブクログ

歴史に残る義和団事件を取り上げたエンターテイメント小説。外国公使館区域を包囲する義和団に対し籠城戦で挑む列強各国の兵士の中で日本人兵士櫻井伍長の活躍が光る。

0
2021年04月17日

Posted by ブクログ

面白かった
史実を下書きとしたアクションエンターテイメントストーリ
義和団事件をベースに実在の人物芝五郎の活躍を描く物語

上巻では
日清戦争後の1900年の北京において、外国人を排斥しようとする義和団の勢力が拡大し暴徒化
外国公使館区域を包囲します。
そして、日本を含む列強11か国は援軍が来るまで、籠城し義和団に立ち向かうことに。
結果的にその11か国を指揮することになるのが芝五郎
という構成です
そして、ここで芝五郎の部下として登場する桜井伍長がスーパーマン
各国語に堪能で戦闘能力も高い!
義和団の猛攻を押しとどめます。
彼らは、自分たちも含め民間人を守り切ることができるのか?
援軍は間に合うのか?
といった展開です

当初、芝五郎は軍人らしからぬ態度でしたが、徐々にそのリーダシップは各国の行使、軍人たちに認められていきます。
ここで描かれている日本人軍人像、その対比として描かれる各国の姿は、日本人として誇らしく感じます。

0
2021年04月17日

Posted by ブクログ

読みやすい上に、ハラハラドキドキなところも始終あって
かなり、かなーり面白かった。
こりゃ絶対おススメ。

もー絶対下巻読みたくなるのでセット買い必至。

0
2021年03月12日

Posted by ブクログ

義和団に関してよく分かる。日本の攘夷論に近いのかな。映画があれば見てみたい。結末がどうなるか楽しみだ。

0
2021年02月13日

Posted by ブクログ

義和団事件とは何だったのか。日本人の叡智と勇気を知らしめた人々の物語。上巻は壮絶な戦いの始まりまで。これをエンタテイメントと言ってしまっていいのか、歴史小説の面白さを改めて感じる快作。

0
2019年02月02日

Posted by ブクログ

ちょっと日本人がよく書かれすぎかなーと思いましたが、柴中佐がかっこいいのでいいかなと思いました。

会津藩ですね。生きて真実を持ち帰れに重みがありました。戦をするなら勝て。と。どっかの鷹志の父も言ってましたね。

0
2018年12月09日

Posted by ブクログ

千里眼のように読みやすいと思ったのに・・・
漢字とカタカナが多く、出てくる名前も外人が多い。
読みづらい!!
が、しかし・・・
面白い、面白い・・・

日本人の心がつまった行動・・・
日本人の謙虚であり勇気ある行動が認められるところは心がすーと、する。

私だけだろうか、ビジネスの精神に通じるところがあると思うのは。

「三十年と少し前、日本は武士の国だった。家には夫の帰りを待つ妻がいた。それが今では、夫がスーツを着て会社へ通い、妻も暇を見つけて工場で働く。私たちが数百年かけて獲得した近代的な社会制度から科学技術までを、日本人は一代もかからず学びとった。」
「勤勉で勤労、集団を重んじ、貧しい生活にも耐える。まるで国民全員が軍人だ。」
「武士道を受け継ぎながら現代社会に適応している。それが日本人の特質なんだろう。」
「敵と己れ以外を知るために最前線にでる。でなければいかに地図を精密に描こうとも、作戦は机上の空論にすぎん。」

0
2018年04月08日

購入済み

日中戦争までの流れ

 日本が近代国家になる過程で、末期の清王朝と北京で列強と共に戦った、日本がある程度列強に認められた戦いであり、将来の日中戦争につながる籠城戦と思います。

0
2018年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

義和団事件。教科書にでてくる清の時代の反乱としか知らなかったのだが、史実にもとづいた外国公使館の籠城の話。実在する柴五郎氏はすばらしい。「勝て。敗北に至った場合は生き延びろ。誇りを忘れるな。」潔く死ねと言う上官ばかりではなかったということ。各国が協力して敵に立ち向わなければならないところ、内通者がいると皆が疑心暗鬼になっているなか、日本人はたんたんとやるべきことを我慢強くこなす。いつも謙虚で、情け深い。誇りに思うと同時に自分を顧みて反省しなくては。下巻に行こう。

0
2018年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめに「史実に基づく」と書かれています。パリ万博が開かれている影で、北京でこのような闘いが繰り広げられていたとは知りませんでした。松岡さんらしい読みやすさで、読んでいる私まで緊張感が伝わってきます。まだ上巻なので続きが楽しみです。

0
2017年12月20日

Posted by ブクログ

最近の松岡氏は歴史エンタメ系を連発。発売後すぐに購入したものの上下巻とボリュームと、歴史物はちょっと難しいイメージもありなかなか読み始めるタイミングを掴めずいたのだが、読み始めたらあの無駄な迷いはなんだったんだというくらい、ぐいぐい引き込まれた。
新任武官の柴五郎に対する櫻井伍長の心に同調してしまう
ただ、あの時代に生きたわけではないので薩長側の会津藩に対する懐疑的な思いは汲めないが、逆にまだ日本は一つというわけでは無かったのだなという時代の流れを感じた。

ともあれ、まだ上巻を読み終えたばかり。
今でも変わらない気がする、日本と諸外国の関係性。残忍なシーンもあるが史実に基づいた出来事でもあるのでこの先の展開、そして柴五郎の生き方をしっかりと見たい。

、、、にしても日本人に対する称賛の言葉が過ぎるような、、、。

0
2017年11月26日

購入済み

日本人の気質とは

松岡圭祐さんという作家さんは筆が速い。
今までは現代に起きている事象や事件を盛り込んで、今すぐに書籍化する作家さんというイメージでした。
ここにきて、過去の人物や事件を歴史考証も交えて2作品発表したのは、松岡さんになにか変化があったのかな?

