松岡圭祐のレビュー一覧
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第12弾。
シリーズ最高の作品でした!
前半は妻が行方不明でその謎に挑むという構造で警察からも煙たがられ、真実が中々見えないためムズムズ感がつきまとうが、後編になったときに真相が明らかになる構造が見えてきてとても気持ちが良かった。太陽の塔を舞台に壮大な事件とミステリーサークルなどの過去に起きた謎に繋がっていて、それに巻き込まれていくというエンタメ性と莉子と小笠原の関係性の変化?(莉子は全く自覚がないけれど)も段々とフォーカスされてきてこれからのシリーズを読むのがとても楽しみになりました。また最初は敵対関係にあったはずの莉子と華蓮が協力体制を引いて謎を解いているのが面白かった -
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ネタバレ彗星の如く現れた期待の新人・櫻木沙友理の出す本は全て100万部超えで、一躍時の人となる。その櫻木を発掘した出版社が新人作家を募集すると知り、李奈は友人の優佳と共に選考に参加する。見事審査を受かった二人は、瀬戸内海にある離島に招かれた。そこはかの有名な海外ミステリーの舞台の様な絶海の孤島で…
今回のテーマは「クローズドサークル」。
名前の通り、絶海の孤島で起こる殺人事件。そして櫻木からの不可解な課題。スマホも使えない、そして襲われるかもしれない恐怖。これらがハラハラしっぱなしでしたが、二転三転と変わる展開が予想もしないもので、シリーズの中で一番面白かったです。 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第11弾。
やっぱ面白い!瀬戸内陸の弟子である水無施瞬が同じ思考法を持つ凜田莉子と対決する物語。トリックは最序盤で暴かれるもののその後も、水無施が仕掛ける罠を解いていくところがとても面白かった。まさか共犯が途中で出てきた櫂だとは思わずびっくりした。やはり同じ師匠が同じだと思考法が似るんだなぁと思いつつ信念を誤った行動で移している所が莉子との対比になっているなぁと感じました。
莉子の小笠原に対する感情の変化や小笠原の莉子に対する思いの考え方が変化してきているところが面白かった。デートやおつきあいという言葉にいちいち反応する莉子が新鮮でカワイイ(笑)。そして、最後のシーンの水 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第10弾。
巻数こそ10巻だが第2巻の続きとも言える作品で、万能鑑定士の店を開いた後からのストーリー。しばらくは知識無双でこの人本当は馬鹿だったって事を忘れてしまったのでとても新鮮だった。
有機的自問自答と無機的検証という論理的思考で徐々に成長していくところは成長なのにいつもの彼女に戻っていくように感じてとても不思議な気分でした。
ストーリーも最初は印鑑偽装疑惑から始まり、それが広域指定暴力団の国際問題につながっているところがスリリングなエンターテインメント性を感じられてとても面白かった。莉子のサポーターである朋李との関係性が中々進展のない小笠原とのギャップがあって、この二 -
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ホームズと、実在の伊藤博文とのかけあい、そして実際にあった事件でのホームズの活躍。
言葉はわからずとも、類まれな推理力でホームズが日本と溶け合っていくような感覚がとても面白かった。
伊藤家との触れ合いの中で、ホームズの思考が変化していくのも興味深い。
その流れも不自然ではなく、しっかりとした潮流の中にあったと思うし、全体的に「家族」というものが理念的にあったように思う。
そして、日本がの劇的な変化と建設を背景に繰り広げられる、ホームズの推理と博文の行動力。
テンポや展開も非常に読みやすかった。
2人がしっかり相棒のように噛み合ったり、少々意見が食い違ったりと、物語が絵になって浮かんでくるよ -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第9弾。
第5弾で少しだけ登場したモナ・リザを主軸に置いた物語。今まで莉子の持ち味であった観察眼が一気に失われてしまうという衝撃的な展開が盛り込まれておりとてもハラハラしながらほぼ一気読みしてしまった。今までは助けられてばかりだった小笠原がピンチの莉子を助けに行くという展開も意外でケネスの思うとおり彼らの関係性は初期と比べて大分変化していると感じました。そして観察眼のトリックは至極単純だがじっくりと時間をかけて淡々と騙していったため騙されているという感覚に陥っているという自覚がなく、殆ど外界との交流を遮断していたために洗脳に近いことが起きてしまったのだと感じ、犯人の周到さが -
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石ノ森章太郎原作の漫画を元にしたノベライズ。
科学者である父親と離れて暮らすミツコの元に、ジローと名乗るギターを担いだ青年が現れる。彼は何度もミツコの窮地を救い、弟のマサルとも親しくなっていき、ミツコもまた彼に淡い感情を抱くようになる。
しかし、ジローの正体はキカイダーという名のロボットであり、ダークの魔の手からミツコを守るためにやってきたのであった。という、王道なヒーローもの。
いやあ良かった。ロボット×人間はこうでなくては。
