あらすじ
凜田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考──ラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆……のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!! このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。“世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか? 人の死なないミステリ最高峰、αシリーズ第3弾!
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特等添乗員シリーズ第3弾。
今までは浅倉家中心で進んで物語が展開されていたが、今回は壱条家のスキャンダルを中心としたストーリーとなっている。
今回は真実のつかみづらいスキャンダルという、センセーショナルな部分で20年以上前のためロジカル・シンキングよりも相手の意表を突くことが出来るラテラル・シンキングを駆使していくところがとても納得感があった。
事件のトリックは本当に単純なものばかりで、逆になぜ気がつかなかったのだろうかというようなものばかりであった。そして、それでもたどり着けない真実に真っ向から立ち向かい、相手の自爆を誘うというやり方は万能鑑定士シリーズでは見られなかった展開でとても爽快でした。
スキャンダルの真相は、不貞とは真逆のものであったが、それをあのようにねじ曲げてしまうと言うところがメディアの恐ろしいところだと感じました。
そして絢奈と那沖のツアーという名の捜査をして、お互いの関係性が更に深化していて今後の展開がとても楽しみになりました。来月も読んでいきたいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
浅倉絢奈:花澤香菜
壱条那沖:小野賢章
能登廈人:銀河万丈
儒瀬樹里:種崎敦美
浅倉乃愛:悠木碧
浅倉和葉:ならはしみき
壱条凌真:田中秀幸
壱条真尋:島本須美
泉谷:若本規夫
小笠原悠人:寺島拓篤
槙島龍生:中井和哉
嘉川修治:石井康嗣
柴原陽太:大友龍三郎
蔵本翔:河西健吾
峰村蓮:佐々木睦
清藤遥香:宮本侑芽
弓削治朗:小野健一
折笠蒼介:広瀬裕也
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小悪魔じゃなくて悪魔だ。
絢奈を敵にすればおそろしいわ~。
水平思考の真骨頂を味わえる作品かと。
お姉さんとも仲良しな描写もあったりで、よかったねぇとホロリとした。
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最初の話の頃の浅倉姉妹から比べると、楽しそうにじゃれ合い、とても仲の良い様子で笑顔になりました。そして最後の那沖さんの母の強さを感じ、今は亡き自分の母の事が思い浮かび涙しました。しかし絢奈は莉子と同じでとても魅力的で人を引き付けるのでしょう、最後には今まで関わった人が協力してくれてとても羨ましくも自分もこうありたいと感じました。今回も笑いあり涙ありでとても楽しく読めました。
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松岡圭祐によるラテラルシンキングの小悪魔・浅倉絢奈が活躍する特等添乗員シリーズ第3弾。
本作では壱条那沖が壱条元官房長官の実子かどうかというスキャンダルが持ち上がり、母親の真尋はその事実関係に口を閉ざしたままという不可解な状況が疑心暗鬼を生む。そのスキャンダルの裏にあるからくりを絢奈と那沖が暴き出す、というストーリー。
万能鑑定士シリーズと異なり、すっかり婚約者としての地位を確立した感のあった絢奈だが、スキャンダルをきっかけに逆風にさらされる。その逆風を逆手にとって那沖とともに真相に迫っていくあたりは非常に良く出来ていて隙がない。相変わらずテンポも良く、いろんな要素が盛り込まれているにしてはさらっと読めて且つきちんと納得のいく結末が用意されているのはさすが。
松岡圭祐はときどきここを舞台にするのか、と思えるような場所を選ぶが、本作ではそれが岡山県北部に位置する湯原温泉だ。個人的にも行ったことがある場所が小説の舞台となるのは物語を身近に感じられて何となくうれしいものだ。
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順風満帆な絢奈と那沖の関係と思いきや、エリート一家・那沖の家族に大スキャンダルがふりかかり、公私ともに孤立してしまう。敵の正体もわからぬまま、絢奈のラテラルシンキングで立ち向かう!