おなじみの軽い文体で書かれている分他の時代作品と違いとても読みやすいですが、他の作品(探偵の探偵、水鏡推理、万能鑑定士Q)などとは違い、自由にキャラを動かせる訳ではなく、実際の事件の考証という制限を受けてはいる感じは多少あります。
が、逆にコレがリアルにあったのかという驚きはフィクションとノンフィクションの間に上手くハマっているなとは感じます。

このところの憲法論争を含め「日本人の気質は、大東亜戦争以降に出来上がったのか?」という疑問を個人的に持っていた中で読んだ作品でした。敗戦国となり、今までの歴史を否定してきた、またされてきた現代に生きる人達は、あの時代とその前の時代になにがあったのか?を考えてみてもいいのでは?と言うようなことを考える材料になる作品だと思います。

0
2017年10月12日

Posted by ブクログ

確か歴史の授業では列強の帝国主義的な行動が原因で引き起こされた事件だと教えられた。素手の義和団を列強の強力な軍事力で制圧した。この作品は、歴史の授業とは違う。ちゃんと教えられなかったことばかりだ。

0
2017年05月07日

Posted by ブクログ

1900年春、北京で起きた義和団事件での物語。
日本や米英など各国の公使館が立ち並ぶ東交民巷は、紅巾を巻いた義和団(敗戦国である清の反乱)に囲まれ、籠城戦を余儀なくされていた。

各国が協力しなくてはならない状況にもかかわらず、自国の尊厳や優越ばかり気にする他の国々。
初めは見下されていた日本だったが、持ち前の勤勉さや謙虚さで難局打開に向け、各国を導いていく。



登場人物が多く、地名も漢字表記ばかりなため、読み方が分からないまま読み進めた。
後半だんだんと物語に引き込まれて面白くなってきたので、下巻に期待したい。

0
2020年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

義和団事件を題材にした話。
中国の西太后の時代、紅巾を腰に巻いた義和団が、11カ国の公使館があるところにせめこむ。西太后もこれを取り締まらず、見て見ぬふりをきめこむ。当初は公使館がわも一つにまとまりきれなかったが、日本の柴五郎中佐の活躍でなんとかもちこたえる。決して日本人を美化するわけではないが、謙譲の心を持ち、正義心が強く、論理的に物事を考えながらも、心の部分も大切にする日本人の良さが描かれている作品だ。
最後も、決して中国のみを悪者にせず、中国を我が物顔で闊歩し、キリスト教の普及にあたっても、中国を蔑んだ対応しかしなかった西洋諸国だったために、義和団が憤慨して攻め込んできたのだと、西洋にも反省をうながすのであった。
全二巻

0
2019年10月14日

Posted by ブクログ

3.5 事実なのかは、わからないがハラハラドキドキ。きっと中国側から史実を描くと全く違う物語になるはず。リベラルな国民性を評価されるのは、悪い気はしない。

0
2019年08月13日

Posted by ブクログ

義和団という名前だけは聞いたことのある中国の武装集団と、中国に進出していた日本・西欧諸国との歴史のお話。あまり馴染みのない時代の話だったけど、スラスラと読むことができた!
著者の文書は、歴史的な語句を使いつつも読みやすい。気になるところで、上が終わったので続きの下も楽しみ。

0
2019年01月06日

Posted by ブクログ

日本人がとにかく素晴らしくて他国の軍人が頭固い感じが強すぎるのは違和感ありますが、なかなか緊張感のある展開で続きがきになります

2018.3.13

0
2018年03月14日

Posted by ブクログ

義和団の乱のお話。私は歴史は苦手分野なので書き手によって、はまり度合いが違う。緊張感や盛り上がりがイマイチで、単純なヒーローを求めているわけではないけれど、登場人物にのめりこめるものがない。ただ、歴史を深く掘り下げた読み物として、読み進めた。その後どう展開していくかと下巻も読むとしますかね。

0
2017年07月10日

Posted by ブクログ

何だかいつもの松岡作品とはちょっと一味違う感じ。
史実を元に作られた小説。
本書を読んで、柴五郎という人物がいたことを知る。検索してみると、凛々しくてかなりの男前。
私は本当に歴史を知らないなぁと痛切に感じる。
下巻へ。

0
2017年06月24日

Posted by ブクログ

日本人の本質、
日本人の国民性、
確かにあるもので、
ずっと大切にしたいもの。
ただ、節度も思いやりも
だれかのためのものでない、
みんなのためのものだ。

0
2017年05月15日

Posted by ブクログ

松岡圭祐と言えば私の中では千里眼と催眠!
『ミッキーマウスの憂鬱』以来、久々に読んで見た!

まず、柴中佐が格好良いですね。
戦前の日本にこんな人が本当に居たのかどうかは少し疑問に思いますが、正にperfecthuman!

外国公使の人達余りにも酷すぎる。


日本人を少し美化し過ぎな感じは有りますが、読んでる我々も日本人な訳で、日本人が西洋人と同じ舞台に立って活躍するのは面白い!

それと歴史の教科書では只のキーワードとして通り過ぎた義和団事件がこのように小説として触れられて知識として得られるのが良!

0
2017年05月13日

「歴史・時代」ランキング