【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズ対伊藤博文のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

面白かった!
シャーロックホームズが、現実に存在していたら??というタラレバで伊藤博文と絡むお話。

しかも実際の大津事件をもとにしており、
本当にいてこんなことがあったら?とワクワクしながら読めた。

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Posted by ブクログ 2022年03月29日

ホームズと、実在の伊藤博文とのかけあい、そして実際にあった事件でのホームズの活躍。

言葉はわからずとも、類まれな推理力でホームズが日本と溶け合っていくような感覚がとても面白かった。
伊藤家との触れ合いの中で、ホームズの思考が変化していくのも興味深い。
その流れも不自然ではなく、しっかりとした潮流の...続きを読む中にあったと思うし、全体的に「家族」というものが理念的にあったように思う。

そして、日本がの劇的な変化と建設を背景に繰り広げられる、ホームズの推理と博文の行動力。
テンポや展開も非常に読みやすかった。
2人がしっかり相棒のように噛み合ったり、少々意見が食い違ったりと、物語が絵になって浮かんでくるようであった。
シャーロキアンではないが、シャーロキアンでないからこそと言うべきか、とても楽しめた1冊となった。

そして今の情勢にも通ずるところがあるような気がした。

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Posted by ブクログ 2019年09月08日

たいそう面白かった!
すごい構想。大きな事件。
歴史的事実との絡め方が上手すぎる。1つ解決したら、次々に……。引き込まれて一気読み。

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Posted by ブクログ 2019年05月19日

明治時代の大津事件を巡って伊藤博文とシャーロック・ホームズが事件に乗り出す。

大失踪期間にホームズが明治の日本に滞在していたらと言うifのストーリーですが、大国ロシアとのやり取りや、日本、英国、ロシアを巡る極東情勢。何よりも法治国家は1日にしてならず。そう言った面白さを感じた一冊でした。

タイト...続きを読むルだけ見たときに、なんの勝負をするのだろうと思いましたが面白かったです。三毛猫のホームズが擬人化したら、こんな感じのキャラになるんでしょうか。

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Posted by ブクログ 2018年07月22日

ライヘンバッハの滝に落下した後の「大失踪期間」、ホームズはなんと日本に密航していた!ロシアと一触即発状態の明治政府を救うため、あの伊藤博文とともに壮大な謎に挑む!――このあらすじを聞いただけでもワクワクさせる内容だが、法治国家の矜持を作中で語らせるなど、メッセージ性もある。なにより伊藤博文が超カッコ...続きを読むいい。 もちろん、筆者お得意の壮大なスケール感や、疾走感のある推理パート、随所に散りばめられた謎の雑学・小ネタも健在です。

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Posted by ブクログ 2018年02月04日

これの面白さが分からない人は正典を読破してないか日本史に疎い。およそ完璧な日本版ホームズパスティーシュである。

何が凄いかって、「最後の事件」「空き家の事件」の間にある矛盾をことごとく解消している事。ホームズはモリアーティが追い詰められたがゆえ逆上して滝に呼びだしたと思っているが、モリアーティはそ...続きを読むうでなく逃げられる余裕があるからわなを仕掛けようとしている、これで正典の表現の矛盾ほとんどすべてが解消に向かうのだ。

