【感想・ネタバレ】黄砂の籠城(上)のレビュー

あらすじ

今こそ読むべき、日本の快挙。圧倒的歴史エンタテインメント元防衛大臣 石破茂推薦!―1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

松岡さんの小説は「探偵の探偵」シリーズを読んだことがあるのですが、話の盛り上がり・殺伐さの描き方が上手くて色んな意味でドキドキするなあと思いました。

今回「黄砂の籠城」では義和団の人たちがクリスチャンを襲う残虐でドキドキするシーンが最初の方に持ってこられたので、一気に世界に引き込まれました。怖い、でも見たい。そんなスリルを味わいながら読み進めました。

そしてエンタメ性はバッチリな中でも、それぞれの人物に対しての心情の変化などがとても良かったです。皆さんが感想で言及されているように、柴五郎さんは本当に立派な人ですね…。生き様がカッコ良すぎる。

加えて杉山さんも本当に素敵なお方。日本と中国がいがみ合っている中、仲良くしたいと考えることができるなんて、あの時代ではなかなか奇特な考えだと思います。そんな人が…。

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2022年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界史で習った義和団の変。ブラピのWWZのゾンビのごとく紅巾の賊10万が襲い掛かる。100年前の清国のルンペンプロレタリアート(p300)が徒党&残虐に襲い掛かってくる描写を読むと、つい昨今の中国の野望と人権侵害の信憑性を想起してしまう。列強側で味方のはずのロシア人も見栄だけの無能として描かれている。p304の柴の言葉が格好良く、このままだとあまりに日本礼賛、中は残虐、露は低脳という描写が過ぎる本に思えるので、冒頭登場したチョウさんのように理知的な中国人が下巻以降で活躍するかな?展開が早く先が気になる。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

義和団事件。教科書にでてくる清の時代の反乱としか知らなかったのだが、史実にもとづいた外国公使館の籠城の話。実在する柴五郎氏はすばらしい。「勝て。敗北に至った場合は生き延びろ。誇りを忘れるな。」潔く死ねと言う上官ばかりではなかったということ。各国が協力して敵に立ち向わなければならないところ、内通者がいると皆が疑心暗鬼になっているなか、日本人はたんたんとやるべきことを我慢強くこなす。いつも謙虚で、情け深い。誇りに思うと同時に自分を顧みて反省しなくては。下巻に行こう。

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2018年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめに「史実に基づく」と書かれています。パリ万博が開かれている影で、北京でこのような闘いが繰り広げられていたとは知りませんでした。松岡さんらしい読みやすさで、読んでいる私まで緊張感が伝わってきます。まだ上巻なので続きが楽しみです。

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2017年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

義和団事件を題材にした話。
中国の西太后の時代、紅巾を腰に巻いた義和団が、11カ国の公使館があるところにせめこむ。西太后もこれを取り締まらず、見て見ぬふりをきめこむ。当初は公使館がわも一つにまとまりきれなかったが、日本の柴五郎中佐の活躍でなんとかもちこたえる。決して日本人を美化するわけではないが、謙譲の心を持ち、正義心が強く、論理的に物事を考えながらも、心の部分も大切にする日本人の良さが描かれている作品だ。
最後も、決して中国のみを悪者にせず、中国を我が物顔で闊歩し、キリスト教の普及にあたっても、中国を蔑んだ対応しかしなかった西洋諸国だったために、義和団が憤慨して攻め込んできたのだと、西洋にも反省をうながすのであった。
全二巻

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2019年10月14日

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