テンポよく読めました。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考―ラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆…のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。“世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第3弾。
令和2年11月14日~16日
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最初に紹介されていた世界遺産、真実を知ると悲しいというか滑稽というか。きっと他にもこういうところがたくさんあるんだろうな。降ってわいた壱条家のスキャンダル。遠因は名家の跡継ぎ重圧とはね・・・。でも政治家て周りは本当に敵だらけ。そうだよね〜、おちればただの人だもんね。ひらめきが全くない私は絢奈の閃きが羨ましい。
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〇 評価
サプライズ ★★★★☆
熱中度 ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター ★★★☆☆
読後感 ★★★★★
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
壱条那沖が壱条凌真の子どもではなく、壱条真尋がタイで浮気をして生まれた私生児である…というスキャンダルが報道され、那沖と絢奈が騒動に巻き込まれるというストーリー。実際に、真尋が一人でタイを訪れ、DNA鑑定まで受けていたという事実があり、真尋が黙秘を貫くため、疑惑が深まる。黒幕の企みにより、凌真と那沖が親子ではないというDNA結果まで報道される。なぜ真尋が黙秘を貫くのかという点がポイントとなる。真相は、不妊治療をしていたというものであった。さすがにこれはリアリティがない。不妊治療は隠したいことではあろうが、ここまで壱条家が追い込まれていれば、証言をすればよいだけのこと。ここはもう少し説得力がある理由がほしかった。事件の真の黒幕は、凌真と同僚の議員であり、盟友でもあった柴原陽太。比例代表で次点となっている息子を当選させるために、比例代表で当選していた凌真を失脚させようとしていた。私生児騒ぎのスキャンダルは、資料を保管している象山荘に赴き、不正な資料を発見するという段取りだった。絢奈は事前にこの企みに気付き、ブラックライトを利用したトリックなどで犯行を明るみにする。黒幕の意外性は十分。消去法で当てることはできるが、盲点となる存在である。動機の伏線もあって意外性は高い。最後は槙島龍生が海外旅行に行ったことがないということをラテラル・シンキングを駆使して暴く。意外性、熱中度は高い。最後まで一気に読める「よくできたエンターテイメント」。絢奈のキャラクターもこれまで以上に魅力的に描かれている。シリーズ3作目にして最高傑作といっていいデキ。★4で。
〇 メモ
プロローグ。JTWのエリート添乗員である清藤遥香がトルコのパムッカレで失態を見せ、浅倉絢奈はラテラル・シンキングを発揮して失敗を回避した姿が描かれる。その後、絢奈は遥香が持っていた絵ハガキの切手に細工がされていることを見抜く。絢奈は、この一件でJTWの管理職である弓削治朗と知り合う。
絢奈がJTW主催の飛騨大鍾乳洞のポスターの写真が反転していることを見抜く。
こういった経緯を踏まえ、絢奈にJTWに正社員として引き抜きの話が来る。そんな最中、壱条那沖が母、壱条真尋がバンコクでルクーワン・ウォーランという人物と浮気をして生まれた子であるというスキャンダルの報道がされる。
壱条真尋がバンコクでDNA鑑定をしていたことは事実だった。そして、那沖の父凌真と那沖の間のDNA鑑定の結果は、双方は親子でないというものだった。
那沖のスキャンダルが原因となり、絢奈のJTWへの引き抜きの話は白紙になる。結果として、業務提携も無くなり、絢奈が務めるクオンタムは大きな打撃を受ける。絢奈は、能登厦人のアドバイスを受け、那沖とともに真実を見付けるための捜査を始める。
週刊誌にスキャンダル記事を書いた槙島龍生というフリーライターについて調査を行う。槙島龍生は那沖のDNA鑑定を行った病院のすぐ近くにいたことが分かった。正面玄関と裏口、それぞれでDNAサンプルのやり取りが行われ、すり替えがされていることが分かった。
絢奈は今回の騒動の黒幕が政敵なのであれば、その真意はスキャンダルとは別のところにあると考える。凌真とその盟友が記録保管庫用の書庫である象山荘に記録を確認しに行くときに、小細工をし、信用を失墜させようとしているのではないかと考える。那沖と絢奈は、この企みを阻止すべく岡山県湯原温泉郷にある象山荘に向かう。
象山荘に、凌真と柴原陽太議員、峰村蓮議員が来る。そして、調査の結果、「日本年金機構への要望書」たる文書が見つかる。これは年金問題を解き明かす上での最重要文書であり、これが象山荘で見つかることは大きなスキャンダルだった。
しかし、絢奈が真相を解き明かす。全ての黒幕は柴原議員だった。柴原の息子は比例ブロックで次点。凌真が失脚すれば当選が可能。絢奈はブラックライトを利用したトリックで柴原が象山荘に忍び込んだ証拠を突きつける。
DNA鑑定の結果、凌真と那沖が実の親子だったことが証明される。しかし、事実が報道されても最初のDNA鑑定のこともあって真相はグレーのまま。そこで絢奈はラテラル・シンキングをフル活用し、槙島を欺き、パスポートの数値を発行回数だと偽り、槙島からバンコクには行ったことがないという発言を引き出し、報道することに成功した。
最後に那沖の母、真尋が黙秘を貫いていた原因が分かる。それは不妊治療だった。絢奈と那沖が那沖の誕生日を祝うためのディナーに向かうシーンで終わる。
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
今回、絢奈が挑むのは恋人である壱条家のスキャンダル。
家族離散の危機を果たして救うことはできるのか?
物語序盤の他愛ないやりとりも最後に活かしつつ、
うまくまとめ上げ、良い内容の小説になった。
莉子のシリーズと異なり、恋愛関係前提になっているストーリーも、
物語を良く導いていると感じる。
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那沖が凌真の息子ではない疑惑が浮上した事件。
ぶっちゃけ内容はあんまり覚えてないのだが、能登さんの言葉に妙に頷く。そうだよなあ。グレーなことが多すぎるよなあ。
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絢奈は莉子が綺麗ってイメージに対して本当に可愛いってイメージでいいですね^_^
松岡さんの話はポンポンとテンポが良くて読みやすくていいです!
