松岡圭祐のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
松岡圭祐『高校事変 14』角川文庫。
12巻で完結し、たまにスピンオフが刊行されるだけかと思っていたら、今年3月に13巻が新章として刊行された。そして、5月から3ヶ月連続でこの14巻から16巻までが刊行されるらしい。
前巻に続き、日暮里高校に通う優莉凛香と母親違いの妹で同級生の杠葉瑠那の二人がヒロインを演ずるが、今回は特に瑠那の活躍が目立った。
前半は何時もと同じような展開に今回はイマイチかなと思ったのだが、中盤から事件が起こり、アクション・シーンが増えるや俄然面白くなっていく。
凜香と瑠那が通う日暮里高校で体育祭が開催されようとしていた。そんな中、放課後に瑠那宛てに届いた怪しげなメモ -
Posted by ブクログ
ネタバレ感動しました、、、
序盤に書かれていた些細なことも終盤では重要な伏線となり、事件の謎が解き明かされとても驚かされました。
小説家は1人で空想に浸っていてはいい文章を書けない。たくさんの人と関わること、客観的に物事を見れるようになることが重要だということが心に残りました。
主人公の杉浦李奈が取材を続けていく中で会う人に「成長したね」と言われていたのが印象的でした。
実際の社名や地名が余すことなく使われ、文学作品の引用が数多くあったのも面白かったです。有名な文豪の作品を読んでいれば、作中のジョークもより面白く感じられたんじゃないかと思います。純文学作品にあまり興味を持ってこなかったのですが、少し興 -
Posted by ブクログ
主人公の紗奈がいきなり序盤で、残酷で絶望で悲しい被害にあって殺されるという展開に「この後、どうなるんだろう」と読み進めると、殺されたはずの紗奈の面影が宿るダークヒロイン瑛里華の登場。
紗奈たち家族を惨殺した不良たちに目には目を、歯には歯をのごとく復讐を繰り広げ、それはそれで爽快感を感じるも瑛里華が紗奈とどう繋がっているのか分からずモヤモヤ...
終盤にそのモヤモヤは解消。
今作でも松岡圭祐さんに脱帽。
今作のテーマでもあるJKの「窮鼠は学ぶ。逆境が師となる。」
絶望を味わうも悪を成敗するために独学で自身を鍛え、悪に立ち向かうダークヒロインにまた惹き込まれてしまった。
作品の面白さだけを味