またマイクロフトとの関係を掘り下げたところも非常によい。シャーロックが言うよりもマイクロフトは案外、行動派なのだが、その理由も明示されている。

またシャーロックが基本生意気だった正典前半と、謙虚になり酒もコカインもやらなくなる後半との変化を成長ととらえたプロットも見事。

描かれている推理も正典調であり、これが飛躍した推理に見える人は、正典ホームズの超人的推理の楽しみ方を知らないか、根本的に勘違いしている。

ところで日本史に疎い人がこじつけの批判をしているようだが、長州ファイブは実際、若い頃攘夷に明け暮れていたし、伊藤に変化が生じたのは俊助から春助に名を変えたころである。
徹底徹尾長州藩が攘夷しようとしていたように読めるとか、意味不明な批判があるが、わけわからない。どこを読んだらそんなふうに読める? 長州藩のターニングポイントについても触れてあるのだが。
和服女性の姿勢がよかったのは帯の締めつけがあったからで、帯が背もたれに潰れるようにしないため? おいおい。ホームズは「なぜ椅子の背もたれにもたれかからないか」を推理してるんだぞ。これと同じ観察の根拠は「英国人写真家の見た明治日本」にも載ってる。イギリス人の観察を文献のまま載せているのに、なにを曲解してるんだか(帯による姿勢など、そもそもこの小説の場面における焦点になっていない)。

これは基本フィクションなのだが、ダートムアにキングス・パイランドという架空の地名を設定する正典よりも、この作品は地名等も現実を踏まえ、設定の飛躍はほとんどない。歴史に興味がない人にも読ませているぶんだけ秀逸である。

これをホームズらしくないとか、つまらない揚げ足取りで日本史に間違いがあるとかいう人を、私は信用しない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月11日

参加している読書会の「ホームズパスティーシュ」回で紹介した作品。面白かったです。
ライヘンバッハの滝壺に教授を落としたものの教授への殺人容疑でお尋ね者になってしまったシャーロック・ホームズは、兄の計らいで旧知の伊藤博文を頼って日本へ国外逃亡しました。
ふたりの出会いそのものは日本が攘夷に揺れてた維新...続きを読む前にロンドンでだったけど、伊藤博文が総理大臣になった後に再会したら険悪な仲に。そんな状況で伊藤博文を頼らざるを得なくなってしまったけれど、逃亡先の日本では関係改善できてほっと。「タイトルの対とは?」と思っていたら、お互いに考え方や意識の違いで対立していたことかな…。
丁度日本では大津事件が起きており、一旦収束したかに思えたけれど再び帝政ロシアとの開戦が危ぶまれる事態にシャーロックが挑む、みたいなお話。
市井の日本人がだいたい英語を解するのは??だったけれど、それ以外は意外と無理なく事件解決にシャーロックが関わっていてすごいです。近代国家へ生まれ変わろうとしている日本がシャーロックにも影響していく。

伊藤博文以外にも井上馨や陸奥宗光も出てくるし、ニコライ二世はもちろん、他のロシア高官たちも実在するのだろうな。
びっくりしたのが、北海道警にいる斎藤という警部。えっこれ斎藤一?と思って読書会でも話題にしたら、「斎藤一は1892年の退官前には北海道に務めている」って教えてもらって、「斎藤一まで!?」とたいへんざわつきました。すごいな。。


読書会では他にも様々なパスティーシュが紹介されました。聖典もパスティーシュも読みたい本が増えました。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

面白かった!映画にもしてくれないかな。
実力行使、自力救済から法治主義へ。せめぎ合いながら進んでいく。
ホームズが事実の中に出てきた。明治時代日本の大津事件。ホームズってほんとにいそうな気がするから…伊藤博文もかっこいい。
クライマックス、松岡圭祐さんらしい面白さ

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Posted by ブクログ 2022年09月12日

シャーロック・ホームズと伊藤博文にまさか大津事件を絡めるなんて!更に終盤は予想外の展開に(ネタバレになるので書きませんが)。
ストーリーテラーの松岡圭祐ならではの発想に加えて、全編シャーロック・ホームズへのオマージュに溢れた作品。ラストの終わり方もシャーロキアンは満足なのでは。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月12日

シャーロック・ホームズという架空の人物と伊藤博文という実在の人物が友人同士という面白すぎる本である。また、殺人事件などでは無く歴史上の出来事を持ってきてホームズならこれをどう解釈するのかというところもとても面白かった。事実と虚構が混じりつつも伊藤博文の人間性や人間関係の部分や当時の雰囲気をここまで演...続きを読む出したところがとてもエンターテインメント性を感じた。最後のシーンでは、ホームズが長年疑問であった兄弟の関係性やホームズと博文のあるはずの無い関係性が設定の巧妙さによってまるで本物であるかのような感覚に感じるところがとても不思議な気分で感動した。
 