今回の添乗先のトルコ、行ってみたいなあ~
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特等添乗員αシリーズ最新巻。
とにかく絢奈のラテラル・シンキングに脱帽。少しは「多分ここはああやるんだろうなぁ…」って予想のつく部分もあったにはあったんだけれど、それをも上回る推理で圧倒するのがすごい。もちろん確証はないけれども、それを相手の心に上手く潜らせて解決する、ああ、こういうやり方も世界には存在するなぁ…と思った。
Posted by ブクログ
政治家本人の不貞じゃなくて奥さんのはなしでそんなにスキャンダルになるのかな?しかも息子は政治家じゃないし。という疑問をかかえつつも面白かった。
Posted by ブクログ
さっくり読み終わりました。
おもしろかった。
あっさりしすぎてた感もあったけど。
閃きがすごかったなー。他の巻も読みたい。
何故か三巻から読みました
Posted by ブクログ
前回、IとIIを読んだので、今回はIIIを。
物事を判断するには、全体をよくみて、そして先々のことまで考えないといけないのね。どちらも難しい。
他人に話したくない事情があるのに、それでも解決しちゃうとは。
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凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考ーラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆…のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。“世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?
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浅倉絢奈の婚約者とその家族に大スキャンダルが持ち上がり、壱条家が絶体絶命のピンチに陥ってしまう。絢奈は、ラテラル・シンキングを駆使して、この陰謀を暴き、解決に導くことができるのか。
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。トルコ、そして湯郷。DNA鑑定が突きつける親子関係不存在の事実。某タレント夫婦の騒動を思い起こしてしまった。今回も雑学が面白い。サンタさんはトルコ出身。ヨーグルトもコーヒーもチューリップもさくらんぼもトルコ生まれ。
Posted by ブクログ
「小笠原悠斗」さんより「壱条那沖」さんの方が好きですが。。。
割と根っこは似てるのかな?
「浅倉絢奈」ガキャバ嬢だったら行きたいね!
話してておもしろそうだもの。
やっぱり気になったのは「閃かなきゃ」ってとこね。
水平思考がよく分からないです。。。
「閃き」って待つものなのかな?
Qちゃんもαもよくテレビに露出するよね。。。
αはまだいいけどさぁ。。。
Posted by ブクログ
婚約者那沖に大スキャンダル発生!
閃きの小悪魔絢奈は得意のラテラル・シンキングで恋人の危機を救えるのか?
先にⅣを読んでたので、やっと話が繋がった。
この事件で絢奈と那沖の絆は深まったんだね。
どちらかと言うとラノベにカテゴライズされると思われるこのシリーズだけど
あいかわらずのスピード感で大人も楽しめるエンターテイメント。
なんだかんだと松岡圭祐作品は読んじゃうんだよねー
漫画を読むような気軽さで日頃本を読まない人にも薦められるんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
何時でも、能登厦人は良い事を言う。
本文より
「自分の感情を優先したい衝動に駆られたときには、すぐにあきらめることです。他人に目を向けてください。客観的で冷静な思考が取り戻せます。」
Posted by ブクログ
中盤から終盤に掛けてテンポが速すぎる気がした。もう少し一つ一つのステップをじっくり描いてもよいのでは。そういう飛躍も含めてラテラルなのかもしれないが。
Posted by ブクログ
恋人の国会議員の御曹司に大スキャンダルが発覚。
世間が全て敵となってしまった恋人を救うべく、真実を探るツアーに出発!
例によって、トントン拍子で話が進み、都合が良すぎるシチュエーションなんだが、読み飽きさせない面白さはあった。
(2013/5/24)
Posted by ブクログ
展開は強引な部分もあるが、スラスラ読み進められるので一気に読める。今回はラテラル・シンキングと言いながらも、ロジカルに考えても出てくるような答えも多く、さすがに著者もネタ切れ気味?と言う感じもした。"閃き"とか"ラテラル・シンキング"とかって多用しすぎる感じで、少しウンザリ。そういった言葉を使わなくても小説としては楽しめるのに・・・
最近はQの短編が続いていたためか、それが長編でも活かされているのかテンポ良く転がっていく感じがして小気味よく読みきれた。
Posted by ブクログ
今回の犯人が早い段階でなんとなく解ってしまいましたが、事件とは別に絢奈は壱条の信頼関係がより深くなっていくこと、また事件を解くまでのストーリーの展開は面白かったです。
一条が本当の子ではないと週刊誌にスクープされてしまう。。
実は裏に隠されていたのはその出来事によっての余波で得する人物。
実子ではないのか?真相を追い求めるツアーがはじまる。