あらすじ
「B型になるくらいなら、死んだほうがマシよ!」。血液型性格判断が過熱し、特にB型人間への差別・偏見が広がる中、白血病患者の女性が骨髄移植を拒んだ。日本では最大にして最強の迷信となっている血液型性格分類に、岬美由紀、嵯峨敏也、一ノ瀬恵梨香が立ち向かう! 彼女を救うため、「ないものをない」と証明する奇跡を起こせ!! 3大キャラクターが競演するクラシックシリーズ第11弾。『ブラッドタイプ』待望の電子書籍化!!
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Posted by ブクログ
お得意のアクションシーンや表情から瞬時に感情を読み解くといった千里眼らしさがほとんど無く、新鮮な感想を持った。ある意味、普通の人として、大きな壁に挑む姿に共感したのかもしれない。普段はこのシリーズは、現実と思いっきり離れることを期待して読んでいたというのもあると思う。読んでる時に、丁度血液型と性格が無関係であることを、九州大学の縄田先生が証明したことが報じられた。でも、新聞には本当に小さな記事しか見つからなかった。錯覚とはいかに恐ろしいか、学ぶいい機会にもなった。もちろん物語としても面白かったです。
Posted by ブクログ
うっかり先に「背徳のシンデレラ」を読んでしまったのですが、全く違和感なし!
むしろ千里眼・催眠・ニュアージュ・マジシャン(少しだけ)それぞれのシリーズの集大成で良かったです。
今回の岬さんは派手なアクションなし。
立ち向かう敵は日本国民(の思想)。
私の大好きな嵯峨さんが益々ヒロイン化!
嵯峨さんのことばかり気にかかり、岬さんにいらいらしてしまうほどでした。。。
それにしても、B型の人がこの作品を読んだら複雑な気持ちになりそうです。
さて、次は新シリーズ。楽しみです!
Posted by ブクログ
『千里眼シリーズ』の美由紀、『催眠シリーズ』の嵯峨、『ニュアージュシリーズ』の恵梨香と三大キャラが揃い踏み!
今回はアクションは押さえめで、登場人物たちの心理が丁寧に描かれている印象。
血液型で性格を判断する前に、ぜひこの一冊を読んでほしい。
Posted by ブクログ
B型をそんな嫌わんといてー(笑)と思いつつ読んでみた。たった4つの血液型で人のタイプが決まるわけないやろ!って頭では分かってるのになあ…としみじみする。
Posted by ブクログ
2019年14冊目。今回は、血液型別の性格判断が社会的な問題を起こし、美由紀たちがその効果性を否定するために奮闘するという話の流れ。血液型別の性格判断は自分は割と信じている派なのだけど創作とは言え、現実に性格判断がここまで社会問題化すると、空恐ろしいなと読んでいて思う。その点では良かった。あと、美由紀さんにいい人はみつかるのだろうか。気持ちが通じ合っている嵯峨さんともハッキリ「恋人」という関係にはならなかったし。その点はちょっと考え方が幼すぎるような気がしないでもないなと思う。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
日本中が血液型ブームで弊害が色々と出てくる話。美由紀さんは今回嵯峨くんのせいか弱く見えました。エリカがいなかったらきっと立ち直れずに嵯峨くんも患者も死んでいたでしょう。血液型云々はなくならないけどひとまず収束してよかったです。個人的には駿一くんと沙織さんのような恋がしたいですね。
Posted by ブクログ
単行本も読んだので、再読。
血液型性格分析が進みすぎて、就職差別や社会問題になっている世の中。白血病患者さえ、B型になりたくないからと、骨髄移植をいやがる始末。美由紀が思いを寄せる瑳峨も白血病に倒れ、移植手術ぎり拒む患者が決意を変えないかぎり、自分も手術を受けないと言い出す。瑳峨のためにも、社会の認識を変えようとする、美由紀と恵梨香。
美由紀が美由紀らしくない。でも楽しく読めた。恵梨香との関係が異様に進みすぎているように思った
Posted by ブクログ
千里眼クラシックシリーズの第11弾。
血液型性格判断や白血病を絡めながら、いかに不可能と思えたことでも信念を持ってすればかなうと、やや大げさにストーリーを構築して説いてゆく。本作は戦闘機やスーパーカーなどのメカの活躍よりも、人間がどうして根拠のないものを信じてしまうのかといった根源的な問題を物語を通して明らかにしていく。
この人は本当にネタを出し惜しみしないし、スピーディな展開の中にこれでもかと埋め込まれていく蘊蓄を拾っていくのも楽しい。難点はあまりにもアッサリと物事が非常に深刻になり、一方で非常にアッサリと収束していく感があること。しかし、実際に自分がその立場になってみると、案外そんなこともあるかなと思わせられるのが、筆者の力量ともいえる。
Posted by ブクログ
千里眼のクラシックシリーズを読むのは、前作で打ち切りにしょうと宣言しましたが、本書は、小学館版の文庫で発刊されてなかった、したがって読んでいなかったので、例外措置です。
血液型性格判断が過熱し、白血病患者の女性が血液型が変わることを理由に骨髄移植を拒否。血液型性格分類の迷信をいかに証明するか?岬美由紀、嵯峨敏也、一ノ瀬恵理香が立ち向かう!
いつもの悪の組織との戦いというパターンではなく、アクションシーンも少なかったけれど、なかなか楽しめた。
(2009/8/1)
Posted by ブクログ
防衛大臣がアメリカの部隊が血液型性格分類によって部隊編成を考慮してると発言し、また白血病患者が骨髄移植をすると血液型が変わってしまうのでしたくないと言うほどにまで、血液型による性格分類が浸透した社会。
謂われなき差別・偏見が拡がる世界で嵯峨、美由紀、恵梨香ら臨床心理士達が奔走するお話し。
ドラマによる誤った知識の蔓延、血液型商売に便乗する人、小説だけどジャーナリスティックな作品。
程度の差はあれ今も半数以上は信じていると答える血液型での性格判断、ないものをないと大衆にも分かりやすく説明することは可能だろうか。
医学的、科学的根拠がない、また心理学からも当たってると思うのは錯覚にすぎないと言われても、当たってると思ってしまう以上これだけ広まったものを無くすのは困難だろうなとつくづく思う。
Posted by ブクログ
珍しく、格闘シーンが無く、極めてシリアスな展開が連なる作品。血液型性格判断ブームを作者なりに分析、切り捨てた所がとても共感を得ます。クラシックシリーズですが、文庫本化されていなかったため、私自身初めて読んだ作品でした。
Posted by ブクログ
「B型になるくらいなら、死んだほうがマシよ!」。血液型性格占いが加熱し、特にB型人間への差別・偏見が広がる中、白血病患者の女性が骨髄移植を拒んだ。日本では最大にして最強の迷信となっている血液型性格分類に、岬美由紀、嵯峨敏也、一ノ瀬恵梨香が立ち向かう。彼女を救うため、「ないものをない」と証明する奇跡を起こせ。
Posted by ブクログ
面白かった。
背徳のシンデレラの後に刊行されつつ、シリーズとしてはその前に位置されるそうで、それを知らずに順序を逆に読みましたが、まったく気にすることはありませんでした。
一連のメフィスト等との戦いに関する内容から一息つけるものとなっており、私は好きです。
Posted by ブクログ
12月-2。3.5点。
血嵯峨が病に倒れる。血液型性格分類がネックとなり、物語は複雑に。
ま、血液型でよくこんだけストーリーを膨らませるな。感心する。
岬が精神的な弱さを見せる。