キカイダーとハカイダー、そしてマリのロボット同士の兄弟関係もいい。ミツコも含め、それぞれで父親に対する複雑な感情を抱いているが、そこから生じた行動には愛情めいたものが -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第6弾。万能贋作士・雨森華蓮が相手となるストーリー。MNC74の正体を暴くべく葉山・宇賀神らとともに暴いていくが、いっこうにその偽物は見つからない。様々な手段で騙そうとする雨森華蓮とその謎を解こうとする凜田莉子の闘いがとても面白かった。屋敷で何を鑑定しても本物しか出てこず何が目的なのか、手がかりが何なのかが莉子に気づかせない所が華蓮の強敵ぶりを表わしていると感じた。
目的も今までとは異なり売りつけるためではなく、自分にとって都合の良い鑑定士を製造するためのものである事が明らかとなったところがとても凄い作戦だと思った。普通に考えると、目利き力のある鑑定家が鑑定した方が商品に信 -
購入済み
よくもまあ
よくもまあ。こんなにその筋の詳しい知識と面白い筋立てと。このシリーズはまだ続いているようで、追いかけていきたいと思います。
ある種のバイオレンスとカタルシスをたまにはもとめてるタイプの人々、ちょうど良いですヨ。 -
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戦時中の匂いが、生きる人々の感覚が伝わってくる
冒頭に”この小説は史実から発想された”とあるように、主人公”柴田彰”を含め登場人物が実在の人物である。
例えば、彰の上司として円谷プロダクションの創業者である円谷英二が登場したり、ヒトラーはもちろん、その側近であるヨーゼフ・ゲッベルスも架空ではなく実在の人物である。
日本側の主人公として彰が、ドイツ側の主人公としてはヒトラーではなくゲッベルスが描かれている。
彰は映画俳優を目指すも恵まれず、受けたオーディションの帰りに勧誘された特殊技術を担当する撮影所に助手として働くことになる。
ゲッベルスは、軍に所属して兵として働きたいが、身体的な特 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第4弾。松岡圭祐氏の別小説の登場人物である嵯峨敏也がついに登場...と思いきや、まさかの偽物で驚いた。僕は万能鑑定士シリーズから松岡圭祐氏の小説にはまったため、嵯峨は催眠シリーズでもこんな感じだと思っていた。催眠を読んでいたら、もっと違う印象を受けたのだろうか。もし催眠シリーズに触れる機会があれば、偽物の嵯峨と比べてみたいなぁ。
そして、この本の物語だが実際に起きた事を絡めながらフィクションのエンタメに載せていくのがとてもリアルで面白かった。ノストラダムスの大予言という映画も本当にお蔵入りの危機にまで陥っていると知り、それに希少な映画ポスターというものをそこに組み込んで物語 -
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松岡圭祐『出身成分』角川文庫。
非常に珍しい北朝鮮の現実を背景に描かれたミステリー小説。
北朝鮮と言えば、世襲制の独裁指導者による恐怖政治で一部の特権階級のみが豊かな暮らしを享受し、多くの庶民は貧困に喘いでいるというイメージだった。まさか『出身成分』なる父系の素行などによる身分差別制度があり、この国で生き抜くことがさらに過酷にしているなど全く知らなかった。また、食糧などの配給が滞り、庶民の生活は悲惨でかなり深刻な状況であり、国家のあらゆる制度が腐敗していることが窺える。
絶体服従の恐怖政治と過酷な身分差別制度、賄賂がまかり通る中、正義を貫くことが出来るのか。非常に興味深く、面白い作品だっ -
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最高の青春小説という言葉に間違いない。
わくわくとハラハラが沢山で、最後は泣いた。
特に「お砂糖ひとさじで」と「魔法」あたりでは、読んでいて本当に魔法がかかったかのように気持ちが上がった。
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19歳の永江環奈は、東京ディズニーランドで、清掃のアルバイトをしている。ある日、テーマパークの顔として内外で活躍するアンバサダーになれることを知り、彼女は挑戦を決意した。不可能だと言われながらも、周囲の応援を受け、夢に向かって前進する環奈。迎えた選考会当日は雨、さらに園内ではゲストにかかわる大騒動も発生して。巨大施設の、知られざる〈バックステージ〉を舞台に、仕事、家 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第3弾。かつて一斉を風靡した西園寺響が起こす巧妙な詐欺を凜田莉子が暴いていくストーリー。
莉子の知識量がやっぱり凄い。写真や他人同士の立ち話からも真相にたどり着くところが鑑定士の域を超えるレベルであってとても面白かった。音であそこまで人を操ることが(4割売上を減らすなど)できるのかなどの正確性はあるが、音の専門家でもある西園寺だからこそ実際に起きそうな事件だと思った。詐欺の首謀者の西園寺も協力者の飛鳥琴音もどこかで救われたかった・成功したかったという(独善的ではあったにせよ)部分が、莉子の推理や家族の温かみによって救われたところがとてもカタルシスを感じた。
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