最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を乗せておくので読むときの参考にして欲しいです。
シャーロックホームズ:森川智之
伊藤博文:山寺宏一
ニコライ:内山昂輝
シェーヴィチ:平田広明
カネフスキー:津田健次郎
陸奥宗光:井上和彦
井上馨:銀河万丈
園田警視総監:山路和弘
向畑治三郎:杉田智和
北賀市市太郎:中村悠一
チェーホフ:高戸靖広
アンナ:湯屋敦子
デニーキン:小西克幸
マイクロソフト:置鮎龍太郎
ワトソン:高木渉
セバスチャン・モラン:梁田清之
ジェームズ・モリアーティ:土師孝也

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Posted by ブクログ 2021年03月27日

これを読んで痛感したことは、私って歴史を知らないな!!でした。
シャーロックホームズに精通していなくても大体どんなキャラクターなのかを知っていれば読めますが、ホームズ作品を知っていれば尚楽しめると思いました。

伊藤博文が女好きなエピソードは創作かと思いきや、どうやら史実だったらしいので、きっと武道...続きを読むに長けていたのも本当なんだろうな…。

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Posted by ブクログ 2020年08月16日

シャーロックホームズ作品を空想科学読本的なアプローチで解読する、、って感じのネタが随所に散りばめられている。
そこに、伊藤博文、井上馨、大津事件、ニコライ殿下、そしてホームズ。表の顔と異なる地の部分。癖のある問題児盛り沢山。破綻なくミステリーに仕立てる手腕、素晴らしい物語です。

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Posted by ブクログ 2020年07月12日

大日本帝国初代総理大臣の伊藤博文とコナンドイルの産み出した名探偵シャーロックホームズの夢の共演!!!


伊藤博文
総理大臣であったこと、暗殺されて死んだ事、維新三傑亡き後の日本を牽引した人、中国から一目置かれていたぐらいが自分の持っていた伊藤博文への知識
本書を読んで女好きである事と奥さんが偉い事...続きを読むが分かった。

シャーロックホームズ
名探偵(コナンドイルの作品を読んだ事は無い)
本書を読んで、どの名探偵よりも計算力、記憶力、推理力が凄い!探偵の見本!!!


ホームズがライバルのモリアーティ教授を倒す場面から始まる。
イギリス留学中の伊藤博文が幼少期のホームズを助けた事から、とある理由でホームズは日本へ行く事に!
再開を果たす伊藤とホームズはロシアと日本の開戦を防ぐために政治力と知力を駆使して陰謀へ挑む!

ホームズも博文も凄い!!!

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Posted by ブクログ 2019年12月09日

シャーロック・ホームズが好きな人におすすめ。
ホームズが日本に来ていたという説は以前聞いたことがあった。著者はそこからホームズと伊藤博文が出会うという、高揚せずにはいられない物語を紡ぎ出した。

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

ライヘンバッハの滝の戦いから、ホームズが身を隠すために日本へ渡っていた、という話。

序盤から原典に対する現代人からの激しいツッコミのような展開でホームズを窮地においやり、そこから「シリーズ復活後の変化」まで踏まえた復活劇を描くという物凄い構成。ライヘンバッハの滝にて直接敵を葬ったというエピソードと...続きを読む、ちょうどその頃法治国家として歩もうとしていた日本を象徴する事件が絡み合うという奇跡。

