松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに千里眼シリーズ、当初のスピード感と岬美由紀の活躍、伏線とその回収を楽しみました
これぞ、千里眼シリーズの醍醐味!って感じです。
前作「優しい悪魔」が、過去の登場人物オールスターズ出演で決着をつけるためだけに書かれたという印象だったのですが、本作は全然違ってまた新たなストーリーになっていて安心しました。
一番最初の美由紀が小学生だった時の話からグググッとひきつけられ、航空機事故でショックを受け、気象予報士のゲリラ豪雨を100%予報的中させるってのに「なんで?」って思い、今住んでいる浜松でもゲリラ豪雨で臨床心理士たちが立ち往生していて「おおおっ! ようこそ浜松へ!」って思い…。
後半は -
Posted by ブクログ
旧作の「カウンセラー」も随分前に読んでるんだけど、
すっかり忘れてる。
「催眠」を読んだ直後で、嵯峨が、出てきたのに、嬉しかったことだけ覚えてる。
ところが、この完全版は、とてもよく出来ていて、
やっぱり松岡圭祐が、とことん自分の作品にこだわるわけで。
時事、世代、全部が現在を反映させていて、
少年犯罪から、犯人のプライバシーの侵害。ネット社会の無責任さ。
音楽に類マレな才能を持ち合わせた音楽教師、響野由佳里。
その家族に起きた、おぞましい事件。
音から、その人の感情までも、見抜いてしまう由佳里。
それでも、自分の子供のこととなると・・・
皮肉にも、子供に音楽を教える立場の由佳里におきた