松岡圭祐のレビュー一覧
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第9弾。
第5弾で少しだけ登場したモナ・リザを主軸に置いた物語。今まで莉子の持ち味であった観察眼が一気に失われてしまうという衝撃的な展開が盛り込まれておりとてもハラハラしながらほぼ一気読みしてしまった。今までは助けられてばかりだった小笠原がピンチの莉子を助けに行くという展開も意外でケネスの思うとおり彼らの関係性は初期と比べて大分変化していると感じました。そして観察眼のトリックは至極単純だがじっくりと時間をかけて淡々と騙していったため騙されているという感覚に陥っているという自覚がなく、殆ど外界との交流を遮断していたために洗脳に近いことが起きてしまったのだと感じ、犯人の周到さが -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第6弾。万能贋作士・雨森華蓮が相手となるストーリー。MNC74の正体を暴くべく葉山・宇賀神らとともに暴いていくが、いっこうにその偽物は見つからない。様々な手段で騙そうとする雨森華蓮とその謎を解こうとする凜田莉子の闘いがとても面白かった。屋敷で何を鑑定しても本物しか出てこず何が目的なのか、手がかりが何なのかが莉子に気づかせない所が華蓮の強敵ぶりを表わしていると感じた。
目的も今までとは異なり売りつけるためではなく、自分にとって都合の良い鑑定士を製造するためのものである事が明らかとなったところがとても凄い作戦だと思った。普通に考えると、目利き力のある鑑定家が鑑定した方が商品に信 -
購入済み
よくもまあ
よくもまあ。こんなにその筋の詳しい知識と面白い筋立てと。このシリーズはまだ続いているようで、追いかけていきたいと思います。
ある種のバイオレンスとカタルシスをたまにはもとめてるタイプの人々、ちょうど良いですヨ。 -
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戦時中の匂いが、生きる人々の感覚が伝わってくる
冒頭に”この小説は史実から発想された”とあるように、主人公”柴田彰”を含め登場人物が実在の人物である。
例えば、彰の上司として円谷プロダクションの創業者である円谷英二が登場したり、ヒトラーはもちろん、その側近であるヨーゼフ・ゲッベルスも架空ではなく実在の人物である。
日本側の主人公として彰が、ドイツ側の主人公としてはヒトラーではなくゲッベルスが描かれている。
彰は映画俳優を目指すも恵まれず、受けたオーディションの帰りに勧誘された特殊技術を担当する撮影所に助手として働くことになる。
ゲッベルスは、軍に所属して兵として働きたいが、身体的な特 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第4弾。松岡圭祐氏の別小説の登場人物である嵯峨敏也がついに登場...と思いきや、まさかの偽物で驚いた。僕は万能鑑定士シリーズから松岡圭祐氏の小説にはまったため、嵯峨は催眠シリーズでもこんな感じだと思っていた。催眠を読んでいたら、もっと違う印象を受けたのだろうか。もし催眠シリーズに触れる機会があれば、偽物の嵯峨と比べてみたいなぁ。
そして、この本の物語だが実際に起きた事を絡めながらフィクションのエンタメに載せていくのがとてもリアルで面白かった。ノストラダムスの大予言という映画も本当にお蔵入りの危機にまで陥っていると知り、それに希少な映画ポスターというものをそこに組み込んで物語 -
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松岡圭祐『出身成分』角川文庫。
非常に珍しい北朝鮮の現実を背景に描かれたミステリー小説。
北朝鮮と言えば、世襲制の独裁指導者による恐怖政治で一部の特権階級のみが豊かな暮らしを享受し、多くの庶民は貧困に喘いでいるというイメージだった。まさか『出身成分』なる父系の素行などによる身分差別制度があり、この国で生き抜くことがさらに過酷にしているなど全く知らなかった。また、食糧などの配給が滞り、庶民の生活は悲惨でかなり深刻な状況であり、国家のあらゆる制度が腐敗していることが窺える。
絶体服従の恐怖政治と過酷な身分差別制度、賄賂がまかり通る中、正義を貫くことが出来るのか。非常に興味深く、面白い作品だっ -
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最高の青春小説という言葉に間違いない。
わくわくとハラハラが沢山で、最後は泣いた。
特に「お砂糖ひとさじで」と「魔法」あたりでは、読んでいて本当に魔法がかかったかのように気持ちが上がった。
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19歳の永江環奈は、東京ディズニーランドで、清掃のアルバイトをしている。ある日、テーマパークの顔として内外で活躍するアンバサダーになれることを知り、彼女は挑戦を決意した。不可能だと言われながらも、周囲の応援を受け、夢に向かって前進する環奈。迎えた選考会当日は雨、さらに園内ではゲストにかかわる大騒動も発生して。巨大施設の、知られざる〈バックステージ〉を舞台に、仕事、家 -
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ネタバレ力士シール編の後編。前回の不正テナント利用事件からそれがハイパーインフレという国家を揺るがす大事件につながっていく第2巻だが、中々真相にはたどり着かない。二転三転する展開で、真犯人の正体が分かるのは本当に最後出ないと分からない。そして出てきた犯人の正体がまさかの人物でびっくりしてしまった。シリーズ最初の犯人が自分の師匠のような存在であることは莉子からするととてもショックに違いない...。
そして莉子の知識量がやっぱりとてつもない。ちょっとした写真のヒントからその人の出身地を当ててしまうところが凄い。その知識や知恵を生かし、どうしていくかという所で真犯人と莉子の対比がなされていてとても面白かった -
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ネタバレ記念すべき万能鑑定士シリーズの第一作目。記者・小笠原が万能鑑定士Qの看板を掲げる凜田莉子との出会いによる力士シールの謎に立ち向かうストーリー。
中学時代に読んで2回目の読書だが、社会人になって改めて読むとまた当時とは違った面白さがあったが、凜田莉子に対するかっこよさは全く変わっていなかった、むしろ良さが増していた。確かな知識を持ちつつもそれを自分の得だけに留めず人のために使うところがとても格好良かった。そして最後には崩壊しかけた日本が登場しており2巻がとても楽しみとなった。これから長い間続く凜田莉子の物語を見ていきたいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみた -
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今回は高校事変Ⅰの内容を復習してから読むといいと思います。武蔵小杉高校事変の黒幕が垣間見えるラストです。
「生きて帰れてからのことなんて、考えないほうがいい。脳の一部をそこにとられる。特に希望を感じたときがやばい」。 という結衣の言葉。
登場人物でこの言葉に反してフラグを立てていったモブ達が次々と倒されていくのが滑稽で面白かったです。
Ⅰを読み終えたときに、物語の展開が進みすぎて「もうネタ切れか?...」感が否めなかったですが、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと読み進めるうちに、想像のその上をいく展開がなされるため、どんどん読み進めたくなります。
久しぶりにいい小説に巡り逢えた気がします。 -
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読み進めやすくて面白かった。
関西在住でディズニーに行ったことは2度しかないが、「こんな風に徹底して夢の国をつくってくれていたのか」と感謝の気持ちが湧いてきた。
物語前半は主人公のあまりの天然ボケに「あほか」と突っ込まずにいられなかったが、後半にかけてどんどん成長していく様はかっこよかった。
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東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛……。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。