ミステリーとしても魅力的で、ある意味日本にとって「異国人であるホームズ」だからこそ解決できたというトリックも面白い。

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Posted by ブクログ 2017年12月21日

「最後の事件」で宿敵・モリアーティとの闘いで、一緒にライヘンバッハの滝へ落ちたと思われたホームズが、その後、再登場するまで日本にもいて伊藤博文と親交があったという話。歴史に軽く沿っているようだがその辺を知らないわたしにはさっぱりわからなかった。あと、ホームズをよく子供のころに読んだわたしにとってはち...続きを読むょっとホームズが子どもっぽく違和感があったが、さすが松岡さんで最後まではらはらどきどきおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

ホームズが死んだとされていたあいだに日本にきていたとするはなし。
伊藤博文との関わりや日本を救ったような、、
C0193

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Posted by ブクログ 2017年12月02日

私は歴女でヴィクトリア朝イングランドが専門で、幕末・明治史が趣味だがシャーロキアンではない。
そんな私でも普通に歴史ミステリーとして充分楽しめた。
ホームズが大津事件の解決に一役買っていた、という解釈は面白い。

しかし、ホームズシリーズを熟読していれば、「おお!」となる表現もちらほら。
ホームズ好...続きを読むきの人はぜひ読んだ方がいいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月29日

2017/10/28
松岡先生はすげえな
ホームズ大好き・歴史大好きの需要ぴったり!
2021/06/29再読
ラインバッハの滝つぼに悪の帝王モリアーティを
突き落とした罪は名探偵ホームズの名声をもって
しても糾弾されてしまう
マイクロフトは旧知の伊藤博文を頼り日本へ密航
させる
日本でも鋭い推理の...続きを読む力で、ロシアのニコライ皇太
子が津田三蔵に切りつけられた大津事件から戦争
勃発寸前となるのを防いだ
攘夷を実践してきた伊藤博文が法治国家を意地で
貫く姿勢が、英国女王への親書となり国王大権を
もってホームズを自由の身と助け出したのは博文
の友情であり読者の涙をさそう

ええ話や(´・ω・`)

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Posted by ブクログ 2023年01月02日

幼い頃一通りホームズを読んだけれど、そこまでの思い入れはなかったので、一小説として読んだ。ホームズが人間くさいように思ったけど、ホームズを好きなほど楽しめるのかな?

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Posted by ブクログ 2022年10月13日

ホームズがラインバッハの滝にモリアーティと共に落ち、空家の冒険で再登場するまでの空白期間の物語。伊藤博文と無二の親友になりますが、とにかく伊藤博文が格好良すぎる。ホームズが霞むほど魅力的。
ホームズの謎解きはもちろんあるけど、ケレン味がなくすっきりした印象。
友情、謎解き、魅力的な登場人物、史実に絡...続きを読むめた事件…。
最高に面白いはずなんですが、幾分上品すぎるせいか手に汗握る展開とはならず。
ただラストにはじんわり感動。
もう一度シャーロック・ホームズの帰還を読み返したくなります。

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Posted by ブクログ 2021年07月12日

この小説を読む前に解説では絶賛の嵐で期待して読みましたが ずーっと違和感が有る状態でした。内容自体は正直それ程面白く有りませんでした。何か無理割り歴史に合わせてありホームズも何か違う様に思われました。これはTV向きなのかもしれませんね!

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Posted by ブクログ 2020年12月26日

黄砂の籠城・進撃とほぼ同じ時代背景で、より歴史を理解することに役立った。実在の人物ばかりの中にシャーロック・ホームズという架空の人物を入れる手法がとても面白い。

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Posted by ブクログ 2019年12月05日

ホームズの話をきちんと読んでることが前提なので、今のタイミングで読んだのは失敗だったな、、、。
大津事件の解釈をフィクションと実在人物に当てはめるのは興味深い発想ではあったが。

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Posted by ブクログ 2019年06月11日

シャーロックホームズ譚のパスティーシュもの。もしホームズが伊藤博文と出会っていたら、、、、。

ライへンバッハの滝の事件の後、ホームズが帰還するまで、東洋にいた(横浜に立ち寄っていた)という説があるのは聞いたことがあったので、違和感なくスイっと世界に入りこんで読むことが出来た。拗らせホームズ像も、島...続きを読む田先生の超エキセントリックものを先に読んでいるので、全然可愛く感じてしまう。ただ、大津事件を題材にした歴史ミステリはさほど面白みは感じず、前半は特になかなかページが進まなかったかも、、、。大失踪から帰還までの繋ぎ方は矛盾なく綺麗にまとめられていて、さすがだと思いました。

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Posted by ブクログ 2018年06月09日

シャーロックホームズの作品は15年ぐらい前に5、6冊読んだ程度なので、本歌(?)はうろ覚えだが、シャーロックホームズの人物像に違和感はなかった。
事件が国家レベルで、壮大なストーリー展開が面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年01月24日

すごく良く練られたストーリーなのだと思うが、歴史的知識が乏しく、なんか聞いたことあるのが出てきた、くらいにしか思えなかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月12日

ホームズがもしも実在したら。そしてもし伊藤博文と会っていたら。
ifから始まる史実を絡めたフィクションはとても好きです。タイトルに惹かれて余分な知識を入れずに読んでみました。
ネット上のレビュー評価は高いようですが、個人的にはそこまで好きにはなれませんでした。
ホームズにも伊藤にも感情移入ができず、...続きを読むキャラクターに惹かれません。
もしこの作者がイギリス人であったら、またはライトノベルとして出版されていたら、素直に面白かったと思えた気がします。

松蔭先生の存在の書き込みがあっさりしており個人的にはがっかりで、先生の言葉など知っている人なら「あああれね」と思えることがさらっと書かれています。
これはホームズやその他歴史についても同じで、知っている人はにやりとできる箇所がいくつかあると思います。
ただ、歴史やホームズのマニアでなくともちょっと知っていればわかる程度で、
自分としては物足りなさを感じました。
自分の好きなホームズとはキャラが違うように感じ、生意気や無礼さが非常に目立ったのと、
推理というより超能力のような、推理に至るまでの理由が納得の行かないところもありました。

特に冒頭の第二次長州征伐の頃の長州藩の考え方についての記述が疑問です。
まるで長州藩は徹頭徹尾、本気で攘夷をするつもりだったかのようです。

日本女性が洋装でも背筋を伸ばしているのは、帯を潰さない為ではなく
帯に支えられているから背筋が伸びるからです。
洋服に慣れた現代日本人は姿勢が悪いですが、
当時であればみな姿勢は良かったでしょう。
ホームズが着物を着たことがないからこその推理ミスなのかもしれませんが。

伊藤を大事な人物と認識しているのに、必ず帰還すると断言してくれ、と約束をして共に危険な場所へ赴くのは、
本来感動するところなのだと思うのですが
自分には蛮勇に思えました。

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Posted by ブクログ 2017年12月06日

虚実混ぜ合わせた設定は緻密で面白い。史実の大津事件を巡る“真相”には驚かされるが、必要以上の日本人&明治維新礼賛はちょっと引っ掛かった。

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Posted by ブクログ 2017年11月26日

「最後の事件」で宿敵・モリアーティとの闘いで、一緒にライヘンバッハの滝へ落ちたと思われ、その後、「空き家の冒険」で再登場するまで、チベットなどを放浪していたとされているが、その時に日本にもいたと言う設定で書かれた作品。
この作品の前に歴史物を手掛けた作者が、「万能鑑定士Qシリーズ」で描いて来たロジカ...続きを読むルシンキングを用いて、歴史事件を解明していく訳だが、よく言えば、今までの作品のいいところどり。悪く言えば、二番煎じのようで、何とも微妙な作品。このような中途半端な感じならば、「水鏡推理」や「特等添乗員α」シリーズの続編を書いて欲しい。内容は軽いのに、中途半端な史実が邪魔。

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